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All Fiction Ⅲ ◆WWhm8QVzK6




◆◆◆



正直言って、自殺しようかと思ってた。

無慈悲な現実にはどうしても耐えられない。
それにどうせ後10時間程度の命だ。残り寿命が1週間しか無かったからといって何になるのだろうか?
なら今すぐ死んだところで大したことは無い。どうせ何も残らないし意味も無い。
生き残るという選択肢はなかった。この銃を貰ったからと言って、どうしても生き残れるとは思わなかったからだ。
銃を渡したアイツもそのつもりだったのだろう。殺し合いを加速するための触媒でしかない。
ジブンに与えられた役割なんてその程度。なら、奴らの意志に反して死んでやるのも悪くは無い。

自然と屋上に身体が運ばれていた。
最期はやっぱりこの身体のモデル、アルタイルがやってるような投身がいいだろう。
違うところがあるとすれば、地面に藁の緩衝材がないことくらいか。
今から死ぬのだからあってもらっては困る。
そう思い、自嘲気味に下(ちょうどデパートの入り口)を見たとき。

あのロボットが、視界に入ってしまった。

その瞬間。絶望以外に俺の心には凄まじい勢いでナニカが湧き上がっていた。
それが怒りだと気づくにはかなり時間がかかったが。
なにしろその時はあまりにも冷静だったのだ。怒っているにも関わらず。
即座にサイボーグ忍者を召喚し、簡単な命令を下す。
それは幾つかの可能性を考慮して行われた。
そしてデパートの裏にロボットが辿り着き、山に向かった時、俺は飛び降りた。
勿論死ぬためじゃない。窓枠を綺麗に伝って、ものの10秒で地上に着いた。

怒りを表してもロボットはこれといった反応を見せない。
やっぱり人形には興味がないのだ。言葉だけでは価値が無い。
なら、態度で示そう。

お前の浅はかな策に、誰が乗ってやるものか、と。

結局、ロボットは行動不能になった。
もしかしたら無理かもしれないと思いながらも、関節部分以外は傷つけないようにして。
その時にスネークがやってきた。挙動から見て俺に対しての敵意は無い。
おそらくまだ知らないのだろう。むしろスネークは俺の隣にいた、姿を顕したサイボーグ忍者に注意を払っていた。
ならちょうどいい。俺はもうあいつらとは話せない。話したくもない。
代わりにスネークに語ってもらうことにしよう。こいつならありのままを伝えてくれるだろうから。

結果的にスネークにも協力してもらって、ロボットの中のデータをパソコンに読み込むことが出来た。
起動してからの行動を映した映像データが残っている。
どうしてここまで思い至ったのかは不思議だ。ロボットのカメラが印象的だったからかもしれない。
もし、データを読み込む事が出来ず、もしくはデータが無かったら、その時は――。
否、考えるのはよそう。もう過ぎたことだ。


それから俺はスネークに話を伝えてくれるように頼み、支給品を幾つか渡してデパートを去った。
俺はあいつらから離れているほうがいい。もし出遭うとしても(出遭う事になるだろうが)近づかないほうがいい。
いくら冷静になれたとしても、まだ俺の心は嫉妬と怒りで溢れているのだ。
時間が経てば抑えるのは楽になるだろう。雨がアタマを幾分か冷やし続けてくれている。

俺があのロボットの誘導に従う事も無く、生きる気力を失わなかったのは偶然でもあったし、必然でもあった。
タケモトが首輪を投げて爆発させていなかったら(ジブンにダメージを与えるには角度が悪すぎだったが)
到底意識をはっきりさせて死にたくなり、屋上に向かうことは無かっただろうし、さらにそこであのロボットを
見ることも無かっただろう。それが無ければ、決定的な希望を見出す事は出来なかった。

まあ、そんな理屈もあるにはあるんだろうが。
俺としては少し違う気がする。答えはもっと根本的な部分にあると思うから。
理由は自分にも漠然としていてはっきりしない。
けれどこれだけは言える。あいつは俺の記憶を抉じ開け過ぎた。
普通に絶望を与えるならジブンが造られた存在だと分からせるだけでよかったんだ。
何も、俺自身の記憶を全て思い出させる事は無かった。
こうして記憶と人格を取り戻した以上(余計なコブがついてはいるが)、俺は『俺』である事に確信が持てる。

