日常編96


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ある日。

幼「あー卵一個しかない!
  どうしよ」
俺「だから卵あったっけってスーパーで聞いたのに。あったでしょとか言うんだもんな」
幼「おかしいわね……」
俺「おかしくねーよ」

 ◇

後日。

幼「あちゃー、またシラタキとコンニャク間違えて買っちゃったー……。
  もうっ、なんで近くにあんのよ!」
俺「ちゃんと見て買おうよ」
幼「罠だわ」
俺「罠じゃねーよ」

 ◇

また後日。

幼「げー焼き肉のタレなかったのー!?
  買ってくるかー……」
俺「良いよ面倒くさい」
幼「あんたが行くんじゃないでしょ!
  せっかくだから美味しく食べたいじゃない」
俺「忘れて買い直すくらいなら携帯とかにメモしてから行けば良いのに」
幼「じゃあメモしてよ!」
俺「買う物とか材料とか把握してねーよ俺」
幼「大体分かるでしょ」
俺「全く分からん」
幼「あんたって本当にバカね!」

罵倒しながらみおがスタイリッシュに家を飛び出して行った。

 ◇

さらに後日。

幼「ただいまー、お腹空いてる?」
俺「腹ペコー」
幼「じゃあとりあえずゆで卵食べる?」
俺「えーだるい」
幼「あんたが剥くんじゃないでしょ!」
俺「味付けじゃないんでしょ?」
幼「うん普通の」
俺「他にないの?」
幼「コロッケあるからコロッケサンドにしちゃう?」
俺「うん」

コロッケサンドを食べることにする。

俺「これ何コロッケ?」

長い偏食が染み付いて、パンやあんまんなどは一かじりしたら必ず中身を見る俺。
赤や緑の具が見えて気になった。

幼「牛肉コロッケしか食べられないでしょ!
  牛肉しか買わないわよ」
俺「……」

さらに少し食べてみることにする。
はじっこだけを滑るように食べた。

俺「野菜だらけー……」

みおに見せる。

幼「あれっ、そんなにニンジン入ってるのおかしいね。
  野菜コロッケ買っちゃったかも」
俺「みお食べてくれる?」
幼「ごめんごめん。私食べるわ」
俺「ゆで卵食べる」
幼「はいはい」

慣れた手つきであっという間にカラを剥くみお。

幼「あらじおだから少しでも辛いからね」
俺「うん」
幼「あ、うどんならすぐ作れるけど」
俺「大丈夫。ごめんね」
幼「後で美味しいの作ってあげるからね」
俺「夜ご飯なに?」
幼「じゃがいもたっぷりビーフシチュー」
俺「やったー」

 ◇

さらに後日。

俺「これなあに?」
幼「あ、それ串カツ。どんなもんかなと思って買ってみた」
俺「へえ……」

早速食べてみる。

俺「んう……!?」

肉ではない何かがぐじゅっとやわらかく崩れた。
エキスが口の中に広がる。

俺「うみゅ……」

しばらく吐き出すのを我慢していたが、飲み込めそうにない。

俺「出して良い?」
幼「えっ串カツじゃなかった!?」

ティッシュに出す。

俺「タマネギぽい」
幼「大丈夫?」
俺「口ゆすいでくる」

 ◇

口を洗い流して戻ると、みおがタマネギとカツを分離していた。

幼「ごめんね、中でタマネギ挟まってたんだね。
  分けてみたけど食べられそう?」

見た目は一つの長いカツに見えて、中身がネギマのようになっていたのだ。

俺「食べてみる」
幼「大丈夫?」

みおが不安そうに見つめている。
食べてみるが、かなりタマネギの味が染み込んでいる。

俺「タマネギの味付いててちょっと今のレベルじゃきつい」

タマネギは四天王の一角なのでとても勝てそうになかった。

幼「それは良いけどさー、そもそもレベル上がるの?」

みおが俺の背中にのしかかりながらからかって場を明るくしてくれる。

俺「あと82000くらい経験値稼げば1つ上がる」
幼「遠っ」

 ◇

みおが肩を揉みながら慰めてくれる。

幼「無理しないで良いよ。何か違うの出すわ」
俺「うん……」
幼「えーっと……卵豆腐くらいしかないかも。何か買ってくる?」
俺「いや、お味噌汁にご飯入れちゃうわ。そうするつもりだったし」
幼「ほんと?
  ごめんね。手抜きしちゃダメだね」
俺「ううん。みおはいつもすごい手間かけてると思うよ。
  頑張ってるのに嫌な思いばっかりさせてごめんね」
幼「何言ってんの!
  私の下手な料理を喜んで食べるのなんて和くんだけよ」
俺「そんなことないと思うけど」
幼「あるって。それに、材料忘れたり米炊くの忘れたりよく見ずに買ってきたり普通怒るよ」
俺「だってそれは俺が会社の帰りに立ち読みしたりしてスーパーにいっしょに行かないのが悪いんだし。
  俺がいつもいっしょに買いに行ってれば二人で確認出来るでしょ」
幼「普通そんな風に考えないよ。お使いも出来ないのかって感じでしょ?
  最近失敗ばかりだし。
  食材は腐らせるわお皿は割るわ、家事向いてないのかな」
俺「俺が偏食で苦労させてるから食材選びに気を使って他までなかなかまわらないんだよ。
  それに、性格も見た目も完璧なんだからさ。仕事もしてるのに専業主婦なみに家事が出来たら完璧過ぎてむしろ引くわ。
  少しくらい失敗した方が安心だな俺。みおがすご過ぎて捨てられないか心配だもん」
幼「へへー、そうでしょ。完璧でしょ」
俺「なんだよ、さっきは失敗ばかりって自分で言ってたのに」
幼「いや、たしかにこんなゴミに謝る必要ないなって思って」
俺「急に扱いひどくなったな」
幼「失敗なんてなかった。成功の元があったのだ!」
俺「まあそういうことだな」
幼「えらそーに。言っとくけど感謝なんかしてないからね!」
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