日常編95


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スーパーの帰り。

幼「あれ?
  二人用の財布どうした?」
俺「えっ?」

ばちこーん。

俺「いてっ」

びゅーん。

俺「はやっ」

 ◇

幼「あったわ」
俺「俺が預かってたんだっけ?」
幼「いや、私が袋に詰める時に置いて忘れた」
俺「じゃあなんで俺がはたかれたんだよ!」
幼「いつも通りなんとなくよ!」

 ◇

幼「ったくもう、外ではたかせないでよ恥ずかしい。
  あそこんちは嫁がこわいとか思われちゃうでしょ」
俺「お前が勝手にはたいたんじゃないか」
幼「うわはたかれるかも、みたいな顔するからでしょ!」
俺「そんな顔してねーよ」
幼「……」
俺「んにー、重たい……」
少し歩いて。

幼「あのオヤジ頭にきちゃう」
俺「どのオヤジだよ」
幼「やりとり聞いてたんでしょ。あんたのこと情けないって」
俺「知らない人が?」
幼「そう!
  変なクソジジイが!」
俺「違う人にじゃなくて?」
幼「一人で歩いてたもん」
俺「ふーん……」
幼「ふーんじゃないわよ!」
俺「だってふーんしかないだろ」
幼「怒れよ。なんで私が怒ってんだよ」
俺「でも、母親とご飯食べてる時にマザコンだなって言われたりしたことあるからなあ。
  慣れるよ」
幼「和くんとこ仲良いもんね」
俺「仲良いってか『このトマト食べて良いよ』『お母さん豚肉こんな要らないからあげる』とか言って要らないもん押し付けあってたからな」
幼「あはは、和くんのママかわいい」
俺「まあとにかく、そういうこと言われるのは仲良く見える証拠だよ。
  いっしょにいて何かしらじゃれあってないと絶対言われないんだし」
幼「んーまあ……そうかもしれないけど……」
俺「だからさ、外でクソジジイなんて言って怒ってないでさ。
  せっかくかわいいんだから笑顔でいてよ。通行人に自慢出来ないじゃん」

後半は小声。

幼「バカ」
俺「そんな人の言うこと気にすんなよ」
幼「うん」

荷物を逆の手に持ち、みおの手を握る。
普段はついつい自分のペースで歩きがちな俺だけど、二人でゆっくり話しながら帰った。

 ◇

俺「変な人のおかげで幸せな時間が過ごせて良かった」
幼「和くんのおかげだよ」
俺「ん?」
幼「なんでもない」
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