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工学的観点からのアプローチ


 工学と地理学、微妙に関わっているようで、でも全然関係なさそうで・・・。

 地理学と工学は、世の中のあらゆるモノが研究の対象になること、課題を見つけて
克服したり対策を立てること、他の学問と密接な関わりが欠かせず、他の学問が発展
した上でないと成立しないという点が、共通点と言えるでしょう。

 一慨に工学と言っても、取り扱われる対象は異常な程に幅広く、私たちの身の回り
のモノから、宇宙まで。自然物、人工物を問わず、取り扱われると言ってもいい。

 また、一般的な工学の概念は、「数学と自然科学を基礎とし、ときには人文・社会
科学の知見を用いて、公共の安全、健康、福祉のために有用な事物や快適な環境を
構築すること」とされています。

 このことからも、私たちの生活に密着した学問であるということが、お分かり
いただけるのではないかと思います。

 いづれも都市や交通、情報、流通などの生活基盤、地形地質と言った土地基盤を
扱うということも、共通していることでしょう。

 工学の中でも、建築に関わることは、特に分かりやすい共通点になり得ます。 
例えば都市計画という分野。これは完全に、地理学と工学が結びついています。

 そして工場の立地。これも「経営学でしょ?」と言われるのが一般的でしょうが、
どのように集積するか、より効率的な生産を行うためには、どうすれば良いかと
言った視点は、地理学の見方、考え方と関わってきます。

 また、基盤整備についても、その土地の安全性を評価しているのは、地形学を
はじめとする地理学、砂防学をはじめとする地質学などの研究者です。

 土地の安全性評価云々と聞いて、地理学って面倒くさい。

 率直にそう思われた方は、実際に多いと思います。

 現に、これまで日本では地理学の考え方は重要ではないとされてきました。

 家の真下に、地面の亀裂があったなら、その家はどうなるでしょうか。
コンクリートを使いまくって、絶対に壊れない様な、頑丈な家を建てればいい。
そう言われたこともあります。

 でも、地面の亀裂(活断層)が動いた結果、どんなことが起きてきたでしょうか。
阪神淡路大震災の記憶は、今もしっかりと残されています。これまで地理学が
無視されてきたために、学校や役場などの公共施設や、高速道路の直下には、
震源となり得る「活断層」が多く走っているという問題が多発しています。

 おそらく、四川省での大地震での悲劇はまだまだ、鮮明な記憶だと思います。
あの大地震では、小学校が校舎ごと崩壊するということがありました。日本の
小学校は、阪神大震災以降進んだ耐震補強工事の成果によって、少しは補強され、
それなりに頑丈にはなっています。でも、今も小学校の直下に活断層が走っている
学校が日本には数多く存在します。

 活断層はある一定の周期、例えば数百年に一度の周期で活動します。つまり、
小学校が設置されている地盤そのものに亀裂が生じたら・・・
その小学校がどれだけ耐震補強されていようとも、その地盤そのものが上下左右に
動くわけですから・・・

 それでも、地理学は無駄だって、言えますか?