ニコニコ動画バトルロワイアルβ @ ウィキ
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2018-09-16T01:19:35+09:00
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歪んだ狂気 -DistortedPain-
https://w.atwiki.jp/niconico2nd/pages/324.html
*歪んだ狂気 -DistortedPain- ◆F.EmGSxYug
(登録タグ) [[支援伝説アカギ]] [[最終鬼畜]]
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「お、おい!?」
#aa(){アカギが川へ飛び込んでいくのを見て、さすがに新堂は仰天した。
新堂がアカギから言われていたのは『銃で撃つ』ことに関連したことだけだ。
そんなことをするとは聞いていない……もっとも、聞きようがなかっただろう。
何せ、アカギはこれを途中から思いついたのだから。
慌てて新堂は自転車を漕ぎ、川岸まで寄せた。
――バイクに乗っているアカギを走って追う、というのはいくらなんでも無茶があった。
故にアカギは映画館の駐輪場に置いてあった自転車に乗るよう、新堂に指示していた。
掛かっていた鍵はクリムゾンで撃って破壊してある。こんな場だ、窃盗罪を気にする必要はない。
川の様子を見る。
アカギは……なんとか泳いでいる。対岸目指して腕と足を動かしている。
新堂が足元を見ると、カードが一枚落ちている。アカギが落としていった『くず鉄のかかし』だ。
「これがあいつの言ってたカードだな。よし、試してみるか……
くず鉄のかかし! ……おい、出てこないぞ。どうやって使うんだ?」
使用制限を知らない新堂はしばらくそれをいじっていたが、
結局気付かずにぶつくさと文句をいいながらしまいこみ、視点を川へと戻した。
一応アカギには「協力関係はこの戦いのみであり、終わったら別れる」ということを言われている。
とはいえ、新堂にとってはやっと出会えた二人目の人間だ。
見捨てていいのかどうか迷っている間に、ふとあるものが目に止まる。
「……あいつ!」
それを見て――新堂は思わず、自転車に飛び乗った。
■
「は……っ」
息を吐きながらも、左腕に力を入れて体を引っ張り上げる。
俺はなんとか川岸に上がっていた。バイク以外に喪失した道具はない……
いや、くず鉄のかかしを回収し損ねたか。仕舞う余裕が無かったのだから当然だが。
ちなみに川を泳ぐのは別に手品を使ったわけじゃない、普通に体と運を使っただけだ。
この手の脱出は以前にも経験済み。俺にとって、不安に思う必要はない事象。
……とはいえ。
「少しばかり、疲れたな……」
服を着て、体に傷がある状態での水泳は相当な負担となる。
飛び込んだ後、自分の姿勢を整えることで精一杯だった。
ましてや必死に浮き上がろうともがき流されているヤツを、
水中に押し込んでいる余裕などなかった。
そんなことをしていれば、俺も沈んでいただろう。
「洞窟があるな……対岸へ渡れた……
いや、流された、という方が正しいか……」
なんとか無事だった地図を見る。
俺が飛び込んだのは川が蛇行し、流れが変化する辺りに当たる。
流れが緩やかになりながらも残り、代わりに川底が深くなっている場所。
中流域、川の曲がっているところによく見られる、いわゆる「淵」というやつだ。
とはいえ山が近いからか、淵とはいえあの周辺の流れは予想以上に速かった。
その状況下で流れに逆らえば無駄に体力を消耗するだけ。
ましてや誤って淵を出てしまえば、すぐに流れの速い「瀬」が待ち受けている。
近い岸――飛び込んだ場所――に無理に上がろうとせず、
流れに乗って「淵」に留まりつつ対岸へ向かうのがあの状況では最上。
ふぅ、と息を吐く。飛び込んだ場所を選んだとはいえそれなりに疲労したし、心地よい疲労ではない。
結局ヤツは、その狂気を隠したまま水中へ消えた。
「……無理に狂気を隠すくらいなら、死ねばいい」
思わず、嘯く。俺はヤツから感じた狂気に期待していた。
もともと、俺が新堂に話を持ちかけたのは大した理由じゃない。
二人組と一人に別れた参加者。殺すために追うなら当然、いわゆる「理」の上でも一人のほうだ。
だが俺が一人のほうを追ったのは、それだけの自信がある参加者だと判断したため。
敢えて二人組に同行せず一人で歩く以上は、腕に相当な自信があるはずと予測した。
だからこそヤツを身を隠しながら追っていたら、同じようにヤツを追う者に気付いただけの話。
新堂からも狂気に近いものを感じたが、おそらくアレは借り物。狂気を自分のものと出来ていない。
故に新堂に戦いは挑まず予定通りの相手に挑んだところ……それは予想以上の相手だと感じた。
ヤツは俺と同じ、本当の狂気を持つものだと感じた。
だからこそ興奮したのだが――それは誤りだったらしい。結局、それを露呈させずに死んだのだから。
(死ねっ……! 溺れ死ねっ……! 狂気を堪えて生きようとするくらいなら死ねっ……!
死ぬことが幸福だっ……! 死ね、異端者っ……!
深海魚が川や陸で暮らそうとしても、生きる術はない……!
大人しく狂気と言う名の深海で生きる……それしか手はないっ……!!!)
そう思考しながら、レイガンを川に撃ち込む。目に見えない何かを、溺れさせるかのように。
そこにはもう、誰もいない。疑いようもなく、ヤツは興醒めだった。
普段はアクセル全開だったのに、最近踏み慣れないブレーキを使い始めたかのような無様。
俺と同じ奴はそういないということか。まぁいい。終わった賭けより、次のことだ。
対岸に新堂の姿はない。当然だろう。お互い同じ認識だ。
もともと新堂とのコンビは今回限り、これからどうなるかを気にする必要はない。
残っていたドリンクを飲む。擦り傷と胸の痛みは消え、右肩の痛みは和らいだ。
そのまま、俺は歩き出す。傷が癒えても疲労は回復していない。
カードの使用制限を考えてもここはどこか物陰に隠れ、休んだほうがいいだろう。
俺はたとえ勝つにしろ、負けるにしろ、
赤木しげるとして勝ち、負けたい。
俺に宿る歪みもまた、俺自身。俺は偏っている……それもまた、俺の誇り。
それを切り捨てるなど、存在意義の放棄も同じなのだ。}
【E-2 洞窟前/一日目・午前】
【赤木しげる@闘牌伝説アカギ 闇に舞い下りた天才】
[状態]:右肩にダメージ(小)、ユベルに興味、ずぶ濡れ、疲労大
[装備]:レイガン(12/16)@スマブラX
[道具]:支給品一式、DMカードセット(スピード・ウォリアー、魔法の筒)@遊戯王シリーズ
写真の束@心霊写真にドナルドらしきものが
ヤンデレ妹の包丁@ヤンデレの妹に愛されて夜も眠れないCDシリーズ
[思考・状況]
1:ともかく今は休憩する。
2:愛……そういう賭けも悪くない。
3:キョン子(名前は知らない)ハク(名前は知らない)アレックス(名前は知らない)も
いずれ…
4:殺し合いに乗り、狂気の沙汰を楽しむ
5:もし優勝したら主催者と命を賭けた勝負をする
[備考]
スピード・ウォリアーが再使用出来るのは8時間後、
魔法の筒が使用できるのは12時間後。
【レイガン@スマブラX】
登場するアイテムの一つ。弾数16発。
子供だろうと電気ネズミだろうと剣と魔法の世界の住人だろうと誰でも使える扱いやすい銃。
ただしダメージは弱攻撃よりちょっと強い程度。
■
それは容易く見つかった。
先回りして監視していたかいがあったというものだろう。
#aa(){「……しぶとい奴だな」
自転車を橋の側まで全速力で漕いだ新堂は、思わず呟いていた。
その視界にあるのは、デイパックも剣も捨て去ったフランが、
橋の近くの河原に打ち上げられているところ。
必死に体を軽くしようと、衣服以外の全てを捨てたのだろう。
新堂が数十分ほど前に目にしたものは、流されながら必死に浮かび上がろうとするフランの姿だった。
山の中より川幅が広くなっている分、この一帯の流れはやや緩やかになっている。
それでもアカギが振り返らずに泳がなくてはならない程度の勢いはあるが……
まさかと思い橋まで移動して待ち伏せして川を見張っていた結果、
新堂はかろうじて陸に上がるフランを発見したのだ。
「……沈まずに浮かんで流されているから、助かるかもなとは思ってたけどな」
銃を構え、警戒しながら橋から河原へと下りる新堂。
打ち上げられずに流されるままだったら、橋の上からクリムゾンを撃つつもりだったが……
今のフランに動く様子はない。「死んでいるのか?」そう呟きながら、距離を僅かに詰める。
体は灰になっていない。フランが吸血鬼だというのは、新堂にも聞こえていた。
どうやら橋が影になって、日光を遮っているらしい。
「なんとか浮かべただけで、結局溺れたらしいな。
それでも陸に上がれるなんて、運のいい奴だ」
銃を構えながら、ジリジリと近づいていく。流れる冷や汗。
今のところ、新堂はまともに銃を当てられていない。素人なのだから当然だが。
その彼が当てるには、接近するしかない。子供でも分かる当然の理屈だ。
慎重に接近する。距離は20mを切った。
ガン、という音。
新堂がクリムゾンの弾丸をフランに撃ち込んだのだ。
当たったのは左肩。心臓を狙ったが、外れてしまった。
ビクン、とフランの体が揺れる。激しく咳き込んで、水を身体から吐き出し始める。
だが、それだけ。立ちもしなければ喋りもせず、こちらを向くことさえできていない。
それを見て、新堂は笑った。
「……まだ生きてやがったのか」
明らかに無防備。どう見ても弱者。起き上がることしか出来ていない。
そんな相手に怯えるほど、新堂は臆病者では無かった。
フランの体格は子供だから、余計そう感じたのだろう。
(これで俺は吸血鬼を退治できる。クリムゾンがあれば、あの豹男だってなんとかなるかもな。
放送を聞く限りみさおもまだ無事らしい)
狂気と言う名のアクセルが踏み始められる。
ジリジリとした日光を背に、その腕がクリムゾンを再び構えた。
――結論から言えば。
――新堂は、アクセルを掛けるのが致命的に遅すぎた。
「あばよ、吸血鬼」
呟きながら、残忍な笑みを浮かべて新堂はクリムゾンの引き金を引こうとして……
フランが撃った弾によって、その頭をトマトのように弾き飛ばされていた。
■
頭のなくなった人間のカラダを引きずって、橋の影へ入り込む。
死ぬかと思った。本当に苦しかった。
必死に水から上がっても、大人しく飲み込んだ水を吐いてる余裕なんてなかった。
日光が私の身体を焼いて。自分だけが痛いのは、苦しいのは、本当にイヤだった。
それでも、なんとか光の届かないところへ逃げ込んで、こいつを返り討ちにしてやったとき。
痛みを、苦しみを、こいつに与えてやったとき。それは本当に、楽しかった。
ああ――なんで気付かなかったのか。
これ以上に楽しいことなんて、ない。
「ハァ、ハァ、ハァ……ハ、アハ、ハ」
びしょびしょになった体で倒れこみながら、笑い出す。水を吐きながら。
そう。歪みある生き方。これが私にとって、一番楽しいこと。
ラガナーがどんな遊びを知ってたのかは知らないし、分からない。だってラガナーはもういない。
だけど、アイツが言っていた『歪みある生き方』。
それが私の今までやってきたことで、それを私は今まで楽しいと思ってた。
だから、もういい。
手に入るかどうか分からない遊びのたびに我慢して知ってる遊びをしないだなんて、バカげてる。
だいたい、ラガナー自身が言っていたじゃないか。
――『歪みある生き方』と『歪みねぇ生き方』……どっちが楽しいかが、さ。
そう言ってたとおり……よくわかったよラガナー。
やっぱり、歪みある生き方の方が楽しい。
今までずっと楽しいと思っていたことを否定することなんて、やっぱりできはしない。
だってそれは、間違いなく私の一部なんだから。
――フランドール様がこの殺し合いに乗っているものかと……そう。
そう。私はそういうやつで、他のみんなからもそう思われていた。
それが私の本性で、私はそういう吸血鬼。
だからそれが当たり前で、それが私と言う存在。
そういう存在だと分かった上で、魔理沙は遊びに来てくれる。だから。
美鈴も、本当に私のことを愛しているなら。
そんな私だって、愛してくれるよね?
