山茶花とツンデレ二人編


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[09/05/23書き込み]

俺「みお……」
幼「わっ」
俺「痛っ、何すんだよ!」
幼「キスしようとしたろうが」
俺「だって……顔が近くにあったから……」
幼「高校生が見てるんだぞ」
女「あ、私達見てないんでどうぞ」
男「どうぞどうぞ」
俺「ほら、見てないって」
幼「ものすごいこっち見てるじゃん……」
俺「結婚式の練習だよ。
  みんなの前で誓いのキスしなきゃならないんだから慣れておかないと」
幼「絶対キスしたいだけだよ……」
俺「そうだよ。キスしたいんだよ、今すぐに」
幼「……」
俺「良い?」
幼「勝手にすれば……」

勝手にすればと良いながら爪先立ちをして唇の高さをさりげなく合わせてくれるのが実にかわいい。

幼「ん……んん……んー!」
俺「どうした?」
幼「っぷはっ、長いんだよ!」

 ◇

女「指輪見せて下さい」
幼「うん」
女「きれい……良いなー」
幼「高いのにさせちゃった」
女「太っ腹ですね」
俺「まあ今のキスだけでも1%取り戻したからすぐだな」
幼「ったく、外なのに……恥ずかしいでしょ」
俺「ごめんね」
幼「バカが」
俺「どうしてもここでキスをしときたかったからさ」
幼「変態か」
俺「違うよ。ここで愛の告白をしてキスすると幸せになれるんだ。今は廃れてるけど昔は結構有名な公園だったんだぞ。
  俺のお父さんもここで告白したんだ」
女「本当ですか?」
俺「いや、嘘」
女「嘘かよ!」

この子も、ツッコミする時はタメ口になるなんだな。

 ◇

俺「ごめんごめん、二人の反応が見たくてね」
男「え、俺らすか?」
俺「二人共、ちょっとドキッとしたように見えたけど」
男「や、そんなんじゃないですよ」
俺「でも二人で顔を合わせたじゃんか。あれはなんだったの?」
男「あれは……『お前そんな伝説知ってた?』みたいな……なあ?」
女「うん……」
俺「じゃあ、この子に男紹介しても良いかな?
  女子高生は人気でね」
男「え……どんな男ですか」
俺「酔うと女にすぐ暴力振るうような奴なんだけど」
男「そんな奴だめですよ」
俺「どうして?
  男と女のことだから意外と分からないよ?」
男「付き合ってこいつが不幸になるような男は紹介しないで欲しいです」
俺「それってさ、
  兄や弟が妹や姉を心配する気持ちと、好きな子が不幸になるのが嫌って気持ち……
  どっちに近いんだ?」
男「……」
俺「あ、そもそも彼女いるとか?」
男「いないですよ」
俺「この子以外に好きな子いる?」
男「いないです」

とりあえずセーフ……だが。

男「……」
女「……」

沈黙が続く。空気も重い。
まだけしかけるには早かったのだろうか。

 ◇

俺「……ふう。なあ、みお」
幼「ん?」
俺「公園教えてもらったお礼に二人にちょっとここで待っててもらって、ジュースでも買って来ようか」
幼「あ、そうね」
女「良いですよそんな」
俺「まあまあ。君は何が良い?」
男「俺500のコーラで」
女「コラ!」
俺「二人共コーラね」
女「私はコラって言っただけですよ」
俺「んじゃ何飲みたいの?」
女「良いです良いです」
俺「コーラで良いです?」
女「うー……カルピスウォーターお願いします」
俺「じゃあみお、コーラとカルピスとメロンソーダ頼むな」
幼「お前も来るんだバカ!」
女「あはは」
俺「カルピスどこにある?」
女「あ、その道右にまっすぐ行ったらすぐ見えます」
俺「そうか。多分15分かかるね」
女「なんでそんなにかかるんですか」
俺「俺方向音痴だから迷う予定。きっちり15分で戻ってくる」
女「絶対わざとじゃないですか」
俺「気にしない」
幼「頑張れー」
女「何を頑張るんですか。
  ちょっと、お前も何か言えよ」
男「あ、ゴチになります」
女「違う!」

