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数学的観点からのアプローチ


 地理と数学。

 この両者には、文系と理系…という大きな溝が生んだ誤解があると思います。

 まず、数学って何でしょうか?

 私にとっての答えは、「言語」です。

 確かに数学は、狭義には伝統的な数論や幾何学における研究とその成果の総称、
もしくはその成果を肯定的に表す論理と理論であって、定義される抽象的な構造を、
形式、論理を枠組みとして探究する学問であると言えるでしょう。

 しかし、その高度な数学というアカデミックな探究心は、一旦置いてみましょう。

 そしてここでは、「ツール」として、様々な分野の基礎として学校で習ってきた
「数学」について、取り上げてみましょう。

 数学が「言語」というのは、乱暴に聞こえるかもしれません。

 数学は、数字や記号を用いて、現象を解明するための方法の1つでありつつ、
調査によって得られたデータを、数学的に検証した結果は、学問・分野を問わず、
あらゆる研究にとって、確固たる裏付けとなります。

 文学・語学での説明でも述べましたが、地理学にとって文学・語学は、
「伝えるためのツール」と書きました。

 数学の場合は、「空間」で起こっている現象を数値化し、データをまとめて、
分析・検討し、そこから得られた情報を再現する。この作業は、地理学だけでなく、
あらゆる研究において、基本ではないでしょうか?

 つまり、語学が「文献」そのものや、「論文」を構成しているツールだと言えるの
であれば、数学は「データ」そのものであり、論文の「裏付け」でもあるのです。

 ただし、新入生に誤解されないように言っておくならば、地理学を学ぶからと
言って、数学ができなければならない必要はありません。

 数字は使っても、数式は全く使わないと言っても良い。

 それは、全てコンピュータが代わりにやってくれるから。

 計算能力よりも、コンピュータが代わりにやってくれていることが、
一体何なのか、どういうプロセスを経て、このような結果になったのか。

 コンピューターに振り回されるのではなく、コンピューターを使いこなすために、
数学的な頭の使い方をする練習が、ほんのちょっとだけ、必要かも知れません。 

 話を戻しますが、研究の方法という観点では、「動機」に重点を置く社会学や、
心理学の視点に加えて、そこにある「データ」から、研究を裏付ける「証拠」を
必要とする地理学にとっては、数学的な概念も「基本」と言えるのです。