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俺「FF14か。早いな」
※これは六月十三日の話です。
幼「13いつ出たの?」
俺「13がもうすぐ出て14が来年らしい」
幼「早っ」
俺「オンラインだから開発が違うんだろ」
幼「オンラインなんだ」
俺「11はどうすんだろ」
幼「和君やるの?」
俺「買わない。11もやってないし」
幼「和君オンラインはやらないの?」
俺「オンラインは良くない。ハマると人生棒に振る」
幼「そんなに面白いの?」
俺「いや、面白いとは限らない。RPGが好きでもオンラインは好きじゃない人っていっぱいいるしね。
むしろ最初にやったオンラインが趣味に合わなくてなんだこれってなって二度とやらない人も多いんじゃないかな。
ただねえ、もしハマると強烈なんだよね。おばあちゃんのことを考えるとあまり宗教を悪く言いたくはないけど、悪い宗教にでもハマるというか。
時間も金も使えば使う程偉い、何かを犠牲にすれば犠牲にするほど上に上がれると。
そんでまあ……ゲーマーがハマるならゲームバカはどうしようもないなで分かるけど、ゲームなんて幼稚なもん中学からは一度もしてないぜみたいな奴が誘われて嫌々やってみたらハマって人生捧げちゃう。
ネットゲームは底無し沼だよ。向こうの比重が大きくなり過ぎる。
しまいには家族や友人よりもパーティーやギルドが大切になる」
幼「和君が言うと説得力がすごいね」
俺「どういう意味だ」
◇
幼「和君オンラインゲームハマったことあるの?」
俺「軽くたしなんだ程度さ。
ハマってたら今こうして生きてはいないさ」
幼「ハマると死ぬのかよ」
俺「死ぬさ」
幼「睡眠不足で?」
俺「いや、過労死じゃないかな」
幼「過労死ってすごいね」
俺「同じ疲れるにしても、仕事で疲れるのとゲームで疲れるのは体感する辛さが全然違うからね。
だけど、楽しい過労でも体はちゃんと疲れてるわけだから無理すると死ぬ」
幼「そこまでしてやりたいかね」
俺「お母さんも、昔は食べるの忘れて一日インベーダーゲームやってたらしい」
幼「すごー」
俺「あ、お母さんって俺のお母さんね」
幼「分かってるよ……。
私のお母さんの過去知ってたらこわいぞ」
俺「あ、でも結婚してるからみおのお母さんも俺のお母さんか。
いや、みおのお母さんはみおのお父さんと離婚してるからみおのお母さんと俺は……」
幼「ややこしいわ!」
◇
俺「俺はみおのお母さん好きだな」
幼「お母さんも、ヨーダ達みんなの中で和君が一番好きだよ」
俺「それはうちのお母さんに聞いたことあるな」
幼「お前の変な絵をすごいほめてた」
俺「知恵の輪になってるやつ?」
幼「そうそう」
俺「お前はつまらん花とか描いてたな」
幼「和君のあれ何?
はんにゃのお面みたいな」
俺「あれはああいう模様だよ」
幼「病んでるよ」
俺「センスないなお前」
幼「和君って趣味悪いよね」
俺「なんだと。みおのお母さんは分かってくれたぞ」
幼「本気ですごいって言ってたよね。あれからずっと言ってた」
俺「うちのお母さんは逆に『これがそんなに良いかね……みおちゃんの方がかわいくて良いのに』って言ってた」
幼「普通は私の方が良いって言うよ。お母さんおかしい」
俺「お前のあれは個性がないよ。太陽と花とちょうちょだったか?
小学生の絵」
幼「小学生なんだから良いじゃん」
俺「つまらん」
幼「つまるとかつまんないとかがまずおかしい」
◇
幼「椅子とかはちゃんと普通の作ってるのに」
俺「椅子は機能美だ、余計な物は何もいらん」
幼「あれいつ作ったの?」
俺「小学三年から五年の間かな。六年の時は先生違ったと思うし」
幼「それが未だに使えるのすごいね」
俺「俺の部屋にあった延長コードも俺が作ったんだぜ」
幼「ええっ!」
俺「ちょっとコンセント刺しにくいだろ?
ズレてんだよ中が」
幼「あれお前のせいか。下手くそ」
俺「あはは。
……僕らの子供が出来て小学生になったらあの椅子あげようと思うんだ。もう小さいからな」
幼「私座れるよ?」
俺「お前は小学六年生と体格が大して変わらないからな」
幼「失礼な」
俺「喜んでくれるかな?
あんなの要らないかな?」
幼「良いんじゃない?
私はああいうの好きだよ。ペンキですって感じがして」
俺「ペンキ好きなの?」
幼「色が良いじゃん。水色」
俺「あれは先生が決めたんだ」
幼「あー、だからか」
◇
幼「和君が色決めてたらやばかったね」
俺「俺ならエメラルドグリーンにしたな」
幼「それなら悪くないかもね」
俺「みおは俺色に染めるね」
幼「やめろ私を汚すな」
俺「良いじゃん」
幼「ちなみにお前は何色なの?」
俺「俺はお前色だよ」
幼「じゃあ私も私色にならない?」
俺「ああ、そっか。ははは」
幼「バカか」
俺「いやあ、今日は楽しいな」
幼「何言ってんだか」
俺「みおは楽しくない?」
幼「ん……楽しいよ?」
俺「そっか」
幼「こら、来るな暑苦しい」
俺「暑かったら脱いじゃえば?」
幼「脱いだら汗かくようなことしてくるからなー」
俺「脱がしてあげる」
幼「余計なことするなよ」
俺「みおのためを思って」
幼「和君が脱がしたいだけでしょ」
俺「エッチしよっ?」
幼「……またご飯遅れちゃう」
俺「ダメ?」
幼「……良いですよ?」
ドサッ