日常編48

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寝る前にベッドで二人でお話。 幼「和君は赤ちゃん産む時いっしょにいてくれないんだよね?」 俺「だってこわいし。いてほしいの?」 幼「んー……」 俺「どした?」 幼「普通に立ち会うのがこわいなら目隠ししてても耳栓してても良いから手を握っててほしいけどね」 うおう。心にズンとキタ。 俺「絵面がすごい情けないけどそれでも嬉しいの?」 幼「そりゃね。でもまあ和君が血とか痛いのとかダメなの知ってるから」 俺は医者のドラマとか苦手だ。手術中に医者の手が血で真っ赤なのとか、手術部分が嫌いだ。 ランボーが自分のケガした所を縫う場面もちょっと苦手なくらいだ。 だが、こんなに嬉しいこと言われてこわいだの言ってられん。 俺「そんなにいてほしいなら立ち会おうか?」 幼「無理だろお前」 俺「別に平気だよ。   俺がいればみおの痛みが少しでも和らぐなら、そばにいるぜ」 幼「本気?」 俺「うん。さっきのがグッときた」 幼「変なの。でも、目隠ししてたらお医者さんには笑われちゃうね」 俺「目隠しなんてしねーよ。   あんなかわいく『目隠ししても良いから手を』なんてけなげなこと言われて目隠しなんかしてられっか。逆にちゃんと見守りたくなったっての」 幼「あー、そんなこと勢いで言って。本気にしちゃうよ?」 俺「良いんだよ、かわいかったんだよ。ツボだったんだ」 幼「別にかわいくないし」  ◇ 俺「みおかわいいよ」 幼「やめてよバカ……ぐすっ……」 俺「どうしたの!?」 幼「ちょ、直前になってやっぱこわいからやだとかなしだからね……」 俺「大丈夫だよ」 幼「……ありがと」 俺「……泣く前兆なかったからびっくりしたわ」 幼「だって……やっぱ嬉しいもん……」 俺「そんなに立ち会ってほしいならもっと言えよな」 幼「だって……だって……和君が嫌なのにって……」 俺「俺が変な所で頑固なの知ってるだろ。   野菜食えって言っても食わないで病気になってさ。   スリッパで歩けって言ってるのに素足で歩いて今年の冬も足の指がしもやけになってさ。……しかもかゆいかゆいうるさいというウザキャラ。   そんな奴に何か頼んでも、もし嫌なら嫌って言われるだけだろうが。ダメ元でもっと言いなよ」 幼「でも……ぐすぐす……和君優しいんだもん……」 俺「出産なんて人生の一大イベントだろ?   そんな時くらい強くワガママ言ってみなよ」 幼「うん……ごめんね……」  ◇ 俺「婚約指輪買う時も高いの遠慮してたけど、変なとこ弱気なんだよなお前」 幼「ごめんなさい」 俺「別に責めてないからな。基本的には助かるし」 幼「うん」 俺「……しかし足かゆいなあ」 幼「スリッパ履かないからだよ」 みおの足が俺の足のしもやけをなでてくる。 俺「かゆいってば」 幼「ふふふ……」 良いおもちゃを見つけたと笑いながら足を動かす。 俺「やめてよ」 幼「私の言うこと聞かない奴はこうだ」 どたばたと動き回るみおの下半身。みおが俺の下半身の異変に気付く。 幼「あー、和君のえっち」 俺「仕方ないだろ」 執拗に足を絡められたら勃起してしまって当然だと思う。 幼「仕方なくない。えっち、変態」 俺「だってみおがこすりつけてくるから」 幼「私明日早いって言ったでしょ」 俺「知ってるけどさ……」 幼「知ってるけど?」 俺「体が勝手に」 幼「ふふっ、和君ってすぐ大きくしちゃうよね」 俺「だってみおがかわいいことばっかりするんだもんなあ」 幼「機嫌とってもだめー」 俺「うう……」 幼「あはは、うそだよ。良いよ?」 俺「みお明日大丈夫なの?」 幼「んー、なんとか」 俺「ちゃんと我慢出来るよ?」 幼「もう脱がし始めてるじゃんか」 みおは翌日寝不足でした。

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