山茶花とお好み焼き編


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俺「あのさ、坂を下った先にスーパーがあったと思うんだけどまだあるかな?
  出口の所でやきそばとかやってるんだけど」
幼「よく覚えてるな」
俺「自転車で坂を下るのがこわくてさ」
女「ありますよ」
俺「今日何かやってるかな?」
男「今日はお好み焼きやってますよ」
俺「歩きだと結構かかる?」
男「そうでもない……よな?」
女「うん」
俺「俺腹減ったわ。みおは?」
幼「私も」
俺「道だけ教えてもらえる?」
女「そんな、案内しますよ」
男「そっすよ」
俺「悪いね、ご飯まだだろうに。嫌いじゃなければ君らの分も奢るよ」
女「大丈夫ですよ、お腹空いてないんで」
男「マジかよ。俺すげー減ってるけど。何か食ったの?」
女「食べてないけど……」
俺「はは、恋人が出来たばかりだと気になって食欲わかない人いるもんね。彼氏のことがよっぽど好きなんだね」
男「え……」
女「全然好きじゃないです!
  すんげー腹ペコです!」
男「さっき好きって言ってくれたじゃねーか」
女「あんたはうるさいの!」
男「どうしてキレてんですかね……」
俺「さあ」

 ◇

幼「……」
俺「なんだお前、また指輪見てるのか」
幼「別に良いでしょ」
俺「あんまり嬉しそうにされると、ほんの少し結婚指輪も買いたくなってくるな」
幼「良いよもったいない」
俺「……しかし木が元気そうで良かったな。木が枯れてたらなんか指輪を渡しにくいからな」
女「あの木って何の木なんですか?」
俺「ああ……メールで聞いてみようかな」
女「お願いします」

 ◇

俺「多分山茶花じゃないかって言ってる」
幼「山茶花なんだ」
俺「怪しいけどね」
女「山茶花かあ……」
俺「今度、花が咲いてる時にまた見に来よっか?」
幼「見たいね」
俺「いつ頃咲くんだろ?」
女「お花見しましょうよ」
俺「俺と二人で?」
幼「違うだろ」
女「みんなで、ですよ。もちろん」
俺「でもタイミング的にどうかなあ。その頃には妊娠してるかもしれないから」
幼「そしたらあんただけでも行って写メで」
俺「一人じゃ面倒だな」
女「とりあえず咲いたらメールしますんでメルアド教えて下さいよ」
俺「俺の?」
幼「私のに決まってるだろ」
俺「つまらん」
幼「若い子に弱いんだから全く」
俺「でも、お前が一番きれいだぜ」
幼「うるさいわ」
俺「なんでほめたのにうるさいって言われたんだろ?」
男「さあ……」

 ◇

女性二人が会話をし出すと、自然に残りの二人で会話になる。

俺「君、これ持ってる?」
コンドームをこっそり見せる。もちろん装着されていない未使用未開封のやつをだ。

男「持ってないです」
俺「これからは一つ持っておいた方が良いよね」

女性群にバレないように、彼の胸ポケットにさっと入れる。

男「ありがとうございます」
俺「今それ一つしかないんだ。一つだと失敗すると困るから、そろそろって時期になったらちゃんと買ってね。
  それで、一度練習もした方が良い。本番は電気が消えてて手元が見えない可能性もあるし」
男「はい」
女「なんか後ろで変な話されてる」
幼「襲ったら絶交って言っておけば大丈夫」
女「変なことしたら絶交だよ!」

ツンデレ幼なじみは絶交って言葉が好きなのだろうか。

男「げ、バレてる」
俺「もっと離れて話そう」
幼「あいつら聞かれたらマズイことを話すつもりだわ」
女「ですね」

 ◇

男「あの、パンツの色教えてもらったって嘘なんですよね」
俺「あ、気になる?」
男「なりますよ」
俺「ピンクの水玉だよ」
男「そんなのないですよ」
俺「えっ、全部把握してるの?」
男「携帯買ってもらってすぐ下着を写メに撮って覚えました」
俺「なにゆえ」
男「覚えておけば、あいつの家に行った時にタンスの下着を見てそこにないやつのどれかが今穿いてるやつになりますよね。
  んで、『今日こいつが水色のを穿いてるのは、俺とこいつだけしか知らないんだ。これは俺の女も同然……』みたいな」
俺「それはすごいな!
  俺だけが秘密を知っているという征服感だけでなくストーカーっぽさも味わえるし、何より恋人になる前から家に気軽に行ける幼なじみならではのプレイじゃないか。
  君、天才じゃないか!?」

