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燃えつきろ!! 熱戦・烈戦・超激戦――俺がやらねば誰がやる・天体戦士編―― ◆vXe1ViVgVI




修造はただ全力で駆けていた。
数時間前の諦めてしまった自分を振り切るように、ただ前へ前へ足を動かす。
自分より遥かに強い力を持ったベジータとサンレッド。
併走しただけでその圧倒的な身体能力が理解できた。
自分だってトップテニスプレーヤーとして、そしてテニスコーチとして身体を虐め抜いて来た男だ。
だからこそ分かる根本から違う二人の実力。
修練で身に付くものではない。生まれ持っての才能という奴なのだろう。
だから一度は諦めた。彼等の足手まといにならないよう、身を引いた。
その選択は確かに間違いではなかった筈だ。
格闘技など習った事のない自分がついて行った所で出来る事など限られている。
ならばせめて彼等の足を引っ張らないよう別れて行動した方がマシだ。

(でも、でもな……それじゃあ駄目なんだよ!)

そう、それではいけないのだ。
自分が自分である為にも、自分の信条を守る為にも、ここで諦めたらいけない。
ここで諦めたら、自分は一生あの言葉を叫ぶ事ができなくなる。
テニススクールの門下生やテレビを通して視聴者に語り続けた言葉―――「諦めんなよ」。
ここで諦めたら自分はこの言葉を吐く資格がなくなる。
だからこそ、走るのだ。一度諦めた自分を乗り越える為に、自分の生き方を証明する為に―――走るのだ!

「熱くなれ……熱くなれよ、松岡修造ぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!」

その熱すぎる魂に金色の剣もまた呼応し、埋め込まれた宝石が眩い真紅を放つ。
 修造は走りつづける。その先に待つ未来を知らずに、ただ全力で走りつづける。



□ ■ □ ■



『あなたは何時までそうしているつもりですか?』

 もはや何度目か分からない言葉を私は、眼前のヘタレへと投げかけていた。
 森の奥深くからはいまだ響き渡るサンレッドとブロリーの戦闘音。
 それとは対照的に私の傍らで聞こえるものは、恐怖に身体を震わせ、覇気の欠片もない表情で地面を見詰めるヘタレの泣き言。
 このヘタレは戦闘が始まる寸前、戦いに巻き込まれないようサンレッドにより森の中へ蹴り飛ばされた。
 私――たこルカも同じくだ。サンレッドの手によりヘタレの元に投げ込まれた。
 サンレッド曰わく「お前達を守りながらじゃ戦えない」との事。
 確かにそうだろう。
 あのブロリーという男は余りに強すぎる。
 何故あのようなチート野郎を参加させたのか理解しかねる程に強い。
 誰かを守りながら奴と戦うなど、どんなヒーローであろうと出来る訳がない。


「殺される、みんな殺される……奴は……奴こそが伝説のスーパーサイヤ人なんだぁ……」

 ヘタレは分かりきった事を、未だに呟き続けている。
 リピート機能でも備わっているかのように何度も何度も飽きもせず……この態度には流石の私も憤りを感じる。
 そんな化け物を相手にサンレッドは現在進行形で戦っているんだぞ?
 彼だって戦闘力の差は感じ取っている筈なのに、それでも諦めずヒーローとして戦っている。
 なのにお前はヘタレているだけか?

『ベジータ……ブロリーが強いのは分かります。ですが、ここでヘタレていても何時かは殺されてしまうんですよ?サンレッドという仲間がいる今が唯一の勝機だと思うのですが』
「馬鹿なことを言うな! 今の俺はスーパーサイヤ人にすらなれないんだぞ! むざむざ殺されにいくようなものだ!」
『……サンレッドはそのサイヤ人ですら無いんですよ?』
「知るか! 奴が勝手に戦っているだけだろう! それにあの時だって四人掛かりで戦っていた! なのに奴には傷一つ与える事が出来なかったんだぞ!
……勝てる訳がない。奴は強すぎる……みんな……みんな、殺されるんだぁ……」

 ……ヘタレとは思っていたがここまでクズだとは思わなかった。
 もし私に人間の身体があったらこの男をボコボコにしているだろう。
 本当にウザい。こんな奴が誇り高きサイヤ人とやらの王子とは、ギャグにすらなっていない。
 ……サンレッド、申し訳ありませんが、あなたには最も辛い役割を担ってもらう事になりそうです……。
 本当に申し訳ありません。頑張って下さい、サンレッド……!




