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さくやヴァンプ ◆OPQhKdPpSA




十六夜咲夜はふと立ち止まり、後ろを振り返る。
咲夜の目にはだいぶ小さくなった塚モールからもくもくと煙を上がっている光景が映されていた。

「あの所から、だいぶ遠くまで行けたみたいね」

咲夜は次地図を取り出そうとデイバッグに手をかけようとするが、
生ゴミの臭いなのだろうか、血の臭いなのだろうか、何とも言えない悪臭が咲夜の鼻をつく。

「ゴミの分別はちゃんとしとくべきだったわ……」

咲夜は新たに手に入れたデイバッグを見ながら、ハァ…とため息をつく。


咲夜は火の気が上がった塚モールを後にする前、奪われていたデイバッグを確保しようと、ゴミ箱の中をこじ開ける。
咲夜の目的はDIOが持っていたデイバッグだ。
ゴミ漁りをしているような気分になるのと、グチャグチャになったあいつの肉塊を嫌でも見なければならないのは気が引けた。
しかし、今後起こり得ることを考えると背に腹は変えられない選択だった。

咲夜はダストボックスの中に散乱にしている生ゴミ、DIOだったモノの塊をかき分ける。
すると、案の定ゴミ箱の中の臭いが染みついたデイバッグを探り当てる。

「用は済ませたし、夏の虫が来ないうちにさっさと退散しましょうか」

塚モールからあがる火と煙を目的に殺し合いに乗った者や、止めようとする者が集まり、離れる最中に
彼らと遭遇する可能性があった。
吸血鬼になったおかげで傷が癒えつつあるものの、まだダメージは残っているため万全には戦えない。
さらに、傷と血でまみれてしまった服装は、咲夜が殺し合いに乗る危険な人物であると証明するのには十分すぎるものだった。
咲夜はデイバッグを手に持つと、炎が上がるショッピングモールから一目散に駆け出す。
途中で誰かに出くわすのではないかと覚悟していたが、幸運なのだろうか。結局、塚モールの所から遠く離れるまで、誰とも遭うことはなかった。
咲夜は体力を温存しながら、塚モールから遠く離れることに成功したのである。


咲夜は鼻をつまみながら、デイバッグの中から地図を取り出す。
最初の目的をクリアした咲夜は休む間もなく次なるミッションに移っていた。
はからずとも夜の住民となってしまった咲夜にとって日の光は恩恵を与えるものから害を及ぼすものに変わった。
日光を避けるために、身を潜める施設が必要なのである。

「この付近でよさそうなのは……ここしかないわね」
地図を見ていた咲夜の目線はC-4の病院をさしていた。
自分のいる地点から近く、何よりも"治療できる施設"だからである。
咲夜自身は吸血鬼の自己治癒能力があるため、治療は必要としない。
しかし、他の参加者が薬や治療道具を求めて、この施設に訪れることに咲夜は目を付けた。
病院の中で夜を待ちつつ、参加者を減らすことができる。
完璧で瀟洒なメイドは殺し合いの場でただ休むことをよしとしなかった。

咲夜は病院へと向かおうと足を動かそうとするも、急に立ち止まり、再び塚モールの方向を見る。
咲夜は思い出す。紅魔館で門番をしていた彼女のことを。
DIOとの戦いの事を、彼女の帽子を破壊した瞬間に湧いたあの感情を。

「……まったくどうかしてるわね、たかが門番とメイド長の関係なのに」

たったそれだけの関係。昼寝をしてたら、ナイフを投げつけてお仕置きするくらいはするものの、
美鈴のために自分があれほどまでに激情したことはなかった。

「やっぱり、こいつに影響されたのかしらね」


咲夜は「スタープラチナ」のディスクが入っている自分の頭へ手を触れると、
塚モールでDIOと戦っていたときに起こった奇妙な出来事を思い出す。
DIOが美鈴の帽子を破壊した瞬間、咲夜の頭の中に自分が今まで体験したことのない光景が浮かび上がってきたのだ。
広いストリートの真ん中でDIOと対峙しているビジョン。傍らには、咲夜の知らない老人が倒れていた。
DIOは不敵に笑うと、倒れている老人に指を差し込む。すると、老人は血を絞りとられたのか
どんどん痩せ細り、干からびたミイラのようになる。
そして、血を吸い終えたDIOがこちらの方へ向かってくるところでその光景はテレビを消すかのようにプツンと途切れた。

