日常編81


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

娘から電話がかかってきました。

娘「ぐすっ、かずう……彼氏に出されたぁ……」
俺「なんて?」
娘「生で中出しされた」
俺「無理矢理?」
娘「ううー、頷いたように見えたから出したって……。
  枕が頭に当たってたから……」
俺「そういやお前の彼氏、中出しして良いか絶対に聞くんだっけ」

毎回聞いてくるので、一度相談されたというかグチられたことがある。
その時は「ダメって言われるのは分かってて聞いているんだろう」と答えた。
中はダメって言われて興奮出来る俺みたいな奴なんだろうと思ったからだ。

娘「ふぇぇん……」
俺「大丈夫か?」

関係ないのに泣き声に胸が痛む。
自分に子供が出来たらこんな感じなのだろうか。

 ◇

俺「ちゃんとダメって言わなかったの?」
娘「いちいち聞かないでよって言っても聞くから、
  次からもう無視するからねって言って最近は聞かれても無視してたんだよう」
俺「じゃあダメなの分かっててわざと出したんじゃないの?
  それまで無視されてたのに中出しOKになるとは思わないだろ。
  頷いたように見えても普通確認しない?」
娘「でもあっちも『お前が紛らわしかったから覚悟決めて出したんじゃねーか』とか逆ギレしてて……。
  わざとなのかなあ、うっうっ……」
俺「とにかくもう別れなよ。わざとじゃないにしても意志疎通全然出来てないじゃん」
娘「もう別れてメルアドとか消させた」
俺「そっか」

それまでも色々いざこざはあったのだ。
まず、軽く怒られたりちょっと重要な選択を迫られた時にそれには答えずにどうでもいい違う話をする。
俺も優柔不断だが「土日どっち空けといた方が良い?」ですらスルーしてしまうのはかなり重度だ。
そこで叱るとすねる。そして前日や当日になってから明日会いたい、今日会いたいなどと言い出す。
仕方ないので娘が無理矢理予定日を決めても、メールを読み返せば済むのにデートの予定日を何度も聞く。
デートに誘ったのが相手でも自分でも、デートコースは全く決めないで相手任せ。
デート中も相手の話にたまにうんだのあーだの言うだけで意見は言わないし、自分からはほとんど話さない。

 ◇

しかも彼女が好き過ぎて無口になったりしているわけではなく、人任せな性格のようなのだ。
たとえば、友達の誘いやバイトの先輩の頼みも断れない。デートの予定日に後から友達との映画やバイトを入れてしまいドタキャンになるなんてことはしょっちゅうだ。
ここまでくると人付き合いの良い人気者ってよりも約束を守れない奴になってしまう。
だが草食系ってわけでもなく、セックスは人一倍したがる。普通にデートをして夕方になりさて帰ろうとした頃になってうだうだ言い出す。
そんで避妊にもルーズだ。ゴムは高いだの買うの恥ずかしいだの言い、使いたがらない。
一度友達に貰ったゴムを使ってみたのだが、最初が生だったせいか「ゴムだと気持ち良くない」とか文句タラタラ。
どうも文章ばっかり長くなって上手く書けない。他にも欠点は多々あるのだが、なんだかただの悪口になってしまう。
こいつよりは俺の方がちょっとはましかもと思ってしまうような奴、と言えば分かるだろうか。

 ◇

娘「ぐすん。……今ママいる?」

ママってのはみおのことだ。

俺「話す?」
娘「明日アフターピルもらいに行くのついてきてほしいの、えぐっ、えぐっ……もらえるのかな……」

自分にはよく分からないのでみおに任せることにする。

俺「みおー、ちょっと頼む!」
幼「どうしたの?」

料理をしていたみおが、手を洗って拭きながら聞く。

俺「アフターピルが要るんだけど」

みおに電話を渡す。

幼「もしもし?
  うん、うん……分かった……今日は出られないの?
  うん……今ならまだ間に合うと思うから行ってみよ?
  うん、電話してみるから身支度だけしておいて……うん」

みおの対応を見て、俺も少しほっとする。
みおはとても頼りになる。

 ◇

幼「ただいま」
俺「どうだったの?」
幼「安全日だからほぼ大丈夫だろうって」
俺「安全日ってあてになるんだ?」
幼「ある程度ね」
俺「ふーん」
幼「何も食べてないでしょ?」
俺「うん」
幼「とりあえず先に何かささっと作る?」
俺「そうだな、さすがにお腹が減ったよ。ぎゅるぎゅる言ってる」

