※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

Inanimate Dream ◆T0ldTcn6/s




どれほどの時を過ごしただろうか。
とりあえず、数回の屈伸。そのあと腰を捻り、肩を回すなど軽く運動する。
出血自体は止まっているが、動きに合わせて体が軋む。
先の戦闘の被害はやはり無視できないものらしい。
アイスピックでざっくり刺され、変なサイボーグと格闘戦を繰り広げたんだ。
……よく生きてたな、俺。十中八九、相手がお粗末だったおかげだろうが。
威勢だけが一丁前のガキで助かった。マジで感謝だ。
んでもって、二度とあんな失態を犯さないようにしないとな。

――ガチャリ

おっと、ようやく湯浴みが終わったみたいだな。お嬢様のお出ましだ。
見た感じ、返り血は1滴たりとも残っていない。
誰がどう見ても『綺麗』に映るだろう。
……目だけは合わせないようにした。理由は察してくれ。

「よし、そろそろビルに戻るぞ。」
「……」

――こくり

彼女は無言で頷くのみ。
怖い。
お前は本当に萩原雪歩か?
似ているだけの別人じゃねーだろうな?





人の住まぬ家はただの置物か箱に過ぎない。
そして、この殺し合いでは多数。
だからこそ、目に入る光景は変わらない。
行きで眺めた光景と帰りに眺める光景。
変化は、無いはずなのに。
どうしてか俺には同一とは思えなかった。

原因は隣にある。
オフィスビルから出たときは雪歩は怯えながら、俺に続いた。
その様子を一言で表現するなら小動物がふさわしい。
だが、今は違う。
雪歩は暗い瞳を前に向け、無言のまま歩いていた。

俺はほぼゲーム開始時から彼女と行動をともにしている。
そんな俺だからこそ、はっきりと断言できる。

――これは明らかに異常だ

転換点は間違いなく野々原渚の殺害。
だが、ルイージのときはなんら変化は無かった。
となると殺害までのやりとりで『何か』があったはずだ。
彼女の在り方を根本から揺るがす『何か』が。
尤も、考えたところで皆目見当が付かない。

ただひとつ、もはや萩原雪歩は狩られる獲物ではないことは確か。
油断すれば…………狩られるのは俺だ。







拠点たるオフィスビルに至る過程でアクシデントは起こらなかった。
隣の少女もチャイナ服の娘みたく反逆しなかったし、他参加者との接触も無かった。
……ここまで来ると本気で北西地域は過疎ってるのかもしれないな。
予定を繰り上げることも考えたほうがいいか?
怪我の具合から、次の放送までは動かないほうが賢明ではあるが。

目の前にはようやく辿り着いた俺の砦。だが、俺はまだ安心しない。
一応、出入り口は封鎖しているがこじ開けようと思えばどうにでもなる。

――なにしろ無人なのだから

帰るまでが遠足とはよく言われるが、この殺し合いの場では帰ってからも気が抜けない。
侵入者がいないか少しチェックするか。

表、ロビー……水浸しのまま、誰かが踏み入った形跡もなし。
裏、非常口……ドアノブに触れた形跡なし。軽くひねるが、きちんと施錠されている。

どうやら誰も入っていない。

「よし、入るぞ。お前は先に2階の管理室へ戻ってろ。俺は仕掛けを解除してくる。」
「……」

またも無言の肯定。そして、恐ろしく静かな足取りで闇の中へ消えていった。
……お前、誰だよ? 割と本気で。


さて1Fに仕掛けた電流のギミックだが、これを設置したままだと他参加者がビルに寄り付いてくれない。
有人である以上、このまま封鎖し続けることに何の意味があろうか。
よって、コードを回収してしまう。
仕掛けは必要なときに使えばいい。手札は相手に隠すことによって生きてくるのだから。

裏口は開放したまま放置してる。
万が一に備え脱出経路を確保しておくのは当然だろ。
表玄関から出ようものなら、当然ながら1Fロビーを経由することとなる。
そう、水浸しのフロアは避けられないのだ。
多少知恵が回るなら水に電流を流すという選択肢は真っ先に思い浮かぶはずだ。
もともと逆用されかねない仕掛けなのは俺自身が重々承知してる。
脱出ルートとして使えないのは明らかだ。

――さて、これにて管理室に戻るわけだが。やっておきたいことがある。





『対比』という言葉がある。
明度や彩度が同一の色でも、その周囲の状況により全く違って見えてしまうことを指す。
例えば白。明度の高い色が周囲にあればぼやけて見える。同じ白なら完全に埋もれてしまう。
だが、真逆たる黒で囲まれていればどうなる?

