ヨーダ編01


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幼男【おっす。今度そっちの方行くんだけど、みおちゃん達と遊ばね?
   チョコもあるぜ。好きだったろ?】
俺【いらねーよ。それに忙しいんだ】
幼男【そっか じゃまたな】

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幼「もしもし」

俺にはメールでみおには電話か。

幼「うん、いーよ」

幼「和君は?」

幼「え、そうなの?
  あ、ちょっと待ってね」

幼なじみが急にパタンと携帯を閉じて俺に聞く。

幼「お前明日忙しいの?」
俺「…会いたくないんだよ」
幼「なんかあったの?」
俺「別に」

何か言いたそうな目をしたまま携帯を開く。

幼「ごめんごめん、ペットがうるさくてさ」

ペットって俺のこと?

幼「うん、犬なんだけど」

なん…だと…。

 ◇

幼「うん、そいじゃーね。ばいばい」

ピッ

幼「んで!?」
俺「え?」
幼「どうして会いたくないの?」
俺「この前俺の母親のこと言ってたでしょ、あれからどうもな」
幼「この前…この前…」
俺「俺の誕生日の前日だ」
幼「ああ、みんなとみんなのお母さんで会った日」
俺「そうそう」

みんなにもその日について軽く話そう。

 ◇

プールに行く話の時に書いたように幼い頃隣三軒でよく遊んだんだが、この三軒が俺と幼なじみと幼男なわけだ。
名前は…幼男だから音読みでヨウダン…とりあえずヨーダとしとこう。
そもそも、幼なじみと母親の再会、これがある意味ヨーダ達の仕込みだった。
ヨーダの父親は暴力的で、小学校の入学式の頃には既に別居していた。ヨーダの体には今でも石油ストーブの火傷の痕跡がある。
ある日ヨーダはみおといっしょに自分の父親に会いに行った。何故今更会いに行ったのかは聞いてもいないし、よく分からない。
父親から現金の援助ぐらいはあったとか、良い思い出があるとか、それなりに何かしら感謝していたのだろうか。
俺にはどちらからも一言もないままだった。同じ両親が離婚している者同士、通じるものがあったのだろうか。
そして、ヨーダは自分が父親と会うのに付き合わせたお礼なのか、みおと母親を会わせるセッティングをした。

 ◇

そこからは知っての通り、みおが母親と再会に泣くあの場面に話は続くわけだ。
思い返すとこれとカラオケで一気に恋の病が進行した気がする。
さて。みおも少し落ち着いて、そろそろ俺の母親が来るという話を母親らがしていた時だった。

ヨーダ「俺あの人嫌いなんだよな、引っ掻き回すから」
ヨーダの母「人の親のことを子供の前でそんな風に言うもんじゃないよ」

俺の母親はおっちょこちょいなところがあるのでヨーダの言い分は実によく分かるのだが、何故かショックだった。

 ◇

幼「それだけ?」
俺「どうかな。俺もよくわかんねーんだわ。
  別に親の悪口言われて怒るほど孝行息子じゃないけど、こいつといっしょに居たくないって思ったんだよ」
幼「でも、お店にも来てくれたじゃん」
俺「ああ、悪気はないだろ。
  素直なだけさ。良い奴なのは間違いない」
幼「うん…」
俺「ただ、俺の性格なんだよ。ちょっとした友達が同じことを言ってもなんとも思わなかったはずだし。
  親友だったからこそ、一度ケチがつくとなんだか仕草一つ見るのも嫌になるんだ。
  俺って、ゲームでも気に入ってるのだと一つレアアイテム取り忘れたら最初からやり直したりするんだけど。
  こればっかりはなかったことには出来ないしな」
幼「そっか…」
俺「ようするに俺の器が小さいんだよ、あきれるほど」
幼「ううん、なんとなくだけど分かる」

 ◇

幼「ねえ、今までもそういうことあったの?」
俺「ロマサガで三地点制覇をしくじったよ」
幼「だからそっちじゃねーよ!
  嫌いになること」
俺「あったよ」
幼「どんなん?」
俺「仲良い先輩に想像妊娠された時に絶交しちゃった」
幼「想像妊娠するようなことするのが悪い」
俺「だってそもそも一度もセックスしてないんだぞ。
  まだ童貞なのに『あれから生理来ないんだけどどうしよう』って言われても、あれってどれだよって話だろ」
幼「あ、そうなんだ」
俺「どうだと思ったんだ」
幼「お前が捨てたのかなと」
俺「そんなにモテやしねーよ」
幼「まあそうだな」

 ◇

幼「私も、ケチついちゃったのかな?」
俺「はあ?」
幼「喧嘩したでしょ、いじめの話で」
俺「ああ…」
幼「嫌いになっちゃった?」
俺「毎日好きって言ってるじゃん」
幼「そうだけど…」
俺「嫌いになったって言ったらどうするわけ?」
幼「ん…ごめんて言う…」
俺「それでも別れたいって言ったら?」
幼「別れる…」
俺「今晩目隠ししろって言ったら?」
幼「す…しない!」
俺「惜しい」
幼「危ない」

 ◇

幼「真面目な話してんのに」
俺「真面目な話なら、好きだよ」
幼「うん…」
俺「あれから、もっと好きになったよ。
  だから安心しろ」
幼「うん…」
俺「あの時、ごめんな。ひどいこと言って」
幼「…ずるいぞ、いつも急に優しくなりやがって」
俺「お前だってそうだろ」
幼「私はいつも優しいでしょ」
俺「うーん…」
幼「優しいわよね!?」
俺「ハイ、ソウデスネ」
幼「ふむ、よろしい!」
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