[プール]
俺「いやーガラガラで良いな」
幼「貸し切りだね」
かなり広い。天井も高く、ものすごく長い滑り台がある。
夏休みは子供でいっぱいになるらしいが、なんと客がゼロ。
俺「ぎゅー」
幼「ちょっとやめてよ」
俺「良いじゃん誰もいないし」
幼「お前はここでおっ始めかねないからな。それより泳ぎ見せてよ」
俺「うん」
幼「何泳げるの?」
俺「えーっと背泳ぎクロール平泳ぎバタフライ」
幼「私バタフライ出来ない。教えて」
俺「バタフライ学校でやらないよね」
幼「うん」
俺「バタフライはね……えーっとね……」
幼「……」
俺「バタフライってどんなやつだっけ?」
幼「あのね……」
◇
幼「両手でこうするやつ」
俺「ああ、見た目はカマイタチ放ってるみたいで格好良いけど遅くて疲れて役に立たないやつか。
あんま好きじゃなかったな、無駄な動き感がすごくて」
幼「無駄に生きてるくせに」
俺「えーっとね」
バチャンバチャンバチャン。
俺「こんな感じ」
幼「雰囲気だけじゃねーか。絶対違う!
ってか今のほとんど平泳ぎだろ」
俺「うーん……」
幼「ドルフィンキックは?」
俺「ドルフィンキックってなんだっけ」
幼「そこから!?
両足同時に――」
俺「あー!
カンペキ分かった」
セックスみたいなやつか、と思ったが言わなかった。
幼「ほんとかよ」
俺「ふーっ。いくよー……」
ジャバッバシャンジャバッバシャン……。
幼「あーすごい!
出来てるっぽい」
ザパッ。
俺「ふう」
幼「すごいすごい」
俺「これ息継ぎ毎回するんだっけ?」
幼「知らんわ!」
俺「手は合ってるのかな?」
幼「お前ほぼ忘れてるじゃねーか!」
俺「こういう、泳ぎ方を忘れるような複雑な泳法って役に立たないよね」
幼「自分の記憶力のなさをバタフライのせいにするな!」
俺「だってもし泳ぎ方を女体化したら平泳ぎの方が絶対良い奴だぞ。
平泳ぎはおっとりした良い人でバタフライはかき回し役のトラブルメーカーに決まってる。
クロールはツンデレで背泳ぎは無口キャラだ」
幼「もう何言ってるか分からん」
◇
俺「クロールっていつ息継ぎするんだっけ?」
幼「つーか簡単なのだって忘れてるんじゃねーか!」
◇
幼「和くん平泳ぎ早いね」
俺「平泳ぎは疲れないし水が鼻に入らないから好きだわ」
幼「なんか分かる」
俺「蹴った後に勝手に少し進むじゃん?
それが嬉しい。得した気がする。サボってるような。
クロールとかフル活動じゃん。あんなの運動が好きじゃないと好きにならないだろ。みお向き」
幼「適度な運動なんてストレス解消じゃん」
俺「クロールは過度。貧乏揺すり五秒くらいが適度。それ以上の運動は疲労が激しい」
幼「それじゃ、疲れるだろうからもう一生襲って来なくて良いよ」
俺「運動大好き」
幼「触るなこのエロガッパ」
俺「いて」
◇
俺「ねえみお」
幼「ん?」
俺「……入れたいんだけど」
幼「バカ!
誰かに見られたらどうするのよ」
俺「だってみおが巨乳なんだもん。なんかいつもと違ってドキドキして」
幼「ふふ、興奮しちゃう?」
俺「しちゃうよ」
幼「さっきからずっと興奮してるもんね」
勃起していたのが分かっていたのだろうか。
俺「反則だよ」
幼「どう私の胸?」
俺「すごく……大きいです……」
幼「あー良い気分。もっと見たい?」
俺「うん」
幼「だぁめー」
愉快そうに笑うと手で胸で隠す。
俺「見せて」
幼「んー仕方ないなあ。百円ね」
俺「みおの胸が大きくなるなんてすごい技術力だなあ」
幼「これが実力よ」
残念ながら実力ではないのだが、言わないであげた。
◇
俺「ねえ、ちょっとだけ水中で触らせて。水中ならバレないでしょ」
幼「はあ?
