日常編105


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俺「あのさ。桜さんもお話作ってって言ってたけど、本気なのかな桜さん」
桃「ああ、あれ。分からないけど面倒なら断っとくよ」
俺「いや、もう話は出来たんだ。昨日思い付いたんで。
  だけど冗談だったら恥ずかしいなと思って。
  あと、これ赤面症について触れてるからどうなんだろう。みおは大丈夫だろって言ってたんだけど」

もう忘れている人も多いと思うが、桜さんの名前の由来は顔がすぐに桜色になってしまうからなのだ。

桃「えっ読ませて」

 ◇

桃「これタイトル? 『ハードモードやってみた』……」
俺「うん」

ダイジェストはこうだ。
男の人と話すとすぐに顔が桜色になる少女、桜。特に、好きな人と話す時は顔が真っ赤になってしまう。
彼女は中学生で、イケメンでスポーツ万能な俺に初恋をしている。俺も好意に気付いていて、悪い気はしていない。しかし友達以上の関係にはなかなかならない。
モテモテだった俺は事故により顔面がイケメンじゃなくなってしまい、スポーツも出来なくなる。
女にモテなくなり部活の友達とも疎遠になる俺。急に毎日が暇になる。そんな中、以前と変わらず接する桜。
俺はふと、最近ずっと桜が側に居ることを話題にする。
「前から側に居たかったけど今までは忙しそうだったから」と照れながら答える桜。
しかし俺は、照れ隠しと八つ当たりで意地悪を言ってしまう。
「桜も本当は残念なんだろ? 前の俺の方が好きなんだろ?」
桜は「じゃあ私の顔が赤くなってるの見てよ。いつもからかってたんだから覚えてるでしょ」と訴える。
俺は桜に気圧され「ごめん悪かった。赤いよ」と慌ててなだめる。
「大好きだからこうなっちゃうんだよ? もっと近くで前と比べてみて」
「もう分かったよ、前と同じだよ」
だが桜はさらに近付いてくる。もう目と鼻の先だ。
「もっと! ほら!」
「近いってバカおまっ! これ以上は顔がくっついちゃうよ」
「にぶい! お詫びにくっつけろって言ってんのよ」
「えっ……」
「私とじゃ嫌?」
「嫌じゃないけど……」
「じゃあ早くしてよ……恥ずかしいんだから」
「うん」
桜色の唇が俺の唇と重なる。
腕の中のこの人をいつまでも大切にしたいと願った。

 ◇

桃「良い話なんだけど、なんでいつも主人公が和って名前なの?」
俺「その方が感情移入出来るから」
桃「名前が和じゃなければ良い話なのに……」
俺「なんでだよ」
桃「とにかく見せて大丈夫だと思う」

 ◇

桜さんが読み終わるまで桃とゲームをして待った。
何度もクスクス笑っていたのでホッとしたが、やはり緊張した。

桜「読み終わりました」
俺「あ、はい。すみませんこんなので」
桜「面白かったです」
俺「良かったです」
桜「……なんかさ」
俺「なんでしょう?」
桜「そのー、登場人物が……桜と和って名前だからなんかすごく恥ずかしかったです」
俺「ええー!?」
桃「ほらー」
俺「あちゃー……」
桜「でもこれ、ふふ、私は和くんからの応援ソングみたいにとったんだけど合ってる?」
俺「えっ。ああ、そうです。
  赤面症って気にする人もいるけど、緊張してるのとかバレるのって悪いことばかりじゃないというか。それだけ本気って分かるじゃないですか。だから強気で良いと思うんですよね」
桜「そっかー……。
  私、帰って読み直したら泣くかも。今急いで読んじゃったから」
俺「あと、桜さんが人を見た目で判断しない人ってとこも描写したかったので入れました。桜さんって俺にも優しいじゃないですか。相手がイケメンでもネクラでも等しく優しいというか」
桜「えーそんな自由自在に作れるんだ!? すっごーい、尊敬しちゃう」
俺「いや全然ダメですよこんなの。文章めちゃくちゃですみません」
桃「私の話にもそんなメッセージあったの?」
俺「お前の時はお前の長所があんまりなかったので、お前ではイメージしなかった」
桃「ひでえ!」
俺「だってお前メンクイで尻軽じゃん。すげえ意欲削られんだよね」
桃「桜も実は尻軽かもしれないじゃん!」
桜「失礼な」
俺「実はどうとかはどうでも良いんだよ。俺が桜さんをどう思ってるかだから」
桃「じゃあお前、私のことをメンクイで尻軽としか思ってないのかよ!」
俺「うむ」
桃「ちっきしょー!」
桜「あはは」
俺「お前の長所ってどこなの?」
桃「私の長所は……私の長所は……」
俺「なんだ」
桃「胸の形が良いって言われる」
俺「体かよ! 性格の長所は?」
桃「……ない」
俺「ないのかよ」
桃「だって思い付かないよ」
俺「お前の長所は行動的なとこだろ。すぐ旅行に行ったりするじゃん。
  俺は絶対一人で遠くに行くとか嫌だし無理なわけで、そういうところは立派な長所だろ」
桃「あーそうか」
俺「それに元気じゃん。気が利くし」
桃「そうか。あーいっぱいあるわ。良かった」
俺「嘘だけどな」
桃「ちっきしょー!」
俺「それ他の男の前ではやらない方が良いぞ」
桜「いや持ちネタにした方が良い。超笑える」

 ◇

帰宅後。

俺「わりと反応良かったよ。むしろ赤面症に触れたことに感心してたみたいな」
幼「ね。あれ良いって。爽やかで」
俺「まあ本当は相手は冗談のつもりでドン引きかもしれないけど良いや」
幼「そんなことないって。お疲れ様」
俺「はは、別に書く気なかったんだけどね。ふと思い付くとなんかね。なんだろこれ」
幼「和くんがお話作ってる時カッコイイから好きだよ。
  普段パソコンや携帯いじってる時ってほとんどニヤニヤしてるけど、昨日は真面目な顔してた」
俺「お前ってあれだよな。お前が出来ないことを俺がしてると嬉しいみたいなとこあるよな。
  何か組み立てても格好良いって言うし機械の設定とかしててもそうじゃん」
幼「頼りになるとことか自分にない才能を見せられるとなんか胸がさー。悔しい、こんな奴に」
俺「じゃあ今からベッドに運んでもっとメロメロにしてやるよ」
幼「期待外れじゃなきゃ良いけど」

 ◇

事後。

俺「んで、そしたら桃が『私には長所ないのかー』とか言い出してさ。行動的なところじゃないかとか適当言っておいたけど参ったよ」
幼「じゃあ私の長所は?」
俺「うわめんどくさいことになった」
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