□ ■ □ ■



 今まで色々な怪物と戦い、勝利してきた。
 苦戦をした記憶なんて殆どない。どんな怪物だろうとワンパンチで倒せたし、仮に攻撃を喰らった所でちょっと痛いだけだった。
 怪物の打倒よりも恋人の機嫌直しの方が、何倍も何十倍も難しいし、何倍も何十倍も気を使う。
 そもそも俺の街にいる悪の組織はやる気があるのか、ないのか分からない集団である。
 世界征服よりも近所付き合いを尊重し、ただそのクセ立ち向かってくる事は止めない。
 だから、俺も奴等をボコボコにする。
 しっかりと実力差を見せ付け、反抗する気が起きないように完膚無きまでボコる。
 ほっといたところで街の住民に危害をもたらす事は絶対にないが、取り敢えずボコる。
 機嫌が悪い時などはやりすぎてしまい、結構な怪我を負わせる事もあった。
 寧ろコッチからいちゃもんを付けてボコボコにした事もあった。
 その度に奴等は敬語で謝りながら帰っていく。
 だが、何時まで経っても奴等は俺に挑む事を止めない。

 俺には理解できない行為だった。
 万が一にも勝ち目の無い相手に突っ込んでいき、その度にボコボコにされて、それでもまた挑んでくる。
 バカとしか思えない行動だったし、俺には一生理解できない事だと思っていた。
 でも、今なら奴等の気持ちがほんの少し分かる気がする。
 勝ち目の無い敵に挑み続ける奴等の気持ちが―――。






 ドスン、という地面との激突音が遥か遠くに漂っていた意識を現実へと引き戻した。
 覚醒と同時に騒ぎ立てるのは痛覚。身体中から鈍い痛みを感じる。

「……ハー……ホントに化けもんかよ、奴は……」

 だが、このままお寝んねという訳にはいかなかった。
 痛めに痛めつけられた身体に鞭打ち、必死の思いで立ち上がる。
 ……あー、しんどい。立ち上がるって行為も存外体力使うんだな。
 身体はフラフラと揺れ、視界はボンヤリとぼやけている。だが、そんな状態でも、あの筋肉ダルマは簡単に発見する事ができた。
 相変わらずの筋肉に相変わらずの笑顔を携え、こちらを見詰めている。
 ……見れば、見るほどムカつく顔してんなコイツ。あーぶっ飛ばしてえ。

「おとなしく殺されていれば痛い目にあわずにすんだものを……」
「うっせえ、黙れ。ウザいんだよ、声がよ」
「チッ……クズが…!」

 悪態を吐くと同時に、筋肉ダルマがその見た目からは想像も出来ない程のスピードで疾走を始める。
 しかも、惚れ惚れするくらいに綺麗な走行姿勢だ。陸上選手か何かかコイツは?
 俺も両脚に渾身の力を込め、筋肉ダルマのドテッ腹目掛けて疾走する。
 タックルとタックルのぶつかり合い―――スピードとパワー両方の要素を組み合わせた力比べだ。
 こう見えても、どんな怪物相手にも力負けもスピード負けをした事はない。
 例え相手が俺よりもずっと体格の良いマッチョであっても、本気を出さずにぶっ飛ばす事ができる。
 だから今回も突っ込んだ。手加減無しの本気で。
 俺と奴のスピードも相成ってか、互いの身体が接触するのに一秒も掛からなかった。
 ドゴッと鈍い重低音が周囲に響き渡る。

「なんなんだぁ、今のは」

 その言葉が耳に届いた時には、既に身体は紙切れのように空中を舞っていた。
 この世から重力が消失したんじゃないか、と思わせる程の勢いで、俺の身体は後方に飛んでいく。
 衝突による力の均衡など刹那ほどの時もなかった。
 触れると同時に、逆バンジーをしたかのように重力の支配下から抜け出していた。
 戦闘が始まってから何度目かの地面との激突。
 一瞬、視界が漆黒に染まり、続いて内臓を揺さぶられた事により吐き気が込み上げてくる。

「どうした、終わりかぁ?」

 頭上から聞こえてくる奴の言葉からは寸分のダメージも感じられない。
 コッチは身体中痛えっつーのに、どういう身体してやがんだ奴は?
 ハー……マジでキツい……てかコイツ優勝で良いだろ、もう……誰が勝てんだよ、こんな化け物……。
 そんな諦めの気持ちさえ心の中では芽生え始めている。

「ほぅ、まだ立ち上がるか……」

 だが、そんな思考内容に反して身体は動いていた。
 馬鹿みたいに痛む身体を無理矢理に動かし、立ち上がる。
 こんなキツい目に合うくらいならサッサと気絶した方がずっと楽なのになぁ。
 勝機の欠片も見えない相手に何をするつもりなんだよ、俺は。
 このまんまお寝んね決めちまっても良いじゃねぇか。
 勝てっこねえ化け物相手に良く頑張ったって。


「へぇあ!」

 顔を上げると同時に視界が肌色の何かで埋め尽くされる。
 同時に衝撃。そしてブラックアウト。
 またもや身体が不快な浮遊感に包まれ、地面に墜落する。

「ハーッハッハッハッハッハ! その程度のパワーで俺を倒せると思っているのか? お前バカですかァ!」

 真っ暗闇の中、もはや聞き慣れた奴の高笑いだけが響き渡る。
 ……確かにバカとしか思えねぇよな……ただ殴られる為だけに立ち上がって……
 んでやっぱり殴られて……もう充分だろ……ヒーローとして勇敢に戦ったって……。