つまりはそういうこと。闇と光の対比だ。
実際には、管理室で制御できる照明を片っ端からONに切り替えた。
これを消灯するには俺が鎮座する管理室で操作するか、あるいは配電室に直接足を運び、ビルに供給される電気をカットする荒業だけ。
言うまでも無いが配電室の様子はここ管理室から丸見えだ。
ちなみに配電室は高圧電流を扱う危険な空間であり、通常は安全のため厳重にロックされている。
キーはもちろん管理室に保管されており、セキュリティの問題からスペアなどありはしない。

なぜこのようにビルを悪目立ちさせたかというと、目立たせたかったからと答えざるをえない。
「はぁ? 何を言ってんの?」と反射的に口にしたくなるかもしれない。
そんなあなたには「付近に居るかもしれない参加者に \ここにいるぞ/ と宣伝したい」と付け加えれば分かってくれるだろうか。
兎にも角にも情報を集めたい。

野々原渚の失態はひとえに情報不足が引き起こしてしまったといえる。
名前すら交換できない交友関係しか持っていないということは、出会い頭に敵対してきたと考えざるを得ない。
俺を襲ったときの状況から考えて、野々原渚の脳味噌は筋肉、いや殺意で出来ていたのだろう。
脳内イメージを作れば『殺』の文字で埋め尽くされるに違いない。
あの女の軌跡が今の俺なら手に取るように分かる。見敵必殺……否、見人必殺を地で行ったに違いない。
後先を全く考えてない愚行中の愚行。紛うことなき採算度外視。
あのキチガイ娘が何を貫き通したかったかは今となっては知りようも無いが、それが己の首を絞めるに等しい失策であることは一目瞭然。

そんな狂気を計り損ねたがために、散々な結果となってしまった。

通常、出会った人間すべてと敵対するならば、2つのケースが考えられる。
1つ目は自身が殺し合いに乗っていて、かつ他者と協力する柔軟さを持ち合わせていない場合。
典型的……というか、行き着くところまで行っちゃった例が野々原渚だろう。
2つ目は遭遇した人間全てが殺し合いに乗っていた、つまり会う人間に恵まれなかった場合だ。
その条件から、自発的な襲撃に消極的な奴が主に該当する。よって、聞く耳ぐらいはあると見込める。

後者ならば大いに交渉の余地がある。
情報は間違いなく不足しているだろうし、加えてほとんどを討ち損ねてるとくれば実力不足も痛感しているはずだ。

前者については、酷い授業料を支払う羽目になってしまった。全く交渉にならない。
そして、危険度が高ければ高いほど悪名は強烈になっているはずだ。
情報さえあれば、前もって回避できる相手でもあるのだ。

だからこそ、ときちくは身に染みた。明らかに接触が足りないと。
自分から出歩くのは非効率かつリスキー。だからこそ、オフィスビルをある種の灯台としたのだ。
太陽が沈みきり、かつ光源になりうる全てに人は居ない事実を鑑みれば、この上ない宣伝効果になるはずだ。

オフィスビル内での待ち伏せという形になれば、相手が敵対的でも対処は容易。
少なくとも自分から出て行くよりは危うくない。
あわよくば情報を出さざるを得ない状況へ持っていける。

友好的なら表向きだけでも平和に進められる。
だが、相手を不必要に警戒させないよう注意は払わないといけない。
いつ殺されるか分からない環境下で、無条件で信頼を獲得するのは不可能。
とはいえ、不信感を通り越し態度まで硬化させてしまってはさすがにマイナスだ。

ビル内のセキュリティを活用し、迅速に危険度を判断する。
それは決して楽な道のりではないだろうが――――やるしかない!