仮面を外して、殺した相手の血を吸う。あっさり終わった。これ以上なくおいしく感じた。
まだ残ってる水でむせて少し吐いたのは、もったいなかったけど。
もったいないと言えば……殺した人間のデイパックと持ち物を引き寄せる。
ディムロスは落としちゃったけど、いいや。どうせ碌なこと言わないんだし。
私は私の好きにやる。死ぬのはイヤ。自分だけ痛いのはイヤ。一人だけ苦しいのはイヤ。
楽しいほうが、絶対にいい。}
「あ は は は は は は
は は は は は は」
だから、もう。
我慢しない。
【E-2 橋の下の河原・東側/一日目・午前】
【フランドール・スカーレット@東方project】
【状態】:全身に怪我 (再生中。少し良くなった)、疲労(大)、びしょぬれ、
左肩に銃痕、左手喪失、左腕が一部灰化、溺れたことによる酸素欠乏(すぐ直ります)
【装備】:ゼロの衣装セット@コードギアス
【持物】:基本支給品一式、クリムゾン(弾数3/6、予備弾24/36)@デスクリムゾン、
くず鉄のかかし@遊戯王シリーズ
【思考】歪みある生き方=今まで通りの自分の生き方をする。
1、とりあえず休む
2、見敵必殺
※「ゼロの衣装セット」を着ているため、朝でも活動できます。翼は服の中なので飛べない。
但し袖が焼けてしまっている左腕は日光に晒されています。
※美鈴達と情報交換をしました。
※ゼロの服以外のフランの所持品、及びジャギ様のバイクは全て川に沈みました。
※くず鉄のかかしが使用できるのは12時間後ですが、フランはそれを知りません。
&color(red){【新堂誠@学校であった怖い話 死亡】}
|sm107:[[悪魔の遊戯 -赤木しげるのユベリズム心理フェイズ-]]|[[時系列順>第二回放送までの本編SS]]|sm108:[[雄山よ大志を抱け!!]]|
|sm107:[[悪魔の遊戯 -赤木しげるのユベリズム心理フェイズ-]]|[[投下順>101~150]]|sm108:[[雄山よ大志を抱け!!]]|
|sm107:[[悪魔の遊戯 -赤木しげるのユベリズム心理フェイズ-]]|赤木しげる|sm120:[[アカギーポッターと誰得の部屋]]|
|sm107:[[悪魔の遊戯 -赤木しげるのユベリズム心理フェイズ-]]|フランドール・スカーレット|sm121:[[惨劇起きてすぐ覚醒~狂気の最終鬼畜オヤシロ様(前編)]]|
|sm107:[[悪魔の遊戯 -赤木しげるのユベリズム心理フェイズ-]]|&color(red){新堂誠}|&color(red){死亡}|
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2018-06-26T16:25:13+09:00
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第二回放送までの死者
https://w.atwiki.jp/niconico2nd/pages/287.html
*&color(red){第二回放送までの死者}
お前ら 何故殺たし
|時間|名前|殺害者|死亡作品|死因|
|朝|僧侶|僧侶|sm89:[[こわれるこころいんばとろわ 明く茂る誠い心]]|自殺|
|朝|伯方の塩|スプー|sm90:[[塩くれてやる! -若本製塩編-(後編)]]|捕食|
|朝|スプー|グラハム・エーカー|sm90:[[塩くれてやる! -若本製塩編-(後編)]]|刺殺|
|朝|重音テト|初音ミク|sm103:[[嘘の歌姫]]|圧殺|
|朝|糸色望|夜神月|sm104:[[伝説のスーパーサイヤ人の殺し合い訓練学校 [強制参加]]]|刺殺|
|午前|新堂誠|フランドール・スカーレット|sm107:[[歪んだ狂気 -DistortedPain-]]|射殺|
|午前|七夜志貴|初音ミク|sm110:[[狂喜「サウンドプリンセス」]]|圧殺|
|午前|夜神月|因幡てゐ|sm111:[[シンデレラ・ケージ(前編)]]&br()sm111:[[シンデレラ・ケージ(後編)]]|撲殺|
|午前|バルバトス・ゲーティア|ブロントさん|sm138:[[矛と盾の話――PRIDE――]]|斬殺|
|昼|秋山森乃進|フランドール・スカーレット|sm121:[[惨劇起きてすぐ覚醒~狂気の最終鬼畜オヤシロ様(前編)]]&br()sm121:[[惨劇起きてすぐ覚醒~狂気の最終鬼畜オヤシロ様(後編)]]|射殺|
|昼|城之内克也|フランドール・スカーレット|sm121:[[惨劇起きてすぐ覚醒~狂気の最終鬼畜オヤシロ様(前編)]]&br()sm121:[[惨劇起きてすぐ覚醒~狂気の最終鬼畜オヤシロ様(後編)]]|圧殺|
|昼|ルガール・バーンシュタイン|ブロリー|sm131:[[血に洗われて眠る星のルガール -THE KING OF FIGHTERS-]]|爆死|
|昼|剣崎一真|キーボードクラッシャー|sm135:[[それでも僕は死にたくないⅠ]]&br()sm135:[[それでも僕は死にたくないⅡ]]&br()sm135:[[それでも僕は死にたくないⅢ]]&br()sm135:[[それでも僕は死にたくないⅣ]]&br()sm135:[[それでも僕は死にたくないⅤ]]|撲殺|
|昼|弱音ハク|鏡音リン|sm135:[[それでも僕は死にたくないⅠ]]&br()sm135:[[それでも僕は死にたくないⅡ]]&br()sm135:[[それでも僕は死にたくないⅢ]]&br()sm135:[[それでも僕は死にたくないⅣ]]&br()sm135:[[それでも僕は死にたくないⅤ]]|失血死|
|昼|初音ミク|フランドール・スカーレット|sm143:[[嘘と現実の境界]]|射殺|
&color(red){以上15名}
おまけ
|名前|最期の言葉|
|僧侶|「地獄に音楽は絶えない……」|
|伯方の塩|「は! か! た! の! し! お! とくと味わいなぁ!」|
|スプー|「!!!!!!?????」|
|重音テト|「君は実に馬鹿だな、私の嘘を乗り越えさせてくれたミクちゃんは嘘をきっと乗り越えてくれるんだから」|
|糸色望|(すいませんね…どうやら私はここまでのようですね…)|
|新堂誠|「あばよ、吸血鬼」|
|七夜志貴|俺は狂った笑い声を聞きながら、冷たいロボットの足を見ながら――|
|夜神月|「ぅ……ぁ……わ、罠、だ……!! &br()こ、これは罠だ!! てゐが僕を陥れる為に仕組んだ罠だ!!!」 |
|バルバトス・ゲーティア|「テメェみたいな貧弱な盾なんぞ、微塵に砕いてやるよぉぉぉぉ!!!」 |
|秋山森乃進|「HA……はいちーず」|
|城之内克也|「爺さんの分も、頑張ろうぜ羽入ちゃん! 見せてやるんだ、俺たちの結束のちかr」 |
|ルガール・バーンシュタイン|(首は折れず、爆発もしない……か……)|
|剣崎一真|「お前が悪かどうかなんて俺には分からない!!!だが、お前を殺す事で誰かが助かるのなら────」 |
|弱音ハク|「死にたくない……アレクさん…………」 |
|初音ミク| ――――――――――ごめんね、皆。 |
殺害数ランキング
|順位|加害者|殺害人数|被害者|スタンス|生死|
|1位|フランドール・スカーレット|4人|新堂誠、秋山森乃進、城之内克也、初音ミク|危険対主催→無差別→危険対主催|○|
|2位|ブロリー|3人|木吉カズヤ、赤さん、ルガール・バーンシュタイン|無差別|○|
|3位T|野々原渚|2人|北条鉄平、囲炉裏|奉仕(兄)|○|
|3位T|キーボードクラッシャー|2人|はっぱ隊員、剣崎一真|優勝狙い|○|
|3位T|スプー|2人|秋月律子、伯方の塩|無差別|&color(red){●}|
|3位T|十六夜咲夜|2人|やる夫、ドアラ|優勝狙い|○|
|3位T|初音ミク|2人|重音テト、七夜志貴|対主催→暴走|&color(red){●}|
|4位T|馬岱|1人|ローゼン閣下|強者限定|○|
|4位T|鏡音レン|1人|カミーユ・ビダン|危険対主催|○|
|4位T|萩原雪歩|1人|ルイージ|優勝狙い|○|
|4位T|僧侶|1人|僧侶|復讐(初音ミク)|&color(red){●}|
|4位T|グラハム・エーカー|1人|スプー|対主催|○|
|4位T|夜神月|1人|糸色望|優勝狙い|&color(red){●}|
|4位T|因幡てゐ|1人|夜神月|ステルス|○|
|4位T|鏡音リン|1人|弱音ハク|扇動|○|
|4位T|ブロントさん|1人|バルバトス・ゲーティア|対主催|○|
----
2018-06-26T16:24:13+09:00
1529997853
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第二回定時放送
https://w.atwiki.jp/niconico2nd/pages/395.html
*第二回定時放送 ◆F.EmGSxYug
(登録タグ) [[定時放送SS]]
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様々な建設物が破壊され、殺し合いは続く。太陽は天頂に昇り、雲は流れていく。
だが、左上はその一切に興味を覚えない。
放送席の前に座り込み、機材を操作。そして、機械のごとく自分の仕事を開始した。
「第二回放送の時間です。
禁止エリアは十四時からC-1、十六時からD-3。
脱落者は以下の十五名。
僧侶。
伯方の塩。
スプー。
重音テト。
糸色望。
新堂誠。
七夜志貴。
夜神月。
バルバトス・ゲーティア。
秋山森乃進。
城之内克也。
ルガール・バーンシュタイン。
剣崎一真。
弱音ハク。
初音ミク。
以上です。第三回放送は六時間後となります」
それで、左上はマイクを切った。
右上ならば「もっと面白いことを言えよな」などと言うのだろうが、ここにいない。
上から呼び出されて退室している。
そして、その理由について左上が興味を覚えることはない。
彼女はただ、自分の使命を無駄なく果たすのみである。
まるで、機械のように。
|sm144:[[呂布綺想曲 ~Double Yukkuri]]|[[時系列順>第二回放送までの本編SS]]|sm147:[[賀斉神の巻き込まれてエリアワープ]]|
|sm145:[[『キャーブロントサーン』]]|[[投下順>101~150]]|sm147:[[賀斉神の巻き込まれてエリアワープ]]|
|sm138:[[矛と盾の話――PRIDE――]]|左上|sm187:[[第三放送]]|
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2018-06-03T15:49:57+09:00
1528008597
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拝啓運営様いかがお過ごしでしょうか
https://w.atwiki.jp/niconico2nd/pages/586.html
*拝啓運営様いかがお過ごしでしょうか ◆MY9PsNVpck
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「追いつくのは簡単そうね…」
タケモト達が地下へ向かうと同時に咲夜は建物の影から姿を表した。
咲夜は先程までタケモト達を視界に収め続けていた。
その際には潜んでいるのを気取られないように心がけている。
できるだけ気配を殺して、相手の動きを探り何かこちらを向くような動きがあったら時間を止めて立ち位置をずらす。これならまず見つからない。
だがそのまま攻撃を仕掛けられるかどうかは別。機を待つとはいえ待つことしかできていなかったのが先ほどまでの咲夜だった。
とはいえ発見されることはまずない、考えていたのも確かだ。
だがその考えが正しいか今は自信が持てなくなってきている。
遠目に見た先ほどの様子を見て咲夜はふと、疑問に思うのだった。
「もしかして、こちらの位置に気付いている?」
さきほどまで見ていた光景を思い起こしながら咲夜は呟いた。
咲夜と咲夜が殺そうとしている相手の間には大きな人数差がある。
無闇に突撃はできない。だから地下へ行こうとしている相手を見張って一度の攻撃で全滅させられる機会を待っていた。
咲夜がすべてを殺す必要はない。戦意喪失のため数人を殺せればそれでいい。運営へのアピールという意味でもそれで十分である。
しかしその対象となるタケモト達は会話をしながらも注意を怠っていなかった。
ここまで生き残ってきた経験があるのだから間抜けなことはしないのは当然だ。
咲夜への警戒を怠らなかったのも単なる警戒だろう。
先ほどまでの咲夜はそう思っていた。
「あの時は明らかにこちらに視線を向けたわね…」
タケモトは手元にあるものを見ながら咲夜のいる方角を見やっていた。
分からないにしては正確に警戒しすぎている。そう咲夜は感じた。
実際にタケモト達は首輪探知機を使用して咲夜に備えている。咲夜を警戒していたが警戒しすぎた。
はっきりと目を向けて警戒してしまったのだ。
だが咲夜にとってこれがよいことかというとそうでもない。
咲夜が感じた事は正解だったが、その正解を確かめる手段がないのも確かだった。
◇
その後、咲夜はすぐタケモト達を追うのではなく回り道をした。
