目隠し編01

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俺「おはよう」 幼「うざい」 俺「開口一番うざいとはなんだ」 幼「お前寝てないだろ」 俺「なんで?」 幼「テンションが変」 俺「いやこれ意外と面白いんだよ」 幼「やっぱりゲームやめたばっかりか」 俺「うん、また頭痛くなっちゃって」 幼「死ね」 俺「これが嫌で近年DSばっかりやってたんだよ」 幼「DSだと違うの?」 俺「DSってゆーか携帯用は頭痛くなりにくいんだよ比較的」 幼「ふーん……」 俺「遊び行くか?」 幼「なんでそうなった?」 俺「だって携帯見てもゲームしてもパソコンしても頭痛いんじゃ暇じゃん」 幼「野球は?」 俺「パワプロみたいにポコポコ投げてもらわんとつまらん。アーケードでワンストライクで即アウトワンボールで即進塁のがあるんだけどそのルールの方が時間短縮出来るのに」 幼「ヨーダが聞いたら怒りそうだ」 俺「そういやあいつ、野球を話のタネになっちゃんにメールしてるんじゃね?」 幼「あはは」 俺「聞いてみなよ」 幼「またかよ」  ◇ 幼「メールしてるって」 俺「やっぱりな。   多分『この試合で日本が勝ったら大事な話があるんだ』みたいな感じだな」 幼「それ、負けても気になるな」 俺「勝ったら告白出来るし負けてもドキドキさせられて、しかも相手に告白の返事を考える時間も与えられるという手だ」 幼「あー、お前やったことあるんだろ」 俺「ないよ」 幼「怪しい」 俺「お前に告白した時だってノープラン丸出しだったろ」 幼「んー、たしかに」  ◇ 俺「あれ、最初って何の話をしてたんだっけ」 幼「外行くかどうか?」 俺「ああ、そうそう。行かない?」 幼「頭痛い時に外出て体壊されたら迷惑だわ」 俺「お前なんで体調崩さないの?」 幼「大人は責任あるので体調管理するものなんです」 俺「知らなかった」 幼「一つ利口になったね」 俺「うむ。かたじけない」 幼「いつおサムライさんになった」 俺「今日は家で大人しくカードゲームでもしようかな」 幼「私が相手なわけね……」 俺「飽きた?」 幼「別に良いけど」  ◇ 俺「こんなくだらんゲームやってられんわ!」 幼「私の勝ちね。晩御飯頼んだ」 俺「さあ、野球どうなったかなー」 幼「興味ないだろお前。ごまかすの超下手」 俺「2―0か、よしよし」 幼「何がよしよしだ」 俺「これ勝ったら目隠しだからなー楽しみだな」 幼「なんでよ」 俺「想像をかきたてるだろ」 幼「違うっての。目隠しが楽しみなのを聞いたんじゃなくて」 俺「どうして勝ったら目隠しか?」 幼「うん」 俺「そんなの、ヨーダだけおいしい賭けしてるのは悔しいからに決まってるじゃないか」 幼「賭けとか全部お前の想像じゃん。しかも勝ってるの見てからとか」 俺「よし、じゃあこうしよう。今お前が勝った分で2―1ってことで良い。野球とゲーム合わせて勝負だ」 幼「さっき私勝ったのにまだ負けてるっておかしいだろ」 俺「大の大人が見苦しいぞ」 幼「勝手にルール決める方が見苦しいわ」 俺「好きだ」 幼「だからごまかすの下手だって」  ◇ 俺「いやほんと。今日もきれいだよ」 幼「でしょー?」 俺「お、今までにない反応だな」 幼「あはは。たまには美人ぶってみた」 俺「抱きしめたくなるからよせよ」 幼「もう抱きしめてるじゃん」 俺「だってお前おかしいんだもん」 幼「おかしいとはなんだ」 俺「だって、わがまま言わないんだもん。