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「約束編」(2009/02/11 (水) 21:22:55) の最新版変更点
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こ…これは…
(「泳げるようになったらきょうそうしようね」と書いてある手紙を見つけてUP)
◇
俺はさあ、昔泳げなかったんだ。ある日、かつての隣三軒のみんなでプールに行くことになったんだよ。
でも、俺はまあ浅いプールでだらだらしてりゃ良いやって程度に思ってた。
ところが、だ。友達にいっしょに流れるプールやろうって言われたんだ。
それで、俺は泳げないのがバレるのが嫌で、わざと友達と初めての喧嘩をしたんだ。
その女の子は、もういいって言って、俺は一人でずっと家にいたんだ。悲しくて、切なくて、辛かった。
やがて帰ってきて、俺が泳げないことを知ったのか、その子が謝ってきた。
それでも俺は、次の日まで無視してたんだ。その子の家から帰る時になって、手を握って言うんだ。
「ごめんね、今度競争しよ。泳げるようになるまで待ってるから」
…ってね。俺は泣いた。
スポーツなんて嫌いだったけど、頑張ってプールに週三回通った。そして泳げるようになったんだ。
でも、その頃にはもう、引っ越しした後だったんだ。
◇
みんなの反応みて間違いないと思ったらテンション上がって電話した!
俺「起きてた?」
幼「寝てた…」
俺「えっ早いな、そうか…すまん。約束分かったんだが明日にする?」
幼「いいよ今で…でも違ったら怒るよ」
俺「大丈夫www間違いねーwww」
幼「ほほう…聞かせてみろ」
俺「あれだろwww喧嘩した時のwww一緒に泳ぐ約束www」
幼「えっなに?」
俺「いや、だからwww喧嘩してwww競争だよっていうwww」
幼「…ちげー」
俺「えっ(°Д° )」
幼「…普通にちげー」
俺「えっ( °Д°)」
◇
そういや…二度目の、離婚で遠くに引っ越す時にさ。
大きくなったら向かえに行くから二人で暮らそうって言ったことあるけど、
それなら今までほったらかしといてってのにも当てはまるっちゃ当てはまるな。
それに、誕生日に「貯金して一人暮らししないの?」って言われたんだけど、
その時に一人暮らしだりい的なこと俺が言ったから振られたと思ってたのかな。
だから俺が告白した時、こいつ全部忘れてやがるんだと思ってあんなに怒ったのかな。
それなら私と同じ気持ちを味わえってのも合点だ。
仕事紹介してくれたのも、金がなくちゃ一人暮らし出来ないから…?
こっちで暮らすために貯金してたらしいし…いや、考えすぎか。
子供の頃だしそんなの律儀に待ってるわけねーよな…?
◇
俺「昨日、じっくり考えた」
幼「ほー」
俺「『ほっといて』ってことは、これしかない」
幼「む」
俺「いっしょに暮らそうって言った約束が、大人になったらって決めてたような気がするんだ」
幼「ふむふむ」
俺「…どうでしょうか?」
幼「今度間違えたら愛想をつかすかもしれないが、それで間違いないのか?」
俺「うう…わからん…この約束じゃなかったかも…でも…」
幼「でも…?」
俺「早く手を…繋ぎたいから…間違ってもいい…」
幼「へー、間違っても良いんだー」
俺「いやっ、ちがっそうじゃなく、もし間違ってても…お金貯めて独り暮らしして…いつでも向かえに行ける準備するから…だからどっちにしろ良いんだ」
幼「こら、泣くとこじゃないでしょ、お前っ」
俺「うう、はは、ずっと何にもしてなかったのが情けなくてさ、自分が」
幼「バカ、あんたは昔から何も出来なかったんだから前と変わらないでしょうが」
俺「そんな、そんな言い方ねーだろ…」
幼「ひひ、また仕返しに私のパンツかぶるのか?」
俺「だから、あれはっ、顔を拭こうと思っ…て、タオルとパンツ間違えただけだって」
幼「そうは見えなかったけどー。目がやばかったし」
俺「うう…」
◇
情けない顔の俺を見るに見かねた幼なじみ。