地下に降りる最中は攻撃のために絶好の好機だと既にわかっているが、同じ手を食うかどうかは微妙だからだ。
こうして生きて戻ってきている以上また凌がれる可能性がある。
「…使うとすればこれだけれど」
ランサーアサルトライフルを咲夜は見つめた。
名前は知らないが銃というものがどういうものかはここの経験でわかった。
だがうまく扱えるかどうかはスタープラチナ込みでも分からない。
問題として相手が咲夜の位置を知っているかもしれないということもある。
遠くからの攻撃では時を止めている間に仕留められない。
いくら攻撃の際に時を止めても攻撃が届く瞬間がわかってしまえば防がれてしまう。
「いいものがあるかしら?」
咲夜は呟きながら道中にある店へと入った。
そのまま探しものを始める。
取る手として思いついたのは武器を増やすことだった。奇襲の意味がないかもしれないなら物量で押す。
武器と言っても上から落とせばいいだけである。発射するための何かはいらない。
固体でも液体でもいい。ぶつかることで傷を負わせられるものであればいいのだ。
尖ったものは手持ちにあるから必要なものはそれ以外のものとなる。
もしタケモト達が咲夜の位置をわかるのなら咲夜の接近にも気付く。
ならば急いでただ追ったところで逆に準備完了な可能性がある。
そんな状態で攻撃して成功するとは考えにくい。攻撃した瞬間に反撃を食らいかねない。
咲夜はただタケモト達を追うだけでなく機を見るつもりだった。
それに咲夜には、武器となるもの以外にも探すものがあった。
「…これね」
咲夜が目に止めたのは一つの電話だった。
前に運営がどこからか連絡を行ってきたものとよく似たものである。
咲夜は息をつくと一人でしゃべり始めた。
「さっきのシャッターといい…聞こえているんでしょう?」
周りには誰もいない。だが咲夜は聞こえている可能性があると思った。可能性があるのはもちろん運営である。
タケモトが警戒しすぎている様子を見せる前はどうしようもないことを憂慮してもどうしようもないと思った。細かい手を打ってまで奇襲を遅らせるべきではない。
だがその奇襲の成功が怪しい、打てる手は打っておきたくなったのだ。
「あいつら、地下に向けて降りたわよ」
もっともどうしようもないことであるのは変わらない。大したことはできない。
おまけにあまり時間を掛ければタケモト達が地下へ降りることを終わらせてしまう。
できるのは何かするついでに少しやる程度の動き、例えばひとり言を呟くくらいなのだ。
「そちらから言いたいことがあるなら…あと三分くらいでお願いね」
咲夜の声が誰に届いているかは咲夜にもわからない。届いているかも分からないだろう。
言っていて手応えはない、むしろうすら寒いものを感じた。
これはあまりあてにしていないついでの手なのだから。
咲夜も口より手を動かすことの方に意識を向けていた。
ある程度落とすものを見つけたらすぐタケモト達を襲いに行くつもりである。
もしユベルを追っていた時シャッターが降りたことが運営の介入によるものならば運営はまだこちらを見ているかもしれない。
この行動の根拠はそれだけだった。
そう確信するための問題はいくつもある。
まずあれが機械の故障だという可能性がある。
これはこれで単なる偶然だが排除しきれるものではない。
次にあの時たまたま見ていただけであって今も見ている確証が咲夜にはない。
タケモト達は知っているのかもしれないが咲夜は知らない。
問題としてもっとも大きいものがある、それは咲夜の声を聞いたところで向こうが反応するかどうか。
何か空へ飛んでいったところを咲夜は見ている。
そちらへの対応で手一杯という可能もあった。
それどころか咲夜に対してこれ以上を手伝うことはないかもしれないのである。
運営が咲夜に対してどれほどの価値を感じているのか咲夜には分からない。
「あいにく私は地下がどうなっているかわからないの、支援をくれないかしら?」
だから咲夜は考えるのをやめて適当な手を打つだけにした。
◇
「地下に行った途端に私だけ首輪が爆発する…とかないわよね?」
言いながら武器になりそうなものをデイパックに放り込んでいく。
そのまま入れる、或いは容器に入れてから、違いはあったがともかく入れた。
頃合いとしてはいい頃だった。
「言っておくけれど、そろそろ行くわよ」
呟くように咲夜は言った。
今のところ電話は鳴っていないのだ、手はまだ効果がないと言っていい状況である。
しかし咲夜はあまり落胆を見せなかった。
ある程度は予想していたことである。あてにはしていなかった。
あと数十秒で電話が鳴る可能性は薄いと思い、咲夜は荷物をまとめ始めた。
完全に注意を逸らした咲夜を前に、電話は依然として音を立てなかった。
しかし、それが最後まで維持されるかはまだわからなかった。
【C-4 塚モールの店/ 2日目・夕方】
【十六夜咲夜@東方project】
[状態]吸血鬼化、右腕不随、攻守半減、疲労(中)
[装備]時計型麻酔銃@名探偵コナン、日光遮断のための服装、メス32本
[道具]支給品一式×4(食料一食分、水二食分消費)、
ライトセイバー@外人が想像したとてつもない日本が出てくるゲーム(RedAlart3)、
痛PSP@現実、マスクザ斉藤のマスク@ニコニコRPG、輸血パック×2
言葉のノコギリ(レザーソー)@school days
、長門有希のギター、Ipod(少佐の演説の音声入り)@HELLSING
カレーセット@るろうに剣心、ピーマン@星のカービィ、拳銃(3/6予備弾18)@デスノート
アイス詰め合わせ@VOCALOID、海賊帽子@ミュージカル・テニスの王子様
果物ナイフ@現実、プレミアム首輪改、超融合のカード(ただのカード)@現実
緋想の剣@東方project、プレミアム首輪改、ランサーアサルトライフル(22/350)@Gears of War2
塚モールで回収したもの色々
[道具]:支給品一式×2(一食分食糧と水消費)、DMカード(悪魔のサイコロ)@遊戯王シリーズ
キッチリスコップ@さよなら絶望先生、逆刃刀・真打@フタエノキワミ、アッー!、不明支給品×1
[思考・状況]基本思考:優勝を狙う。
1:地下に入る3人を追う。
2:対主催組の仲間割れに乗じて優勝を狙いたい。
【備考】
※時間操作は4秒が限度です。停止した後に使用するには数秒のブランクが必要です。
疾風のゲイルの効果が時間停止に効力を及ぼしているかは不明。
※主催者側が参加者を施設を中心として割り振ったと推理しました。
※高い能力を持つ参加者は多くが妖怪と考えています。
※サムネホイホイ(出だしはパンツレスリングだが、その後別の映像は不明)は、A-5の平原に投げ捨てられました
※一度幻想の法則から外れた者ももう一度幻想の法則の中にもどせば幻想の法則が適用されると推理しました。
※ヤバいDISCがINしました。スタープラチナの真の能力にも気づきました。
※吸血鬼化しましたが、本家吸血鬼と比べると回復やパワーアップが小さいです。
※基本支給品と計量匙、及びフジキがC-4からD-4にかけて散らばっています。
※塚モールで火事が再発していますが、雨のため火勢はそれほどでもありません。
※べジータと情報交換をしました。しかし自分が吸血鬼であること、美希やDIOを殺害したことは伏せています。
※阿倍さんのツナギ@くそみそテクニック、便座カバー@現実はDIOのデイバッグと一緒に病院の奥の部屋にあります。
※激しい吸血衝動に襲われ自我と本能がせめぎあっています。しかしドナルドの魔力が消え次第半減します
※ときちくの言った事には半信半疑ですが、状況を利用できると考えました。
※現存する参加者の能力、相関関係、位置情報(2日目午後四時現在)を手に入れました。
※言葉のデイパック(キョン子の支給品も入ったもの)を回収しました。
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2018-06-03T15:44:43+09:00
1528008283
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The last game(後編)
https://w.atwiki.jp/niconico2nd/pages/583.html
◆◆◆
「はぁっ……はぁっ……」
ときちくの攻撃を逃れた言葉は、息も切れ切れに塚モールの別棟に辿り着いていた。
あの格納庫に繋がる建物から最も遠い場所だ。遮蔽物も同じくらい多い。
やがて彼女は足を止め、柱の影に座り込んだ。
「追って……きませんね」
『そうだね。向こう側に何かあったと見るのが一番かな』
人の姿は言葉以外にはない。
しかしもう一人の声の主が、その場には存在した。
ユベルだ。
「だとしてもあまり長居はできませんよ」
ときちくの銃撃を避けるためトイレに逃れたあの時、彼女達はある決断をしていた。
ユベルの媒体であったキョン子の身体は足の腱をナイフで刺されてとても歩ける状況ではなかった。
武器もあるにはあるが、危機を脱し、かつ目的を遂げるにはそれでは不充分だった。
あの場で『ユベル』を召喚していれば、彼ら2人を殺害する事も出来ただろう。
しかしその後が問題だった。そこを乗り切ったとしても次はメタナイトがいる。
結果的には関わってこなかったものの、彼に対し即座に対抗できるのが言葉だけというのはいささかリスクが高かった。
楽観的に見ればあらゆる好機が想定できる。しかしそれが全て上手くいくかと言えば別だ。
ifについては記するまでもない。それを打ち消すifもまた、限りない可能性があるからだ。
故に彼女達が決断したのは(と言っても提案したのはユベルだが)キョン子の身体を捨て、盾に使うというものだった。
一度支配した身体を捨てるのは聊か勿体無いとも思えたが、そんな場合ではないとユベルは思った。
目的を遂げるならば犠牲にしなければならない事もある。
『ユベル』は云わば切り札だ。
それこそ運が良ければ参加者の誰もを倒し得る可能性を持っている。
その切り札を、あそこで使うわけにはいなかった。
現状でおおよそ強者と呼べるのはメタナイトとチルノと十六夜咲夜。
人間の領域を超えているこの3人は、言葉達ではどうあっても対抗しきれない存在だ。
相性としては後者ほど打倒の可能性が低いとユベルは目算で見積もっていた。
その他の参加者は隙さえ突けば倒せる、との考えだった。
だからこそ予めユベルは計画していた。
グラハムを殺しておけば戦闘機に乗る事になるのは消去法でスネークしかいない。
そこでまずスネークを分断できる。彼に関しては心の闇を集めるのは諦めた。
勝手に運営の本拠地にでも向かって自滅すればいい。
ここで一人分断できる。
さらに魔導アーマーで時間短縮を行うこともあるだろうから
そこに誰かが添乗することでまた一人を分断できる。
この一人は帰ってくるだろうが問題はない。
ユベルの目的は各個撃破にあった。
一人一人を静かに殺害していく。
複数人を同時に倒すのは彼女達にとっては至難の業だ。
実際、メタナイトと別れて馬岱を殺すところまでは上手くいった。
そこから先が、全くの失敗だったのだが。
一つはときちくの襲来に気づけなかったこと。
これは仕方ない。今まで誰もその能力を出し抜いたことは無かったのだから。
しかしもう一つのミスは、ユベル自身の認識に拠るものだった。
ユベルは確かに支給品としてはフリーダムな意思を持っているが、だからと言って彼に課せられたルールまでもが
有り様を変えられているわけではないのだ。いくらキョン子の身体を乗っ取っていたとしても、『召喚』される
事無しにユベルの能力は完全に発揮出来ない。
気づいたのはまさしくときちくに撃たれたその瞬間。
先入観とは恐ろしいもので、自分が確信しているなら確かめることなど全くと言っていいほど無い。
運営がユベルにかけた縛りは、まだしぶとく妨げになっていたのだ。
ともかく比較的健常である言葉さえ生かしておけば、あとはどうとでも立ち回れる。
今後は逃げ切りながらの死体探しということになるだろう。
そもそも各個撃破ではあるが全員撃破は端から考えていないので、まだ予定の範囲内とも言えた。
『休めたかい?』
「ええ……」
ユベルにとって現状は不服以外の何物でもなかった。
地道に積み上げた計画は頓挫こそしていないものの上手くいっていない。
妥協は仕方ないと思いつつも、これからの結末にはやや不満が残る事になるだろう。
しかし目的を遂げられるのは同じ。あとはゆっくりと言葉の身体を乗っ取りさえすればいい。
『じゃあ図書館にでも行こうか。あそこなら今は誰もいないに違いない』
コクリ、と言葉は無言で頷き立ち上がり、
「ぁ」
倒れた。
『(え……?)』
ユベルは驚きで声が出なかった。
何が起こったのかさっぱり分からない。
言葉は一切ダメージを負っていなかったし、ユベル自身も何かをしたわけではなかったからだ。
状況を確認するために、ユベルは半透明の身体を顕した。
そして見下ろした言葉の身体は。
『……死んでる?』
死んでいた。
間違いなく、生命活動を停止している。
何かで刺された様子だ。しかし前述どおり、言葉は先の戦闘で全くケガをしていない。
それに頭部を刺されれば大方即死の筈だ。だからこれは今付けられた傷と分かる。