そこまでするか普通」
俺「お願い」
幼「少しだけだよ」
二人同時に潜り、みおの胸を揉む。
夢中で揉んでいると、水中で手をペチペチ叩かれた。
浮上する。
幼「ぷはっ。
長いわバカ」
俺「良いこと思いついた。水中で入れてワンピストンだけして出てを繰り返せばセックスしてるのバレないんじゃね?」
幼「お前そんなこと本当にやりたいか?」
俺「挑戦してみる価値はあるのではなかろうか」
幼「ねーよ」
俺「じゃあさ、みお目をつぶって立っててよ。触らないから」
幼「やだよ。絶対出す気だろ」
俺「お前あれだぞ、今協力してくれないなら後でどうなっても知らんぞ。
今夜従妹のパンツが紛失しても知らないからな」
幼「それは知らなくないだろ。
今夜なくなったら確実にお前だわ」
◇
俺「みおを後ろから抱きしめて滑り台を落ちながらこすり付けるのを数回繰り返せばイケるんじゃないだろうか」
幼「お前まだ諦めてなかったのか」
俺「あの筒になってるやつの入り口でセックスすれば監視カメラとかも絶対ないだろうしバレないのではないだろうか」
幼「アホか。でも滑り台行ってみようか。やりたい」
俺「滑り台『で』イッてみよう。ヤってみよう」
幼「『で』は要らん」
◇
[高いところ]
幼「あん、ダメだよ」
俺「みおごめんね、ちょっとだけキスさせて。かわいくて今すぐ抱きしめたいんだ」
幼「ダメ、へろへろにされるからダメ」
俺「好きだ……」
幼「んぅ……」
俺「……」
幼「……」
俺「まだ誰も来てないよ」
幼「うん……」
俺「良い?」
幼「良くない……」
俺「良くないけど良い?」
幼「なんでだよ!」
俺「ダメ?」
幼「我慢しよ。ね?」
俺「巨乳美少女にそんな言い方されたら仕方ない」
幼「よしよし、偉いぞ」
俺「パンツ痛い」
幼「あはは」
俺「滑る?」
幼「うん」
俺「はあー……きついわ。なんだよその体」
ついため息が出た。
幼「帰ったら手でしてあげようか?」
俺「マジで!?」
幼「大サービスだからね。バレないようにね」
俺「やっぱり巨乳の子は優しいんだな」
幼「貧乳の方が優しいですよ!」
力強くそう訴えるみおさんであった。
◇
帰り道。
俺「明日さ、ラブホ探さない?」
幼「我慢しろよ」
俺「探すだけだよ」
幼「探すだけで満足する奴おらんわ」
俺「俺が探すだけで満足する変態かもしれないじゃん」
幼「どんな変態だよ!」
俺「あはは」
◇
しーだよ?と小声で注意をして布団を被るみお。布団から顔と手だけを出してモゾモゾと俺の下半身に移動する。
そっと俺のズボンを脱がして、ピンっと下の頭にデコピンをした後に笑顔でチュッと先っぽに軽く舌を這わす。
ゆっくりと手を動かし始める。たまに音が出ない程度にヨダレをかけたり先を口に含んだりしながら、だんだんと手の動きが激しくなってくる。
やがて、口にもみおのヨダレが欲しくなり体を引き寄せる。キスをしながらみおのパンツの上から股間をこすると、声が出ちゃうからダメと耳元に震えた声で訴える。
俺もみおの耳元に内緒話を。明日プールか外で何かしてくれるなら止めてあげると言って意地悪をしてみる。
渋るみお。耳を舐めて、やっぱり明日ラブホ探そうよと聞いてみる。
コクンコクンと涙目で頷くみお。
俺の計算が合っていればここまでで十回嬉しい。
◇
スーパー。
俺「これ何?」
幼「なんだろね」
俺「スイカ?
メロン?」
幼「ちょっと違うんじゃない?」
母「わあー、懐かしい!
冬瓜じゃない!」
俺「トウガン?
はがねタイプ嫌いだ。メタグロスは大好きだけど」
幼「お前ミュウツーとか大好きだもんな……」
母「昔はよく売ってたのよ冬瓜」
俺「みお知ってる?」
幼「知らない」
俺「これ果物?」
母「野菜よ。瓜よ瓜」
俺「なーんだキュウリのデカイやつか」
幼「野菜と聞いてあからさまに興味をなくしやがった」
俺「こんなんどうやって食べんだろ?」
母「味噌汁とかに入れるのよ」
俺「こんなデカイのに!?」
母「全部は入れないわよ」
俺「それにしたってめちゃくちゃ余るじゃん。すげえ不便」
幼「ちょっと食べてみたい」
俺「バカやめとけよ、きっと不味いから不人気になって食われなくなったんだよ。
メロンかスイカ買った方が良いよ」
幼「あんたねえ、食わず嫌いは良くないわよ」
俺「俺も最近は結構挑戦してんだぞ新しいもの。ちょっと食べるのきつそうなのとかも一応」
幼「本当かよ」
俺「この前、骨付きフランクに挑戦した」
幼「フランクは普通に食えるだろ!」
俺「いや、骨が付いてると食べにくいんだぞ意外と」
幼「食べるのきついってそういう意味かよっ、死ねっ!」
俺「頑張って食べた!」
幼「なんだその笑顔は。偉くないぞ別に」
◇
俺「ほめてくれないの?」
幼「きさまが三歳児ならほめたかもな」
俺「魚一匹全部食べるとほめてくれるのに。食べて損した」
幼「アホか」
母「えーっ、魚一匹全部食べるの!?
ウチじゃ食べたことないわよ」
幼「そうなんですか?」
母「良かったー、バンバン食べさせてね」
幼「任せて下さい」
俺「みおが嫌がらせに魚ばっかり食べさせてくるんだよ」
幼「人聞きの悪い。お肉ばっかりじゃないの」
俺「お肉が一番よだれが出るんだよ。ステーキとかハンバーグとか」
幼「じゃあ今度ハンバーグにトマトソースかけてやる」
俺「やだやだ。トマトソースのハンバーグ嫌いだよ、台無しだよ」
幼「二つ作ってトマトソースは片方だけにしてあげるから」
俺「えーきついよそれでも」
母「あ、こいつが嫌がりながらも食べそうな物をかなり把握してきたねみおちゃん」
幼「えへへ、苦労しました」
俺「うう……デミグラスハンバーグと和風キノコハンバーグじゃダメ?」
幼「それただのお前の好物じゃねーかバカ」
俺「ハンバーグこわいとか言っておけば良かったなあ」
幼「落語かよっ。ハンバーグこわいならもう出さないであげる」
俺「じゃあトマトこわいから出さないで」
幼「よしトマトたくさん出そう」
俺「いじわる」
子供「クスクス」
俺「お前笑われてるぞ?」
幼「あんただよ」
最終更新:2011年08月07日 07:06