2004年11月16日 MYTH 旅日記その1

11月16日 火曜日
失われた心を探しに旅に出てます。
かつてラビカンやマエルダンが通ったバグラダとセブンゲートは既に雪に埋もれているとのことで、嘆きの坂を通ってクラウドスパイン山脈を越える事にしました。確かに雪はまだ降っていませんでしたが、坂を越える際に谷底から吹き抜ける強風が、かつてここが難所だった事を思い出させてくれます。山の天候は変わりやすいの格言通り、シャツ一枚でも汗だくになる様な日差しが出ていたかと思うと今にも雪が降りそうなくらい凍えた突風が吹いてきます。旅の途中、隊商のキャラバンと出会い、嘆きの坂を越えるまで同道しました。
小休止の際、キャラバンの長老と話す機会があったのですが、長老は幼少時代からこの嘆きの坂を越えて旅していたとの事です。食事をしながら長老の他愛もない話を聞いていたのですが、彼がまだ小さかった頃、今の様な小休止の時に道を外れて遊んでいたそうです。気がつくと道から大分離れたところに洞窟があり、その中に入ってみたら洞窟の壁面全体がいにしえの戦士や暗黒の軍勢が戦っている状態で凍っていたそうです。怖くなってすぐにそこから逃げ出し、親の所へ戻ったのだそうですが、その後何度か同じ場所を探したのだけどついぞ見つける事ができなかったそうです。
きっとデシーバーかウォッチャーが敵味方もろとも氷漬けにしたのでしょう。確かに坂の壁面が自然の浸食とは明らかに異なった形でえぐられていたり隆起している部分があります。魔法の失われた現代ではどうやってこの様な事ができたのか知るよしもありませんが、確かに彼らはここを戦場としたのでしょうね。
休憩も終わり坂を登り切った時、谷底から吹き上げる風の音が冥界から叫ぶ死者の声の様に聞こえ、嘆きの坂の由来が分かった気になりました。
これから麓まで降りて宿屋に泊まります。明日はバリア砂漠に入る予定です。
孤独を癒すには旅がいいです。
また手紙書きます。
最終更新:2009年01月18日 16:17
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