答えは、ユベルが視線を変えた先にあった。
2m程離れた場所で、包帯で顔を覆った手術着の女が言葉の死体――今はユベルに目を向けていた。
咲夜はゴーグルを外すと鋭い視線でユベルを睨みつける。
「亡霊…?」
あながち間違いではない。
しばらくユベルの姿を見つめると、彼女はそそくさと立ち去ろうとした。
とっくに奪い取った言葉のバッグを持って。
『待って!』
ユベルは叫んだ。
相手が誰であろうと、ここで立ち去られるわけにはいかない。
言葉は死んだ。死んだ者の身体を乗っ取ることは出来ない。
このまま捨て置かれたら永久にこのままという可能性も有り得るからだ。
ユベルの叫びを聞き、咲夜は立ち止まった。
そして振り返る。
「何か用?」
『お願いだ。ボクも連れて行ってくれ!』
「……訊く順番を間違えたわね。貴方は何?」
咲夜にしてみれば怪しい事この上ないので、あくまでも彼女は距離を取る。
『簡単に言えばボクはカードの精霊さ。DMカードっていうのが支給品に無かったかい?』
「さぁ……知らないけれど、貴方は支給品なの?」
『支給品にされたこと自体腹立たしいんだけれどね。その認識で間違いないよ』
「……どうして私に声をかけたのかしら?」
『置いてきぼりにされたくないからねぇ。君は優勝を狙っているのかい?』
「答える必要はある?」
『そりゃあるよ。優勝する気があるなら尚更いいんだけど』
「優勝して一緒に元の世界に帰してもらおうって魂胆ね」
『ご明察だね。それだけ理解が早ければ助かるよ』
それが分かればこの話は終了だ。
後はイエスかノーを言うだけで済む。
咲夜もユベルを拾うのに何らデメリットを感じなかった。
支給品は支給品である以上持ち主の言うことを聞くというのが彼女の先入観として存在したからだ。
いや、その先入観は殆どの参加者に共通のものであったとも言えるだろう。
だからこそここまで、ユベルそのものに対しての不信感は抱かれなかった。
咲夜はユベルの事を良く知らない。
しかしユベルの方は彼女の事を少なからず知っている。
話を伝え聞くだけでもわかる。咲夜が、心の闇を内包している事を。
闇が大きい場合は乗っ取るのにそう時間はかからない。咲夜がユベルを受け入れる以上、それは避けられない運命だった。
そんなことは露知らず、咲夜は目の前の邪悪な精霊を自分の手の内に入れようとしていた。
一歩、また一歩と近づくたびに、彼女の終わりが迫ってくる。
ユベルはそれを、唇に微笑をたたえながら見ていた。
また一歩。
その瞬間、目の前の景色が、両者共に遮断された。
「『!?』」
鈍色の壁が目の前に下りてきたのだ。
それがシャッターだと理解するにはしばらく時間がかかった。
あまりにも不可解な現象。誤作動かと思われたその事象は、彼女達の前でしか起こっていない。
ちょうど、咲夜とユベルを分断するような形だ。
原因は不明。しかしこの程度の壁、今の咲夜でも打ち破るのは容易い事だ。
「オラオラオラオラオラァァッ!!」
即座にスタープラチナの拳でシャッターを破壊した。
ものの10発でヒト一人が軽く通れる程の穴を開けると、そこから向こう側を見た。
「………?」
しかし、そこには何も無かった。
あるのは言葉の死体だけ。
さっきの精霊は何処にもいなかった。
「よいしょ」
カードがあるのかもしれないと、言葉の身体を弄ってみたものの何も手に入らない。
むしろ巨乳に対して不快指数が増していた。
「何食ったらこんなにデカく……じゃなくて、何がなんだかさっぱり分からないわ……」
彼女の脳内では金髪の不思議な髪型の男がありのまま起こったことを話していたのだが
本当にさっぱり分からないので咲夜はその内考えるのを止めた。
機器の故障だろうが運営の介入だろうが、どの道自分にはどうしようも出来ない事を憂慮しても仕方ないからだ。
「それより」
残りの参加者を殺害する事が先決だ。
それにはまず、機を見る必要がある。
◆◆◆
時間と場面を少し前のスネーク達に戻す。
戦闘機取得に向かう途中だったスネークとタケモトはチルノと遭遇。
入手した後またモールに集まろうとの事だった。
誰の提案かと訊けばときちくだと言われたので、タケモトは若干呆れた。
「まあ足並みを揃えるに越したことはないが……それにしてもお前よく戻ってこれたな」
「え?ああ……単に図書館に飛ばされただけだったからね。別れさせるのが目的だったみたいだから」
タケモトは単独で魔導アーマーを操縦し、スネークは戦闘機に乗りチルノは翼の部分に腰掛けている。
ちょうどアーマーと戦闘機が併走している感じだ。
「ときちくの奴……結局何がしたいんだ?」
「生き残りたいんでしょ?私はその映像見てないから何とも言えないけれど……」
タケモトの疑問を、チルノは適当に応えてはぐらかした。
自分が自分でないということ。それは彼女にとっては想像に難くないことだし、自分に投影して理解も出来る。
気が狂ってもおかしくない現実に、よくもまあ耐えているものだとまるで他人事のように思った。
それとも、彼はそんな現実などもうどうでもいいのか。
そうなれたらどんなに楽だろうと、チルノは感じた。そんなこと、きっと出来はしないだろうが。
ようやくモールがはっきり見えてきた頃には時刻は5時をとっくに回っていた。
その時建物の入り口付近にいる人影を、タケモトは捉えた。
「おいチルノ、お前千里眼スキル持ってるって言ってたな」
「もう見てるわ。……メタナイト、ときちく、馬岱の3人だけね」
「アイツ居るのかよ…………言葉とキョン子は?」
「言わなくても分かるだろ、スネーク…」
「しかし……正直言って俺には少し信じ難い。言葉はともかくキョン子までとは……」
「違和感はお前も感じ取ってただろ。言葉に関しては露骨なくらいにな。キョン子が意外なのは俺も認めるけど」
そういう違和感を感じ取っていたからこそタケモトはスネークに同行する事を選び、さらには
馬岱に「気をつけろ」と忠告しておいた。そこには、敢えて馬岱にけしかけさせることで自分が帰って来る頃には
問題が解決しているように、という狙いもあったのだが。
「今後の展望は?」
タケモトはスネークに訊いた。
「そうだな。一応戦闘機だけでも動かせるなら十分だ。ときちくが渡してきたものを考えれば、どうしたいのかは
よくわかる。あとの懸念は咲夜くらいか」
「………」
チルノは無言のまま彼方を見つめていた。
「出来れば戦わないほうがいいよな」
「タケモト…?」
タケモトの言葉に、チルノは意外そうな表情をした。
「なんだその顔は。武器の消耗が無駄だから戦わないほうがいいって意味だよ。……まあそんなこと出来そうにないけどさ。
あっちも本格的に殺しに来るだろうよ。こっちも余裕が無いのと同じようにな」
この対立は永遠に変えられそうに無い。
初めにスネークと咲夜との間に埋められた溝はあっという間に広がり、今ではどうあっても埋められないものになっている。
協力関係など望めるはずも無く、生きるか死ぬかの状態だった。
(でも実際……やる夫とドアラを殺した以外の話は訊いた事が無いんだよな)
タケモトはそういえば、と思った。
今まで多くの参加者と出遭ってきたがその殆どに咲夜に会い、戦ったという情報が無い。
遭遇した参加者を必ず殺しているならそれで納得がいくのだが。
彼はそこで思考を打ち切り、あまり深く考えない事にした。
どの道敵対関係は揺ぎ無いのだから後はそれをどう乗り切るかが問題だったからだ。
そして残った面子6人が集合した。
戦力的にはやや不充分か。しかし支給品と策略でそれを補う事が出来る。
スネークが情報をまとめ、戦略の最終確認を行う。
ある程度の余裕は残してあるが、失敗すれば勿論、命は無い。
どうせ何もしなくても6時間後には消える命。
全員腹をくくった面持ちだった。
「俺とチルノとメタナイトが空から攻撃を仕掛ける。合図があり次第残りのお前達は地下から突入する。それで構わないな?」
「うん」
「異論は無い」
「ああ」
「そうだな」
「………」
タケモトだけ返事をしなかった。
各々に不安があるのは誰もが理解している。
しかし彼の不安は格別のものだろう。
どう考えても一番死に易いのは彼なのだから。
「タケモト」
「俺は大丈夫だ。ああ、そうだとも。今やこの中じゃ一番俺が弱い。分別は弁えているよ。けどな」
彼はある一人を睨んで言った。
「お前は何で此処にいるんだ?ときちく」
誰もが気にしていながら敢えて言わなかった疑問。
このメンバーで1番の不安要因は彼をおいて他に無い。
事情があるとはいえ、無差別殺人に走った存在を看過するわけにはいかない。そうタケモトは思った。
しかしときちくは無視した。
「応えろ」
「その辺にしておけ、タケモト。ここで問題を穿り返したところでメリットにはならない」
「ああそうだろうな馬岱。恩があるから文句は言えないってか?」
ここでときちくを糾弾するのはどうかという意見がある。
しかしこの問題を放置していいのか、という意識も少なからず全員に内在しているのは確かだ。
「タケモト」
「なんだよ」
「俺の敵はお前じゃない」
ようやく口を開いたときちくはそれ以上は何も言わなかった。
これ以上の追及は無駄だろう。
「ところで、今咲夜が何処にいるか分かるか?」
「視えるところにはいないよ」
「ここから東に約300m。戦闘機を見て尻込みしたようだな」
「そうか。じゃあここ周囲を一回旋回するから、そのうちにお前達は地下に降りてくれ」
「了解。健闘を祈る」
現在時刻PM 5:32。
戦闘機は北の空に飛び立って行き、地上には一人しか参加者がいなくなった。
その参加者はこっそりと建物の陰からその様子を窺うと、息を吐いた。
「そろそろ、行きましょうか」
◆◆◆
同時刻。場所は運営本拠地。
陣地に飛来しようとする戦闘機を、監視室のレーダーはまともに捉えていた。
「ハッ、まるで蝿だな」
「我々は腐った肉ですか」
「おいおい、そう卑下するもんじゃないぜ。それとも左上様は自分のこともそう思っていらっしゃるのかな?」
「今すぐ屋上に放り出しましょうか?」
「やめ、ちょ、タンマタンマ。言葉の絢だってば。気にしてたら身が持たないぜ」
「そうですね。私も貴方との会話に労力を割くのをそろそろ止めたいと思います」
「何辛辣に絶交宣言してるんだよ。それより大丈夫なのか?」
「ええ。エネルギーの半分以上を外のバリアに回していますからそれは使えないとしても、現状の余力で
被害は最小限に食い止められるものと思います。連中もロケットランチャーは外してきたようですし
そこまで甚大な被害は発生しないかと。とりあえず連中を下ろさなければいいわけですから」
「機関砲8つじゃ物足りない気はするが……正直ここまでの事態は起こらないことを前提として進んできたからなぁ。
予備の武装も申し訳程度だし……撤収作業どのくらい進んでたっけ?」
「第二次まで完了しました。あとは内部の職員を必要最低限残しつつ順に撤収させるだけです。…確かに攻撃面では
やや問題アリですね。兵力を増やしますか?」
「いーや、止めとこう。非戦闘員を戦闘に出して犠牲を出すのは後々問題がある」
「生体兵器は……ダメですね。同士討ちになるだけでしょうし」
「それより地下は大丈夫だよな。むしろそっちにそいつら配備しとくか?」
「故障した電子ロックは完全に遮断されていて、修理されない限り私でも動かせませんから問題ないでしょう。それに貴方の部下も
わざわざ見に行ったんですからそこまで心配する事はないと思いますが」
「う~~~ん……なんか引っかかるんだよなぁ」
「ならば貴方の自由にしてください。万が一攻められたとしても対応はすぐに出来るでしょうから」
「了解、と。じゃあ適当に配備しておく」
必要分を除いて運営の基地機能は徐々に縮小されている。
それに伴って、職員や機材の転送も順次行われているのだ。
ちなみに職員=非戦闘員だ。無論殆どの職員が戦闘員を兼ねているのだが、この場合は便宜上呼び分けているのである。
しかし戦闘にはやや心配も残った。戦闘員と言っても、実戦経験があるのはその中で一握りだからだ。
多くは仮想現実で戦闘訓練を一通り行っていてある程度の動作は出来るものの、技術は護身の域を出ない。
それでも数の上でも装備においても圧倒的有利なのは間違いない。
出来る事は徹底的に穴を潰していくことだけなのだが……。
右上はとある部屋に入っていた。
中は薄暗く、蛍光灯は必要以上に明かりを照らしてない。
デフコンに従っての電力配分が防御を中心に偏っているからだ。
床一面に張り巡らされた電気コードを踏まないように気をつけながら、右上は中へと進んでいく。
暗い部屋に配列良く並べられた大きなガラスの筒。その上下にはたくさんのコードが付けられていて、中には
やや赤みがかった液体が満たされていた。そしてタイプは2つにわけられる。
一方はその液体しか入っていないもの。要するに保存すべき対象が存在しないものだ。それが5~6個あった。
そしてもう一方。
ガラス壜の中には、『生物』が入っていた。
「お前らにも出番が回ってくる事なんてそうそう無いと思ってたが……」
右上はその光景を見てニヤリと嗤うが、中の生物は何も反応しない。
当然だ。彼らは眠らされていて、行動の自由……いや、思考の自由までもが奪われている。
左上の言う生体兵器とはこれを表していたのだ。
