お嬢様編B


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[09/06/16書き込み]

俺「スケート?」
嬢「うん。出来る?」
俺「出来るわけないだろ」
嬢「やったことないの?」
俺「あるけど、あんなの忍者にしか出来んよ」
嬢「簡単なのに」
俺「お前はよくやるの?」
嬢「まあまあ」
俺「専用の服とかあるの?」
嬢「あるよ」

ぜひ見たい。

俺「それ着るの?」
嬢「着ないよ!
  友達といっしょだもん、そんなの着たら恥ずかしい」
俺「男も来るの?」
嬢「男の子三人」
俺「女はお前だけ?」
嬢「私だけになっちゃったの。だから和が行きたくないならキャンセルする」
俺「その服を今度二人きりで見せてくれたら行くよ」
嬢「えっちー」
俺「知らん奴らと会うのは結構きついんだよ」
嬢「検討してみましょう」

 ◇

そして当日。
口の悪いデブと嫌みなグルメとあと一人はどんな奴か忘れた。

[ファミレス]

クルトンうまいなあ。
クルトン入れ放題なんてこの店は得だな。

デブ「料理人希望者としてはどうなの?」
グルメ「ふん……。まあファミレスならこんなものじゃないか?
    値段相応だよ」

このグルメ野郎、俺と同じもの頼んでるのに嫌みな言い方しやがって。
だからグルメぶる奴は嫌いなんだ。敬子はお嬢様なのに美味しそうに食べてるじゃないか。

俺「敬子、とうもろこし食べないの?」
嬢「量が多くてお腹いっぱいになっちゃった。
  和、食べてくれる?」
俺「うん」
グ「あれ、お互い呼び捨てなんだ?」
デ「そういや二人って仲良いけど何で知り合ったの?」
嬢「最初、和が家に呼んでくれたの」
俺「いきなり家に呼ぶとこからじゃ意味わかんないだろ」
嬢「えー。じゃあ和が説明してよ」
俺「めんどいから良いよ」
グ「なんだよ」

めんどい上に、こいつらにわざわざ説明してみる気にならない。
気が合いそうな感じが全くしない。疲れてしまう。

 ◇

[出会い・古本屋]

コブラはかっこいいなあ……ん?
隣にかわいい子がきた。良い匂いだ。それに太ももがたまらん。何歳かな、写真撮りたいぜ。
とにかく隣のこの子が帰るまで、ずっと太ももを視姦してやる。そして帰ってからオカズにするんだ。いやあ、今日はついてるなあ。

 ◇

……もう五、六巻は読んだぞ。この子いつまで読んでる気だ。足が疲れた。
しかし、先に帰るのも女に負けたみたいで悔しいし。よくハイヒールで平然としているな。
そんなに何を夢中で読んでるんだ。ふむ、ワイルドハーフか。
あ、丁度次の巻が切れてるじゃないか。どうすんだろ。

 ◇

読み終わった。さあどうする。飛ばして読むのか。違うのを読むか。
あ、帰ってしまうのか。これは残念だ。次の巻さえあればまだ読んだかもしれないのに。
まあ仕方ないな、俺も帰るか。

……。

俺「あの……」

聞こえてない。

俺「あのっ」

今度は振り返る。

嬢「はい?」
俺「今読んでたの、ウチにあるんで良かったら抜けてるところ貸しますけどっ」

バカか俺は。怪し過ぎるだろ、完全にナンパじゃないか。
わざわざ返しに来るなら買うだろ。

嬢「良いんですか?」

……あれ?

 ◇

嬢「全巻あるんですか?」
俺「はい」
嬢「えー、動物好きなんですか?」
俺「そうですね」(嘘だけど)
嬢「私も動物好きなんですよ。で、鳥飼ってたからポリネシアとか大好きで」
俺「俺はサルサが好きだな。誕生日が俺と同じなんだよね」
嬢「えーっ!?
  本当ですか?」
俺「ほら」

なんだったか忘れたが、誕生日の分かるものを見せた。

嬢「……よし、覚えました。名前」
俺「いや、名前じゃなくて誕生日を見てよ」
嬢「だってサルサの誕生日なんて覚えてないですよ」
俺「ああそっか、俺はたまたま同じ日付だったから覚えてたけど普通は忘れちゃうよね」
嬢「そうですよ、全く!」
俺「ごめんごめん」
嬢「これだから和って名前の人は困ります」
俺「あはは、名前は関係ないでしょ」
嬢「お兄ちゃんの名前も和なんですよ」
俺「あ、そのお兄ちゃんもよく今みたいに怒られてんだ?」
嬢「怒ってないですよ、叱ってあげるんです」
俺「ああ、叱ってくれたの?」
嬢「そうですよ」
俺「ありがと」
嬢「いえいえ」