今、自我が保てているのはそのためだ。
自分が自分である保証と、奴らへの怒り。それが俺を生かし続けていた。


と、禁止エリアであるA-4をぶっちぎってジョギングしながらぼんやりと考えてみる。
ちなみに探知機で偶然、禁止エリアに誰か(おそらくチルノ達か?)が入っているのを目撃したので
惜し気もなくプレミアム首輪を使う事が出来た。だってもうバレてるし。
それにバレたところでどうにも出来ないんだから気にする必要は無い。

冷たい雨が身体を濡らす。
顔の負傷は問題ない。血は止まっているし目も見えている。
フードをしっかり被りなおし、間近に見えてきたモールを観察する。
人の姿はない。現在1時40分前。ここらで一応探知機での確認を行う。

(B-3だかB-4の境目にウロウロいるな。A-3にもいるし……これはドナルドを撃破出来たと考えていいんか?
 つーかこっちに近づいてきてるような気がするんだが、気のせいじゃないな)

一応モールは目前だ。
念のため建物内に入っておいたほうが良さそうか。
出来ればあいつ等とも出遭いたくない。エレベーターの事を伝えたいが、何故ここにいるのか言い訳ができない。
不信感をこれ以上煽りたくないからスネーク達に説明させよう。どの道真っ先に入る気は無いし。

というわけで未だに至る所で燃え続けているモール内に入ってみた。
スプリンクラーはもう大半が機能していないが、雨も降っているしあと数時間で治まるだろう。
それにしても結構な時間燃え続けていたんだな。よく建物がもってるもんだ。
とも思ったが、単に燃えやすい部分とそうじゃない場所があるだけだった。
とりあえず火災の及ばない場所を見つけて待機する。

エレベーターのことに気づいていないなら(気づいている筈が無いと思うけど)モールに進んで入ってくると言う事はない。
けれど場合によってはそうじゃないこともある。例えば、こうも遮蔽物が多い場所ならば逃げ隠れするには最適だ。
ケースバイケースだがおそらく6割くらいかもしれない。入ってきたところで遭う気はさらさらないが。

それから待ち続けること約10分。
下方から轟音がしたかと思い、階下を覗き込んでみたら(今俺は最上階にいる)なんと不審人物がホールを走っていた。
不審人物としか形容できない。だって身体のあらゆる特徴を隠しているんだから。
でもまあ、少し考えれば咲夜しか該当者がいないとわかった。体格とか髪の色とか現状から。
しかも右腕を失っている。すぐに咲夜は死角に入って視界から消えた。

(上って来られたら困るな…。手を出す事自体出来ないからなぁ)

咲夜の処遇は誰かに任せる事にして、しばらく様子見と決め込んだ。
あいつも隠れることにしたようで(そりゃそうだよな)俺の真反対にいるようだ。
探知機では立体的な位置情報を調べる事は出来ないから、階数は分からない。俺と同じ階じゃないのは確かだ。
奇襲を仕掛けるつもりなんだろうか。それとも相手の位置を確認した上で逃げるのか。
答えはすぐにわかった。また、新たな事実も。

咲夜を追っていたであろう3人組がモール内に入ってきた。
そう分かるのは、探知機を使ったからじゃなく(少し前に使ったがそっちの確認はしていない)俺のいる建物に入ってきたからだ。
モールの中で一番大きな建物だということもあるのだろう。結局この建物内に5人もいる事になる。さあ大変だ。
おそらく咲夜も気づくはずだろうが、どう出るのか。傍観する以外に他ない俺にとっては肝を冷やすものだが
ああして入ってきたって事は危機察知に対する準備は万全なんだろう。そういやべジータは気の探知が出来るよな。

けれど予想は大幅に外れた。
俺は元から付与されている盗聴スキルをありがたく使っていると、

 ≪―――――ットとか出てきそうなところ探してほしいんだけど≫

 ≪なんだそれは≫

 ≪リンが言ってた。塚モールからロボットが出てきたってドナルドが言った、って≫


なんだそれは。


≪そうではない。ロボットが出てきそうなところ、と言われても分からん≫

≪あたいも知らない≫

≪…………。 外観を見るかぎり、この塚モールに機械の整備が行えるような場所はない。
 ドナルドの勘違いでなければ、恐らく隠された施設になると思うが≫

≪わかった≫

≪お前らで勝手に探せ。俺は戦闘力を探ることに集中するぞ≫


・・・・・・。
えーと、つまりなんだ。

この塚モールから出るところをドナルドに目撃されていて?
それをリンが知っていて、チルノに伝えて現在に至る?
すごいなー……。

(て、ふざけんじゃねえぞ!!)