「クズが……まだやる気か……!」

 ――でも何でだろうな。
 立ち上がっちまう。戦意なんてとうの昔にへし折られてんのに、身体は動きを止めねえ。
 立ち上がり、奴を睨んでいる。

「―――俺は……ヒーローだ……」

 遂には口までもが俺の意志から脱却し、勝手気ままに動いている。
 そんな分かりきったことを、今更、しかもこんな化け物に伝えてどうすんだよ。
 そんな無意味な事するくらいなら寝かせてくれよ、頼むから。

「分かるか……? 俺はヒーローなんだ……プー太郎のヒモ野郎でも……近所付き合いもできねぇチンピラ同然の男だとしても……俺はヒーローなんだよ……!
だから……負けられねぇ! どんな絶望的な状況だろうと、諦めちまったら……諦めちまったらヒーローじゃなくなるんだよ!」

 ……カッコ良いじゃねぇかよ、おい。
 ……そうだよ、俺はヒーローだ。
 平和を守るために悪と戦い続けてきた、これからも戦い続けていくヒーローなんだ。
 だから俺は立ち向かうんだ。どんな化け物が相手でもそいつが悪ならば俺は戦わなくちゃいけない。
 それがヒーロー、それが天体戦士・サンレッドだ。

「行くぜ、化け物……」

 ようやく俺にも理解できた。奴等が負けても負けても俺に挑んでくる理由が。
 奴等は「悪の組織」なんだ。
 どんなにお人好しでも、どんなに弱くても、世界征服と同じくらい近所付き合いを大切にするようなバカだとしても―――奴等は「悪の組織」だ。
 だから「ヒーロー」を倒す為に挑み続ける。
 だから勝ち目の無い勝負を何回も持ち掛けてくる。
 それが「悪の組織」だから……「ヒーロー」を倒す事、それが「悪の組織」の役割だから―――奴等は俺に挑んでくるのだ。
 奴等は何度ボコボコにされても「悪の組織」を止めなかった。
 それこそ、今の俺以上にボコボコにされたとしても「悪の組織」を続けている。

 ―――なら、俺は?

 自分より強い「悪」に出会い、ボコボコに痛めつけられ殺されかけている「ヒーロー」はどうするんだ?
 ……答えは決まっている―――戦うんだ。
 何度殴られようとも、何度吹き飛ばされようとも、何度死にかけようとも―――「ヒーロー」として戦い抜く。
 身体が動く限り、意識が保つ限り、「ヒーロー」として立ち上がるんだ!

「……ふん、いくら粋がろうとクズは所詮クズなのだ!!」

 ぼやけた視界の中では「悪」が依然変わらぬ笑みを浮かべている。
 ならば、戦う。「悪」を滅ぼす為、罪無き人々を守る為、「ヒーロー」は立ち向かう。

「正義の光で闇を消し去る! 天体戦士・サンレッドがてめえを討ち滅ぼす!」
「来い、虫けらがァ!」

 さっきまでは砂袋でも背負ってたかのように重かった身体が、気付けば嘘のように軽くなっていた。
 これで「ヒーロー」としていられる時間がほんの少し伸びた。嬉しい限りだ。
 両の脚で地を蹴り、一瞬でトップスピードに加速する。
 振りかぶるは全身全霊を込めた右腕。
 助走で得たスピードに渾身の力を掛け合わせて、あの化け物に一発ぶち込む。
 奴もまたこちらに合わせるように右腕を振りかぶり、力を溜めていた。
 良いぜ、全力と全力のぶつかり合いだ。さっきは一方的に殴られちまったが、今回は違う。
 力負けしたとしても、意地で俺の拳を奴の顔面に押し込んでやる。
 相打ちという名のカウンターだ。
 てめー自身の力が上乗せされた一撃なら、流石にダメージあるだろ。

 一秒にも満たない僅かな時間の筈なのに、その光景は面白いほどゆっくりに見えた。
 もちろん俺自身の動きもゆっくりだ。
 一歩、一歩距離を詰め、遂に互いの拳が届く間合いに入る。
 奴の丸太のような腕がゆっくりと伸びてくる。
 俺もまた腕をゆっくりと伸ばしていく。
 全てがコマ送りのように流れていき―――そして、拳が交差する。



□ ■ □ ■



 いまだ走り続けている修造の耳に、ズドン―――という異常な音が遠方から届いた。
 音の大きさが異常なのではない。その音の種類が異常だったのだ。
 この音が、爆発音や建物が崩れる際に生じる破砕音ならまだ分かる。
 ここまで届く程に規模の大きい爆発や破砕が発生したという事だからだ。
 だが、先ほど響いた音は違う。
 それは人を殴った際に生まれる鈍い音……それを何倍も何十倍も大きくしたかのような音。
 それなりに遠い地点から修造が走っていた地点まで届く打撃音―――まず有り得ない音であった。
 そんな威力の打撃を放てる者など存在する訳がない。少なくとも常人には到底不可能な事だ。

