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WE GOTTA HOT POWER(後編) ◆vXe1ViVgVI




 破壊され尽くした森林の真っ只中で、男は木に寄りかかりながら何とか両の足で立っていた。
 その口から零れ落ちる真紅の鮮血。
 折れた肋骨にグズグズに掻き回された内蔵――男の身体に刻まれたダメージは深刻なものである。
 本来ならば立ち上がれる筈が無い傷。
 にも関わらず、男は立ち上がりその絶望的な光景を見詰めていた。

「―――君達ならやれるよ」

 吐血と共に男は言葉を飛ばす。
 その言葉の対象は二人の戦士か、それとも自分自身か。
 ただ男は安らかな微笑みを浮かべたまま、黄金の剣をゆっくりと振り上げる。

「君達ならやれる。俺なんかよりずっと強い君達だったら。俺なんかよりずっとずっと強い意志を持った君達なら」

 頭上を埋め尽くす緑色の「死」を前にしても男の瞳には陰りは無かった。
 二人の戦士でさえ諦めを思った状況を前にしても、男は寸分の諦めも感じていなかった。

「君達ならやれる。あのブロリーだって倒せるし、この殺し合いだってぶっ壊せる筈さ」

 その時だった。
 男の握る剣の刃を囲むように、小規模な赤色の竜巻が発生する。
 まるで男の意志に呼応するかのように、剣からエネルギーが溢れ出し深紅の風となる。
 それは宝剣・ギャラクシアに秘められた最強の力、
 本来の持ち主であるメタナイトでさえも使用するには相当な力を消費する、最後の切り札にして最終奥義――マッハトルネイド。
 その力が、この土壇場にきて、男の熱い意思に応えるように発揮される。

「だから君達は死んじゃ駄目だ。君達の力はみんなに必要とされる」

 風は徐々に徐々に規模を大きくさせていき、その回転も加速していく。
 何時しか刃を包む風は烈風となり森林を揺らがすまでになっていた。

「だから……だから……」

 男は――松岡修造はゆっくりと剣を振り上げる。
 その視線の先には緑色に染まった空、そしてその緑色に抵抗し続ける二人の戦士。
 修造は笑った。
 断続的に痛みを訴える身体で、赤色の渦へと体力が吸い取られていく中で、修造は満面の笑みを浮かべた。

「――もっと熱くなれよぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 響き渡る轟音を切り裂いて男の刃から一筋の烈火が渦を巻き、空へと駆ける。
 竜巻は、青い奔流と赤い光球に寄り添うように直進し、緑色の壁にぶち当たった。
 瞬間、修造の両腕を襲う信じられない程の圧力。
 意識さえ飛びかねない疲労感の中、修造は改めて二人の戦士の実力を思い知った。

(君達は、こんな重圧をたった二人で背負い続けていたんだな……)

 余りの圧力に両腕がガクガクと暴れまわり、ともすれば剣を取り落としそうになる。

「がんばれがんばれできるできる絶対できるがんばれもっとやれるって!!」

 だが、修造は耐えた。
 自身への激励を叫びながら、超人達の戦いに必死の思いで食い下がる。
 あの二人の助けになると誓ったから、一度は諦め欠けた事であったが決意し直したから、修造は決して剣を離そうとしない。
 筋が切れようと、骨が軋みを上げようと、その強靭な意識で両の腕を握り続ける。

「やれる気持ちの問題だがんばれがんばれそこだ!! そこで諦めんな絶対にがんばれ積極的にポジティブにがんばるがんばる!!」

 その修造の姿は……その激励は、二人の戦士にも届いていた。
 ただの一般人であった筈の男が自分達に匹敵するような波動を放ち、力を貸してくれている。
 血反吐を吐き、顔を苦痛に支配されながらも、叫び続けている。
 一般人である修造の身体には自分達以上の負担がのし掛かっているというのに、以前と変わらぬ熱い言葉を放ち続けている。
 ――何故、あれだけの力を出せる。
 ――一度は自分達に付いてくる事すら諦めた人間が、何故あれだけの力を出せるのだ。

「熱くなれ熱くなれ!! もっともっともっともっと……熱くなれよぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!」


 修造の剣から撃ち出される竜巻は上昇する回転数と共に尚も力を増していく。
 だがそれでも、ブロリーの力を破るにはまだ足りない。
 サンレッドの豪火球に、ベジータのファイナルフラッシュ、そして修造のマッハトルネイド……その全てを持っても破壊には至らず、何処までも戦士達を苦しめるブロリーの力。