目撃されてるとか馬鹿なの?死ぬの?
いくらなんでも情報管理甘すぎやしないか!?データ取れた時にも若干思ったけど!
むしろ罠かと疑ってしまうぜ。つーかそれが狙いか?
でも、どの道バレちゃったんでしょうけどね。チルノが堂々と話してるし。
意味ないだろうが!何のために今まで筆談してきたと思ってんだよ!!

となると、バレてること前提で動かなきゃならんわけだ。
この状況で一体どうすれば運営の牙城に隠密に侵入する事が出来るんだ?

…………無理です\(^o^)/

どおおおおおおしてくれるんだよおおおおおおお!!!?
あぁ、何か死にたくなってきた。今からでも遅くないから死のうかな?
俺の策も絶対安全とは言わないがそれなりに考案したつもりだったんだがこれじゃあ実行できるかも分からん。

と、そんな感じで鬱になっている俺を余所にチルノ達はエレベーターの前で立ち止まっていた。
咲夜を探す事は後回しに『格納庫』が気になるらしい。あのだだっ広い空間の事か?
ちなみにべジータの探知に俺が引っかからない事は実証済みである。
俺を視界に入れなければ存在すら感知できない。ドナルドはどうにかしてその壁を破ったみたいだが。
しかしそのドナルドももういない(多分)。俺の動きを把握できるのは運営だけということになる。
……それが一番の問題だけどな。

考えれば考えるほど無理難題ばかりだ。
でも俺はやらなきゃならない。誰のためでもなく、俺のために。

チルノ達はエレベーターのボタンを押し、カゴが1Fに着いた。
と、同時に咲夜が動き出した。やはり見ていたのだ。
しかし向かった先は2階のエレベーター。瞬間移動の如く、無音で移動する。
そしてべジータが扉を気弾で吹き飛ばした爆音に紛れるように咲夜もエレベーターのドアを抉じ開けた。
咲夜が一瞬カイリキーみたいに見えたのは気のせいだろうか……。
そしてべジータが乗り込むタイミングを見計らって咲夜も内部に入る。

その後きっかり10秒後。
何かが千切れる音がしたかと思えば、咲夜がドヤ顔で中から出てきた。
何をしたかは大体想像がつく。俺の考えうる限り最悪のパターンを。

(やってくれたな……さて、どうするか)

もう一度探知機で全員の位置を確認する。
現在2時過ぎ。A-3端に3人。成程、チルノ組とべジータ組が合流して別れた分の余りね。
デパートはノーコメント。B-4東部に3人。残ったのは言葉か?
そしてモール内に5人。3人は奈落の底にまっ逆さま。自由に動けるのは俺と咲夜だけだ。
……よし。どんなに時間を取れても最高1分かな。
根拠はないけど、さっさと始めるに越したことはない。

俺は意を決して、隠れていた柱の陰から身を乗り出した。

「おい!」

「!?」

咲夜がビクッ! と身体を強張らせた。
しかしすぐに忍ばせていたメス数本を取り出し、辺りを見回す。
俺のこの気配遮断の能力。姿さえ見せなければ自分で出した物音はいくら立てても大丈夫なんだが、
声だけはどうにもならないらしい。デパートで暇を持て余したときに実験してみたのだ。
気配は遮断されたままなのだが、それでも声を出せば方向が分かってしまい、そこから探されれば危険だ。
だから出来るだけ声は出したくない。よっぽど優位が保てているか、安全圏にいる以外は。

「とりあえず話聴いてくれるか?あいつらが上がってくるまでそんなに時間無いから」

「……誰?」

応えはしたものの警戒を解いてないのが声色で分かる。
だから姿を見せるわけにはいかない。
質問には答えずこっちは構わず話を切り出すだけだ。

「お前、あいつらがエレベーターに乗って何処に行こうとしたか知ってるか?」

「それがなんの関係が…「考えてみろよ。お前を探すのにエレベーターに乗るなんて非効率だろ?
 全員飛べるのに。つまり、お前を無視してでも行きたい場所があったってことだ」