「……ちょっと待てよ。確かに俺や美希には無理かもしれないよ? でもベジータやサンレッドならどうかな〜」

 そう、常人離れした身体能力を持つサンレッド達ならどうだろうか。
 彼等が全力で戦えばこれだけの打撃音を起こせるのかもしれない。
 ……裏を返せば、全力で戦わなければならないほど彼等が苦戦しているとも言えるのだが。

「よし、行ってみるか!」

 思考時間も僅かに修造は進むべき道を決断する。
 彼が選択したのは音の発生方向の探索。
 何の手掛かりもなしに走り続けるよりは、少しでも二人のいる可能性が高い場所を探した方が良い。
 そう考えた修造は、身体の向きを変えそしてまた直ぐに走り始める――その時だった。

「見つけたのーーーーー!!」

 ――腰まで伸びた鮮やかな金髪を左右に振りながら、一人の少女が現れたのは。

「美希!」
「しゅーぞーさん、しゅーぞーさんなの! 良かった、良かったのぉ!」

 全力疾走の勢いそのままに、森林から現れた少女――星井美希は修造に抱き付いた。
 唐突の抱擁に修造は驚いたように目を見開き、困ったように美希の両肩に手を置く。

「ううっ……しゅーぞーさん……しゅーぞーさん……」
「落ち着いて、落ち着いて……焦らない、焦らない」

 あれからずっと美希は、当ても無く森林を歩き続けていた。
 ルガールは死に仲間は誰も居ない状況で、後方から聞こえる地響きにビクつきながら此処まで歩き、そしてようやく再会を果たしたのだ。
美希は、修造の懐の中で泣いていた。
 それを見た修造は優しげな表情を浮かべ、美希の頭に右手を移動させる。
 その傷だらけの身体を見れば、自分と別れた後に美希がどのような目に会ったのかが分かる。
 辛いことがあったんだろう。怖いことがあったんだろう。
 だが、それでも美希は諦めずに生き抜いてくれた。
 心の底から修造は安堵を覚え、また罪悪感も覚えていた。

「美希は頑張ったよ。本当……よく頑張った!」

 安心させるように頭を撫でながら、修造は悔しさに唇を噛む。
 あの時、気絶せずに美希に付いていてやれれば……そう思わずにはいられなかった。

「ごめんな、本当……」
「……ううん、大丈夫なの……いきなりゴメンナサイなの、しゅーぞーさん」

 気付けば美希は泣き止んでいた。
 このような感情の起伏の激しさもまたゆとりらし―――いや、今回は違う。
 泣いてばかりはいられない……それが彼女の意志。それは彼女なりの成長の証であった。
 そして、美希は修造と別れた後、どのように行動してきたかを語った。
 オアシスで休憩したこと、身体がゴムのようになってしまったこと、川に流れていたルガールを助けたこと、ブロリーとの出会い、逃走、ルガールの死……全てを語った。

「ブロリー……」

 それは修造にとって記憶に新しい名前であった。
 ベジータがビビりまくってた、その名前。
 あれだけの身体能力と自尊心を誇るベジータが恐怖を抱く相手だ。やはり相当に凶悪な敵なのだろう。

「……多分さっきの変な音もブロリーがやったの……」

 修造は思考する。そして確信する。
 戦っている。サンレッドとベジータがブロリーと戦っている。
 根拠はないが修造は確信した。

「……美希、ここを真っ直ぐ行ったところに大きなお屋敷がある。そこで待ち合わせしよう」
「へ? 待ち合わせ……ってしゅーぞーさんは?」
「俺は行くよ……いや、行かなくちゃいけない。サンレッドの元に、ベジータの元に」
「ダ、ダメなの、しゅーぞーさん! ルガールさんだって殺されちゃったの! しゅーぞーさんじゃ勝てる訳ないの!」


 修造が何処に向かおうとしているのか、美希にも何となく理解できた。
 だからこそ必死に止める。
 このままでは死んでしまう。
 自分を逃がすためブロリーに立ち向かったルガールのように……修造が死んでしまう。
 それが分かっているからこそ、悲痛なまでの叫びを挙げて修造を制止する。

「―――諦めんなよぉぉぉおおおおおおおお!」

 だが、当然の如く炎の妖精には届かない。

「何でそこで諦めんだよ! ダメ? 勝てる訳ない? 殺される? でもそんな奴に立ち向かってる人もいるんだよ! ホントのことを言えば俺だって怖い。
でも、戦ってるんだよ! 彼等だって怖い筈なのに、それでも戦ってるんだよ!」
「でも……それでもダメなの! しゅーぞーさんが死んじゃうくらいなら、私は熱くならなくても良い!!」