(行動パターンはβでいいか。意思持たれても面倒だし。ったく……オンオフは出来てもモードの切り替えが出来ないのは
難点だよな。そこら辺は設定ミスだし今更どうしようもないが)
ま、変える必要ないし。と彼は自己完結し、パソコンから命令を入力していった。
ここの人員はデフコン発令時に出払っている。とは言っても保守すべき機材は運搬されており、生体兵器が残されていたのは
右上と左上による判断だった。
「道具は道具らしくプログラム通りに動いてりゃいいんだよ。誰もバグなんか期待してない」
右上は誰かに話しかけるように、否、話しかけて悦に入っていた。
「なぁ、ユベル?」
『……』
咲夜の前にシャッターが下ろされたあの時、右上はあの地点に飛び、言葉の死体からユベルのカードを即座に奪い取り立ち去ったのだ。
彼だけに許された亜空間からの奇襲。今のユベルでは、避けようも防ぎようも無かった。
結果今に至り、右上の亜空間に閉じ込められているのである。
「いや全く、あそこまで首尾良く動いたのは感服ですよ?脱帽レベルだわ。なんせ参加者は勿論、俺達だって
今まで気づかなかったもんなぁ。それは若干こっちの不手際も含まれているんだが……やー、まあそれはどうでもいい。
お前がいかにコソコソ動き回ろうが、どんな参加者に加担しようが、乗っ取ろうが、そんな事は気にしない。
――ルールの域を出ないならな」
右上はキーボードのenterキーを連打し続けた。
「先入観ってのは恐ろしいよな。こっちだって別にお前の企みを見透かそうとして監視してたわけじゃないのにさ。
けどお前の……てか、キョン子か。あいつの動きを見ると不自然さが浮かんで来るんだよ。別にキョン子が殺人を
犯して優勝狙いをしようが別に有り得ないわけじゃない。可能性としてはメチャメチャ低いが……。でもな、流石に
これは有り得ないだろ。支給品を集めるわけでもないのに一々死体探しをするなんてのは」
デフコン2発令に伴い、まずは参加者の動向を逐一探ることが始まった。
一個人からグループでの横の繋がり、さらには仕草や会話まで。
多くのカメラが破損している状況でそれらを全て収集するのは難があったが、唯一機能が充分だったのは音声録音だった。
首輪に付属しているその機能は全くと言っていいほど故障が無いからだ。
不自然な音声の遮断もあったが、その部分の会話は発信機の行動記録により補える。
どんな策を講じようとも脱出には自らの身体を動かさねばならない。
その為に、行動を監視すれば自然に先読みを行うことも可能なのだ。
そうして無事な機能に焦点を当てた結果、ユベルの策略が浮き彫りになったというわけである。
「お前だって無為に死体漁りをしてたわけじゃないんだろ?行動の前には必ず原因がある。つまり、お前は心の闇を集めて
超融合を行おうとしてたってわけだ。支給品にはその類のカードは無かったはずだが、前例があるから否定できなかったのさ」
奇しくもそれは十代が会場に隠したプレミアム首輪だった。
その例がある以上、何かの不審な行動に運営は目を向けざるを得ない。
「どうやったらそんなメタな思考が出来るんだなんて野暮な事は訊いてくれるなよ。単に俺達の世界はそういうものなんだから
としか言い様が無いからな」
『……僕を何故滅ぼさない?』
「滅ぼしてほしいの?何なら今ここでビリビリに破いてやろうか?今のお前ならその程度で充分だろうし」
右上はまともに応えなかった。
しかし生かされているということは、まだ彼にとって使い道があるからなのだろう。
(ま、どーせ超融合が発動しても世界が書き換えられるなんて事にはならないだろうけど。ただどの程度まで
抑えられるのか分からんからこっちで確保しておくに超した事はないってこった。結界破壊されるなんてことになったら大変だからな)
出る杭は早めに叩いておくにかぎる。
こんな状況なら尚更だ。ブロリーの時とは場合が違う。
「さて、完了っと。これでいつでも放出出来るが……ん?」
左上からの連絡音が鳴り響いた。
「もしもし。……ふーん、後30秒。はいはい。こっちは準備終わったからすぐ行くっての」
A-10が射程圏内に入ったらしい。
戦いの火蓋は、ようやく切って落とされたのだ。
「じゃあ始めますか。勝ちの決まった鬼ごっこを」
【キョン子@涼宮ハルヒコの憂鬱 死亡確認】
【桂言葉@SchoolDays 死亡確認】
【C-1 上空 / 2日目・夕方】
【ソリッド・スネーク@メタルギアソリッド】
【状態】肉体疲労(中)、全身に擦り傷、切り傷、A-10操縦中
【装備】コルトパイソン(6/6、予備弾45)@現実、TDNスーツ@ガチムチパンツレスリング、越前の軍服、プレミアム首輪改
愛犬ロボット「てつ」@日本郵販テレホンショッピング A-10RCL@現実?(おじいちゃんのエースコンバット6)
【持物】支給品一式(水、食料一食消費)
やる夫の首輪、ハイポーション@ハイポーション作ってみた、馬鹿の世界地図@バカ日本地図、全世界のバカが考えた脳内ワールドマップ
咲夜のナイフ@東方project、さのすけ@さよなら絶望先生、基本医療品、モンスターボール(ネイティオ)@ポケットモンスター
タバコ一箱@メタルギアシリーズ DMカード(ガーゴイル・パワード)@遊戯王シリーズ
A-10のマニュアル(英語)及びキー@現実?(おじいちゃんのエースコンバット6)
【思考・行動】
基本思考:情報を集める。
1:空から運営の基地を攻める。
2:自分から攻撃はしない。見つかった場合も出来れば攻撃したくない。
3:十六夜咲夜のような奴が居れば、仲間に誘った後、情報を聞き出した後倒す。
4:てつを使用し、偵察、囮に使う。
5:十六夜咲夜、ドナルドを警戒
6:これ以上仲間を死なせない
[備考]
※馬鹿の日本地図の裏に何か書いてあります。
※仲間同士で支給品の交換をしました。
【チルノ@東方project】
[状態]疲労(中)A-10搭乗中
[装備]バスタードチルノソード@東方project派生、養由基の弓@三国志Ⅸ(矢残り5本)
リボルバーナックル&マッハキャリバー@リリカルなのはStS(残弾6/6、予備12)
プレミアム首輪改、方天画戟@三国志Ⅸ
[道具]支給品一式、エクスカリバー@遊戯王DM 至高のコッペパン×1@ニコニコRPG
葉団扇@東方project、射命丸文のカメラ@東方project
[文のデイバッグ]
支給品一式(食糧一食、水二食消費)、BF-疾風のゲイル@遊戯王5D's
BFデッキ@現実、デュエルディスク@遊戯王GX、サバイバルナイフ@現実
くず鉄のかかし@遊戯王シリーズ
[思考・状況]
基本思考:英雄として殺し合いに乗った者を倒し皆を守る、主催を倒す
1:敵は倒すだけで殺すべきじゃないのが理想、けれど現実は――
2:運営の基地に乗り込む
【備考】
※空は飛べますが体力を余計に消費します
※氷符 アイシクルフォールは制限対象に入っていないようです。
弱体化してはいますが、支障なく使えます。
但しイージーモード限定です。自機狙い5way弾は出せません
※バスタードチルノソード越しに並行世界の情報を得ることで、その世界の自分の能力を使えます。
副作用として記憶障害などの他、使い過ぎると元の世界に帰れません。
※だいぶ知的になりました。
※バリアジャケットはいわゆるアドベントチルノと同じデザインです。
※エクスカリバー@遊戯王DMが使用可能になるのは9時間後、疾風のゲイルの使用可能は11時間後、くず鉄のかかしが使用可能になるのは12時間後。
仲間同士で支給品の交換をしました。
【メタナイト@星のカービィ(メタナイトの逆襲)】
[状態]ゼロマスク (半分破壊)、左腕から出血(応急処置済み)、A-10搭乗中
疲労(中、但し右腕に関してだけは休憩かアイテムによる治療が必要)
[装備]七星宝剣@三国志9、ゼロの仮面(顔が入るサイズに改造、半分が損壊)@コードギアス
プレミアム首輪改
[道具] 支給品一式
[思考・状況]
基本思考:参加者の救出及びゲームからの脱出
1:A-10に乗って運営の基地に突入。
[備考]
※フランドール、スネーク、藤崎、馬岱と情報交換をしました。また、東方project出展のキャラについてそれなりの情報を得ました
※仲間同士で支給品の交換をしました。デイパックはキョン子所有だったもの(空)をもらいました。
【C-4 塚モール】
【ときちく@時々鬼畜なゲームプレイシリーズ】
[状態]:左肩下に刺し傷(応急処置済み)、左肩に銃痕(応急処置済)、顔面左の負傷
拳に痛み、全身にダメージ(小)、疲労(中)、精神疲労(中)
[装備]: ナイフ、包丁×2、フライパン、ステアーTMP(0/30、予備弾倉残り6)@現実
プレミアム首輪改
[道具]:[ときちくのデイバッグ]
支給品一式×6(食料・水三食分消費)フォーク、 、無限刃@るろうに剣心、毒蛾のナイフ@ドラゴンクエスト
亀の甲羅×2@マリオシリーズ、銃(10/15)@現実、首輪探知機(残り2分)
アシストフィギュア(サイボーグ忍者)@大乱闘スマッシュブラザーズX(2時間使用不可能)
至高のコッペパン@ニコニコRPG予備弾丸セット@オリジナル
[バクラのデイバッグ]
DMカードセット(翻弄するエルフの剣士(使用可能)、鉄の騎士ギア・フリード(8時間使用不能)、)@遊☆戯☆王
普通のDMカード@現実 共通支給品、コメント一覧@ニコニコ動画、、タミフル@現実、モンスターボール(空)
DMカード(ブラックマジシャン(10時間使用不可能))@遊戯王、KAITOのマフラー@VOCALOID、
【思考・状況】 基本思考:運営に復讐する。
0:地下から進入する。
1:格納庫に可能な限り安全に侵入する方法を考える。
2:他の参加者とは出来るだけ接触しない。必要に迫られればその限りではない。
3:……。
【備考】
※自分の元世界がどんな場所か、自分がどんな存在が理解しました。
※元々の能力などのせいで他の参加者に比べ疲労が激しいようです。
※オフィスビルのネットは主催者と繋がっていると推測しました(真偽は不明)
※映画館での出来事を知りました。
※会場のループを知りました。
※殺し合いの目的をショーだと推測していますが、漠然と不安も抱いています。
※予備弾丸セットの中身のうちコルトパイソンの弾丸はスネークに、
近代ベルカ式カートリッジはチルノに渡してあります。
※べジータの大穴で地下のトンネルを発見しました。
※言葉に投げた包丁はすぐに回収しました。
※支給品の交換を行いました。
【タケモト@自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズ】
[状態]:精神疲労(小)、僅かな焦り
[装備]:アイスソード@ちっこい咲夜さん、プレミアム首輪改
[道具]:[タケモトのデイバッグ]
支給品一式(水一食消費)、精密ドライバー@現実、野菜ジュース@ぽっぴっぽー、
ドアラの首輪、シルバーウルフ(12/12)、(予備弾188本)@フルメタル輪ゴム鉄砲、万葉丸(11/30)@零シリーズ
強姦パウダー@ニコニコRPG(4/9)、ブロントさんの首輪(真っ二つ)、
プレミアム首輪×1、小型位置音声偽装装置(現在オン)×2、隠し部屋に関する説明
プレミアム首輪の設計図、工具、隠し部屋のカギ、三国志大戦カード(不明)@三国志大戦
モンスターボール(空)@いかなるバグにも動じずポケモン赤を実況、キモイルカのメモ
DMカードセット(天使のサイコロ、スタープラスター)@遊戯王シリーズ、ブレード@サイべリア
北条鉄平の首輪
[思考・状況]
0:ときちくェ……。
1:地下から侵入する。
2:自分が生き残るために最善の行動を取る。
3:大連合は組まない、最低限の人数で行動。
4:規格外の者に対抗出来るように、ある程度の戦力が欲しい
5:最後の一個のプレミアム首輪はとりあえず改造しない。
※射命丸から首輪に関しての情報を得ました。
※会場のループを知りました。
※殺し合いの目的をショーだと推測しました。
※積極的な脱出は不可能と考えました
【馬岱@呂布の復讐】
[状態]:精神疲労(中)、疲労(小)
[装備]:鍬@吉幾三、三国志大戦カード(群雄SR馬超)@三国志大戦、プレミアム首輪改
包丁@会場内
[道具]:基本支給品×8(水、食料三食消費)、ヒテンミツルギ極意書@ニコニコRPG
張遼の書@ニコニコ歴史戦略ゲー、医療品一式 至高のコッペパン×1@ニコニコRPG
セーブに使って良い帽子@キャプテン翼、射影機(07式フィルム:28/30)@零~zero~
予備07式フィルム30枚、寝袋@現実、普通のDMカード数枚@現実
DMカードセット(スピード・ウォリアー、魔法の筒、)@遊戯王シリーズ
折り畳み式自転車@現実、乾パン入り缶詰×3@現実
忍具セット(火薬玉、忘却玉)@忍道戒、不明支給品×1
ねるねるね3種セット@ねるねるね、鏡(破損)@ドナルド、美希の私服
禁止エリア解除装置@オリジナル、リボン@FFシリーズ
てゐの木槌@東方project(破損)、防弾チョッキ@現実
上海人形@東方project、変化の杖@ドラゴンクエスト
[思考・状況]
[思考・状況]
1:地下から侵入する。
2:これからは生きるために戦う。
3:もっと武器が欲しい。
※参加者の多くの名前を見た覚えがあることに気が付きました。ニコ動関連の知識の制限は実況者達等に比べて緩いようです。