 ◇

[玄関先]

俺「良かった、誰もいねーや。ちょっと待ってて下さいね」
嬢「はい」

 ◇

俺「じゃあこれ」
嬢「ありがとうございます」
俺「郵便受けに入れておいてくれれば良いからね」

 ◇

ピンポーン

ちっ、せっかくあの子でオナニーしてうとうとしてたとこなのに。
誰だろ……ありゃ、あの子だ。どうしたんだろ。

ガチャ

俺「どうしました?」
嬢「あの、これ直接返した方がと思って。郵便受けだと危ないんで」
俺「え、外で読んでたの!?」
嬢「はい」
俺「持って帰ってゆっくり読んで良かったのに」
嬢「親に見付かったら捨てられちゃうんで危ないと思って」
俺「あー、だから立ち読みしてたのか」
嬢「はい」
俺「でもあんな勢いで立ち読みしたら疲れるでしょ?
  ウチ明日親いないから来れば?」
嬢「良いんですか?」
俺「余裕」
嬢「じゃあ……公園で読んじゃおうかな」
俺「うわ、俺一人だから露骨に警戒されてる」
嬢「いや、多分悪いし」
俺「多分悪い人だけど、もしかすると良い人かもよ?」
嬢「そういう意味じゃなくてですね」

 ◇

俺「じゃあ良い人だと思う?」
嬢「どうですかねー……なにしろ名前が和ですからね」
俺「お兄さんのせいでイメージがすごい悪いね」
嬢「そだ、サルサのプロフィール見せて下さいよ。
  誕生日が本当に同じなら良い人ってことにしてあげます」
俺「サルサのプロフィール何巻だっけ?」
嬢「分からないから全巻持ってきちゃって下さい」
俺「玄関で漫画山積みにしてたら親帰ってきたら怒られちゃうよ。上がりなよ」
嬢「じゃあお邪魔します」
俺「ふひひ」
嬢「ふひひって何ですか!?」
俺「くしゃみが出そうだった」
嬢「なんだ、笑ったのかと」

笑ったんだけどね。

 ◇

俺「ワイルドハーフはそこね。俺トイレ」
嬢「はーい」

 ◇

[トイレ]

ふう、なんでこんなことになってんだろ。

嬢「わあー!
  ごめんなさいー!」

……あいつ、何をしでかしたんだ。

 ◇

トイレに行って帰ってくるととんでもないことになっていた。

嬢「ご、ごめんなさい汚しちゃいました。
  ティッシュどこですか」

俺の性欲処理したティッシュを両手で持ってオロオロしている。
臭いがしたのか使用済みティッシュを見付けて、持ったら破けて溢れてしまってそのまま手で持っていたようだ。

俺「うわっ!
  俺が片付けとくから。君はとりあえず手を洗ってきて」

何しろ知らない人の精液まみれだ、たまらなく嫌だろう。

嬢「は、はいっ」

慌てて走って、手を洗う。
俺はその間、どうごまかそうか必死に考えていた。だが思い付かない。謝るしかない。

 ◇

俺「うああ……」
嬢「ど、どうしたんですか!?」
俺「ごめん……」

手を洗って戻ってくるまでに俺は泣いてた。

嬢「あなたが謝ることじゃないじゃないですか」
俺「だって……」
嬢「あれ、なんだったんですか?
  何か作ってたんですか?
  大丈夫ですか?」
俺「良いよ無理しないで……どうみても精子だろ」

今考えると本気で分かってなかったんだろうが、
その時は分かってるのに分からないふりをさせてしまってると思い自らバラしてしまった。

嬢「精……精子って、あなたのですか?」
俺「そうだよ!
  あれから君のことが気になって、君みたいな人と付き合えたらって考えながらオナニーしちゃったんだよ!」
嬢「……」
俺「ごめんね、君に嫌われたと思ったら泣いちゃってさ。嫌だよね」
嬢「あの……私……」
俺「ごめんね……」
嬢「私……大丈夫ですよ。嬉しいです」