 だが、対する美希も負けてはいない。
 美希はブロリーの強さを身を持って体験している。
 だから分かる。修造ではブロリーに手も足もでない事を。
 このまま修造を向かわせたら、死んでしまう。それだけは絶対に嫌だった。
 地球温暖化の原因とされる修造の熱血をぶつけられても、それだけは揺らがない。
 揺らぐ訳にはいかなかった。

「……分かった。凄い気持ちのこもった言葉だった……美希の気持ちは本当に良く分かった」
「……なら」
「でも、俺は行かなくちゃいけないんだ。だから――」

 修造は優しげな微笑みを浮かべたまま、言葉を区切り、そして同時に美希へとデイバックを放り投げた。
 一瞬、美希の脳内に『?』マークが浮かぶが、美希はそれを難なくキャッチする。
 そして修造に対し疑問の声を上げようとしたところで―――修造の行動の真意に気付く。

「しゅーぞーさん!」

 美希の意識が、デイバックに集中したほんの一瞬の内に、修造は走り出していたのだ。
 元世界トップレベルのテニスプレーヤーであり、現在は英才テニススクールのコーチをしている修造。
 二十年以上に渡るテニス人生により鍛えられた走りは、少なくとも美希よりはずっとずっと早い。
 一度距離を離してしまえば追い付く事は難しい。

「駄目なの、しゅーぞーさん!」

 美希の右手が勢い良く修造へと伸びていき、その肩を掴む。が、直ぐに引き剥がされる。
 ゴムゴムの実、本来の能力者なら修造を引き寄せる事も容易であろうが、美希はただのアイドルだ。
 純粋な腕力で元トッププロテニスプレーヤーに勝てる訳がない。


「しゅーぞーさん!」
「美希! 待ち合わせ場所はお屋敷だからな! 忘れるなよ!」

 どんどんと離れていくその背中を美希は見詰める事しかできない。
 念願の再会を果たした二人は十分も満たない間に再び別れ離れになっていく。
 その一部始終を黙して見ていたモノは一振りの剣。
 修造の姿が深淵の森に消えていった事を確認した後、彼は沈黙を破る。

『……屋敷に向かうぞ。奴が無事に帰ってくるのを待つしかあるまい』

 邂逅の中、沈黙を守り通してきたのはディムロスなりに空気を読んだ結果であった。
 人間性を計れた時間は僅かであったが、彼も修造には好感を持っていた。
 その修造を早々に死地へ向かわせてしまったのだ、彼もまた後悔の念を感じているのだ。

「はい……なの……」

 消沈しきった表情を張り付かせ、美希は歩き始める。
 その歩みが向かう先は、修造が言っていたお屋敷がある方角。
 思いがけない再度の離別にショックを隠そうともせず、美希は進む。
 修造とは真逆の方向へポツリポツリと進んでいく。



□ ■ □ ■

『なんでしょう、今の音は……』

 人が殴打される音は先程から何回も何十回も聞こえていた。
 だが、今回の音は一際大きい。超人同士がぶつかり合っているにしても、あまりに異常すぎる音であった。
 何か決定的な時が訪れてしまったかのような――異常な音。
 幾ら身体を動かしたところで所詮私はたこ。
 鬱蒼と茂る植物に遮られその激闘を見る事すら出来ない。
 隣の男に運んでもらえば事は簡単なのだが、頼んだところでこのヘタレは動かないだろうし、そもそもこんなヘタレに物を頼むなどこちらから願い下げだ。

「ダメだ……殺される……俺たちはもう終わりなんだぁ……」

 流石の私も堪忍袋の尾が切れ掛けていた。
 何時までヘタレれば気がすむのだ、コイツは。
 気付けば私は怒声を吐こうと口を開いていた。
 もう、限界であった。このヘタレは見るに耐えない。

『ベジータ! 良い加減に―――』

 だが、私は内に貯まった怒りの全てを吐く事ができなかった。
 何故か、身体が空を飛んでいたからだ。
 いや、身体が一人でに飛んでいる訳ではない。遠くから何かが飛んできて私にぶつかったのだ。それに押される形で私は宙に浮いている。
 相当な勢いで飛んできたのだろう、もう五秒は滑空しているが勢いは弱まる気配を見せない。
 そして更に五秒後、もの凄い衝撃と共に私と謎の飛行体は滑空を止める……というか、止めさせられた。
 どうやら樹木の一本に激突したみたいだ。
 上に飛んできた何かが乗っ掛かっているらしく、視界は全てが黒に染まっている。
 ここは何処……っていうか何が飛んできたんだろうか?