雰囲気が変わって良かった。この感じなら15分無言ってことはないだろう。

 ◇

俺「メロンソーダなんかないや」
幼「私野菜ジュースにしよ」

ガチャン

俺「うぎゃっ。野菜ジュースだって……」
幼「ごくごく……ふふっ、和君も飲む?」
俺「もう今日は歯を磨くまでキスしない」
幼「ねえ、キスして」
俺「しないっての」
幼「私のこと嫌いになった?」
俺「好きだよ」
幼「じゃあキスして」
俺「嫌だよ」
幼「キスしてくれなきゃ泣いちゃう」
俺「……」
幼「してして」
俺「うう……悪女め……」
幼「はーやーくー」
俺「……ちゅ」
幼「もっと」
俺「ちゅ、ちゅ……んん!」
幼「んっ……んぷ……ふあ」
俺「舌入れられた……」
幼「さっきのキスの仕返しじゃ」
俺「野菜舌にレイプされた……」
幼「野菜舌とか謎の言葉を作るな」
俺「……帰ったら覚えてろよ」
幼「こわっ」
俺「そんなに野菜が好きなら今晩野菜を突っ込んでやる」
幼「変態」

 ◇

俺「15分もどうしようかと思ってたけど……夕焼けがきれいだな」
幼「うん……」

ガードレールの下が崖になっていて、良い景色だ。
横にこいつもいることだし、しばらく眺めていたって飽きそうにない。

幼「ねえ……」
俺「なんだ」
幼「あの二人どうしてるかな」
俺「男の方も、あの子のこと嫌いじゃないと思うんだよな」
幼「じゃあ上手くいったかな?」
俺「どうかな……おせっかいだったかもな」
幼「そしたら謝らなくちゃね」
俺「泣いて謝るよ」
幼「私も泣いて謝る」
俺「泣いて謝ってローファーで踏んでもらう」
幼「浮気か貴様!」
俺「踏んでもらうのは浮気なのか」
幼「私以外の女に踏まれるなんて完全に浮気」
俺「誰かと二人きりでゲームするのは?」
幼「それはセーフ」
俺「基準がおかしい」

 ◇

再び公園へ。
まだ話をしてるかもしれないからこそっと覗いてみる。

俺「(手を繋いでないか?)」
幼「(ほんとだ)」

目が悪いので表情がよく見えない。
お出かけなんだから眼鏡を持ってくれば良かった。

俺「(笑ってる?)」
幼「(うん)」
俺「(行くか)」
幼「(おー)」

 ◇

俺「上手くいった?」
男「ありがとうございます。オーケーもらえました」
俺「え、そっちが告白したの?」
男「はい」
俺「やっぱり好きだったの?」
男「はい、まあ……」
俺「いつから?」
男「実は小学校からずっと……」
女「だったらさっさと言いなさいよ、情けないわね!」
俺「え……告白したらなんて?」
男「『あんたがそんなに付き合いたいなら付き合ってあげても良いけど、
  試しに付き合ってあげるだけだから勘違いして誰かに私と付き合ってるとか言ったら絶交よ』って。
  だからまだ付き合ってるのとはちょっと違うんですけど、でも頑張ります!」
女「ふふ、私の言うこと聞くのよ?」
幼「あー……なるほど。そうきたか」

これだからツンデレは。
ツンデレ仲間の幼なじみも他人のツンデレには苦笑している。

 ◇

俺「……えっとさ」
男「俺なんかまずかったですか?」

俺が額をおさえて変な顔をしているので、少年が心配そうに聞いてくる。

俺「いや、君の今後の苦労を思うとね。同情するよ」
男「大丈夫ですよ、片想いなのは最初から分かってたことなんで。頑張って振り向いてもらいます」

だめだこいつ。

幼「彼女も本当は喜んでると思うよ」
男「へ?」
女「きゃー!
  ちょっと、変なこと言うのやめて下さいよ!
  私がこいつのこと好きみたいじゃないですか!」
男「なあ、もし俺のこと嫌いなら付き合ってくれなくても良いからな?」
女「バカ、嫌いだなんて言ってないでしょ!」
男「だって恥ずかしがってるから嫌なのかと……」
女「私が自慢したくて我慢出来なくなるような彼氏になれば良いだけでしょ!」
男「簡単に言うなよ」
女「大体あんた……」

おーおー、早速怒られている。これから先が思いやられる。
何はともあれ上手くいって良かった。

俺「……なあ、ツンデレの幼なじみって多いのかな?」
幼「……どうして私に聞くのよ」
ツールボックス

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