「なんですって?」

フィッシュ。
と、あと30秒。多分上がってくるだろうけど、もしそうじゃなかったら事態は深刻だ。俺は咲夜から逃走しなくちゃならん。

「そのエレベーターの一番下、格納庫だってさ。しかもロックキーがついてるんだぜ」

「……いや、いやいやそれはないでしょう」

咲夜も気づいたらしい。
まだ懐疑的なようだが、それは仕方ない。

「つまりそこだよ。真偽の程は、昇ってきた3人に訊いてみな」

俺が言えるのはここまでだ。
我ながら下手糞な会話だと思うが、自分を完全に取り戻してしまった以上仕方のないことなのかもしれない。
精神面では前みたいな強固さは無くなってしまった。けれど――

刹那、俺は自身の予測の甘さを実感した。

「!!!!!」

目の前に、咲夜がいる。
ちょうど廊下の手すりを飛び越えるようにして、横を向いた俺と面を向かい合わせにしている。

(待て待て待て!ここ最上階だぞ!?)

さっきまで普通に階段上っていたのを見て油断していた。
まさか壁を蹴り上がって登ってくるなんて夢にも思わなかったから。
あまりの突然の事に身体が動かない。やっぱり、こういうところに支障が出ている。
手だけは相手を斬る様な動作をするも、その手には何も持っていなかった。

空振ると同時に胸に強い衝撃が走り、そのまま柱に押さえつけられた。
ありのまま起こった事を話すと、咲夜と若干重なるように筋肉質の男が左腕を伸ばして俺を圧迫していた。
つーかめっちゃ見覚えあるよこいつ。スタープラチナじゃん。何で咲夜が持ってんの!?

訳が分からないまま押さえつけられて動けないでいる俺に対して、咲夜は口を開いた。

「もっと詳しく説明しなさい」

今、殺されていないということはまだ余裕があると見て間違いない、と俺は遅ればせながら思った。
相手が完全に話を聞く態勢になってからが本番だ。と言ってもこの状況は拙いが。

「なんで、あいつらに訊かない…ッ?」

「訊けるわけないでしょう?今更こちらが下手に出たところで嬲り殺しにされるのがオチよ。
 あっちに躊躇が無いって事は戦った私がよくわかっているわ」

そうなったのはお前の所為だろうが、とは言えない。
震えそうになる拳を握り締めながら俺はゆっくりと喋った。

「……いいか?あの『格納庫』はおそらく唯一の脱出経路だ。生憎証拠は今此処には無い。けど、あいつらが出てくるなら
 それが実証されるはずだ。そもそもエレベーターを落としたくらいであいつらは死ぬようなタマじゃないからな……」

「むしろ出てこないんじゃないの?」

「簡単だ。仲間に報告する義務があいつらにはある……。ッそれに、簡単に突破できるような場所じゃないと思うしな」

「……いいわ、一応それが正しいとしてあげる。けど、それが私のメリットになるのかしら?」

「お前が……残った参加者を誰も殺さないのならば」

「言える立場かしら?現状を理解していないのね」

「違う!いいか、よく聴け…。どの道あいつらは脱出するために進むことになる。だからこれ以上障害を増やす気は無い。
 少なくともあいつらの誰もがこれ以上……傷つくリスクを負うのは避けたい筈だ」

「……?」

「だから、お前はひとまず此処から去れ。もうじきに俺の……仲間がやってくる。それで残りの参加者が全員揃う筈だ。
 俺達は全員あの中に…入る。その後はお前は自由にしていい。だが、俺達を殺しにかかるならその時はお前も覚悟をしろ」

「私に協力を持ちかけないのね」

「どうせ聞きやしないだろ……。あの中に俺達が入ればその後はもう後戻りは出来ないだろう。実際俺は戻る気はない。
 けど、もし失敗したら脱出を試みた奴は皆殺しだ。その場合、外で待機しているお前は優勝者になる」

「まさか――」

「可能性は十分だろ。優勝者は『最後に生き残った一人』だ。ああ、もちろん俺達に協力してくれてもいい。
 この場合お前のメリットはかなりなくなってしまうがな」

「―――」

咲夜は俺を見つめたまま動かない。
状況は変わったのか。吉と出たか凶と出たか。
というか、息が苦しい。正直もう耐えられない。
そう思った瞬間、俺の身体は床に落ちた。
むせながら、打った膝の痛みに悶える。

「私が約束を守ると思う?」

「根拠はある」

「言ってみなさい」

「一つは、俺達の戦力だ。さっきの戦闘を鑑みれば、悪いが勝機はこちら側にある。お前だって10人を同時に相手にすることは出来ないだろ…?」

「場合によりけりね。まあそうなった場合優勝が限りなく難しくなるのは間違いないわ」

「もう一つは、俺の存在だ」

「へぇ?」

「もうすぐ仲間が来るが、俺がもし所定の位置にいなければすぐに事態は伝わる。残った危険人物と考えられているのは
 お前しかいない。ドナルドはもう死んだしな。生憎こちらは一枚岩なんでね」