「な、何が起きたんだ……? まさかブロリー!?」

 ヘタレの恐怖に震える声が何処からともなく聞こえた。
 ……どうやらヘタレも巻き込まれたようだ。別にどうでも良いけど。
 気を取り直し、私は現状からの脱出を試みる。
 これでも私は軟体動物。重圧から逃れるのにそう時間は掛からなかった。
 ようやく光を取り戻した私が、まず最初に確認したのは謎の飛来物の正体。
 地面を這い進み、謎の飛来物が一望できる位置に移動する。
 そこで私が見た光景は信じられない、いや信じたくない光景であった。

『サ、サンレッド……』

 そこにはボロボロの黄色い服を羽織った覆面の男――サンレッドがいた。
 気を失っているのか、サンレッドは脱力しきっている。
 よくよく見ると真紅の覆面は土埃にまみれており、短パンやTシャツから伸びた両手足も傷だらけ。
 一目で満身創痍だと分かるその風貌に私は言葉を失ってしまう。

「……お……ルカじゃねーか……何してんだよ、此処で……」

 そんな私の目の前で、サンレッドは唐突に意識を取り戻した。
 上半身をムクリと起こし、疲れ切った笑顔を見せながら私に声を掛けてくる。

『サンレッド……あなたは……』
「……あーいてー……何とか一発ぶち込んだ筈なんだけどな……奴はどーなった……」

 何を……何を言っているのだ。
 そんなボロボロな身体で何故そんな笑っていられる、何故戦うことを考える。
 あの化け物を相手にあなたがどれだけ頑張ったのか、その姿を見れば直ぐに分かる。
 もう寝ていて良いんだ。私達など放置して逃げ出しても良い。
 もう、あなたは充分すぎるほど頑張った……。

「あの程度の一撃で俺を殺せると思っていたのかァ?」

「……ノーダメかよ……流石にキツいぜ、おい……」

 ふと私の後方から聞き覚えのある低い声がした。
 私の後方……つまり、私と向かい合う形で座するサンレッドからすれば正面。
 サンレッドは呆れたような表情と共に緩慢な動作で立ち上がる。
 私もゆっくりと後ろに振り返る。
 人間の限界点を遥かに超越した、気味が悪い程に膨れた筋肉を携え、奴はいた。
 金髪白目の筋肉ダルマ――ブロリーが立っていた。

「そこに隠れていたのか、クズが」

 悪魔のような笑顔を浮かべ、ブロリーが口を開く。
 その視線はサンレッドではなく、その下敷きにされているヘタレ、もといベジータへと向けられていた。

「……あ、ベジータいたのか……わりい、気付かなかったわ……」

 今更気付いたのか、サンレッドも慌ててベジータから足をどかし、地面に下りる。
 ヘラヘラと軽い調子で笑ってはいるが動きは遅い。ダメージが深刻な域に達している事が傍目にも分かる。

「お前はこのクズを殺した後にゆっくりと時間を掛けて血祭りに上げてやる。残り短い人生をそこで震えて過ごしているが良い」
「……安心しろ、ベジータ……俺の目が黒い内は……奴に手を出させねーよ……」

 虚勢に塗り固められた台詞と共にサンレッドが動き出す。
 それは、これまでの緩慢な動作が嘘であったかのような信じられないスピードであった。
 少なくとも私には、サンレッドが消えたようにしか見えなかった。
 私が気付いた時には、サンレッドはブロリーの直ぐ近くに接近しており、彼が放った正拳突きがブロリーの顎に食い込んでいた。
 私の知覚を越えた超速の攻撃。これだけのスピードなら重さも相当なものになる筈だ。
 常人なら即死、人外の化け物だとしても大きなダメージを受けるだろう。
 痛みに顔を歪めるのか、僅かに後退を見せるのか……私は多少の期待を持ちながら、ブロリーの反応を伺っていた。

 だが、その期待も一秒後には絶望に移り変わる。


ブロリーは寸分も動かない。笑ったまま、ただ立ち尽くすのみ。
 後退は愚か、表情一つ眉一本たりとも動かそうとしない。
 これが圧倒的な実力差……このヘタレにほんの少しだけ共感を覚える自分がいた。

「……ヘラヘラヘラヘラと……笑ってんじゃ……ねぇ!」

 それでもヒーローは手を止めない、諦めない。
 両手両足を用いての目にも止まらぬラッシュ、ラッシュ、ラッシュ。
 何十発もの拳と蹴りが暴風雨のようにブロリーへ襲いかかる……が、ブロリーはその全てをことごとく回避する。
 スウェーやダッキングを駆使し、その場から一歩たりとも動く事なく、避ける。
 そして数秒間の回避の後、ハエを振り払うかのように軽く右腕を横に振った。
 サンレッドの顔面に吸い込むように命中するブロリーの拳。
 たったそれだけの軽い動作で、サンレッドの身体が易々と吹き飛ぶ。

 ……奴は遊んでいた。

 ……あのサンレッドが死力を尽くして戦っているというのに……あのサンレッドがボロボロの身体で立ち向かっているというのに……奴は遊んでいるのだ。
 奴がほんの少し本気を出せば、サンレッドの命の灯は儚く消えてしまうだろう……それ程までにサンレッドとブロリーとは実力差がある。
 このままではサンレッドは散々にいたぶられた後、確実に殺される。
 悔しかった。一介のたこである私が言うのも可笑しな話であるが、ただただ悔しかった。
 自分にも力があれば……いや、力でなくても良い。
 奴に立ち向かえる五体があれば、殺されるとしても少なくともサンレッドに全てを背負わせずにすむ。