※徐々に記憶制限が解けてきた様です
※藤崎の荷物は馬岱が回収しました。上記通り支給品が幾つか破損しています。
※仲間同士で支給品の交換を行いました。
【C-4 塚モール付近】
【十六夜咲夜@東方project】
[状態]吸血鬼化、右腕不随、攻守半減、疲労(中)
[装備]時計型麻酔銃@名探偵コナン、日光遮断のための服装、メス32本
[道具]支給品一式×4(食料一食分、水二食分消費)、
ライトセイバー@外人が想像したとてつもない日本が出てくるゲーム(RedAlart3)、
痛PSP@現実、マスクザ斉藤のマスク@ニコニコRPG、輸血パック×2
言葉のノコギリ(レザーソー)@school days
、長門有希のギター、Ipod(少佐の演説の音声入り)@HELLSING
カレーセット@るろうに剣心、ピーマン@星のカービィ、拳銃(3/6予備弾18)@デスノート
アイス詰め合わせ@VOCALOID、海賊帽子@ミュージカル・テニスの王子様
果物ナイフ@現実、プレミアム首輪改、超融合のカード(ただのカード)@現実
緋想の剣@東方project、プレミアム首輪改、ランサーアサルトライフル(22/350)@Gears of War2
[道具]:支給品一式×2(一食分食糧と水消費)、DMカード(悪魔のサイコロ)@遊戯王シリーズ
キッチリスコップ@さよなら絶望先生、逆刃刀・真打@フタエノキワミ、アッー!、不明支給品×1
[思考・状況]基本思考:優勝を狙う。
1:地下に入る3人を追う。
2:対主催組の仲間割れに乗じて優勝を狙いたい。
【備考】
※時間操作は4秒が限度です。停止した後に使用するには数秒のブランクが必要です。
疾風のゲイルの効果が時間停止に効力を及ぼしているかは不明。
※主催者側が参加者を施設を中心として割り振ったと推理しました。
※高い能力を持つ参加者は多くが妖怪と考えています。
※サムネホイホイ(出だしはパンツレスリングだが、その後別の映像は不明)は、A-5の平原に投げ捨てられました
※一度幻想の法則から外れた者ももう一度幻想の法則の中にもどせば幻想の法則が適用されると推理しました。
※ヤバいDISCがINしました。スタープラチナの真の能力にも気づきました。
※吸血鬼化しましたが、本家吸血鬼と比べると回復やパワーアップが小さいです。
※基本支給品と計量匙、及びフジキがC-4からD-4にかけて散らばっています。
※塚モールで火事が再発していますが、雨のため火勢はそれほどでもありません。
※べジータと情報交換をしました。しかし自分が吸血鬼であること、美希やDIOを殺害したことは伏せています。
※阿倍さんのツナギ@くそみそテクニック、便座カバー@現実はDIOのデイバッグと一緒に病院の奥の部屋にあります。
※激しい吸血衝動に襲われ自我と本能がせめぎあっています。しかしドナルドの魔力が消え次第半減します
※ときちくの言った事には半信半疑ですが、状況を利用できると考えました。
※現存する参加者の能力、相関関係、位置情報(2日目午後四時現在)を手に入れました。
※言葉のデイパック(キョン子の支給品も入ったもの)を回収しました。
2018-06-03T15:42:40+09:00
1528008160
-
第一回定時放送
https://w.atwiki.jp/niconico2nd/pages/288.html
*第一回定時放送 ◆KX.Hw4puWg
(登録タグ) [[第一回定時放送]] [[パロロワ]][[[百>http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%91%E3%83%AD%E3%83%AD%E3%83%AF]]] [[ニコニコ動画バトルロワイアルβ>トップページ]] [[支援動画]]
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夜空の月が徐々に身を潜め、太陽が顔を出し始める時間、早朝。
その空に突如、何も前触れの無くモニターが現れる。
そのモニターに映っているのはこの狂った遊びの道化の一人―――右上。
そして右上はまたモニターと同じように、突如自分の声を会場に響かせた。
◇◇◇
―――ようお前等!存分に殺し合ってるか?
支給品は役に立つ物だったか?
もしあまり強くなくて支給品もハズレばっかりだったら…
…ま、それでも別に勝ち目が無いわけじゃ無いんだからな。
例えばこう後ろから…え?あぁ、はいはい…
…うるさい左上が言ってるから、そろそろ内容に移るぞ。
まず禁止エリアは、八時からA-4、十時からB-6だ。
もし時間内に居たら首輪がボーン…だから気を付けろよ。
俺もそういうのは嫌なんだからな。
んじゃ、この六時間の間に脱落―――つまり、死んじまった奴を言うぜ。
脱落者は、
[[北条鉄平]]
[[はっぱ隊員]]
[[木吉カズヤ]]
[[囲炉裏]]
[[秋月律子]]
[[ローゼン閣下]]
[[やる夫]]
[[ドアラ]]
[[カミーユ・ビダン]]
[[ルイージ]]
[[赤さん]]
だ。もしかして知り合いが呼ばれた奴は気の毒だがこれがバトルロワイアル…殺し合いなんだ、って自覚して殺し合いに励んでくれよ。
あぁあとなんか真っ白で何も書けない紙、あったろ?
あれはこの放送が終わった後、お前等以外の参加者の名前が載るようになってるんだ。驚いたろ?
…この放送で知る前に自分の知り合いとかが連れて来られてるか否か知る事が出来るんだから、俺等の技術に感謝しろよ。
あ、そうだ。次の放送は左上がやってくれるから、また六時間後に、この放送を聞けるように頑張ってくれよ。
それじゃあ、次の放送が聞けるように存分に殺し合ってくれ…
◇◇◇
「はー…結構疲れるな、放送ってのは…」
ふぅ、と右上は大きい溜め息をつく。
そしてその後、後ろに座っている女性、左上に気が付いたかのように問いかける。
「左上、お前はあんな喋るの下手だろ?次はあんただぜ?噛んだりしないだろうな」
右上の問いに左上は、
「…そういう貴方も無駄話が多いんですよ。放送は禁止エリアと死亡者を簡潔に伝える為にあるんですから」
と、まるでニュース原稿のような喋り方と口調で右上に返す。
それを聞いた右上は少しばつの悪い顔をした後、立ち上がり、左上の横を通り過ぎ、部屋のドアを開ける。
「どこ行くんですか?仕事中ですよ」
「休みも必要だっつーの。左上、放送忘れんなよ」
そう注意するように言うと右上はドアを開ける。
と、右上は何か忘れていたかのようにドアのドアノブを手から離すと、先程まで居た椅子にまで走る。
「…どうしたんですか?」
ふと気になった左上が右上に聞く。
右上は「ちょっとな」とその忘れ物らしき紙を取ると、何も言わずにその部屋を出た。
|sm85:[[一里四辻・一鹿六兎]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm87:[[歪みねぇ世界]]|
|sm85:[[一里四辻・一鹿六兎]]|[[投下順>51~100]]|sm87:[[歪みねぇ世界]]|
|sm00:[[オープニング]]|右上|sm138:[[矛と盾の話――PRIDE―― ]]|
|sm00:[[オープニング]]|左上|sm138:[[矛と盾の話――PRIDE―― ]]|
----
2018-06-03T15:39:27+09:00
1528007967
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とてつもないバトロワ
https://w.atwiki.jp/niconico2nd/pages/55.html
*とてつもないバトロワ ◆CqqH18E08c
(登録タグ) [[政治>翠星石]] [[パロロワ]] [[ニコニコ動画バトルロワイアルβ>トップページ]] [[第8ドール>ローゼン閣下]] [[馬岱]]
----
呂布が皇帝軍を攻め滅ぼして数ヶ月。
季節も移り変わり矢文を気分で飛ばして叱られたりなどグダグダと彼、[[馬岱]]は過ごしていたはずであった。
「なんだこの服装?」
そう、彼はいつも通りグダグダしていたはずだった。
しかし彼は今殺し合いという異常事態に放り込まれている。
皇帝や大魔王といったありえないレベルの人外どもと戦っていた馬岱にとって死はつねに隣り合わせであるもので恐慌状態に陥るほどのことではないが、着なれた服装ではないというのは動揺すべき対象になるようだった。
今の彼の服装は眼鏡に儀礼服。はっきりって変である。
しかも今いる場所は死星の中のような整理され机がきちんとならんだ部屋である。
「とりあえず支給品を確認しないと行けないな」
服に対する思考を振り払い今すべきこと、支給品の確認に移るため支給されたデイパックに彼は手を伸ばす。
出てくるものは食糧、赤と白のボール、箒。
そこで手は止まる。
「どうしろと……」[[馬岱]]は途方に暮れる。
実際に外れであるのは箒だけで赤と白のボール――モンスターボールは中身にもよるが一応当たりの支給品である。
デイパックをしっかりと探せば説明書も出てくるはずなのだが二つのアイテムに絶望し彼はそれを見つけることは出来なかったようだ。
「死星とかを期待してたわけじゃないがせめて剣とか槍は欲しかったな……
このでかい箒が入るんだから槍ぐらいは入りそうなものだし」
箒を振り回す儀礼服を着た眼鏡男。
不審者にもほどがある。
殺し合いの場でなくとも殺す対象になりかねない。
「とりあえずは静かにして何をするにしても誰かと組むべきだな」
そう彼は結論付ける。
そんな不審者な彼に話しかけるものが一人。
「若者よならば私と組まないか?殺し合いに乗っていないということが前提だが」
「……」
「警戒しなくてよい、私は殺し合いに乗っていない」
「ならばその武器はなんだ?銃を向けている相手に殺し合いに乗ってないと言われてハイそうですかと信じられるほど俺はお人よしじゃないぜ?」
突如現れたスーツ姿の初老の男は銃を馬岱に向けていた。
箒と銃ではいかに[[馬岱]]が化け物級の奴らとやりあってきたとはいえ不利は否めない。
彼も怪物級の奴らとやり合って来ただけあり馬鯛は武術に自信があるのだが
その[[馬岱]]から見て初老の男はやり手である。
武器が互角であれば対等に戦えるだろうが今の彼の獲物はほうきである。
銃対箒。どう好意的に考えても[[馬岱]]が不利である。
「誰が殺し合いに乗っているか乗っていないか分からない状況で不用心に近づくほど私もお人よしではないのでな」
男は表情を崩さず[[馬岱]]に銃口を向け続ける。
馬岱の額にに汗が浮く。
初老の男と[[馬岱]]の間で空気が凍る。
互いに目を合わせたまま瞬き一つせず相手の真意を探り合う。
「君は殺し合いに乗っているのかいないのか「はい」か「いいえ」で答えろ、それ以外の答えを言うならば打つ」
初老の男が銃を握る手に力を込めながら言う
「いいえ」
[[馬岱]]はそれに即答する。
しかし初老の男が手に籠める力は変わらない
馬岱は汗を拭う。
「今度は俺が質問する番だ。「はい」か「いいえ」で答えな、あんたは俺を殺す気持ちがあるか」
「いいえ」
初老の男も[[馬岱]]と同じように即答する。
ピリピリとした緊張感の中二人は睨み合う。
「他の参加者を殺す気持ちは?」
「ここはバトルロワイヤルというものらしい
権利はあるが使ってはいけないというのは無理がある。世界中で認められていない国はない
必要があればやらざるを得ない。それを私が望む。望まないに限らず……な」
馬岱の問いに多少遠くを見るようにして初老の男が答える
何かに憂いているようなそんな表情で、
「いろんなものを検討したうえで殺さないというのも一つの選択肢だ若者よ良く考えるがよい」
先ほどまでの何かを憂う表情は一瞬にして消えさり優しい表情で馬岱を見る。
しかしその一瞬後には男はどこかを睨むように、[[馬岱]]ではない誰かに問いかけるように呟くようにはっきりと言葉を発する。
「感謝しないといけないかもしれないなこのゲームの主催者に」
「なんだと……?」
「このような極限の状況に置いてどれだけ自分を保てるか
どれだけ多くの人を助けられるか、認識することが可能なのだから」
「どういう意味なのかよく分からないな」
どこかを睨んだまま初老の男は言葉を紡ぐ
「ゲームに乗る奴は乗る奴でそのペースで、殺し合いの場という極限状態を生き抜くのを、
別に認めてもいいんじゃありませんか、いつもと同じ環境じゃないんだから、自分の思う通りやってりゃいいんだよ
殺しは悪だとか一面的に決めつけるのはよくない」
「これ以上睨み合っても仕方がないな、若者よ
君が殺し合いに乗っていないことは分かった」
初老の男が銃を下ろし。手を差し出す。
「私の名は麻……いや、[[ローゼン閣下]]だ。閣下と呼んでくれ」
「それはどういう意味だ?」
「誰かと組むべきだと考えているのだろう?私と組まないか?」
初老の男――閣下から差し出された手を馬岱は見つめる
「俺は……」
【A1オフィスビル/1日目・黎明】
【[[馬岱]]@呂布の復讐】
[状態]:普通、迷い
[装備]:竹箒@東方project
[道具]:基本支給品 モンスターボール@ポケモン
[思考・状況]
①この閣下という奴と組むべきか?