【A-1 オフィスビル2階 管理室/一日目・夜中】
【ときちく@時々鬼畜なゲームプレイシリーズ】
[状態]:左肩下に刺し傷(応急処置済み)、全身にダメージ(小)、精神疲労(中)、記憶の混乱(思考は正常)、悲しみ
[装備]: ナイフ×3、包丁×3、ブレード@サイべリア フライパン
[道具]:基本支給品*3、フライパン、フォーク、張遼の書@ニコニコ歴史戦略ゲー 、
首輪探知機(残り48分) 銃(12/15)@現実、モンスターボール(ネイティオ)@ポケットモンスター
アシストフィギュア(サイボーグ忍者)@大乱闘スマッシュブラザーズX、支給品一式×3(一食分消費)、
タバコ一箱@メタルギアシリーズ、タミフル@現実、北条鉄平の首輪、不明支給品0? 、モンスターボール(空)
【思考・状況】 基本思考:生き残り、真実を知る。
1:オフィスビルに参加者を誘い込み、情報を引き出す。
2:参加者が20人を切るまで基本的に動かない。
3:誰か着た場合には十全に対処する。
4:雪歩を利用するが、今まで以上に警戒しておく。
5:他にも使えそうな人間がいれば駒として利用する。
6:自分からは殺さない。
7:自衛のための殺害は已む無し。
8:頭痛が治まってよかった。
【備考】
※七夜志貴と十六夜咲夜の姿を確認しました。名前は知りません。
※元世界の知識はかなり封印されていましたが、半分程度解けたようです。
※囲炉裏に関しては、かなり思い出しました。
※ローゼン閣下(麻生太郎)に関することがフラッシュバックしました。
※自身の記憶に関してのフラッシュバックがありました。
※元々の能力などのせいで他の参加者に比べ疲労が激しいようです。
※自分の記憶がおかしいと自覚しています。
※オフィスビルのネットは主催者と繋がっていると推測しました(真偽は不明)
※映画館での出来事を知りました。

【萩原雪歩@THE IDOLM@STER】
【状態】:精神疲労(大)顔、胸、首に打撲傷 、決意
【装備】: コアドリル@天元突破グレンラガン
【道具】:ナイフ、支給品一式×2(水少量消費)ジャージ@へんたい東方
デスノート(鉛筆付き)@デスノート
【思考・状況】 基本思考:優勝して全てを元通りにする。
1:私は人形じゃない。
2:ときちくさんについていくのは、自分の意志だ。
3:死にたくない。 自分だけでは生き残れないのはわかっている。
4:ときちくさんと、最後まで生き残る。
※ルイージのデイパックは雪歩が持っています


【オフィスビルの現状】
ロビーに電流は流れていません。
裏口の鍵も開いています。
照明が全て点灯しています。

【アシストフィギュア(サイボーグ忍者)@大乱闘スマッシュブラザーズX】
使用制限時間は5分です。
再び使うには2時間経過しないといけません。

【B-2 住宅街(渚の死体が放置されている家)・備考】
※チャイナ服と、ピョンタ君は渚が装着したままです。
※北条鉄平の首はダストシューターに捨てられました。



sm201:LIMIT BREAK 時系列順 sm203:正義の味方 -Round ZERO BLADE BRAVE-
sm201:LIMIT BREAK 投下順 sm203:正義の味方 -Round ZERO BLADE BRAVE-
sm191:聲 “こえ” ときちく sm210:Bad People!?
sm191:聲 “こえ” 萩原雪歩 sm210:Bad People!?






| 新しいページ | 編集 | 差分 | 編集履歴 | ページ名変更 | アップロード | 検索 | ページ一覧 | タグ | RSS | ご利用ガイド | 管理者に問合せ |
@wiki - 無料レンタルウィキサービス | プライバシーポリシー