日常編55


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俺「これ豚肉?」
幼「ブリよブリ。ブリ大根」
俺「ブリってどんな味だったかな……」
幼「この前食べたでしょ」
俺「未だに魚の区別が出来てないんだよな」
幼「なんでわざわざ私の食べかけのブリを食べようとするかな」
俺「だってこんなに大きいの要らないし」
幼「ったく。ほら」

みおが一カタマリを二つに割ってくれる。

俺「優しいなあ」
幼「あんたが面倒くさがるからこうなるんでしょうが」
俺「もぐもぐ……」
幼「美味しい?」
俺「美味しい」
幼「やった」
俺「でも大根の方が好きだな」
幼「大根はどうでも良いの。大根好きなのは知ってる」
俺「大根食べよ」
幼「こら、大根ばっかり食べたらブリ食べられなくなるでしょ!」
俺「大根は野菜なんだから良いじゃん」
幼「まあ肉ばっかよりは良いけど……」
俺「でも汁かけてねこまんまみたいにしたら魚も美味しそう」
幼「してみれば?」
俺「……」
幼「……」
俺「みおやって」
幼「お前は子供か!」
俺「だって俺がやると垂れるんだもん」

 ◇

結局やってくれました。

俺「美味いわ」
幼「あんた本当にそういうの好きよね」
俺「そうかな」
幼「シチューでもスープでもなんでもご飯にかけるじゃん」
俺「そういう食べ方されるの嫌?」
幼「んーん」
俺「良かった。かけるなって言われたら困るわ」
幼「ふふ」

 ◇

俺「……おばあちゃんがさ」
幼「急に話を変えたな」
俺「ごめんごめん、でもちょっと関係あるんだ」
幼「おばあちゃんがどうしたの?」
俺「おばあちゃんはさ、自分は前の余りの古いご飯をよく食べててさ」
幼「うん」
俺「俺はその日、味噌汁ご飯にしようかと思ったんだけどご飯が炊きたてホカホカだからさ。
  これかけたら熱いよなー、なんて悩んでたんだ。」
幼「猫舌だもんね」
俺「そんで、ふとおばあちゃんの冷たいご飯見てさ。交換してもらったんだ」
幼「賢いじゃん」
俺「そしたらおばあちゃん喜んでさ。よく覚えてないけど、和ぼうが交換してくれたおかげで出来たてのご飯が食べられて美味しいみたいな」
幼「あはは」
俺「まあ今思うと、俺を喜ばせるために言っただけかもしれないけどね。
  当時はまだ小さかったから、おばあちゃんも本当は出来たてのご飯の方が好きだったんだなって素直に受け止めてさ」
幼「本当に嬉しかったと思う」
俺「それからさ、何が食べたいか聞かれたら『冷たいのでお味噌汁』ってよく答えてさ。
  別におばあちゃんに出来たてが食べさせたいとかそんなちょっと良い話じゃなくて、何が食べたいってわけでもない時だけだけどね。
  んで、古いのがないと『和ぼうごめんね、古いご飯ないんだわー』なんてね」
幼「あはは、変なの」

 ◇

俺「それと関係あるか分からないけど、豆腐あんまり好きじゃないけど冷たい豆腐の味噌汁ご飯は好きなんだよね」
幼「ふーん」
俺「なんかこの話なんの意味もないな」
幼「意味あるよー。
  こういう理由でこれが好きならあれも好きかも、とかって色々考えられるし」
俺「苦労してんだな」
幼「和くんのご飯作るのは大変なんだからね」
俺「ありがとう」
幼「せめてキュウリさえ食べられたらかなり違うのに」
俺「キュウリやトマトあたりには未だに勝てる気がしないわ」
幼「何か野菜で食べられそうなのないの?」
俺「今の俺は三つ葉なら倒せる」
幼「三つ葉って添え物じゃん。バリバリ食べるやつで」
俺「そういうボスキャラはまだ無理」
幼「いつになったら倒せるのよ。さっさとレベル上げしろよ」
俺「しばらくは三つ葉食ってレベル上げる」
幼「あんまり上がりそうにないな」
俺「マツタケは食えるんじゃないかな。でかいシイタケだろ?」
幼「マツタケ食べたことないの?」
俺「記憶にない」
幼「でもマツタケは高いから良いや。シイタケにしな」
俺「シイタケやだ」
幼「シイタケ嫌いなの?」
俺「シイタケって変だよ」
幼「変なのはお前の頭だ」

 ◇

幼「つかお前、茶碗蒸し食べたいとか言ってなかった?」
俺「言った」
幼「あれシイタケ入ってるじゃん」
俺「シイタケは食べない。黄色い丸いのも食べない」
幼「ギンナンだよ」
俺「そもそも茶碗蒸しって何が入ってるの?」
幼「ギンナン、鶏肉、カマボコ、シイタケ、三つ葉、エビ……あとなんだろ」
俺「おっ、三つ葉入ってるしちょうど良いじゃん」
幼「ちゃんと全部食べる?」
俺「えー、ギンナンすごい嫌い」
幼「ギンナン入ってないと茶碗蒸しじゃないじゃん」
俺「ギンナンが一番要らないと思う。あれ人気あるのか?
  他の料理に使われてるの見たことないけど」
幼「まあ私もギンナンは好きじゃないけど」
俺「ほらほら、要らないよあれ。ギンナンは今回見送ろうよ」
幼「じゃあシイタケは食べなさいよ」
俺「えーシイタケ大丈夫かなあ……」
幼「もうお前は卵豆腐を温めて食べてろ!」
俺「シイタケ食べてみるから茶碗蒸しやって下さい」
幼「そうそう、そう言えば良いの。ちょっと食べてみたけどダメそうってことなら怒らない。
  チャレンジしなきゃ。ね?」
俺「うん。
  ……みおって優しいけどたまに背中も押してくれるね」
幼「ぐいぐい押して最終的にがけに落とす予定」
俺「おい」
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