「……上手ね」

「さらにお前が此処を離れるふりをしてまた戻ってきても、俺には分かるからな。べジータがお前の居場所を分かったように」

2つ目と3つ目はかなり嘘が混じっている。
俺はあいつらとそんな約束はしていないし、あいつら全員が一枚岩かどうかなんて俺にはわからない。
それに俺が持っているのは探知機だ。べジータのような探知能力は無い。

しばらく、咲夜は考えて、

「そ、じゃあ、精々足掻きなさいな」

言うや否や、咲夜の姿は消えた。
何処にいるかは分からない。確認する気も無い。

「は、は――」

立てない。腰が抜けて。

「はぁー、はぁー、―――――」

間抜けな話だが、事実だ。
死ぬかと思った。本当に、殺されるかと思った。
正直俺の詭弁がまともに通じたとは思えない。多分、奴のリスクへの恐怖心が勝ったんだろう。
ここまで独りで生き抜いてきたからこそ、ああなったのかもしれない。
とにかく、助かった。俺はまだ、生きている。

「は、そうか…俺、まだ生きてるんだ……」

今更ながらに、実感できた、俺の生。
自然に、笑いが込み上げてきたが、それを抑える。
まだ不安定ながらも自分を保っているのは、感覚が麻痺してるからか?
それならそれで好都合だ。俺はまだ死ぬわけにはいかない。
窓越しに3人の姿が見える。もう着いたのか。早いな。いや、遅いのか?どっちなんだろう。

いや、それ以上に気にすべきは……。

(チルノ達、遅いな……。もう5分以上経ってるぜ)



◆◆◆



咲夜は、モールの別館にいた。
壁に張り付いたままの右腕を回収し、そこの屋上にいる。

(とりあえずくっつけてみたけど……しばらくはこうしているべきかしら)

吸血鬼の治癒力に任せて腕を元の位置に戻してみたが、機能するかは不明だ。
実際全く動かせていない。

「まあ、いいわ。どの道放っておけば勝手にモールに集まって奈落に落ちてくれることだろうし」

咲夜は言葉どおり半信半疑だったが、どちらにせよ構わないと判断した。
優先度はさっきのチルノ達の行動を見れば脱出>咲夜だったし、討伐に固執していないのは確かだ。

「って、来たのはスネークじゃない…しかも3人だけだし」

遠目にモールに向かってくる3人の姿を確認する。
参加者全員と言うならばあと4人来なければならない筈だが、ともかく全員揃うまで待つことにした。
もし脱出の手立てがなかったとしてもそのまま放置すれば内部分裂は確実と咲夜は見ていたから。

(こっちに矛を向ける可能性は低いけど無くはないわね。しばらく何処かに引き篭もっていましょうか)

咲夜は踵を返し、さらに遠くの建物に入って行った。
とりあえず暫しの間休息が必要だ。奇襲には気を払わねばならないが。


(そういやあいつ、初めに館で出遭った奴じゃなかったっけ……。名前は、…どうでもいいわ)