「あー…はあ、仕方ないやっちゃ。ほれ」
と、手を差し出してくれる。
俺が泣きながら「うう、約束、合ってたの?」と聞いたら「一人暮らしも出来ない弱虫には教えてやんない」とはぐらかされてしまいました。
俺は自分は泣いてるのに相手が平気な顔をしてるのを見ると無性に悔しくなって、なんだこのやろーと押し倒してしまいました。
「なっ、なにさ…蹴るよっ。変態め、正体を現したなっ」
意外なことにちょっと驚いたような顔をして見つめ返してくる。
普段強気な彼女が口ごもってるのを見るとなんだかかつていじめられてた仕返しをしてやりたくなり、片手を握ったまま
「昔よくさ、くすぐりっこしたよね」
と囁き、暴れる彼女の首筋に…
◇
…こちょこちょをした。
俺「うへへ」
幼「ちょっやめっ」
俺「あんまり暴れると下着見えるよ?」
幼「うー、変態、見るな」
俺「見せてくるんだもん」幼「ひゃ、はは、らめぇ」俺「かわいいのう」
幼「卑怯者ー、うひゃひゃ」
◇
俺「はあ、はあ…ああ面白かった」
幼「この…バカ…許さないからね」
俺「あれ?お前今日泊まってくの?」
幼「顔面パンツ君ちに泊まるわけないでしょ」
俺「だって、11時ってバスあるの?」
幼「あるあ…ねーよwww」
◇
そんで結局帰るのは間に合わなかった。
ところで、むかえに行く約束で大きくなったらって言ってたのは確かだったみたいで「合格にしといてやる」とのことです。
合ってるけどただ単に偉そうにしてるだけなのか、あっちが想定してたやつと違ってたのかはわからないけどまあ一件落着です。
本当にみなさん今までありがとうございました!
◇
これで報告は終わりなはずだったのだが、お泊まりの詳細の要望があり…。
以下、太もも編に続く。
[08/11/30書き込み]
こ…これは…
(「泳げるようになったらきょうそうしようね」と書いてある手紙を見つけてUP)
◇
俺はさあ、昔泳げなかったんだ。ある日、かつての隣三軒のみんなでプールに行くことになったんだよ。
でも、俺はまあ浅いプールでだらだらしてりゃ良いやって程度に思ってた。
ところが、だ。友達にいっしょに流れるプールやろうって言われたんだ。
それで、俺は泳げないのがバレるのが嫌で、わざと友達と初めての喧嘩をしたんだ。
その女の子は、もういいって言って、俺は一人でずっと家にいたんだ。悲しくて、切なくて、辛かった。
やがて帰ってきて、俺が泳げないことを知ったのか、その子が謝ってきた。
それでも俺は、次の日まで無視してたんだ。その子の家から帰る時になって、手を握って言うんだ。
「ごめんね、今度競争しよ。泳げるようになるまで待ってるから」
…ってね。俺は泣いた。
スポーツなんて嫌いだったけど、頑張ってプールに週三回通った。そして泳げるようになったんだ。
でも、その頃にはもう、引っ越しした後だったんだ。
◇
みんなの反応みて間違いないと思ったらテンション上がって電話した!
俺「起きてた?」
幼「寝てた…」
俺「えっ早いな、そうか…すまん。約束分かったんだが明日にする?」
幼「いいよ今で…でも違ったら怒るよ」
俺「大丈夫www間違いねーwww」
幼「ほほう…聞かせてみろ」
俺「あれだろwww喧嘩した時のwww一緒に泳ぐ約束www」
幼「えっなに?」
俺「いや、だからwww喧嘩してwww競争だよっていうwww」
幼「…ちげー」
俺「えっ(°Д° )」
幼「…普通にちげー」
俺「えっ( °Д°)」
◇
そういや…二度目の、離婚で遠くに引っ越す時にさ。
大きくなったら向かえに行くから二人で暮らそうって言ったことあるけど、
それなら今までほったらかしといてってのにも当てはまるっちゃ当てはまるな。
それに、誕生日に「貯金して一人暮らししないの?」って言われたんだけど、
その時に一人暮らしだりい的なこと俺が言ったから振られたと思ってたのかな。
だから俺が告白した時、こいつ全部忘れてやがるんだと思ってあんなに怒ったのかな。
それなら私と同じ気持ちを味わえってのも合点だ。
仕事紹介してくれたのも、金がなくちゃ一人暮らし出来ないから…?
