日常編02


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[09/02/13書き込み]

幼「ん。お母さん」

話していた電話を渡してくる。交代しろということだろう。

俺「もしもし」
幼母「風邪はもう良いの?」
俺「あ、大丈夫です」
幼母「そうだっ。
   あの子、ちゃんと謝った?」
俺「え?」
幼母「風邪もあの子のせいなんでしょ?
   和君が怒るなんてよっぽどの事よって叱ったんだけど、反省してるのかしてないのか…」
俺「いや、俺が悪いんです」
幼母「たまには怒って良いのよ」
俺「はあ…」
幼母「うふふ、聞き耳立てられてるから答えにくい?」
俺「いや、今出掛けました。ご飯買いに行くとこだったんで」
幼母「あらら、じゃあ食事遅くなっちゃったね。ごめんなさいね」
俺「いえ。
  …あの、ちょっと聞きたいんですけど…最初にあいつが俺の事を好きになったのって何が理由なんですかね?」
幼母「みお、教えてくれないの?」
俺「いや、覚えてないなんてショックかなと思って聞いてないんですけど」
幼母「それはね…たこ焼きを食べてた時にね…」

 ◇

俺「ぶすっ!ぶすっ!」

昔の俺が、たこ焼きに爪楊枝を刺していた。

幼「ぶすって言うのやめてよ!」
俺「なんで?」
幼「うるさい!」
俺「痛いよお」
幼母「こら、みお!
   ごめんね和君、みお今体重気にしてるのよ」
幼「言わないでよ!バカ!」

当時幼なじみは太っているのを気にしていたらしい。
太っていた記憶は全くないが、本人は太っていると感じていたのだろう。

俺「ぶすってみおちゃんのこと言ったんじゃないよ。
  それに、もし太っても友達でしょ」
幼「和君、ほんと?」
俺「ほんとだよ」
幼「じゃあ、じゃあ…太って誰も結婚してくれなかったら、結婚してくれる?」
俺「うん、良いよ。約束」
幼「えへへ、約束ー」
俺「たこ焼き、ぼくの分もちょっと食べる?」
幼「え、良いよ、太っちゃうもん」
俺「そっか」
幼「でも一個だけもらう!」
幼母「だから太るのよ、みお」

 ◇

幼母「それから、和君にべたべたするようになったんじゃないかな」
俺「…少し覚えてるような」
幼母「しばらくたこ焼きをねだってねだって大変だったのよ」
俺「ははは、たこ焼きはあんまり関係ないですよね」
幼母「あの子、単純だからねえ」
俺「聞いてみて良かったです。なんか格好良い所を見てとかだったらいつか幻滅されるんじゃないかと思ってたんでほっとしました」
幼母「ううん。和君みたいに優しいのが一番格好良いのよ?」
俺「はあ…あいつ、このこと覚えてるんですかね?」
幼母「どうかしらねえ…」
俺「まあさりげなく聞いてみます」


幼「ただいま」
俺「おかえり」
幼「ごめんね、すぐ作るから」
俺「あんまり焦らなくて良いよ」
幼「たこ焼き買ってきたから、とりあえずそれ食べてる?」
俺「うん」
幼「はい」
俺「はふはふ…うみゃい。
  お前は食べないの?」
幼「私は良い」
俺「たこ焼き嫌い?」
幼「好きだけどダイエット中だから」
俺「そうなの?」
幼「正月で太っちゃった」
俺「じゃあ全部食べて良いの?」
幼「…一個だけ残しといて」
俺「はは、分かったよ。
  ところで、なんでたこ焼き好きなんだ?」
幼「だっておいしいもん」
俺「俺とたこ焼きどっちの方が好きだ?」
幼「たこ焼き」
俺「そうか」
幼「がっかりした?」
俺「いや、たこ焼きに負けるなら仕方ないかな。
  思い出補正には勝てんさ」
幼「思い出補正?」
俺「たこ焼きは偉大ってことだ」
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