②ゲームに乗ろうか?どうしようか?
③なんだこの服装?
【A1オフィスビル/1日目・黎明】
【[[ローゼン閣下]]@国連無双】
[状態]:普通
[装備]:銃@現実
[道具]:不明
[思考・状況]
①????
②若者と組む
③殺し合いも最悪仕方ないかもしれない
④現状殺し合いには乗らない
⑤若者の服装がアレだな
|sm49:[[TPO? 何それ美味しいの?]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm26:[[みさお「豹人間はいいぞ」]]|
|sm03:[[SHUZOM@STER]]|[[投下順>00~50]]|sm05:[[カズヤ・オブ・瑞希]]|
||馬岱|sm61:[[従兄のカードでございます]]|
||ローゼン閣下|sm61:[[従兄のカードでございます]]|
----
2018-06-03T15:34:29+09:00
1528007669
-
SHUZOM@STER
https://w.atwiki.jp/niconico2nd/pages/54.html
*SHUZOM@STER ◆/mnV9HOTlc
(登録タグ) [[パロロワ]][[[百>http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%91%E3%83%AD%E3%83%AD%E3%83%AF]]] [[ニコニコ動画バトルロワイアルβ>トップページ]] [[アイマス]] [[星井美希]] [[炎の妖精>松岡修造]] [[おにぽん]]
----
ミキはね、星井美希。 中2なの。 終わり。
知ってのとうり美希は961プロのアイドルなの。
本当は765プロにいてもよかったんだけど、プロデューサーにミキのプロデュースを要求したら、他のアイドルを担当してるから無理だって断られたの。
だから移籍してミキががんばればプロデューサーはミキのことをプロデュースしたくなるに違いないの。
でもね、さっきちょっと痩せてる男の人とすごくきれいな女の人が「殺し合い」をやろうって言ったの。
そしたら反対した銀髪に眼鏡っていうちょっと変な男の人が首輪を爆破されたの。
正直ミキは怖かったよ?
目の前で人の首が飛んで血が噴出しているところなんて見たくないって思ったよ?
でもよく考えてみたの。
だって実際こんな事があの人たちにできるはずがないって思ったの。
きっとこれは夢なの。
だから「殺し合い」っていうのもウソなの。
というわけで、おやすみなさいなの。 あふぅ。
こうして美希は森の中で、いつものように寝た。
「ううん…プロデューサー。 そこはだめなの…」
そんな美希に近づいてくる人が一人。
その人は美希の近くに行き、そして叫んだ。
「こらぁ!!! 」
「えっ! なに! プロデューサー?」
だが、そこにいたのはプロデューサーではなく、ものすごくあつくるしい男だった。
「こんな殺し合い中に寝てるやつあるかよ!」
「だってこれは夢だもん。 だから殺しあいなんていうのも…」
「俺に伝えてどうするんだよ!」
「えっ!?」
「これは夢だといいたい気持ち。 わかるわかる。 でもな、現実を見ろよ! みんな最後の一人になるためにがんばってるんだぜ。」
「ミキだって生き残りたいよ。 けど人を殺してまで行きたいって思わないな。 大体ミキみたいなアイドルが『あきらめんなよ!』…えっ?」
「諦めんなよ… 諦めんなよ、お前!! どうしてそこでやめるんだ、そこで!! もう少し頑張ってみろよ! ダメダメダメダメ、諦めたら。 周りのこと思えよ、応援してる人たちのこと思ってみろって。
あともうちょっとのところなんだから。 」
「そうだ…ミキには応援してくれる人、そしてプロデューサーがいるの…」
「俺だってこの役に立たなさそうな支給品でゲームを無事に終わらせる方法があるかって考えてんだよ! ずっとやってみろ!必ず目標を達成できる! だからこそNever Give Up!!」
そしてその男は気持ちよくガッツポーズをする。
「ありがとう…ミキ、結構自信がついたの。 それはそうとミキおなかがすいたな。 なにかこのデイパックの中にないかな?」
美希がデイパックの中を探していると、その男がアルミホイルか何かで包まれたあるものを渡してきた。
「お米食べろっ!」
そのあるものとはその男の食料である「おにぎり」であった。
おにぎりが大好物である美希はお礼を言い、おいしそうに食べた。
そんなこともあってか美希はその男のことをかなり信用するようになった。
「ミキはね、星井美希。 中2なの。 終わり。」
「俺は[[松岡修造]]だ!」
「なんでいつもそんなに暑いの?」
「それは俺が熱く気持ちを伝えようと思っているからだ!」
「ふ~ん。 そうなの。」
「そうだよ!」
「松岡…さんはこれからどうするの?」
「今年の僕のテーマは本気!」
「???」
「本気になれば自分が変わる! 本気になれば全てが変わる!! さあ、本気になって頑張っていきましょう! 」
「(話がぜんぜんかみ合わないの。)そういえばミキまだ支給品確認してなかったの。 だから今確認するの!」
美希はまだ支給品を確認していなかったので、今確認することにした。
そしてついでに松岡も美希に支給品を見せることになった。
「見ての通り、俺の支給品は巨大な鏡とこのわけわからない飲み物だ! 本当に何の意味も無いよね~。 お前は?」
「ちょっと待ってねー。」
美希が自分のデイパックからアイテムを出す。
「ミキはね。 この紅白のボールとねるねるねとかいうお菓子だったよ。 ミキも武器はなかったね。 じゃあしまう…」
「ちょっと待って…」
「…?」
「そのボールについている説明書を見せてくれ!」
美希が松岡にボールを渡す。
「『この中に入っているポケットモンスターというのがあなた達の代わりに戦ってくれます。』 説明書にはそう書いてある。」
「ちょっとそのポケットなんとかというのを出してみるの!」
美希がモンスターボールを投げて出てきたのは…
「幽霊…なの。」
「どうやら技名を叫ぶとそれを実行してくれるらしい。 ちなみにサイコキネシス・かえんほうしゃ・10まんボルト・さいみんじゅつだ。」
「う~ん。 なんか危なさそうだからやめるの。」
あるところに「やまもと」というトレーナーがいた。
その「やまもと」は普通とは違い、いろんなポケモンに闇の手術を施すというトレーナーだった。
その闇の手術によって、犠牲になったポケモンは数知れず。
そんな「やまもと」がよく好んで使っていた急所ハンターといわれたポケモンがいた。
それがこのポケモン、「おにぽん」であった。
「きっとこれさえあればほぼ無敵だって思うな。」
「これがあるからって…油断するなよ!」
「わかってるの。」
みんなから大人気のアイドル、星井美希と元プロテニスプレイヤーの松岡修造というなんとも不思議なペアができた瞬間だった。
【F-6 森(南 温泉近く)/一日目・深夜】
【[[星井美希]]@THE IDOLM@STER】
[状態]:普通
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、モンスターボール(おにぽん)@いかなるバグにも動じずポケモン赤を実況、ねるねるね3種セット@ねるねるね
[思考・状況]
1.人は殺したくないの。
2.プロデューサーを探すの。
3.松岡さんは信用できるの。
【[[松岡修造]]@現実】
[状態]:普通
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(おにぎり1個(食料)消費)、鏡@ドナルド、あんこ入り☆パスタライス@バンブーブレード
[思考・状況]
1.こんなゲームに乗らず、人を殺さずにゲームを終わらせる方法を考える。
2.とりあえず美希と行動を共にする。
【モンスターボール(おにぽん)@いかなるバグにも動じずポケモン赤を実況】
元はオニスズメ。愛着を持ってもらえるようにと付けられた名前だが、現在は怨霊と化している。ゴスロリ(ゴーストロリータ)で、相手の股間を的確に射抜く急所ハンターである。
アイドルを目指していたがあまりにも声が汚いので、育て屋さんことブラック・ジャック先生に手術を施してもらうことに。
やまもとはこの手術に9999円を費やしたが、手元に戻ってくるとおにぽんは死霊(ゴース)となっていた。
やまもとは当初かなりの勢いで凹んでいたが、「見ようによってはゴスロリに見えないこともない」と持ち前のポジティブ・シンキング発揮。「ゴシックパンクアイドル」として売り出すことにした。
得意技は、バグによって犠牲になったポケモンの数が増えるほど強力になる「怨念の業火・おにぽんフレイム」。
―――取得技―――
サイコキネシス
かえんほうしゃ
10まんボルト
さいみんじゅつ
【ねるねるね3種セット@ねるねるね】
メロン味、フルーツ牛乳味、コーラ味の3種セット。
ねるねるねるねは、
ヘっへっへ。
ねればねるほど、色が変わって……。
チョコクランチをつけて……
うまいっ!(テーレッテレー)
【鏡@ドナルド】
ドナルドがダンスをするときに用いるあの細長い鏡。
これか!? これか!? こっちのほうがいいな…
【あんこ入り☆パスタライス@バンブーブレード】
あんことパスタとライスをミキサーで軽く混ぜること数秒。
その上にレモンを置いてできあがり。
元ネタはバンブーブレードのED曲「STAR RIZE」
冒頭部分の歌詞「I'm Calling the STAR RISE」が「あんこ入りパスタライス」と聞こえる事が由来。
なので出展元のバンブーブレードとはまったく関係がありません。
コップにラップをして入ってます。 腐るかもしれません。 召し上がるならお早めに。
|sm02:[[バトルロワイアル~まったり(?)実況プレイ]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm05:[[カズヤ・オブ・瑞希]]|
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||星井美希|sm34:[[熱き血潮に]]|
||松岡修造|sm34:[[熱き血潮に]]|
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2018-06-03T15:31:56+09:00
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バトルロワイアル~まったり(?)実況プレイ
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*バトルロワイアル~まったり(?)実況プレイ ◆WWhm8QVzK6
(登録タグ) [[パロロワ]][[[百>http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%91%E3%83%AD%E3%83%AD%E3%83%AF]]] [[ニコニコ動画バトルロワイアルβ>トップページ]] [[ブロントさん]] [[囲炉裏]]
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……あ、ありのまま起こったことを話すぜ。
『目が覚めたら見知らぬ場所に誘拐されていて殺し合いをしろと言われた』
何を言ってるのかわからねーと思うが俺自身もさっぱりわからねえ……頭がどうにかなりそうだ……
とにかく何がなんだかよく分からない意味不明な物の片鱗を味わったぜ……
ところでなんだかさっきと別の場所にいるみたいなんだけど……どこよ?