「諦めんな、諦めんなよ!! ここで諦めたら全部パァだぞ!! やっと此処まで来たんだろ!! あと一歩のところまで来たんだろ!!
どうしてそこで止めるんだ、そこで!! 周りの人のこと思えよ、応援してくれてる人のこと思えよ!! 頑張れば絶対に目標達成できるって!! こんなとこで諦めんなよ!!!」

 自身に向けられていた筈の激励は何時しか二人へと対象が変わっていて、サンレッドとベジータはその言葉に歯を食いしばる。
 サンレッドの脳裏に浮かぶ様々な人々。
 ニート同然の自分を何時も支えてくれる恋人のかよ子、一応宿敵という位置付けにいるヴァンプ、その手下の怪人や戦闘員達、昔の仲間達、後輩のヒーロー達、先輩のヒーロー達、パチンコ友達、そして自分を救おうとして死んだ奇妙なタコ
 ……沢山の人々が思い浮かんでくる。
 それはベジータもまた同様。
 下級戦士でありながら超エリートの自分に敗北を味わあせたカカロット、未来からやって来た息子・トランクス、修行三昧の日々を送る自分を飽きもせず支えてくれるブルマ
 ……沢山の人々が思い浮かぶ。

 支えてくれた仲間、応援してくれた仲間。
 自分は彼等に何かを返す事が出来たのか。
 自分は彼等に何かをして上げる事が出来たのか。
 いや、まだ何もしてはいない。
 その恩に、その気持ちに応えられていない。
 俺は、俺達はまだ―――何もしてはいない。

「う……おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「くそっ……たれええええええええええええええええええ!!」

 彼等がその思いに辿り着いたその時、変化は唐突に訪れた。
 サンレッドの背中から不死鳥を思わせる巨大な炎の翼が出現し、ベジータの身体からは黄金の輝きが発せられ頭髪と瞳の色が変化する。
 同時に太陽を模した火球と青色の光線が、一回りも二回りも巨大化し失い掛けていた勢いを取り戻す。
 制限下に於かれていた筈のスーパーサイヤ人への変化、意識を繋ぐだけで精一杯だった状態でのファイアーバードフォームへのパワーアップ。
 修造から伝えられる熱すぎる思いは、二人の心の中に熱い感情を―――限界を越えた更なる力を生み出していた。

「そうだいけるいける!! まだまだまだまだもっともっともっともっと!! いけるいけるいける!!
貫け、全部の力をこの瞬間にぃぃいいいいいい、掛けろをぉぉおおおおおおおおおお!!」

 修造の叫びが駆け抜けると共に二本の赤と一本の青が織り混ざり、眩い白色の極光へと融合する。
 天空を支配する緑と比較すれば未だ頼りなげに感じる大きさ。
 だが、万感が詰め込まれた極光は決して圧し負ける事はなく、この対決に於いて初めての均衡を生み出していた。

「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」

 力は、まだ上がる。
 限界の限界を容易く突破して尚、力が溢れ出す。高まっていく。
 気力が無制限に上がるブロリーのお門を奪うかのような戦闘力の上昇。
 対するブロリーは未だ美希の一撃に悶絶しており大勢が立て直せていない。
 信念と矜持から生まれたサンレッドとベジータの長い長い辛抱、
 仲間を助けたい一心から生まれた美希の一撃、
 自分が自分である為に限界を突破した修造の一撃、
 修造の熱いメッセージに感化されての限界の先の更なる限界を突破したサンレッドとベジータ、
 ……本来であれば勝負にもならない筈の実力差が、諦めない心が生んだ数多くの奇跡により、この瞬間だけ無となっていた。



 ―――そして遂にその瞬間が訪れる―――


「な、何ィ!?」

 白色の極光が緑色の巨星を貫いた。
 天空の支配者が爆音と共に宙へ霧散し、眩い白色が空を蹂躙していく。
 眼前に迫る白色の光を前に、ブロリーは四肢をばた尽かせ回避行動に移ろうとするが、今だ身体を包む激痛に動く事ができない。
 視界を埋め尽くす白色の中、ブロリーは脳の片隅に刻み込まれていたある男の姿を思い出す。
 何度叩き潰しても何度叩き潰しても立ち上がり、立ち向かい続けた男。
 赤ん坊の頃ではあったが、自分を泣かせた唯一の男。
 今まで傷一つ付けられた事のないこの身体を拳一つで貫いた男。
 最強を誇る自分に初めての敗北を味わあせた男。

 何故か、奴の姿が白色の光の中に重なって見えた。

「カカロット……」

 この傷がなければ、
 あのクズ共をいたぶらずにさっさと殺していれば、
 負ける事は無かったのに、
 この傷がなければ、
 負ける事は無かったのに、
 あの男が、
 居なければ!



