※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

Cheerfully performance. But the performance was saw into by his friends.



…夢のような一夜なのか夢であって欲しい一夜なのか曖昧な一夜が過ぎて6時間後の今は08:30。大分遅くまで起きていたことが小学1年生にもわかる頃、俺はレム睡眠とかノンレム睡眠とか言われている状態から覚醒する。どういうわけか、頭が若干痛いのが気になるが眠たい体を起こす。
…明日、か。七恵と楓さんの約束を守る為に、音咲をカモる為に、頑張りますか!
…明日だが。


それで今日は何をするかというと………特に何も無い。音咲の家からはもう帰ってきて自宅にいるし、何故か七恵も俺といるし、楓さんは音咲と多分一緒にいるし。やることねえ…。
よって俺達は今、絶賛惰眠中だ。体があまり疲れていない所為か、家の中でボー…っとしているだけになっている。間違いなく最悪の過ごし方だろう。
「睦月~…」
「なんだ……?」
「どっかいかない……?」
「……いいぞ」
……これ、デートじゃないか?


用意もすこぶる怠惰に時間をかけて行い、家を出る頃には1時になっていた。
「ちょっとあのお店よっていい?」
俺は言い切る前にOKをだし、七恵についていった。入った店はPORTERという店で、男物の洋服やら財布やらを売っている所だ。
「ここって…ここでいいのか?」
「睦月のものを買いに来たんだよ?」
「おいおい、俺は明日―…いや、選んでくれ」
七恵の言わんとすることがわかった俺は言葉を噤む。どうやら俺は鈍感ではないらしい。
七恵は俺より少し先に進むと、
「睦月もついてこなきゃ選べないよ?」
といって俺の手を引っ張ろうとする。俺はそれをかわし、手を広げ、
「繋ぐか?」
と聞いてみる。いや、普通は『冗談でしょ?』とか言ってくるだろうな。
「そうだね」
といって七恵は微笑みながら手を繋いだ。俺は忘れていたようだ。七恵が普通ではない事を。俺も普通じゃない事を。そしてここが衆人観衆の真っ只中である事を。

そこで買ったものは財布だった。珍しくも七恵が自腹で買ってくれた財布は、綺麗な薄緑をしていた。これを選んだ理由は、
「PORTERの物って丈夫なんだよ?それに似合ってるよ?」
生まれてこの方同年代の女子にこんな事を言われた覚えのない俺は、
「そうか。ありがとよ。大事にするさ」
とありきたりな言葉しか吐けなかった。相手が七恵でも嬉しくなるんだな。
俺がリスク無しに喜べたのはそこまでだった。
そこからは俺も七恵もじゃんじゃん買い物をしてしまい、俺のほうは明日死ぬかもしれないという潜在意識からきたのか、いつものリミッターをハードルの如く飛び越えて貯金を使ってしまった。
……7月末には家賃を払わなきゃいけないんだがな。残金は2千8百円。生きることすら難しいな。


「今日は私がご飯作ってあげよっか?」
……正気…だよな。
「じゃあ頼む。また食べたくなるようなやつを頼む」
この日の俺は蝶・素直だったと思う。じゃなきゃこんなこといわないからな。
キッチンから香ばしい匂いが漂ってきた…。中華系か?だとしたら火力が足りないんじゃ…。
「あちっ。あちっ」
声だけ聞いたら可愛いと思えてしまう声が響く。ちょっと文がおかしいと感じたならそれは力量不足だろう。
それから20分位したところで七恵の『できたよ~』コールがし、七恵が料理を運んできたのだが、持ち前の属性によってなのかぶちまけそうになった。いや、危なかった。
料理は牛肉と豚肉の創作料理(七恵も俺も名前を知らない)をメインとした数々だった。見た目だけなら俺の料理を軽く凌駕しているだろう。これだけ上手いなら俺とローテーションしてくれ。
やはり見た目どおり料理は美味かった。ランクで言えば…Mymother並だ。なかなか高いレベルだ。俺より下だが。
「おいしかった?」
「美味かったぞ。なあ、飯当番を作らないか?」
「考えとくね」
俺の魂胆は一瞬で一蹴され、七恵は食器をキッチンに持っていった。ここで最後のチェックだ。
「洗うの手伝ってやろうか?」
「いいよ。料理は洗うまでが料理だからね。拭くのはやってもらうけどね」
……チェックしなきゃよかった。

その後、食器洗いを終えた俺達は朝の如くボー…っとしていた。
「明日帰ってきてね……」
「心くらい込めていってくれよ……」
冗談のつもりだったんだが…
「じゃあ…これでどう?」
うつぶせ状態の俺の背中に乗ってくる七恵。正直重い。そしてそのまま―
「痛い痛い痛い痛い!!」
海老反り。マジで効くってこれ。

ピピルピルピルピピルピ~

12時を告げる時計の電子音が室内に響く。刹那、体が宙に浮くような衝撃と無重力下に放り出されるような違和感が体を襲う。うん。これは吐けるな。
あまりの不快感に目を瞑っていたが、やがて不快感は消え去って目を開ける。
……どこだここ。
隣には七恵とがいた。のはまあ普通の事だ。さっきも一緒にいたからな。
そしてまあ、どういうわけか楓さんと音咲がやっぱりすぐ近くにいたんだよな。予想できたがな。
それにしても偽者は非常識なやつだな。12時になった直後に殺し合いかよ。もしかしたら音咲の性質の悪い冗談かもしれないがな。
「さ、時間になった事だし…始めるぜ?」