俺も高校生時代にみおと親交があればなあ。下着を漁っている所を見付かって一週間奴隷にされたりといったイベントがあったろうに。
これから学生イベント盛りだくさんであろう、この少年が羨ましい。

 ◇

男「そんな誉めないで下さいよ」
俺「いや、これはかなりの高等テクニックだよ。普通の関係ならパンツ写メれただけで満足してしまい穿いている方まではなかなか考えが及ばないよ。若ければなおさらだ。君には才能があるよ。
  俺だったらせいぜいローテーションをメモって生理ローテの時は怒らせないようにとか」
男「生理ローテってなんです?」
俺「生理中って白とか避けて専用ローテを組む人多いからそれで分かるんだよ」
男「あー、だからたまにローテーション変わるのか」
俺「下着ローテがいつもと違って、普段蹴られるパターンなのに蹴ってこないではたかれた場合はかなり怪しいから怒らせないように注意だ」
男「俺、生理って気付いた時には既に怒られてることが多いんですけど」
俺「大丈夫、俺もだ」
男「怒られる前になんとかならないですか」
俺「俺は生理周期をメモってる」

携帯のメモを見せる。

08/12/16-19
09/01/13-16
09/02/11-14
09/03/09-12
09/04/08-11
09/05/07-10

男「めちゃくちゃ細かいですね」
俺「予想も混じってるけどね。それでもやらないよりましかなと思うし」
男「俺もやります」
俺「バレると引かれるから気を付けて」
男「色々バレてて手遅れです」

 ◇

[スーパー前]

俺はこのスーパーに行く時、いつもニコニコしていたと聞かされたことがある。
焼きそばもお好み焼きもキャベツだらけのは食べられなかった俺だが、ここのは豚肉がたくさん入っていて好きだった。
だから、店自体はあまり大きくないんだがここばかり来ていた。
早速みんなで食べてみる。美味しい。というか、これは……。

俺「なあ、これってレシピが当時のままってことあるのかな?」

よく考えるともう屋台の人も世代交代しているはずだが、なぜか当時のお好み焼きのような気がした。

幼「さすがにないでしょ」
俺「そうだよな。なんか豚肉が似てる気がしてさ」
幼「豚肉のとこいる?」
俺「おう」
幼「その代わりコーラちょうだい」
俺「飲め飲め」

書き忘れていたが、俺も500のコーラを買った。これだけ100円だったのだ。

女「私もコーラちょうだい」
男「おう」

高校生カップルも同じく男にコーラをもらっている。この二人、こんな目立つ場所で仲良くしてて大丈夫なのだろうか。
クラスのみんなに付き合ってるのがバレるのも時間の問題かもしれない。

 ◇

男「げっぷ」
女「汚いなー」

コーラを飲んだらゲップが出るのは確実。

男「女ってゲップしないの?」
俺「まさか。一人の時はしてるでしょ」
女「してないですよ」
俺「恥ずかしいことじゃないのに」
男「炭酸飲むと出ますよね」
俺「出る出る。俺もみおがいない時にみおのこと考えながら一人で変なとこからゲップ出すよ」
幼「バカかお前」
男「ははは」
女「何?
  どういうこと?」
男「あ、いや……」

どうやら今の下ネタが伝わらなかったらしい。こんな高校生、今時珍しいんじゃないだろうか。

女「おならってこと?」
男「お前は分からなくて良いんだよ」
女「なんでよ!」
俺「ああ、ここじゃ説明しにくいからさ。後でゲップ出るとこ見せてあげなよ」
男「それはやばいっすよ!」
女「見せなさいよ」
男「やばいって」
俺「こんなに頼んでるんだから見せてあげれば良いじゃないか」
女「そうそう」
男「俺だってお前が良いなら見せたいっての」
女「じゃあ良いじゃん」
男「良くないって」
幼「ふふ」