「カカロットォォォォォォオオオオオオオォォォォォォオオオオオオオオ!!」





 ―――デデーン♪





 ―――気の抜けた不思議な音と共に、ブロリー身体が空一面を覆う白色の爆発の中へと消えていった。



□ ■ □ ■

 さっきまでは緑一色だった空が白色に染まり、そして元の青さを取り戻す。
 俺はその景色をボンヤリと眺めているだけだった。
 あれだけの化け物を倒せたというのに、思ったよりも達成感は少ない。
 寧ろ、ある種の虚無感が胸を占めていた。
 何故だろう。『ヒーロー』を自覚しての初勝利は俺に喜びを与えてくれない。

「やった……やったぞおお! 俺がナンバーワンだぁぁあ!」

 隣ではベジータが両手を空に掲げて歓喜していた。
 おかしな事に、その髪の毛と眉は金色に塗られており、瞳の色も変化している。
 ベジータ特有の力なのか、サイヤ人とやらが持つ特殊能力なのか……ただ相当なパワーアップをしている事は雰囲気から伝わってくる。

「見たか、カカロット! 俺はブロリーに勝ったんだぁ!」

 そう叫ぶと、唐突にベジータの姿が元の黒髪黒眉に戻り、満面の笑顔はそのままに倒れ伏した。
 流石に限界だったんだろう。というか、俺ももう限界だ。立ってるだけでキツい。

「……修造は……?」

 脱力しきった身体に何とか力を込め、赤色の竜巻が発射されていた方向へ顔を向ける。
 ぼやけた視界の端に映る大の字を描いて倒れる修造の姿。
 微妙にではあるが胸が上下に動いている。死んではいないようだ。
 修造は不思議な男だ。
 普通の人間だというのにあんな威力の竜巻を打ち出し、俺達を励まし続け勝利に導いた。
 修造の助けが無ければ、修造の言葉が無ければ、俺達は確実に負けていた。
 凄え奴だ。本当に一般人なのか疑いたくなる。それほどまでの活躍を修造はした。

「……あー、キツ……」

 修造の無事を確かめると、俺もまた仰向けの形で地面に倒れた。
 流石にもう無理、指一本動かせる気配もない。
 身体中は痛いし、力は入らないし、とてつもなく眠い。
 こんな疲れたのは結構長いヒーロー人生でも始めての事だ。
 もう一生分の働きしただろ、これは。国民栄誉賞とか貰える域だぞ。

「あ! しゅーぞーさんなのーー! それにサンレッドさんも!」

 だが、神様とやらはまだ俺に休息を与えてくれないらしい。
 今にも意識を手離そうかという瞬間、空気を読まずに大声を上げながらソイツは現れた。
 視界の中に居なくても、その良く通る甲高い声と特長的な言葉使いで誰なのか判断できる。
 美希だ。洋館とやらに向かっている筈の女が何故だかやって来た。

『……これは酷いな……。まずは安静を保てる場所にサンレッド達を運ぶんだ』
「分かったの!」

 それは有り難い事この上無い指示だった。
 全員ダウンしているこの状況で殺し合いに乗っている奴に襲われたら一溜まりもない。
 手も足も出せない所か意識も取り戻せないまま、速攻で殺されちまう。
 出来るだけ誰も来なさそうな場所に運んで欲しいもんだ。

「それじゃあ運ぶの。でも皆を一度には運べないの」
『まずは修造からだな。この中で一番消耗してい―――』

 口うるさい剣が急に押し黙った。
 何か異常でも発生したのか、少し気掛かりであったがもう限界だった。
 意識が急激に霞がかっていき、そして心地の良い漆黒の中に包まれていく。
 意識が無くなる最後の時、あのタコの姿が――守り通せなかった仲間の姿が漆黒に浮かび上がった。

