むぅんらいとえきせんとりっく
梨花はおもった、
「この人たちならやれる。
きっと私を出口のない惨劇の迷宮から救い出してくれる。
・・・・・・
はずがないので、熊谷。何とかして。お願いなのです。」
「…。頼む。何も言わないでくれ。泣きたくなる。」
そう、この日は満月。ルナティックな日だった。狂っていた。全てが。
なぜなら。
純白のナース服を着て
前をはだけさせ(下着付き)、
下はふんどしな筋肉トミーと、
冥土姿で、猫耳で、
尻尾付きで、
グラサンなクラウドが
少女趣味な柄の
えくす○りぱぁと
魔法少女な形をした
ぐ○ぐにるを持って
月夜の校舎の屋根の上で月光を背に戦っているのだ。
警官隊は無論、発砲を繰り返していたが、その全てを、
トミーは筋肉で、クラウドは意志力ではじき返していた。
揺れる腹、風にあおられてひらひらとめくれるクラウドのスカート。
そして、パンツはいてないクラウド。
すね毛全開のトミー。躍動する筋肉。揺れる下着。
でも純白ナース服(ボタン閉じてない)。しかもふんどし。
数々の人間が倒れていく。そのあまりのキモい光景にショックでだ。
梨花は思った。
ああ、これが今回の惨劇なんだと。
この惨劇に鷹野も、山犬も散っていった。
もちろん、ショック死だ。
騒ぎを聞いて駆けつけた、
雛見沢の人間が吐血しながら次々とショック死してゆく。
梨花はそんな光景を見ながらさらに思った。
ああ、なんて月が綺麗なんだ。
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翌日、何も連絡がこないで、雛見沢分校に警官隊が駆けつけた時には、
すでに、雛見沢の人間たちは全滅していたという。
今だ、校舎の屋根の上で戦い続けている二人を見てしまった、
警官の誰もが途切れていく意識の中こう思った。
たぶん、俺も死ぬんだろうな。ショックで。
後に、この大災害のことは雛見沢大災害という名
で後世までいつまでも語り継がれたという。
最終更新:2007年06月01日 07:33