F.E.A.R.が広めてから、S=Wにも逆輸入された、戦士系クラスの強化案として、「特技」というものがあるが、正直、わしはあれは気に入りません。
 TRPGの自由度を、大幅に狭めるからです。

PL「相手に足元の砂をかけて、隙を見て逃げ出します(ロールプレイで、判定を上手く回避してやる)!」
GM「ああ、それは<目潰し>が無いとできないよ。無いね? じゃぁ君は警備兵に捕まった。次は牢獄のシーンからね」

 上記の例だと、口八丁でなんとかしようとするPLも大概ですが、プレイヤーの創意工夫をまったく無駄と決めつけるGMもどうかと思うわけです。

 そこで、多くのゲームシステムで採用されている特技を、その効果ごとに分類し、「行動オプション」としてしまうことを考えてみた。
 S=W初代で、ディザームや全力攻撃/防御、が、誰にでも行える行動だった、という時代への退行であるとも言えますが、S=W以降培ってきた、数々の追加効果を、改めて「特技」では無く、「上級ルール」的扱い方で、誰にでも行える行為にする、という試みです。

 そうなると、S=Wの頃にもあった「ディザームが成功すると、武器を手に持った敵は、それだけで無力化できる」という反省点もまた浮上してきます。
 なので、それぞれの行動オプションをレベルで区分し、難易度を追加する、という案を検討したい。

 当初、S=Wの魔法のように「該当レベルの技能があれば、レベル以下の行動オプションはすべて実行可。レベルを満たしていない場合、ペナルティ付で実行可能」という案も考えたのだが、よくよく考えると、この案だと、「高レベルの技能保持者は、ペナルティなしでディザームを試みることができる」ということになるので、一括でペナルティ付与、で良いかもしれない。

 上記ルールは、PCを超人扱いしない、という自分の好みを反映させるためでもあるのだけれど、そうは言っても、「そのPCにしかできないこと」を特技化するのは、悪くないと思う。
 所謂職人芸。専門技能のみを、特技として扱う。
 その場合は、5行上で話した、「該当レベルに達したら、特定技能が使える」という、S=W2.0方式を採用しても良いと思う。
最終更新:2014年01月10日 03:54