家出少女編01


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[09/07/07書き込み]

それは、いつも通り携帯を見ながら歩いていた時のことだった。

ドン

俺「あう」
娘「うえ……げろげろげろ……」
俺「げ、汚っ」

吐きやがった。俺がぶつかったせいか?
いや違う、ゲロがアルコール臭い。衝撃で吐いたにしても元々吐く寸前だったんだろう。

娘「はわわ、すみませ……」

ティッシュを出して俺にかかったゲロを拭こうとする。

俺「いいよ、そこの公園で洗うから」

女の子に俺を拭いてもらうなんてなかなかのプレイではあるが、ティッシュなんかで拭かれても臭いは落ちなそうだ。

娘「すみません……」

謝るなら飲むなって話だ。
はわわに免じて許してやるけど。

 ◇

[公園]

俺「君も洗うの?」

いつの間にか付いてきている。

娘「あ、うがいを……」
俺「じゃあ先良いよ」
娘「そんな……」
俺「待たれてると気になるから」
娘「すみません」
俺「ふう……」

待ってる間、暇なので馬のスプリングのやつに乗ってみた。
大人になると少し乗りにくいものがある。

娘「ありがとうございました」
俺「君、これ乗れる?」

女の子が乗ればエロい感じになるんじゃないだろうか。

娘「え、普通にですか?」
俺「子供用だから結構難しいよ」
娘「んと……わ、こわ……」
俺「こわくはないだろ」
娘「はわ……」

また出た、はわわ。

俺「えい」

馬を蹴ってみる。ビヨンビヨンと跳ねる。

娘「はわわっ!」

これは面白い。いじめがいがある。

ビヨンビヨンビヨン。

娘「やめてやめて!
  落ちそう!」
俺「ひひひ」

 ◇

俺「はあ、はあ……疲れた」
娘「ぐるんぐるんされて気持ち悪い……」
俺「ただの飲み過ぎだろ」
娘「飲まされたんですよう……」
俺「誰にさ」
娘「ネットの友達」
俺「会うなよ」
娘「だってー……親とケンカして家出したって言ったら会おうよって。
  会ったらもう超強引で無理矢理飲ませてくるの!
  遠くから来たんだから一口だけとか言って、掴まれて口移しとかされてー……めちゃくちゃこわかった」
俺「わざわざ遠くから家出少女を迎えに来るなんて、もう酔わせて持ち帰りが目に見えてるじゃん」
娘「だからトイレ行くフリして逃げてきた。
  でもファーストキス奪われたし泣きそう……」
俺「家出なんてするからだよ。帰りな。世の中こわい男ばっかなんだよ」
娘「うう……でもあいつに見つかったらこわい。家まで付いてきて」
俺「なんで俺が。警察に頼みな」
娘「交番遠いもん。すぐだから来てよ」
俺「やだよ。お前がただの不良だったら危ないだろ。
  ホイホイ付いてったら不良仲間に溜まり場でカツアゲされるかもしれないじゃん」
娘「不良じゃないですよう。飲まされたのだって初めてだもん」
俺「タクシーでお前んちの前まで行くなら良いよ」
娘「それで良いから」
俺「じゃあ住所見せて」
娘「なんでですか」
俺「お前んちじゃなくて不良の溜まり場に連れてかれたらかなわん」
娘「なんでそんな警戒すんですかー」
俺「その服装は不良臭い」
娘「えー」
俺「半ズボンは完全に不良」
娘「ショーパンって言って下さいよお!」

 ◇

俺「そういうかっこいい感じの言い方が良くないんだ。
  女は喫茶店のこともカフェとか言ってあんな高いのに気軽に行きやがる」
娘「カフェじゃないですかー」
俺「カフェなんかじゃねえ!
  喫茶する店なんだよ。喫茶出来ない奴は行かなくて良いんだ」
娘「喫茶ってどういう意味なんですか?」
俺「よく分からんがペットボトルの紅茶と450円の紅茶の違いが分からない奴は飲まなくて良い」
娘「カフェとか行かないんですか?」
俺「俺はおばあちゃんが愛知でな。もったいなくてめったに行かない」
娘「関係ないじゃないですか」
俺「愛知は喫茶店の安さが日本一でな、昔から朝にコーヒーを頼むとトーストとゆで卵とピーナッツがただで付く。
  朝以外も大人ならピーナッツ、子供ならキットカットかたべっこどうぶつが付く」
娘「えー!?」
俺「カレーセットなんて頼んだら閉店までパンとゆで卵食べ放題飲み物お代わり自由だ」
娘「えー、カレーいくら?」
俺「結構安いぞ」
娘「へえー……」
俺「さらに、愛知にはイタリアンっていうナポリタンを鉄板でやって下に卵敷いたのがあってな。
  それを頼むとデザート食べ放題なとこもある」
娘「デザート!」
俺「つってもそんな種類ないんだけどな。メロンとかかな」
娘「メロン大好き」
俺「俺もだ」
娘「メロン買って」
俺「歯を食いしばれ」
娘「嘘です」