周りを見てもさっきまでいた奴らは誰もいないみたいだ。いるのは俺一人だけ……
そうかそうか、これはきっと夢なんだ。こうやって何もしないでおけば勝手に目が覚めるはず――――――
………
…………
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―――――――――――――――――
「あれ、夢オチは?」
夢じゃないのかよチクショウッ!
いや、わかってるけどさ。だって感覚が生々しすぎるし。目もありえないほど冴えてるし。
つまりこれは現実で、今俺はここにいて、バトルロワイアルなんてものに呼ばれて、そして……
「オエッ……ゲホッ!ゲホッ……」
つまり、さっきあの誰だか知らない態度のでかい人が死んだのも現実で。
やば、思い出したら吐き気してきた。
それにしてもよくあの場で吐かなかったな俺……やっぱり人間って唐突なことに反応できないのかな。
それにしても本当に誰もいないな……。
誰かに出会いたいことは出会いたいけど今はそんな気分じゃないな。
つーかここ見晴らし良すぎだろ……隠れるか。
というわけでとりあえず物陰に隠れて休憩することにした。
傍にカバンがあったからそれもとりあえず拾っておいた。これがきっと支給品なんだろうな。
ジッパーを開けて確認してみると、ちゃんとあいつが言ったとおりの物が入ってる。
食料と水。まるで避難食みたいだな、しかも少ないし。2日分しかないのか……
方位磁針に時計に、地図。ここの地図かな。別の地図とか入ってたら破り捨ててるとこだけどw
で、他には……
バッグの中を一通り確認した後、俺は腰のベルトに支給品にあったサバイバルナイフを結わえておいた。
やっぱりいざという時に何もないと困るし。そんないざという時なんて想像したくないけどさ。
「ハァ……」
なんで俺が呼ばれたの?
こんな何処にでもいそうなただの社会人だよ?
しかも映画のことをマジで実行する奴がいるなんて……。誰だか知らないけどこんなことをするなんてふざけてる。けど、あいつらに反抗するなんてとても出来ない……。
「『生き残れるのはたった一人だけ』……」
俺が?生き残れる?無理だろw体力もそんなにあるわけじゃないし。
第一人殺しとか出来るわけないじゃん。戦っても勝てないしそんな度胸ないし……
「あり得ねえ。絶対あり得ない!無理じゃん!ふざけんなよ!なんで俺なんか呼んだんだよ……チクショウ……」
あー、なんか涙出てきた。
ごめん親父、母さん、じいちゃんもばあちゃんも。
他の皆もごめん。このまま死んでしまっても仕方ないよね。
でも、死にたくない。
そんな簡単に諦められるわけないじゃん?まだ100%無理って決まってないのに早々に諦めるのはどうかと思うんだよね。
せめて自分が出来ることだけでもやって最後まで足掻きたいよ。まあ逃げることくらいしか出来ないけどさ……。
よし、そうと決まったら戦う気のない人を探そう。
そしたらこっちの気も紛れるし。でもそういう人を見分けるのってどうやるんだろ?
映画みたいにヒャッハーって殺し合いに乗ってる人もいるわけだしさ。
まあくよくよ考えても仕方ないか。とりあえずここから動こう。……って、あれ?俺こんな服持ってたっけ?
それに寝た時は寝巻き着てたはずなんだけどなあ。
「ん、まあいっか。よし、それじゃあ出発だ」
とりあえず近場にでも行ってみるか……もちろん慎重に行動しながらだけど。
……何あれ?いや、誰?
なんかファンタジーなコスプレをしていらっしゃる人がいるんですけどw
うわ、こっち近づいてきた!しかも無表情だし!つーか手に何持ってるの?鉈?いや、ノコギリかよ!
ああああああヤバイヤバイ今すぐ逃げないと殺されるって逃げないとハヤクハヤクハヤク
でも足が動かないよ逃げられねえってマズイマズイマズイ…………
……俺、オワタ\(^о^)/
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
男の鎧は月明かりに照らされて鈍く輝いていた。
髪も例外ではなく、流れるような銀色の髪は鎧の色にも引けをとらない。
その髪の隙間から覗かせている耳は何故か尖っている。
現代人にしてみればコスプレにしか見えないその姿で、男は堂々と立っていた。
しかし[[囲炉裏]]の2メートル手前まで来たところで男は立ち止まった。
顔はなにやら無表情というか、怪訝な面持ちである。
男は何も言わない。
立っている以外の行動を起こさない。
(な……なんだ?と、とにかく何とかしないと)
[[囲炉裏]]は戸惑いながらも声をかけてみることにした。
「あ、あの……」
「何いきなり話かけて来てるわけ?」
「えっ?」
[[囲炉裏]]がビビったのは言うまでもない。
あまりにも唐突でぶしつけな態度に彼は少し苛立ちを覚えた。
対処をどうすべきかと考えようとしたがそのまま男は言葉を続けた。
「お前はここにいるということはこのゲームの参加者だな?
だがしかしお前の姿はおれの足元にも及ばない貧弱一般人そのものにしか見えにい。
それなのに装備をしているとはどういう了見だ?」
僅かな時間両者の無言が続く。
(えーと……つまり俺の武器奪おうとしてるの?)
「だ、駄目です。僕だって死にたくないんですよ?」
「お前自分の立場わきまえてる?マジでかなぐり捨てンぞ?」
先程よりも高圧的な態度をとるコスプレ男に対して[[囲炉裏は]]かなりたじろいだ。
だがしかし、それで退くようなことはしなかった。
いや、退くに退けないのだ。なんだかもう後ろを見せれば今にも斬りかかられそうだったし、立ち向かうにしても彼には護身術の心得など全くない。
だからなんとかしてこの男の気を逸らす必要があった。
しかし[[囲炉裏]]がそんな事を考える前に男が語りだした。
「……あいつはたった一人生き残ることがこのゲームでの優勝――エンディング――だと言った」
「いきなり何を―――」
「だがそれはあくまでも正規のエンディング。一級廃人はそんなエンディングは望まない。
そしてストーリー的に考eてあいつが真のラスボスなのは確定的に明らか。故に―――――」
「??」
「―――――仲間を増やしてあいつらを打倒することで真のエンディングを迎えて俺はひっそりと
リアルより充実したヴァナ生活を送る」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
……?
い、意味不明すぎるッ!
やたらと装飾が多くて意味が取りにくいけどこいつが言いたいことは……
「つまり……あいつを倒して全員でここから脱出するってこと?」
「飲み込みが早い奴は本能的に長寿タイプ」
合ってるってことか。まあ怒らせなければなんとかなりそうかなあ?
「俺のメンバーに加われば装備を没収することはない」
「別に構いませんけど……」
話が通じてないようで通じてるから困る。
とにかく自分は非力なんだから誰かに守ってもらわないと……待て。こいつが強いっていつ決まった?
「ところであなたはどれぐらい強いんですか?」
「お前馬鹿すぐる。ナイトが強いのは当然に決まってる。
黄金の鉄の塊で出来ているナイトが皮装備のジョブに遅れをとるはずが無い」
よくわからん。自分が強いってことを言いたいんだろうが何故にこうも不思議日本語を使用するんだろうかこの人は?
正直信用ならないけど俺を殺すつもりはないみたいだし、しばらく一緒に行動してもいいかもしれないな。
一人だと心細いしなぁ。やっぱりゲームのキャラみたいに一人じゃ動けないよ。
「というわけで今から拠点になるそうな場所を探す。
別に隠れ場所がほしいわけでないそういう卑怯な発想は忍者がすること」
「ところで……あなたの名前はなんて言うんですか?あ、僕の名前は――――――」
あれ?
おかしいな。自分の名前が言えない。
忘れたわけじゃないぞ。頭にちゃんと思い浮かべられる。
でも口に出そうとしたら声が出ない……なんで?
「どうした?」
「あ、いや。[[囲炉裏]]です。僕の名前」
唐突に口をから出た名前。
それは本名じゃない。俺がよく使ってた名前だけどそれですらどこで使ってたかも思い出せない。
でもなんで、こっちの名前は出せて、本名が言えないんだ?わからん。なんかわからんことだらけだ。
そんなことを考えてると男が俺に向きなおった。
「あまり名乗るべきじゃないがメンバーの信頼のために名乗っておくと俺の名はBuront(ブロント)だ」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
おまけ
おれは普段どおり睡眠をとっていたところきょうきょバトルロwアイアルに参加させられるハメになった
あまりの唐突さに思わず激しい怒りをナイトが包んだがなにやら貧弱一般人が「その首輪には爆弾がある」
と言ってきたのでそいつが爆弾を爆発させる気まんmあんなのは確定的に明らか
ナイトは何もしないでも勝手に目立ってしまうので首輪の爆発を恐れたがかわりに一般人が爆破していた
自分から躍り出たくせにそいつは何もできず死んだのには拍子抜けだったが気がついたらどこかの森にいたが
そこでふとグラットンソードがうばわれているのに気づき深い悲しみに襲われた
ナメたマネをしたヤツを妥当しようとおれは歩をすすめるとそこには気の弱そうな一般人がウロウロしていた
すこし近づいただけでそいつはかなりビビっているようだったが構わず近づいた
俺が何を話そうか考えている最tゆうになれなれしく喋ったので「何いきなり話かけて来てるわけ?」と言うと
ますます恐縮したようだった。ふとそこでそいつが腰につけているナイフに気づいたので装備を充実させるためには
それが必要と思いもらえるかどうか頼んだのに「駄目だ。僕だって死にたくない」と堂々とヌかしたので
すこし脅したら黙ってしまった。しかしよく考えたら装備を充実させるのはゲームが終わってからでもいいことに
気づいたおれは(ここでこういうことに気づくのが謙虚なナイトである秘訣)そいつに仲間になるように提案するとよろこんで受け入れた
しかし愚かにもナイトの強さを計るような口をきいてきたので黄金の鉄の塊で出来ているナイトがいかに強いかを説いて完全防止した
そうすると感心したようでそれからはじじゅうするようになった
名前を聞いてきたから堂々と答えるのはナイトのやることではないが仕方ないので名乗ることにした
【C-2/1日目・深夜】
【[[囲炉裏]]@まったり実況プレイシリーズ】
[状態]: 少し動揺、恐怖感
[装備]:サバイバルナイフ@現実
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0~2(支給品は確認済み)
[思考・状況]基本思考:とにかく死にたくない。かといって殺し合いはできない。
1:男(ブロントさん)と行動する。
2:変なヤツだ……。
3:人殺しはしたくない。
4:この先どうなるんだろう……。
【備考】
※自分の名前を口に出せません。書くことができるかどうかはわかりません。
※姿は『零~刺青の聲~』の天倉 螢となっていますが囲炉裏本人は気付いていません。
※元世界の記憶はどうなっているかは不明です。
※どこに行くかは次の書き手さんにお任せします。
【ブロントさん@ネットゲーム実況板】
[状態]: 別にどこもおかしなところはない
[装備]:言葉のノコギリ(レザーソー)@school days
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本思考:右上と左上を倒し真のエンディングを迎えひっそりとリアルより充実したヴァナ生活を送る。
1:行動の拠点となる場所を探す。
2:まともな武器がほしい(敢えて言うならグラットンソードだがそれを口に出さないところがまた謙虚なナイトらしい)。
3:出会ったやつに話しかけ出来れば仲間にして敵対するようならばカカッと対処する。
4:囲炉裏を連れていく。
【備考】
※メタ知識に関しては不明だがそんなものはなくてもブロントさんはうろたえない
※ナイトの防具一式はもはやブロントさんの普段着であるので奪われるわけがない
|sm01:[[グリーン・グリーンズ]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm03:[[SHUZOM@STER]]|
|sm01:[[グリーン・グリーンズ]]|[[投下順>00~50]]|sm03:[[SHUZOM@STER]]|
| |囲炉裏|sm47:[[愛の嵐]]|
| |ブロントさん|sm47:[[愛の嵐]]|
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2018-06-03T15:29:38+09:00
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