こっちで暮らすために貯金してたらしいし…いや、考えすぎか。
子供の頃だしそんなの律儀に待ってるわけねーよな…?
◇
俺「昨日、じっくり考えた」
幼「ほー」
俺「『ほっといて』ってことは、これしかない」
幼「む」
俺「いっしょに暮らそうって言った約束が、大人になったらって決めてたような気がするんだ」
幼「ふむふむ」
俺「…どうでしょうか?」
幼「今度間違えたら愛想をつかすかもしれないが、それで間違いないのか?」
俺「うう…わからん…この約束じゃなかったかも…でも…」
幼「でも…?」
俺「早く手を…繋ぎたいから…間違ってもいい…」
幼「へー、間違っても良いんだー」
俺「いやっ、ちがっそうじゃなく、もし間違ってても…お金貯めて独り暮らしして…いつでも向かえに行ける準備するから…だからどっちにしろ良いんだ」
幼「こら、泣くとこじゃないでしょ、お前っ」
俺「うう、はは、ずっと何にもしてなかったのが情けなくてさ、自分が」
幼「バカ、あんたは昔から何も出来なかったんだから前と変わらないでしょうが」
俺「そんな、そんな言い方ねーだろ…」
幼「ひひ、また仕返しに私のパンツかぶるのか?」
俺「だから、あれはっ、顔を拭こうと思っ…て、タオルとパンツ間違えただけだって」
幼「そうは見えなかったけどー。目がやばかったし」
俺「うう…」
◇
情けない顔の俺を見るに見かねた幼なじみ。
「あー…はあ、仕方ないやっちゃ。ほれ」
と、手を差し出してくれる。
俺が泣きながら「うう、約束、合ってたの?」と聞いたら「一人暮らしも出来ない弱虫には教えてやんない」とはぐらかされてしまいました。
俺は自分は泣いてるのに相手が平気な顔をしてるのを見ると無性に悔しくなって、なんだこのやろーと押し倒してしまいました。
「なっ、なにさ…蹴るよっ。変態め、正体を現したなっ」
意外なことにちょっと驚いたような顔をして見つめ返してくる。
普段強気な彼女が口ごもってるのを見るとなんだかかつていじめられてた仕返しをしてやりたくなり、片手を握ったまま
「昔よくさ、くすぐりっこしたよね」
と囁き、暴れる彼女の首筋に…
◇
…こちょこちょをした。
俺「うへへ」
幼「ちょっやめっ」
俺「あんまり暴れると下着見えるよ?」
幼「うー、変態、見るな」
俺「見せてくるんだもん」幼「ひゃ、はは、らめぇ」俺「かわいいのう」
幼「卑怯者ー、うひゃひゃ」
◇
俺「はあ、はあ…ああ面白かった」
幼「この…バカ…許さないからね」
俺「あれ?お前今日泊まってくの?」
幼「顔面パンツ君ちに泊まるわけないでしょ」
俺「だって、11時ってバスあるの?」
幼「あるあ…ねーよwww」
◇
そんで結局帰るのは間に合わなかった。
ところで、むかえに行く約束で大きくなったらって言ってたのは確かだったみたいで「合格にしといてやる」とのことです。
合ってるけどただ単に偉そうにしてるだけなのか、あっちが想定してたやつと違ってたのかはわからないけどまあ一件落着です。
本当にみなさん今までありがとうございました!
◇
これで報告は終わりなはずだったのだが、お泊まりの詳細の要望があり…。
以下、太もも編に続く。