俺の好きなご飯作ってくれて、ゲームにも付き合ってくれて……今日も、出かけないで良いって言うし」 幼「変?」 俺「優し過ぎて不安だよ。俺が負担になってるんじゃないかとか、我慢してるんじゃないかとか」 幼「ふふ、そろそろ泣きが入る時期か」 俺「泣かないよ」 幼「どうかしらね」 俺「ただ、最近これダメあれダメって怒られてないから」 幼「怒らなきゃダメ?」 俺「ダメじゃないけど心配だ」 幼「心配なら、私がなんでもしてあげたいって思うような男になれば?   お前といっしょなら不満なんて何もないってくらい」 俺「無理だよ」 幼「やってみなきゃ分からないでしょ」 俺「なれそうかな?」 幼「さあ」 俺「もしなれたらさ……俺と……」 幼「うん」 俺「……」 幼「……」 俺「なんでもない」 幼「バカ、言えよ」 俺「答えを聞いてから頑張るのは、ずるいかなーって」 幼「頑張る?」 俺「頑張るよ」 幼「えらい」 俺「頑張るけど今日のところは目隠しを賭けませんか」 幼「くどい!」  ◇ 俺「でも良かった」 幼「何が?」 俺「ほら、怒られなくなったらおしまいって言うじゃん」 幼「見放されたと思った?」 俺「そこまでは思わないけどね」 幼「言われたことだけは守るからね。トイレにすぐ入るなとか」 俺「たまに忘れそうになるけどな」 幼「守ろうとしてることは忘れても怒らないよ」 俺「そっか」 幼「それで、さっき何言おうとしてたの?」 俺「話を戻すなよ」 幼「エッチなことなんでしょ」 俺「違うよ」 幼「じゃあなんで?」 俺「俺の中ではさー……   テストの前に『テストで百点取ったら漫画買ってやる』って約束して百点取るのと、   テストで百点取ってから『頑張ったな。よし、漫画買ってやる』ってのは、   結果は同じでも違うんだよね。分かるかな?」 幼「うん、分かる」 俺「後者の場合さ、ご褒美がなくても放置プレイだと思えばそのまま頑張れるし。だから言わない方が後々興奮して良いかなと」 幼「結局エロじゃん」 俺「別に隠すことでもないから、どうしても聞きたいなら良いけど」 幼「別に良いよ」 俺は幼なじみを抱きしめたままぼんやりと考えていた。 頑張ったら俺とずっといっしょに居てくれるかって聞こうとしたんだけど、 「お前といっしょなら不満なんて何もないってくらい」 ってことは俺がいなきゃ不満ってことだからな。だから聞くまでもない。俺が頑張れば良いだけだ。 今はまだ君に頼りっぱなしだけど、いつかもっと君の支えになれる日が来たら、その時に言うから。 ずっといっしょに居てくれってちゃんと言うから。 だから、もう少し今のままで待っててくれるかな。ふがいなくてごめんな。 幼「あーやっぱり泣いた。別に言わなくて良いってば」 俺「まだ泣いてない」 幼「泣くぞー」 俺「泣かない」 幼「泣き虫ー」 俺「ごめんね。今まで散々待たせたけど、もう少しだけ待ってくれる?」 幼「どうしよっかなー」 俺「ふぇ……」 幼「わっ、待つ待つ!」 俺「へへ……ありがと」 幼「全く、男は泣けば良いと思ってるんだから……」 俺「涙は男の武器だからな」 幼「男ってみんな泣き虫なの?」 俺「俺はまだ良い方で、ひどい奴だと転んだら五分五分で泣いちゃうよ」 幼「それはないwww」 俺「でも膝から血が出ちゃうんだよ?」 幼「だからなんだよwww」 俺「保健室でプシュプシュする時しみるんだよ?」 幼「マキロン懐かしいwww」 笑ってやがる、女性はなんて強いんだ。

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