MYTH兵法書(第二回)

人間の進化というのは、猿人、原人、旧人、新人と旧世代人が淘汰され、変化していったものと一般的には考えられていますが、猿人の前後から2つの進化に分かれてそれぞれチンパンジー、猿人・原人へと進化していったとも言われています。つまり、猿人が完全に絶滅した後に原人が出現したわけではなく、進化途中の原人、猿人が同時に生息していたということになるのです。

ということで、今回のMyth兵法書第2回は98年3〜4月ごろのお話です。
この頃はいろいろな作戦が考え出されては試され、勝てない作戦は淘汰されるという作戦の進化の時代でした。様々な作戦が同居していたのです。

-----98年4月(Myth1) 様々な作戦が考案され始める-----
  • すでにこの頃になるとINUなどのチームが2チーム戦について試行錯誤の研究をしており、「BOMB系」が流行しだしました。
1)GL Bomb
WTをJMで砕いて肉片をGLに持たせ、それを投げることによって敵をまひさせる。この技は個人戦でも多く使われるようになりました。
2)メテオ
「もしトラウがいたならば」で使われたMYTH上もっともド派手な大技。DWの火炎瓶が空中にあるうちにFDの電撃で撃ち、遠くに飛ばす。「お入りは自由(暗黒)」でもしばしば使われました。

今回説明する作戦は(1)のGL Bombを使った作戦です。
GL Bombを使ったマップというのは多々ありますが、主に「境界線の魔物」と「耳状砂漠」における作戦について書いていこうと思います。この2つのマップについては地形的には違うものの、登場するユニットの種類が同一であることから同じ作戦を使えるので、ユニットの動きを中心にして書いていきます。

「境界線の魔物」・「耳状砂漠」における作戦・第2期
<ユニット編>
1)ACはリミットから5ユニットほど少ない程度
2)GLはMaxに近い数
3)WR、THは10〜15ユニット
4)DWは1、2ユニットほど
5)WTは2、3ユニットほど
6)JMは1、2ユニットほど

<作戦編>
1)GLはWT Bombを持った後、偵察を兼ねて両サイドに周り、敵の背後を突く位置に持ってくる。
2)ACの撃ち合いが中央で始まった後、Bombを持ったGLがACに攻撃をかけ、混乱している間に、WR、THを前線に投入
3)WR、TH、DWが入り乱れて乱戦。
4)ここで90%近く消耗させられたほうが(大抵の場合、ACが打ち負けたほうが消耗させられる側になる)旗付近での攻防を待たずして敗北する。

<考証編>
作戦編で気づかれた方もいらっしゃるとは思いますが、第1回で紹介した、「AC同士の撃ち合い」という作戦と(2)の後半からはほぼ同じ手順です。また、Bomb作戦が多用される以前はGLがBombを持たずに敵の背後を突いてACやDWを狙って倒すこともありました。

<兵法・戦略編>
1)この作戦の場合、いかにしてGLを敵に気づかれずに敵の背後へ持ってくるかが勝負の鍵でした。大抵のケースの場合、GLが攻撃を仕掛けるまでAC以外のユニットは攻撃を控えて待機することが多かったです。(孫子・始計篇では、敵の内部を混乱させた上で攻撃するのが良いとされ、その不備を攻め、その不意に出づと書かれています。)
2)何故、敵ACが攻撃を開始したあとにGLが背後からの攻撃を仕掛けることが多いかというと、敵のACの攻撃ベクトルが後方のGLでなく、味方の本隊に向かっているため、GLが敵ACに攻撃されることなく侵入できるからなのです。(孫子・兵勢篇、総じて戦いは正攻法で行うべきだ、そして戦況の変化に応じ適作を用いて勝利を収める、としています。)
3)ただし、この戦法はGLの侵入するタイミングが難しかったり、GLが回り込んでいることに気づかれて万全の防護をされるとなかなか侵入は難しいものとなります。
(武田信玄の配下、山本勘助は「キツツキ戦法」といって妻女山に陣取る上杉軍の背後に分隊が回り込んで奇襲をかけ、上杉軍が混乱し八幡原に逃げるところを本隊が攻撃するという作戦を立てましたが、上杉軍に感づかれ、兵力の少ない本隊を叩かれて大きな痛手を受けています。)

<兵法・地形編>
1)今回はユニットの動きが中心なので多くは書きませんが、「境界線の魔物」・「耳状砂漠」でWRやTHが攻める場面に遭遇した場合、川の中に長く布陣したりするとあまり良い結果は生みません。(孫月賓兵法・地葆篇、「逆流・絶水」といってしてはいけない布陣とされています。)Mythの場合、川が氾濫することはありませんが、そのかわりWTが出てきて戦況が逆転することもあります。(^^;;)

注(1)
AC=アーチャー、Myth2ではボウマン
WR=ウォーリャー
GL=ゴリ、Myth2ではゴール
WT=ワイト
TH=ソラル
DW=ドワーフ
JM=ジャーニーマン
FD=フェドラ、Myth2ではフェッチ

(2)孫月賓=(そんひん)ひんの文字が外字となってしまうため、月と賓を一つの文字として読んでいただきたい。また、孫子として紹介しているのは春秋時代の孫武のことである。














最終更新:2009年04月05日 11:03
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