【C-4 塚モール /2日目・午後】
【ときちく@時々鬼畜なゲームプレイシリーズ】
[状態]:左肩下に刺し傷(応急処置済み)、左肩に銃痕(応急処置済)、顔面左の負傷
    拳に痛み、全身にダメージ(小)、恐怖感、安心、疲労(大)、精神疲労(中)
[装備]: ナイフ×2、包丁×2、フライパン、ステアーTMP(15/30、予備弾倉残り6)@現実
    プレミアム首輪改
[道具]:[ときちくのデイバッグ]
支給品一式×6(食料・水三食分消費)フォーク、 、無限刃@るろうに剣心、毒蛾のナイフ@ドラゴンクエスト
 亀の甲羅×2@マリオシリーズ、銃(10/15)@現実、首輪探知機(残り5分)
 アシストフィギュア(サイボーグ忍者)@大乱闘スマッシュブラザーズX(4時間使用不可能)
 モンスターボール(ネイティオ)@ポケットモンスター至高のコッペパン@ニコニコRPG
 予備弾丸セット@オリジナル
[バクラのデイバッグ]
DMカードセット(翻弄するエルフの剣士(2時間使用不可)、鉄の騎士ギア・フリード(10時間使用不能)、)@遊☆戯☆王
 普通のDMカード@現実 共通支給品、コメント一覧@ニコニコ動画、、タミフル@現実、モンスターボール(空)
 DMカード(ブラックマジシャン(12時間使用不可能))@遊戯王、KAITOのマフラー@VOCALOID、
【思考・状況】 基本思考:運営に復讐する。
0:咲夜に対する恐怖感。
1:格納庫に可能な限り安全に侵入する方法を考える。
2:他の参加者とは出来るだけ接触しない。必要に迫られればその限りではない。
3:チルノ達は一体どうなったんだ?
【備考】
※自分の元世界がどんな場所か、自分がどんな存在が理解しました。
※元々の能力などのせいで他の参加者に比べ疲労が激しいようです。
※オフィスビルのネットは主催者と繋がっていると推測しました(真偽は不明)
※映画館での出来事を知りました。
※会場のループを知りました。
※殺し合いの目的をショーだと推測していますが、漠然と不安も抱いています。
※予備弾丸セットの中身のうちコルトパイソンの弾丸はスネークに、
近代ベルカ式カートリッジはチルノに渡してあります。
※格納庫が脱出経路であると考えました。

【十六夜咲夜@東方project】
[状態]吸血鬼化、右腕不随、攻守半減、疲労(中)
[装備]時計型麻酔銃@名探偵コナン、日光遮断のための服装、メス32本
[道具]支給品一式(水抜き)、
 ライトセイバー@外人が想像したとてつもない日本が出てくるゲーム(RedAlart3)、
 痛PSP@現実、マスクザ斉藤のマスク@ニコニコRPG 
 [装備] 
[思考・状況]基本思考:優勝し、死亡者含め全ての参加者を元の所に戻すと主催に望む
1:参加者がモールに集まるまでしばらく待機。
2:気を払いつつ休息を取る。
3:鏡音リンは頃合を見て始末。
【備考】※ときちくは姿しか知りません。
※時間操作は4秒が限度です。停止した後に使用するには数秒のブランクが必要です。
 疾風のゲイルの効果が時間停止に効力を及ぼしているかは不明。
※主催者側が参加者を施設を中心として割り振ったと推理しました。
※高い能力を持つ参加者は多くが妖怪と考えています。
※サムネホイホイ(出だしはパンツレスリングだが、その後別の映像は不明)は、A-5の平原に投げ捨てられました
※一度幻想の法則から外れた者ももう一度幻想の法則の中にもどせば幻想の法則が適用されると推理しました。
※ヤバいDISCがINしました。スタープラチナの真の能力にも気づきました。
※吸血鬼化しましたが、本家吸血鬼と比べると回復やパワーアップが小さいです。
※基本支給品と計量匙、及びフジキがC-4からD-4にかけて散らばっています。
※塚モールで火事が再発していますが、雨のため火勢はそれほどでもありません。
※べジータと情報交換をしました。しかし自分が吸血鬼であること、美希やDIOを殺害したことは伏せています。
※阿倍さんのツナギ@くそみそテクニック、便座カバー@現実はDIOのデイバッグと一緒に病院の奥の部屋にあります。
※激しい吸血衝動に襲われ自我と本能がせめぎあっています。しかしドナルドの魔力が消え次第半減します
※ときちくの言った事には半信半疑ですが、状況を利用できると考えました。



sm247:All Fiction Ⅱ 時系列順 sm247:Interlude Ⅱ
sm247:All Fiction Ⅱ 投下順 sm247:Interlude Ⅱ
sm247:All Fiction Ⅱ タケモト sm247:Interlude Ⅱ
sm247:All Fiction Ⅱ 馬岱 sm247:Interlude Ⅱ
sm247:All Fiction Ⅱ ソリッド・スネーク sm247:Interlude Ⅱ
sm247:All Fiction Ⅱ 桂言葉 sm247:Interlude Ⅱ
sm247:All Fiction Ⅱ ときちく sm247:Interlude Ⅱ
sm247:All Fiction Ⅱ 十六夜咲夜 sm247:Interlude Ⅱ
sm247:All Fiction Ⅱ 右上 sm247:Interlude Ⅱ
sm247:All Fiction Ⅱ 左上 sm247:Interlude Ⅱ
sm247:All Fiction Ⅱ 運営長 sm247:Interlude Ⅱ






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