咲夜はこの光景は見た事もなかったし、DIOとは塚モールで会うのが最初で最後だった。
しかし、その光景を目の当たりにした咲夜は胸の中が急に熱くなった。
目の前のDIOに対しての怒りのマグマが急激に噴出していた。

「あの光景は、この人形使いの持っていた記憶の一部なのかしら……?」


咲夜は知る由もないことであるが、このスタンドディスクの持ち主とDIOは浅からぬ関係があった。
ディスクの持ち主である彼とディオ・ブランドー。19世紀末のイギリスから、彼がスタンドを発現した1970年の日本。
彼の娘の時代である2011年のアメリカ。そして、世界が一巡したことによって生まれた可能性、もうひとつの19世紀末のアメリカ。
あらゆる時間や時空で形や場所を変えて、彼の一族とディオは重力にも似た因縁で繋がれていた。
「スタンド使いは惹かれ合う」
彼の住んでいた世界の住民が言っていた言葉だ。
咲夜は頭にディスクを投げつけられ、スタープラチナを発現した瞬間、
彼女はDIOと出会う運命は決まっていたのかもしれない。


咲夜は後ろ髪を惹かれる思いがあったが、遠く見える塚モールを見るのをやめ、次の目的地である病院へと急ぐ。
今は立ち止まっている場合ではないのだ。彼女の乗り越えるべき「運命」はまだ消え去ってなどいないのだから。



【C-4  道路 /2日目・黎明】
【十六夜咲夜@東方project】
[状態]腰、腹、左腰に重い打撲(再生中)、全身に軽い打撲(再生中)、疲労(小)、吸血鬼化
[装備]時計型麻酔銃@名探偵コナン
[道具]支給品一式(水抜き)、ライトセイバー@外人が想像したとてつもない日本が出てくるゲーム(RedAlart3)、阿倍さんのツナギ@くそみそテクニック
メス10本、痛PSP@現実、マスクザ斉藤のマスク@ニコニコRPG、便座カバー@現実
[思考・状況]基本思考:優勝し、死亡者含め全ての参加者を元の所に戻すと主催に望む
1:病院へ向かう。
2:夜が来るまで病院に潜む。
3:病院内に他の参加者がいたら襲撃する。

【備考】
※ときちくは姿しか知りません。
※時間操作は4秒が限度です。停止した後に使用するには数秒のブランクが必要です。
※飛行が可能かどうかはわかりません。
※主催者側が参加者を施設を中心として割り振ったと推理しました。
※高い能力を持つ参加者は多くが妖怪と考えています。
※やる夫のデイパックは列車内に放置してあります。
※サムネホイホイ(出だしはパンツレスリングだが、その後別の映像は不明)は、A-5の平原に投げ捨てられました
※カミーユ・ビダンの死体を確認。首輪を解除しようとしてる人がいると推測しました
※一度幻想の法則から外れた者ももう一度幻想の法則の中にもどせば幻想の法則が適用されると推理しました。
※ヤバいDISCがINしました。スタープラチナの真の能力にも気づきました。
※吸血鬼化しましたが、本家吸血鬼と比べると回復やパワーアップが小さいです。
※基本支給品と計量匙、及びフジキがC-4からD-4にかけて散らばっています。
※DIOの支給品を回収しました。
※塚モールで火事が発生しています。
※第四放送を聞き逃しました。
※スタープラチナのDISCから承太郎の記憶の断片を読み取ったようです。



sm220:道化師の微笑 時系列順 sm222:S&E
sm220:道化師の微笑 投下順 sm222:S&E
sm216:運命 十六夜咲夜 sm224:とあるメイドの情報戦術






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