 そして、サンレッドが意識を失ったその時、ディムロスの視界が一人の人物を捉えていた。
 崩壊した森林をフラリフラリと身体を揺らしながら近付いてくる人間。
 ディムロスはその人間の正体に直ぐさま気付き、言葉を失った。

「……誰か来たの」

 美希もまたその人物の存在に気付き、状況が状況だけに警戒心を強めた。
 距離が近付くにつれ男の姿が美希にも把握できるようになる。
 肩まで伸びた黒髪に大人しげな顔付き。
 緑色の宝石が彩られた特長的な腕輪にベルト。
 所々を血に汚した紫色の腰布。縦一直線に走る腹部の傷。
 美希の瞳が見開かれていく。
 それは美希にも見覚えのある男だった。

「な、なんで……」
『馬鹿な、これではあまりにも……!』

 美希とディムロスの前に、初遭遇時と同じ姿をしたブロリーが、立ち塞がる。
 美希だけではない、ディムロスでさえも終わったと確信していた。
 幾ら人間離れした化け物だとしてもアレだけの爆発に巻き込まれれば、致死は免れないと思っていた。
 だが、ブロリーはそれらの希望を打ち砕き、二人の前に姿を現した。
 怒りと痛みに顔を歪ませ、全身に火傷や切り傷をを負いながらもブロリーは二人へと近付いていく。

「カカロット……カカロットォォォオオオオ!!」

 ブロリーが吠えた。その様子からは先程までは僅かながら見て取れた理性が欠片も感じられない。
 その咆哮は森林を駆け抜け、美希達の身体を震撼させる。
 消耗の所為か、通常のスーパーサイヤ人にも変身できていないが、それでも圧倒的な威圧感を全身から放っていた。
 美希はその悪魔を前に思わず竦み上がってしまう。

『逃げろ……三人を連れて早く逃げるんだ、美希!』

 ディムロスの指示は今回もまた的確な物であった。
 全身に致命傷を纏っているとはいえ、美希や気絶中の三人を葬る位の力は残っている筈だ。
 生き延びるには逃走しかない。だが、眼前の悪魔がそんな事を簡単に許してくれる訳もなく、

「カカロットオオオ!」

 美希が動くよりも早く、ブロリーの掌から緑色の光弾が放たれた。


 それは今までのものと比べれば威力も勢いも遥かに劣っている。
 サンレッドやベジータのような超人ならば容易に回避できるであろう一発であった。
 これは別段ブロリーが手加減をした訳ではない。それだけ彼も限界に近いというだけ。
 殺害には至らなかったとはいえ、サンレッド達の攻撃はブロリーを嘗て無い程に追い詰めているのだ。
 だが、美希にその一撃を避けられるかと言えば話は別。
 美希とサンレッド達とでは身体能力には絶対的な差がある。
 何とか直撃は避けられるかもしれないが、後に起こる広範囲の爆風から逃れる事は不可能。
 加えて美希はブロリーの出現という予想外な出来事に驚愕している。
 驚愕というのは非常に厄介な感情であり、その一瞬に於いては必ずと言って良いほど足手まといになる。
 少なくとも現在の美希は、その驚愕という感情により身体を束縛され、また驚愕をしている所為で反応が遅れていた。


 美希が行動に移った時点で気弾は美希の手前にまで接近していて、
 美希は尚も迫る気弾を見詰める事しか出来ず、
 そして―――赤色の竜巻が駆け抜けた。
 本来の竜巻と異なり、地面と平行に渦を巻きながら直進する不自然この上無い竜巻。
 美希の前に塞がるように発生した竜巻は、ブロリーの気弾と接触し、その爆発からも美希を守り抜いて消失する。

「ッ!?」

 今度はブロリーが驚愕を覚える番であった。
 気弾の残滓を睨み付け、竜巻が飛来してきた方向へと視線を移すブロリー。
 美希もまた唐突に現れた救世主に再度の驚愕を見せつつ、視線を移す。

「カカロット……?」
「しゅーぞーさん……?」

 男は立ち上がっていた。
 限界の限界を越えたその身体を熱すぎるハートで支えて、松岡修造が立ち上がっていた。
 ベジータもサンレッドすらも気絶した疲労の中、松岡修造は一人立ち上がる。
 自分の意志を通す為に。
 掛け替えのない仲間と、世界を救うであろうヒーロー達を助ける為に。
 炎の妖精は自身を省みずに立ち上がった。