 ◇

俺「まあ、愛知がそんな感じだから高く感じてなあ。
  喫茶店以外の飲食店はそう高く感じないんだけど」
娘「愛知行きたい」
俺「俺と行く?」
娘「行く行く」
俺「ほらそれがだめなんだ。
  そんなんだから男に騙されんだ」
娘「あ、そっか」
俺「俺が殺し屋だったら既に三回は息の根を止められていたぞ。
  つーかタクシー来ないな」
娘「駅前にタクシー乗り場ありますよ」
俺「駅前なんて一番見つかりやすいだろ。
  その男がこわいからタクシー乗りたいって話なのに」
娘「あ、そうだった」
俺「バカか。つーか俺が帰る分のタクシー代も出せよお前」
娘「お金持ってないけど」
俺「はあ?」
娘「お金あったら知らない人と会わないよ」
俺「会わないよ、じゃねーよ。
  じゃあお前、俺にタクシー出させる気だったのかよ」
娘「ううん、何も考えてなかった」
俺「はあ……歩きで行くぞ、もう。
  近いんだろ?」
娘「近い近い」
俺「お前といると疲れるわ……」
娘「かわいいからってそんな緊張しないで下さいよお」
俺「お前、反省してないだろ」
娘「してますよ」
俺「レイプされてもおかしくなかったんだぞ」
娘「ってかキスされたし最悪」
俺「家出するからだ」
娘「だって私の携帯見たんだよ!?」
俺「ああ、それは嫌だな」
娘「でしょ?」
俺「でも心配してるよ」
娘「オヤジのせいでキスされたってキレてやる」
俺「お父さんショックで泣くんじゃね?」
娘「知るか」

 ◇

[娘宅]

娘「……で、お金ないから会ったら無理矢理キスされちゃったわけ」
父「なんだと!」
俺「俺違う俺違う」
娘「この人は具合悪い私を心配送ってくれたの」

俺がいつ心配した。

父「すまん」
俺「道で吐いてたんで」
娘「キス初めてだったからショックで吐いちゃった」

どうやら飲酒は省いて説明したいようだ。
大雑把に説明するから俺がキスしたのかと誤解されたじゃないか。

父「もう大丈夫なのか?」
娘「大丈夫なわけないでしょ、すごくこわかったんだから。
  お父さんのせいで最悪だよ」
父「だからそういうインターネットの付き合いは良くないと言って……」
娘「お父さんが携帯見なければ別に会わなかったでしょ!」

なんでケンカが始まるんだ。俺が帰ってからにしろよお前ら。

 ◇

娘「だから部屋に鍵付けてって!
  入らないんなら良いじゃん」
父「分かった分かった……」
娘「どこいくの?」
父「トイレだよ」

言い合いは娘の勝ち。
留守の間に父親が勝手に見ないか心配だから鍵を付けるということになった。

娘「やったあ!
  やっぱり鍵がないとね」
俺「良いなあ」
娘「へっへー、合鍵あげようか」
俺「部屋の鍵だけもらっても意味ねーだろ、家の鍵ないのに」
娘「そっか」
俺「もう俺帰るぞ」
娘「送ってく」
俺「こわくないの?」
娘「そこまで」