これは面白いことになったぞ。

 ◇

女「んもー、後で教えてよ?」
男「お前引くからダメだよ」
女「もう引かないから」

幼なじみの女の子に性知識を手取り足取り……実にうらやましい。
だが、なんで俺まで勃起しているんだろう。好きなシチュエーションだからか。

俺「彼がどうしても教えてくれなかったら、みお経由で俺がメールしてあげるよ」
女「やった」
男「ちょっ、やめて下さいよ!」
俺「君が教えれば問題ない」
男「ええ……」
俺「勇気を出すんだ。君の好きになった人はゲップなんかで本当に幻滅したりしないさ」
男「そもそもゲップじゃないじゃないですか……てゆーかちょっと来て下さいよ」

俺を引っ張って路地裏に連れ込もうとする。

俺「うわ、やばい怒った。カツアゲされる、みお助けて」
幼「知らんわ」

幼なじみは普通に連れ込まれるのを見てるだけだ。なんて薄情な。これが現代日本のことなかれ主義というやつだな。

 ◇

俺「あいにく、たまごっちの白なら持ってないよ」
男「違いますよ。俺、あいつの前で勃つか分からないんすよ」

なるほど、幼なじみカップルがセックスをするとなんか悪いことしてるみたいな変な感じになるようなものか。

俺「え、蹴られた時とか勃たないの?」
男「そりゃ、そういう時は勃ちますけど」
俺「なら立派なマゾじゃないか」
男「いや、オカズにしようとすると難しいんですよ。
  こんなことして良いのかなみたいな」
俺「大丈夫、本人に見られてると案外『こいつがこんなにかわいいのが悪いんだ』的な発想になるから」
男「そうですかね」
俺「ダメだったらダメだったで、好きな人の前だから緊張してって言えば感動して彼女がしごいてくれるよ」
男「ないですよそれは。
  どうせ、男のくせに情けないとか言われるだけですよ」
俺「それ言われて興奮して勃起しちゃったりして」
男「ありそうでこわいからやめて下さい」

 ◇

俺「絶対無理ってわけじゃないんでしょ?
  彼女のことオカズにしたことないの?」
男「あります」
俺「どんな時なら最後までイケるの?」
男「喧嘩した時とか、他の男と話してたの見た時とかはずっとモヤモヤして学校から帰ってすぐするし確実にイケます」
俺「ああ、分かる分かる。結構嫉妬するタイプでしょ。
  んで、喧嘩した時はレイプっぽい妄想するでしょ。
  こんなに好きなのに気付かないのが悪いんだって感じで」
男「なんで分かるんですか」
俺「俺も嫉妬する方だからね。
  みおが俺の父親の肩を揉んでいるのを見たりするとすごく押し倒したくなる。
  ちくしょう、中出しして孕ませてやる!って」
男「それはちょっと引きますわ」
俺「なんでだよ」
男「やっぱ敵わないです」
俺「え、おかしい?」
男「やばいですよ」

やばくないですよね?

 ◇

俺「お待たせ」
幼「何話してたの?」
俺「ぼそぼそ」
幼「あはは」
女「なんですかー?」
幼「うんとね、ちょっと協力してもらわないと無理かもしれないって」
女「どうすれば良いの?」
俺「後で上目遣いで聞けば教えてくれる」
女「上目遣い好きなの?」
男「まあ……好きだけど」
女「ふーん。でもなんか私がやると睨んでるみたいになりそう」
男「それはそれで良いし」
俺「何この人、変態っぽい」
男「何急に裏切ってるんですか、仲間じゃないですか」
俺「やばいよ君」
女「変態なんですよこいつ」
俺「なんと。詳しく聞かせてくれ」
女「こいつこの前、私の靴の臭い嗅いでたんですよ」
俺「なんだ……」
男「あれは違うって!」
女「何がよ!」
男「ちょっと嗅いでみただけだよ」
女「なんで嗅ぐのよ」
俺「まあまあ。彼女も、彼の家で遊んでる時に彼がトイレ行ったらちょっと布団でもぞもぞしてみたりするだろ?」
女「しっ、しっ、しませんです」

してるっぽい。
ツールボックス

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