手を握って慰められ、ますます惨めになる。もはや自暴自棄だ。

俺「嬉しいわけないだろうが……」

オカズにされてるのを知って喜ぶなんて、エロゲじゃあるまいし……。
そう思いながらも俺は嬉しくて勃起していた。

 ◇

嬢「本当ですよ」
俺「じゃあ付き合ってよ……好きなんだ、一目惚れだったんだよ……」

別に一目惚れはしていない。好きだったかも怪しい。なんでこんなことを言ったのか今でも分からない。

嬢「本気なんですか?」
俺「何がだよ……そうやってごまかして付き合ってくれないんだろ……」
嬢「付き合いますよ」
俺「じゃあ名前教えてよ」
嬢「時松敬子です」
俺「敬子……好きだよ」
嬢「はい」
俺「敬子は俺のこと好き?」
嬢「好きですよ」
俺「じゃあ好きって言ってよ」
嬢「まだ恋人として好きか分からない」
俺「友達としての好きで良いから」
嬢「好きです」
俺「彼氏なんだからですとか良いよ」
嬢「好き」
俺「うん、それで良い」
嬢「えへへ」
俺「和君大好きって」
嬢「お兄ちゃんの名前に君付けるの変な感じ」
俺「じゃあ和で良いよ」
嬢「和」
俺「うん」
嬢「和大好き」
俺「敬子大好き」

敬子を抱きしめて見つめる。敬子も俺を見つめる。

嬢「はあ、胸苦しい」
俺「恋人として好きかどうか分からないってことは、キスはまだダメなんだよね?」
嬢「もう好きになったっぽい」
俺「早っ」


嬢「だって抱きしめられるとドキドキするし」
俺「ドキドキは相手が誰でもするんじゃん?」
嬢「じゃあ気のせいか」

よく考えるとまずいことを言った。
気のせいにされてはキス出来ない。

俺「気のせいじゃないよ。好きだよきっと」
嬢「好きなのかな?」
俺「好きじゃなかったら抱きしめられても嫌な気持ちになるだけだよ」
嬢「さっきは誰でもドキドキするって言ったような……」
俺「だったら、電車乗ってて痴漢のおっさんに抱きしめられたらどうよ」
嬢「やだ」
俺「だろ?
  でも俺だと嫌じゃない」
嬢「うん」
俺「それは俺のことを異性として好きだからだよ」
嬢「そうなのかな」
俺「男として嫌だったら付き合わないだろ」
嬢「うん……」

何しろキスが出来そうな瀬戸際だ、思い込みでも良いから好きと思わせてやる。

俺「急過ぎて認められないだけだ。心の整理が出来てないんだよ。
  俺だってそうだよ。さっき嫌われたと思って初めて好きだと確信出来たんだ。
  それまでは、なんで敬子に声をかけたのかもよく分からなかった。
  でも、あの時既に敬子のことが好きだったんじゃないかって思うんだ」
嬢「見た目で一目惚れ?」
俺「違う」

見た目じゃなく太ももだ、と言いたいところだがそれはまずい。

 ◇

嬢「じゃあどうして?」

くう、胸を強調しながら聞きやがって。わざとかこいつ。
かわいいじゃないか。もう惚れた。

俺「一目惚れって言っても、顔見てすぐじゃないんだ。
  隣でいっしょに立ち読みしてる間に、こんなに長時間立ち読みするなんて気が合いそうだなって軽い親近感がね。
  敬子は何にも思ってなかったかもしれないけど、俺にはあれがデートみたいなもんだったんだよ。
  だからもし道歩いてすれ違っても、ああかわいい子だなとしか思わなかったと思うよ」
嬢「かわいくないよ」
俺「かわいいよ。見た目だけじゃなく、敬子自身がすごくかわいいと思う」
嬢「えー?
  まだ全然話してないよ?」
俺「だけど好きになっちゃったんだ。
  俺はもう、敬子が好きで、敬子とキスしたくて……」
嬢「うん……」

 ◇

俺「敬子は俺とキスするの嫌か?」
嬢「嫌じゃないけど」
俺「けど、何?
  嫌じゃないならキスしちゃうぞ」
嬢「……良いよ」
俺「敬子……」
嬢「わ……」

ちゅっ

俺「……へへ」
嬢「し、しちゃった……」
俺「本当は嫌だった?」
嬢「ううん!
  だけど心臓が苦しい」
俺「俺を好きな証拠だよ。
  もし敬子がお母さんと遊びでキスしても心臓苦しくならないと思うよ」
嬢「そうだね、絶対こんなにならない」
俺「だろ?」
嬢「好きな証拠か……」
俺「どうした?」
嬢「好きだよ、和」
俺「俺も」
ツールボックス

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