『サンレッド……』

 地面をゴロゴロと転がったサンレッドは、それでもまたゆっくりと立ち上がる。
 この男は……このヒーローには何が見えているのか?
 勝ち目が無いことは彼自身が最も理解している筈なのに、何故このヒーローは戦うのだ……。

『……っく……! ベジータ! 彼に、サンレッドに力を貸してあげて下さい! このままでは彼が殺されてしまう!』

 ヘタレは四つん這いの体勢で地面を見詰めたまま、死んでしまったかのようにピクリとも動かない
 この期に及んでヘタレようと言うのか、この男は。


『あなたにはあのサンレッドの姿があなたには見えないんですか!? 彼は私達の為に戦っているんですよ! 私のような弱者を、あなたのようなヘタレを守る為、ボロボロの身体で戦っている!
そんなヒーローを見殺しにするんですか!? 誇り高きサイヤ人の王子とはそんなヘタレ野郎なんですか!!』

 渾身の叫びであった。
 しかしそれでもこのヘタレは動かない。
 虚ろな瞳で地面を見詰め、ブツブツと何かを呟いているだけ。
 遂には怒りすら通り越し、呆れすら覚える。この男はもうダメだ。
 こんな奴に望みを掛けていた事自体がそもそもの間違いだったのだ。
 私は未だ続く虐殺ショーへと顔を向け、思い切り身体を膨らませる。
 視界の中では、サンレッドの猛攻をブロリーが笑いながら避け続けていた。
 ベジータはともかく、一介のたこである私などは完全に意識の外だ。
 これなら……いける。私は口を窄め、全力で『それ』を吐き出した。

「へぇあ!?」

 『それ』―――タコ墨を頭から掛かったブロリーが驚いたような声を上げる。
 完璧であった。ブロリーは頭から顔面、胴体に掛けてまで墨で真っ黒になっている。
 視界も墨に塗りつぶされている筈だ。

『今の内です、サンレッド!』
「なっ……お前なにやってんだよ!」
『答えてる暇はありません! 早く、今の内に逃げ――― 』



―――デデーン♪



□ ■ □ ■




当たらない。何度拳を振り回しても何度蹴りを放っても、奴は最小限の動きで全てを回避する。
 全く話にならねえ。
 奴が手を抜いているのが、俺を相手にして遊んでいるのが、痛い程に分かる。
 無い頭で考えた渾身の相討ち作戦も、俺がものの見事に吹っ飛ばされて終わった。
 しかも、何やらたこルカやベジータまで巻き込んでしまったらしい。
 笑えもしねえ、絶望的な力の差。
 だが、引かねえ。そこで見ているたこルカやベジータを殺させない為にも、身体が動く限り戦い続けてやる。
 俺は全力を持ってブロリーへとラッシュを仕掛けた。
 その巨体からは考えられない程の身軽さ、敏捷性で、ブロリーはその悉くを避ける。
 身体中の所々に小さな傷をあるが、あの筋肉ダルマ形態になってからは――つまり俺との戦闘では――傷一つ負っていない。
 爆弾が埋め込まれてる筈の首輪もない。
 パワー、スピード、タフネス……全てに於いて次元が違う完全無欠の化け物。
 しかし、そんな奴にも弱点があるらしい。
 それは腹部のある一点と右足首。
 何十回も何百回も攻撃をしている内に気付いた。確信はないが、奴は明らかにその二カ所を優先的に守っている。
 とはいえ、それが勝利に繋がるかというとそうでも無い。
 顔面などの攻撃はたまに当たってくれるが、弱点への攻撃は全て防がれる。
 そもそもの実力差があり過ぎて、弱点に触る事さえ難しい。
 ……何とか……何とか奴の弱点に全力の拳を叩き込めれば……!
 だが、そんな思いも虚しく、奴は俺の攻撃の全てを回避し続ける。

 ―――しかしチャンスは唐突に訪れた。

「へぇあ!?」

 唐突に、奴の頭上から真っ黒な液体が落ちてきたのだ。
 奴はふざけたような声を上げ、慌てた様子で顔を拭う。
 だが、拭えば拭うほど液体は奴の顔に塗り込まれていき、奴の視界を奪う。
 何が起きた?
 少なくとも俺が何かをした訳じゃあない。
 俺は愚直に攻撃を続けていただけだし、俺のパンチやキックにこんなの特殊能力はない。
 混乱を覚えたまま、俺はその謎の液体が飛来してきた方に顔を向ける。
 そこには、「計画通り!」という顔でこっちを見るタコがいた。

『今の内です、サンレッド!』
「なっ……お前なにやってんだよ!」

 どんだけの化け物に、どんだけの事したか分かってんのか、コイツは!?
 見ているだけなら、少なくとも俺が殺されるまでの間は無事でいれたんだぞ!?
 なんでわざわざそんな喧嘩を売るような真似を!?

