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堀崎睦月の物語―終章―

俺は十字架ソード。さしずめCROSS SWORDだろうか。英語じゃないとかっこわりいな。
「…なんだよ。なんなんだよ!その力は!」
いきなりなんだ?俺が十字架ソードを出したからってそう戦況は変わらんだろう?
「ふざけるな!なんで…なんで俺の力がこいつよりもォーー!!!!」
俺にはわからんが、俺はアルガエスより強くなったようだ。別にそれを教えなきゃよかったと思うが。
「…もういい。俺がお前を殺すにはお前が力を自覚する前に殺せばいいんだ!それしかない!」
マジか?どっちにしろ俺は死ぬしかないのか?いや、今なら俺は戦える。なら、
『やれることはやっておきたいじゃん?』
俺はこの信念の下に戦ってやろうじゃないか。もう、今の俺にはそれしかできない。
アルガエスは俺の後ろに一気にまわりこむ。不思議と、その動きが目で追えた。
「なんだか知らんが、お前の動きが見えるぞ?」
俺が挑発交じりに言う。どうやらあいつは相当キテいるようだ。なんか目がやばい。
「…フゥー。フゥー。」
なんだかやばいぞ。これはニートの変態さが麻薬常習犯くらいに上がった位やばい。
「絶対殺してやる!」
アルガエスは後ろに飛びのく。そして剣を前に構えて何かを言っている。俺には理解できない言語だ。
俺はふと考える。こいつ、まさか某死神漫画みたいに『卍解!』とかやってくんのかな?
どうやら、それは杞憂に終わったようだ。卍解じゃなかっただけだけどな。
「これが…俺の真の姿だ…。」
…なんか破面っぽい。いや、言いすぎだな。デフォルトの武器が剣でそいつが人型なんて設定探せばいくらでもあるよな?
なあ、なんで俺はこんな化け物じみたやつばっかと戦わなきゃならんのかね?作者のせいか?
俺はとりあえず剣を構える。さっきのあいつは剣にびびって飛び退いた。なら、今も効くだろう。
「そんなちゃちな剣で俺にかなうと思ってんのか?」
前言撤回。どうやら効かないようだ。もしかしたら嘘かもしれないが、なんとなく嘘じゃないような気がする。
とりあえず俺は剣以外の物、弓がいいだろう。俺はあいつに接近戦を挑めるほどグロテスク慣れはして無い。
俺は弓を創った後で気づく。矢がねえ。これは拳銃に弾が無いくらい重症だ。
「ハハハハハ!『弓』だけ作りやがったよ!馬鹿じゃねえのか!?」
この野郎…。絶対ぶっ飛ばしてやる…。
俺は弓の弦を引き絞る。不思議なことにその手にはしっかりと矢が作られていた。心なしかSNNを使った感触がある。この矢は恐らく、SNNエネルギーを媒介としている。多分、その性質もだ。
「貫けっ!」
俺はアニメでよく有りそうな、それでいてあまり無いセリフを叫ぶと同時に矢を放つ。無論、あたれば幸いってところだ。
「あたるわけ無いだろうが!」
アルガエスは矢を避ける。今俺が放った矢にはさほどスピードはなかった。さあ、読者諸君。推理してみてくれ。
何をかって?それはなアルガエスが矢を避けた理由だ。こいつは叩き落とすこともできたんだぜ?
今度は矢に氷をイメージして作る。俺はその矢を当てるつもりは全く無い。断言してもいい。
「gnjxhjdnvj,sMDgvknln」
ごめん、何語?と聞く前に衝撃波が俺に迫ってくる。魔法使いがいたらこんな感じだろうな。俺はすぐに避ける。
正面からの攻撃を避けないほど俺は馬鹿じゃない。後ろにはどうせ何も―
いたよ。3人が。やばいよ。これはホントに。
俺は夢中で3人をかばう為に走った。50メートル2秒台ぐらいのスピードで。
無論、間に合わなかった。人間のスピードじゃあな。3人は助かったぜ?誰がやったかって?