「美希ぃぃいいいい! 逃げろぉぉぉぉおおおお!!」

 その叫びが鼓膜を叩いた瞬間、美希の身体は勝手に動き出していた。
 全力疾走でサンレッドとベジータの元へ駆け寄り、右腕と左腕を伸ばしそれぞれ二人の胴体に巻き付ける。
 そして、身体中に渾身の力を込めて、腕が擦り切れるのも構わずに二人を引き摺り出した。
 当然、ブロリーも易々と獲物を逃がそうとはしない。
 両腕に気弾を形成し、何発も何発も美希へと投げ付ける。
 だが、その悉くを修造の剣から伸びる竜巻が撃ち落とし、相殺していく。
 美希もまた後ろでどんなに爆音が響こうとも、決して振り向こうとはしない。

「美希!! これから先すっごく辛い事があるかもしれない、もしかしたら死にたくなるような事だってあるかもしれない!!

 その背中に降り注ぐ言葉。
 美希は振り返らない。ここで足を止めれば、満身創痍の身体で命を賭して足止めをしてくれている修造の頑張りは無駄となる。
 両の瞳から涙を零そうと、修造の意志を守り抜く為に振り返らなかった。

「でも諦めんな!!! 諦めなければ絶対何とかなる!! だから諦めんなよ、諦めんなよぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 降り注ぐ言葉は最後まで熱を失わず、何時までも熱かった。
 諦めるな―――初めて出会った時にも伝えられた言葉。死の間際に立たされて尚、修造はその言葉を叫び続ける。
 そして、美希とサンレッド達の姿が森の中に消えた。
 剣と一緒に振り上げていた両腕をダラリと垂らし、修造は安堵と笑顔が浮かべる。

「頑張れよ……サンレッド、ベジータ、そして……美希……」

 それと共にまた膝も折れ、腹這いの形で地面に沈んだ。
 限度を越えた疲労に身を任せながら、修造は瞼を閉じる。
 閉じた瞼の裏に移る様々な人。
 美希、サンレッド、ベジータ、名も知らぬ眼鏡の少年、少年が恋している少女、教え子達や修造学園の生徒達、この殺し合いやこれまでの人生で出会った人々を修造は思い出す。
 そして、最後に映ったのは愛する妻の笑顔。
 こんな暑苦しい自分を好きだと言ってくれ、そして支え続けてくれた人。
 修造はその笑顔を最後まで眺め続け―――眠るように息を引き取った。


【たこルカ@VOCALOID 死亡】
【松岡修造@現実 死亡】


【F-5北部・平原(焼け野原) /1日目・午後】
【星井美希@THE IDOLM@STER】
[状態]:ゴムゆとり、全身に擦り傷、疲労により熱血沈静化
[装備]:なし
[道具]:支給品一式×3、モンスターボール(おにぽん)@いかなるバグにも動じずポケモン赤を実況、
新型萌えもんパッチ@ポケットモンスターで擬人化してみた、ねるねるね3種セット@ねるねるね、
 ディムロス@テイルズオブデスティニー、支給品一式(おにぎり1個(食料)消費)、鏡@ドナルド、
[思考・状況]
1.ブロリーから逃げる
2. しゅーぞーさんが絶対に来てくれる事を信じるの。
3. 人は殺したくないの。
4.雪歩を探すの。
5.ゲームに乗らず、人を殺さずゲームを終わらせるために、首輪を外すの。
6.レッドさんの言うこともわかるの。悪い人とあったら説得できるの?
7.でぃおさんに謝ってもらうの。もし襲ってきたら……
8.ルガールさんは良い人なの。ディムロスさんは剣なの。
9.水は怖かったの。
※ゴムゴムの実@ワンピースを食べました。能力者になったことに少し気がつきました。
※サンレッドをヒーロー役の俳優だと思っています
※ルガール、ディムロスと情報交換しました。

【サンレッド@天体戦士サンレッド】
[状態]:気絶中、脇腹に怪我(応急処置済み)、全身に重度の打撲、やや失血、 疲労(極大)、ダメージ(極大)
[装備]:DIOの上着、ファイアーバードフォーム@天体戦士サンレッド
[道具]:なし
[思考・状況]
基本思考:主催者の打倒
1:ルカ……。
2:DIOを見つけ出して殺す。
4:ゲームに乗っている参加者の排除
5:たこルカを信頼。
6:誤解されてるが・・・どうすっかな
※制限について気がつきました。
※ブロリーを殺害したと思っています。