『答えてる暇はありません! 早く、今の内に逃げ――― 』

 ―――ルカが取った行動は最悪の行動だった。
 墨を掛けた事もそうだが、それ以上にマズい事をコイツはした。
 ……声を上げてしまったのだ。
 今現在ブロリーは視界が塞がっている。
 黙っていれば誰がこの不意打ちをしたのか、気付く事はなかった筈だ。
 だが、たこルカは声を上げた。
 俺に逃げろと伝える為、大きな声を上げてしまった。
 舌打ちと共に奴の右手から放たれたのは、緑色の光弾だった。
 俺が気付いた時にはそれはたこルカへと一直線に向かっていて……届かない事を理解しつつも俺は必死に腕を伸ばし……ルカは光弾の存在に気付く事すらできずに、


 ―――デデーン♪



 ―――気の抜けた不思議な音と共に、たこルカは緑色の爆風の中へ消えていった。

 一瞬で膨張した爆風は一瞬で収縮し、そして消えた。
 後に残るは見るも無残な破壊痕だけ。
 鬱蒼と生い茂ていた雑草も、天に向かい高々と伸びていた木々の数々も、―――あの紫色の足を持つ奇妙なタコも、―――その死体さえ、ない。
 残されたのは綺麗な円形のクレーターだけ。






 俺の中で、何かが切れた音がした。






「ブゥゥゥゥゥゥゥゥロォォォォォォォォリィィイイイイイイイイイイイイーーーーーーー!!!」

 型も何もあったものではない。
 がむしゃらに、怒りに全てを任せて放った一撃。
 それがブロリーの腹部へと一直線に伸びていく。
 奴の視界は回復していない。

 ―――会心の一撃が奴の腹に命中した。

 傷口から腕を無理矢理にねじ込み、その鋼鉄のような筋肉の中へ侵入させる。
 そして、その筋肉に守られる形で存在する内臓へ拳を振り抜く。
 拳から伝わるぶよぶよとした気持ちの悪い触感。
 傷口から噴出する気味の悪い緑色の血液。
 まだ終わらせない。終わらせてたまるか。
 泣き喚いても、泣き叫んでも、命乞いをしたとしても、この拳は止めない。
 てめえの命を奪うまで、絶対に拳は引き抜かない。
 てめえは俺を怒らせた。

「うぅぅぅぅぅぅおおおぉぉぉぉぉおおおおおお!!?」

 だが、この化け物の強さに比べだら、俺の決意はあまりにちっぽけなものでしかなかった。
 腹を引き裂かれる痛みに悶え苦しみながら、奴は右手を振るう。
 それは今までの『なぶる』事を主としたものではなく、痛みから逃れる為に繰り出された渾身の一撃。
 今までとは比にならない衝撃が顔面から伝わり、今までとは比にならない速度で空に飛ばされる。
 結果的に、俺は奴が命を賭けて作ってくれたチャンスを生かせなかった。

「……俺みたいなヒーローじゃあ……守る事も……敵を討つ事も……できねーのかよ……笑えねー……な……」

 もう……限界だった。
 体から力が抜けていき……視界が急速に狭まっていく。
 ……結局……俺は誰も守れなかった。
 ……守るべき存在であったたこルカを……むざむざと死なせ……ベジータを残したまま俺も……死ぬ。
 誰一人として救えないまま……「ヒーロー」として使命を何も果たせないまま……死ぬ……。
 ……ヒーローが……聞いて……呆れ……る……ぜ……ハハッ…………―――


sm161:奴が行く 時系列順 sm165:燃えつきろ!! 熱戦・烈戦・超激戦――俺がやらねば誰がやる・ヘタレ王子編――
sm164:先生、男子が!若干女子より多いです! 投下順 sm165:燃えつきろ!! 熱戦・烈戦・超激戦――俺がやらねば誰がやる・ヘタレ王子編――
sm152:とてつもない日本の修造 松岡修造 sm165:燃えつきろ!! 熱戦・烈戦・超激戦――俺がやらねば誰がやる・ヘタレ王子編――
sm156:Legendary Crisis!! 星井美希 sm165:燃えつきろ!! 熱戦・烈戦・超激戦――俺がやらねば誰がやる・ヘタレ王子編――
sm156:Legendary Crisis!! サンレッド sm165:燃えつきろ!! 熱戦・烈戦・超激戦――俺がやらねば誰がやる・ヘタレ王子編――
sm156:Legendary Crisis!! べジータ sm165:燃えつきろ!! 熱戦・烈戦・超激戦――俺がやらねば誰がやる・ヘタレ王子編――
sm156:Legendary Crisis!! ブロリー sm165:燃えつきろ!! 熱戦・烈戦・超激戦――俺がやらねば誰がやる・ヘタレ王子編――






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