放置してた料理の続きに取りかかるみお。
一応材料とか見たんだがよく分からなかった。ちなみに答えはアサリバターと肉じゃがだった。あやうくじゃがバタを作る所だった。

俺「……娘ちゃんはどうだった?」
幼「最初は泣いてたけど帰りにハンバーグ食べたら少し元気になったみたい」
俺「そっか」
幼「ごめんね、食べてきちゃって」
俺「良いよ。俺が待たされても死にゃあしない」
幼「……」
俺「ふう」
幼「私達って幸せだよね……」
俺「え?」
幼「お互い理解し合えるし、ケンカも少ないし」
俺「ケンカは別に小さいのがたまにある分にはもうちょっとあっても問題ないだろうけどな。
  普段ケンカしなくても致命的なケンカが一つあるとダメだし」
幼「うちの両親はそれだね。すごい仲良かったのに」
俺「あー……まあ浮気はな」

コメントしにくい。

 ◇

幼「でも普通は浮気しても別れるとしたら浮気相手じゃない?
  なんでダメだったんだろ」
俺「俺に聞かれても」
幼「だってさ、五年付き合っていけたら十年でも二十年でもいけそうじゃん」
俺「なんでだよ」
幼「そんなに仲良くて仲悪くなることある?」
俺「いや、高校で友達だったけど卒業したら全然連絡しなくなった奴とかいるだろ?」
幼「それとはちょっと違うじゃん。嫌いにまでなるかなって」
俺「じゃあさ、たとえば友達に兄がいてさ。
  そうだな……小学校中学校の九年間は仲良かったのに高校からなんだか仲が悪くなってほとんど口聞かないと。
  それってものすごいおかしいことだと思う?」
幼「あ……思わない」
俺「それと同じことが親友や恋人とも起こり得るってことだろ」
幼「そっか……」
俺「……」
幼「さみしいね……」
俺「はははっ、なんか言ってほしいか?
  俺の気持ちは変わらないとか」
幼「ううん……」
俺「……」
幼「洗脳する」
俺「良いけど800ライフ払えよ」
幼「その洗脳じゃねーよ」
俺「まあとりあえず腹減ってムラムラしてるからご飯食べたら乱暴に押し倒す」
幼「うわ、こいつひでえ」
俺「嫌なら丁寧に押し倒す」
幼「そこは乱暴で良い」
俺「乱暴で良いのかよ」
幼「乱暴な和くんかわいい」
俺「かわいいって言うな、こわいって言え」
幼「特に終わった後に痛くなかったか聞く時のおどおどした顔がめちゃくちゃかわいい」
俺「ちくしょう、俺は本気出してないだけだからな……」
幼「じゃあ本気出してみろよ」
俺「本気出すとみおが泣いちゃうからやめとく」
幼「だまれ」

 ◇

幼「あ、娘ちゃんと明日浮気させてあげるから」
俺「えっ?」
幼「二人で食べてる時に彼氏から電話きてさ」
俺「番号消させたんじゃないの?」
幼「そうなの?
  じゃあリダイヤルとかじゃない?」
俺「まあリダイヤルや着信履歴消してても友達とかに聞けば分かるか……」
幼「それで朝待ってるって。断ったんだけど来そうなのよ」
俺「あいつ、朝待つのだけは本当に好きだな」

なんでそこだけ几帳面なのかよく分からない。
ただ単に自分の女が痴漢されるのが許せないだけかもしれない。

幼「だから謝られて仲直りしないようにボディーガード。私公認ってことで」
俺「ふーん」
幼「お願いね。キスぐらいならしても良いから」
俺「やべーよそれは」
幼「あー、したそう」
俺「したくないよ」
幼「しても捕まらないと思うよ。今なら弱ってるし、多分和くんにされても嫌がらないから」
俺「いやいや、多分とかで言うなよ。危ないな」
幼「うわ、危なくなかったらする気満々じゃん」
俺「違う違う」
幼「ケダモノー!」
俺「違うんだ」
幼「和くんにも気をつけるように言っとかなきゃ」
俺「俺は草食系なのに」
幼「うるさい悪食系」
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。