「なにやってるの!?さっさとそんなやつ倒して戻ってきなよ!」
わかっただろ?この空間で初めて聞いた声。高校で初めてできた話し相手。そして―
今の俺と最も仲がいいやつ。そう、織口七恵だ。
「なんでこいつがここに!?俺の創った空間を壊してきたのか!?」
「なに言ってんの?あんな空間とっくに壊したよ?だって私はSNNランク1位だもんね!」
SNNランク1位?待て。そいつは始業式の日には腹痛のはずだぞ?
「朝だけ、ね?」
そうかい。もうそんなことどうでもよくなってきたよ。とりあえず俺がこいつをさっさと片付ければいいんだろ?
「そうだよ!さあ、さっさと終わらせちゃいなよ!」
俺は元気な七恵の姿を見て思いついたことがある。
「お前ら俺を舐めすぎじゃないのか?」
それは、俺がこいつを凍らせて隙を作り、
「ふざけるのも大概にしやがれ!」
そこを俺が織口ビームで吹き飛ばす。うむ、名案だ。
「この人間風情がぁッ!」
「FeetFreeze。」
俺はそのまんまの意味の英語を言う。俺はアルガエスに近づいていく。
「な!なんなんだよこの氷は!」
フン。こいつもめちゃくちゃうろたえてんじゃねえか。
「俺が…足を凍らせた…。」
俺は静かにアルガエスに手をかざす。
「畜生!なんで俺が…なんでこの俺がこんな人間よりもぉぉぉおおぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!」
「織口ッビーム!」
俺が叫ぶ。その瞬間俺の手のひらから巨大な閃光が迸る。その閃光はアルガエスをつつんでいく。
「ク…ソォッ…俺…が。こ…の俺…が…。」
俺は初めてビームを食らって消えるやつを見た。それは想像を絶するほどにグロテスクなものだった。
アルガエスが完璧に消え去ってから数秒後、この真っ白空間は上の方から崩れていった。
真っ白空間が崩れていく時、
「私は織口七恵じゃないの。」
…まあわかってたさ。あんなに都合よく七恵は出てこれるわけねえしな。あいつなら絶対遅れてくるはずだ。
「それは酷い言い方だと思うけど?」
そうかもな。で、お前は俺に用があるんだろ?じゃなきゃ話しかけないだろうからな。
「用はあるけど、多分なくても話しかけてたと思うよ?」
それはお前にも感情があるってことか?
「う~んとね。そこは教えられないねっ!」
そこをなんとか。七恵大明神様~。
「おだてても何も教えられないよ!だってこれは禁則事項だからねっ!」
そう言って七恵を象ったそいつは男の誰もがくらっとするようなスマイルを見せた後消えていった。
まるで、砂山が崩れていくようだった。

真っ白空間が崩れた時、俺は学校の屋上にいた。そこには昨日ここで寝たメンバーだけがいた。
「七恵!楓さん!おい、しっかりしろ音咲!」
…予想通り反応なしだ。こいつらも悪夢を見ているのだろうか。なら、助けに行った方がいいだろうか。
俺は辺りを見回す。
―何か、指令書でも何でもいいから手がかりは無いのか―?
俺は体をひねる。
ガサッ
もう一度ひねってみる。
ガサッ
俺はブレザーを脱いで背中を見る。なにやら手紙のようなものがテープでくっついていた。
―おはよう睦月。今睦月は他の3人を助けようとしてるはずだよ。そのためにはみんなの心の中に入らなくちゃいけないんだ。そのためにはね、十字架に念じてみてね?―
…この手紙はどこの『計算通り!』さんが送ってくれたのだろうか。多分、俺を助けてくれたあいつだろうけど。
それから俺は一人ずつ心の中に入って皆を助けた。誰を一番にやったかって?禁則事項だ。




…この回はなぜだか幼稚な出来になってしまった…。反省反省。