日常編10

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[09/03/11書き込み] 俺「仕事、四月一日から来てくれだって」 幼「良かったじゃん!」 俺「まあ俺クラスの人材になると不況なんて関係ないってことだな」 幼「運が良かっただけでしょ」 俺「すぐに首にされたりしてな」 幼「三日で泣きついてくるんじゃないの?」 俺「もう仕事行きたくないよーって?」 幼「そんな感じ」 俺「頑張るよ。まあどう考えても飲食店よりは向いてそうだし」 幼「まあそうね……」 俺「パソコンもいじれるしな」 幼「楽しそ」 俺「パソコンを起動させた時のカリ……カリカリ……って音が大好き」 幼「変態だわ」 俺「大丈夫だよお前の方が好きだから」 幼「カリカリに負けたらショックにも程がある」 俺「僅差で勝ってるから」 幼「僅差!?」  ◇ 俺「で、思ったんだけどさ」 幼「それ多いなお前」 俺「仕事決まったんだし、お前が狭いと思ったら引っ越す?」 幼「あー遠いのか?」 俺「いんやー、普通じゃね?   それに満員電車でも構わずエロアプリやる派だから退屈しないし」 幼「それはおやめ」 俺「単純に、丁度良いからお前がストレス溜まらないかと思って聞いただけだよ。   棚もいつのまにかひどいことになってるしな」 幼「お前のに半分近く奪われてるもんな」 俺「いやーこの棚は実に良いよ。やっぱちゃんと飾ると見た目も違うな」 幼「もっと場所欲しい?」 俺「これだけで満足だよ」 幼「でも漫画まだ持って来るでしょ?」 俺「漫画とゲームはまだかなり持って来る」 幼「それならー……」 俺「それならー……」 幼「真似するな」 俺「真似するな」 幼「それならまだこのままで良いよ。本棚とか要るし漫画の量を見てから部屋決めないと無理でしょ」 俺「漫画は大分かかるぞ。完全版とか少しずつしか運べないし」 幼「気長に待つよ」 俺「気長にか」 幼「気長に」 俺「まあ十数年再会を待ってくれたんだしな」 幼「それは待ったわけじゃないだろ」  ◇ 俺「俺はお前が会いに来てくれたのかと思ったが」 幼「そういう言い方にするとそうなっちゃうけど、違うじゃん」 俺「会いたくなかった?」 幼「聞くなバカ!」 俺「こっち向いてよ」 幼「ニヤニヤするからやだ」 俺「大体、いつからここに住んでるの?   そこらへんよく知らないんだけど」 幼「うるさいなあ!私の勝手でしょ!」 俺「引っ越してすぐに会いに来てくれたの?」 幼「知らない……」 俺「再会した時って昔の印象と違った?」 幼「あ、あんたはどうなのよ!」 俺「え?」 幼「だから、印象」 俺「ありがたかったかな」 幼「なにそれ」 俺「見た目ももちろんきれいになったけど中身もおしとやかになってて、最初は緊張したんだよ。   どう接すれば良いか分からなくて、共通の話題もないし。   でも、もっと仲良くなりたいって気持ちはその時からあって。   カラオケの帰りにメール送ってくれてそれが長く続いたのが良かったのかな。俺と話すのが嫌なわけじゃないんだと思って」 幼「お前メールやめないんだもん」 俺「あれ以外メールあんまり続かないし、やっぱりメールあんまり好きじゃないの?」 幼「お前が好き過ぎなんだ」  ◇ 俺「カラオケの日からはもう、とにかくまた会いたいってのと彼氏いるかどうかばっかり考えてた」 幼「彼氏いるか聞けば良いじゃん」 俺「聞けたら苦労しないわ」 幼「よく告白出来たな」 俺「俺なんて告白したっけ。衝動的だから口説き文句考えてなかったんだよな」 幼「たしか『俺さー実は変態なんだよねー』って言ってたよ」 俺「間違えてそっちの告白しちゃってた!?」 幼「体目当てで付き合いたいって」 俺「あちゃー本音まで!?」 幼「散々もてあそんで飽きたら捨てるってさ」 俺「正直過ぎる……」 幼「ふふ、いつ飽きるの?」 俺「まだまだ」 幼「来年?」 俺「もっと先」 幼「いつ?」 俺「一億と二千年あと」 幼「それ何かの曲じゃねーか」 俺「バレたか」

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