 ◇

俺「じゃあな」
娘「ねえねえ、この辺住んでんだよね?」
俺「まあな」
娘「朝、電車?」
俺「ああ」
娘「どこからどこ?」
俺「〇〇から〇〇」
娘「お願いあるんだけど」
俺「嫌だ」
娘「電車で痴漢されるからいっしょに行って良い?」
俺「すげえ面倒くせえからやだ」
娘「そっちに合わせるから」
俺「時間合わないだろ」
娘「部活自主練みたいな感じでいつ行っても良いの」
俺「つっても待ち合わせはすんだろ」
娘「だめ?」
俺「お前ゲームってやる?」
娘「うん」
俺「DS持ってる?」
娘「うん」
俺「じゃあ電車の中で対戦して暇潰し出来るわけか……。
  それに、対戦してれば男連れと分かりやすいから痴漢もあまり来ないわな」
娘「それ一石二鳥じゃん。でも対戦出来るのあんまり持ってない」
俺「俺が1枚で多人数プレイ出来るのいくつか持ってるから大丈夫。
  ボンバーマンとかマリオカートとか」
娘「ボンバーマンやりたい」
俺「おし、やるべか」
娘「やるべやるべ」
俺「んじゃ、月曜水曜木曜なら駅で立ち読みしながら少し待ってても良いぞ」
娘「それで良いよ。メルアドメルアド」

こうして、しばらく朝の待ち合わせが続いた。

 ◇

そしてある日。

娘「お待たせ」
俺「よう」
娘「行こ」
俺「ちょい待て、これだけ読ませろ」
娘「ガム買ってるから」
俺「分かった」

 ◇

娘「ガムいる?」
俺「お前の苦いからやだって」
娘「ブルーベリーだよ」
俺「じゃあくれ」
娘「はい」
俺「ガムとか久しぶりだな」
娘「ねえ、あのね、私、彼氏出来たんだ。」
俺「それはおめでとう」
娘「無理矢理キスされた話を友達に聞いて、告白出来ずにいたこと後悔したって言われたの。
  もっと早く告白してれば、振られても家出した時にもしかしたら俺を頼ってくれてたかもって」
俺「それは思うわな、好きな人がキスされたんじゃ」
娘「全然気にしてない人だったからびっくりしちゃった」
俺「でも付き合ってみるんだろ?」
娘「うん……」
俺「じゃあ良いじゃん」
娘「でね、痴漢対策のこと話したら彼氏もいっしょに学校行くって言い出して」
俺「あ、家近いの?」
娘「ううん、わざわざ逆乗って」
俺「すごいな。何時起きだろ」
娘「時間もったいないよね」
俺「まあ、惚れた女は自分で守りたいんだろ」
娘「でさ、火曜日とかは良いんだけど、月曜水曜とかなんか三人で行くのも変ってゆーか……」
俺「ああ、彼氏は気分良くないわな。
  二人で行きなよ」
娘「ごめんね」
俺「別に良いさ」
娘「でね、これ……あげる」
俺「何これ?」
娘「後で見て」
俺「分かった」

 ◇


長い間ごめんね
どうもありがとう
お礼のハンカチ
もらってください

 ◇

俺【あれ、これってもうメールとかもダメってこと?】
娘【違うよ 全然だいじょーぶ】
俺【びっくりした
  手紙の内容が重いよ
  キャラ違うだろ】
娘【感謝してます】
俺【でもなんでハンカチ?】
娘【知らない人に急に吐かれたらそれで拭いてねってこと】
俺【そんな奴
  お前しかいねーよ】

 ◇

桃「何このハンカチ」
俺「なんかくれた」
桃「えー……『長い間ごめんね どうもありがとう』……」
俺「まあ感謝の気持ちだな」
桃「そうか、振られちゃったか」
俺「いや、別にこれ彼女からじゃないよ」
桃「もう彼女じゃないもんね」
俺「違うってば」
桃「やっぱりロリコンなのが別れた原因?」
俺「そうなんだよ、スクール水着を着てランドセルしょってくれって言ったらビンタされてさ」
桃「うっわロリコン」
俺「ジョークだよ」
桃「絶対ジョークじゃない」

 ◇

俺「このハンカチどう説明しよう」
桃「ナオンからの貢ぎ物なんじゃよーってファーザー風に言えば良いじゃん」
俺「他の女からのプレゼントなんて見せて心配にならないかな?」
桃「じゃ捨てれば」
俺「捨てるのはなあ」
桃「ならこっそり使えば?」
俺「見つかった時、なんで隠してたんだって話にならない?」
桃「どうしろと」
俺「うーん……まあ2ちゃんで聞いてみるか」
桃「そうしなよ」
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