日常編113

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俺「ひゃあ猫!」 幼「もーびっくりするじゃない」 俺「携帯いじってたからもう少しでしっぽ踏むとこだった」 幼「かわいいねー」 俺「起きた」 幼「お前がうるさいから」 俺「わ、また足にすりよってきた。うぎゅう」 幼「猫に好かれるんだね。   こっちおいでー。にゃーお」  ◇ 幼「んーよしよし」 俺「そんな頭ごしごしして平気なのか? なんか目を細めて迷惑そうな顔してるぞ」 幼「嫌だったら大人しくしてないわよ。ねー?」 ゴロリン。 俺「うわ、猫があお向けになったぞ。おそろしい」 幼「バッカね、これは安心してる証拠なのよ」 俺「でもなんか体をでかくして威嚇してるぞ」 幼「もー、気持ち良いから伸びしてるんじゃないの。   よしあくしゅあくしゅー。ほらおててがかわいい」 俺「わあ手首が曲がってる!」 幼「これが普通なの!   ほら和くんにも握手させたげる」 俺「い、良いよ俺は」 幼「かわいいのに」  ◇ 数分後。 俺「……これってこのままなでてたらずっと動かないのか?」 幼「もう行く?」 俺「いや、こんな道路で寝てて車来たらマズイぞ」 幼「あ、そっか。まあ猫はすばしっこいから大丈夫だけど。   おいでおいでー」 来ない。あお向けのままこっちを見ている。 幼「ほらおいでー。   ……全然動かないね」 俺「その猫、お前がなで過ぎてもう眠いんじゃないか?」 幼「そうかも」 俺「どうすんだ?」 幼「別にどうってこと」 そう言うとみおは猫をひょいと抱き上げた。 俺「えー危ない危ない。爪とかどうなってんの!?」 幼「人に慣れてるから大丈夫よ」 みおがぽいっと適当な場所に猫を落とす。 幼「ばいばーい、またねー」  ◇ 帰宅後。 俺「猫かわいかったね」 幼「ねー。大人しいし」 俺「猫の手が良かったね」 幼「和くんも触ってみれば良かったのに」 俺「たしか猫耳があったよね」 幼「ああ……そういうことですか」  ◇ 幼「にゃ、にゃあ」 俺「この猫が一番かわいい」

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