【ベジータ@ドラゴンボールZ】
[状態]:気絶中、疲労(極大)、ダメージ(極大)、全身に重度の打撲、ヘタレ脱却
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、パッチンロケット@つくってワクワク
[思考・状況]
基本思考:ブロリーを倒し、元いた世界に帰る
1:ブロリーに勝った! 俺がナンバー1だ!!
2:見つけたらDIOとかいう奴も殺す!
3:もし優勝したなら、言葉に借りを返すため、伊藤誠を生き返らせる 。
4:くだらんゲームなどどうでもいいが、邪魔な奴はぶっ飛ばす 。
※参戦時期は「燃え尽きろ!!熱戦・烈戦・超激戦」でブロリーの強さに戦意喪失している頃です。
※力が大きく制限されていることに気がつきました。
※1マス以上離れた相手の気を探れません。
※ニコニコ動画の影響で、テンションの高低が激しくなるときがあります。
※ブロリーを殺害したと思っています。
※スーパーサイヤ人への変身が制限されています
※修造の熱い言葉に感化され一時だけスーパーサイヤ人に変身できましたが、今後なれるかは不明です。


「カカ……ロットォォォオオオオ!!」

 そして、その傍らで寄り添うように倒れる者が一人。
 怒りと憎しみを糧に何とか戦い続けていたが、倒れた男……ブロリーもまた消耗し尽くしていた。
 休息を取らずには、もはや立ち上がる事も気弾を撃つ事すらも叶わない。
 ともすれば死にも繋がりかねない重傷。だが、ある男への憎しみが彼の命を現世へと食い止めている。
 ――カカロット。
 皮肉な事にブロリーを此処まで追い詰めた根源が彼を死の淵から救っていた。
 て、ここで気に掛かるのが、彼が覚醒した時そのボロボロな身体は何処まで回復しているのかだ。
 伝説のスーパーサイヤ人になれる程?
 通常のスーパーサイヤ人になれる程?
 それとも変わらず瀕死の重体?
 それはまだ誰にも分からないが、ただ一つ確かな事がある。
 悟空が作り、サンレッドを始め様々な参加者が抉り、そして三人の戦士の協力技により灼かれた腹部の傷は絶対に治癒し切れないという事だ。
 三人の戦士は悪鬼を倒すには至らなかった。だが、悪鬼を弱体化させる事には成功した。
 それがこれから先にどう繋がるのか、それとも繋がらないのかは、神のみぞ知る――。

【F-5北部・森林(焼け野原) /1日目・午後】
【ブロリー@ドラゴンボールZ】
【状態】気絶中、通常形態、慢心、疲労(極大)、ダメージ(極大)、全身に大きな怪我、
右足首骨折、腹に超深刻なダメージ、首にダメージ(中)、全身に火傷
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品1〜3
【思考・状況】
[基本思考]カカロット……カカロットォォォォォォオオオオオオ!!!!
※腹への攻撃に対して対処出来る様になりました。
※首のリミッターが消滅しました。
※伝説の超サイヤ人形態になったため会場全体が暗雲に覆われましたが、少しすれば晴れます。
※目が覚めた後、伝説のスーパーサイヤ人に変身できるかは不明です

【ファイアーバードフォーム@天体戦士サンレッド】
OP詐欺第二段。
サンレッド曰わく、戦隊もので良くある中盤でのパワーアップアイテム。
……なのだがサンレッドが強すぎるため使用される機会が全く無く、普段はダンボールに詰められ押し入れの奥に仕舞われている。
原作ではダンボールから出される事も無かったが、アニメ14話のOPにて遂にその姿が明らかとなった。
正直、カッコ良い。


sm165:WE GOTTA HOT POWER(前編) 時系列順 sm166:もっと熱くなれよ
sm165:WE GOTTA HOT POWER(前編) 投下順 sm166:もっと熱くなれよ
sm165:WE GOTTA HOT POWER(前編) 松岡修造 死亡
sm165:WE GOTTA HOT POWER(前編) 星井美希 sm173:喜びだって 悲しみだって いつかは思い出になるから
sm165:WE GOTTA HOT POWER(前編) サンレッド sm173:喜びだって 悲しみだって いつかは思い出になるから
sm165:WE GOTTA HOT POWER(前編) べジータ sm173:喜びだって 悲しみだって いつかは思い出になるから
sm165:WE GOTTA HOT POWER(前編) ブロリー sm174:Junk the Eater






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