グローバル企業においては、素朴な「創業者の生まれた国に本社がある」時代から「最も有利な条件の国に本社を置く」時代になる(すでになっている?)。支社においては何をかいわんや。すでに日本からシンガポールに外資の支社絶賛脱出中。

では、個人においてはどうだろうか?

このままグローバル化が進むとすれば、
国境をまたいだ移動、移民、帰化は、この先どんどん簡単になるだろう。

仮にあなたがカナダ人だとして、アメリカで働くことに何か問題があるだろうか。
全世界がカナダ:アメリカのようなまたぎやすさになったと想像してもらいたい。
アメリカのほうが賃金や職場環境がよければ、移民しますよね。

そして、帰化すればさらに有利な条件で働けるとなれば?
住民票を異動するように、人々が気軽に国籍を変更する時代がくるのじゃないか?

このとき「国」は、国民を増やすために色々な施策を講じなければならないはず。
「国」は、つとめて国際的な評価を上げ、わが国の国民になればこんなメリットがあるよ、という宣伝をしなければいけなくなるはずだ。
いわんや、戦争なんかしてたら国民が他の国に逃げ出すだけ。
高度な防衛力はセキュリティとして必要だが、ほんとに戦争がおきてしまうと、当事者両国が受けるダメージは深刻なものになるだろう。
(または、マイクロソフトのような係争上等一人勝ち国家が出現するかもしれないが)

このような時代において、日本の未来は暗い。
日本が日本語を捨てるか、少なくとも公用語でなくすかしない限り、いちローカル国家の範疇を超えることはないだろう。
全世界の共通言語(たぶん英語)を使えない国なんか、誰も来てくれないから。
最終更新:2010年03月14日 15:31