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恋独の追跡者(チェイサー) ◆1SKekTLbsk




むかしむかしあるところに
悪逆非道の王国の
頂点に君臨してた
齢十四の王女様

もうすぐ時間は正午どき
普段はお昼を召す時間
王女と呼ばれたその人は
腕を折られて何を思う

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「昼ごはんソーセージだけ……。
 いっぱいのソーセージ焚き増し嫌ァァァァァッ!!
 はっ、夢かよ……。
 …………ん、こいつぁ……。」

ガバッ。
クラッシャーがその体を跳ね上げたのは放送直前。
跳ね上げたはいいが激痛が走り、再び寝転ぶ形となったクラッシャーの目には、自らにかけられた毛布が目に止まっていた。
それは、本来彼がリンに渡したものだが、彼の所に戻ってきていると言うことは、考えられる事は一つ。

「わざわざ俺にかけてくれたのか?
 ホホッ、どうやらまだ俺は見捨てられてねぇんだな。
 けど、現実は非常だぜ……、やっとアイツにどう向き合おうか決心したってのに……。
 ホホホホッホ……、ゲホッゲホッ…………。」

だが、それをしてくれたであろうリンの姿は周りには見当たらない。
直ぐにでも彼女を探しに行こうとするクラッシャーだが、その体を幾度も痛みが阻害した。
それは先の戦いで、もはや時間ではどうにもならない後遺症が残ってしまった証拠であった。
ドーピングの上にドーピングを重ね、その上で自分の体を破壊するような攻撃を仕掛けたのだ、当然の結果とも言える。
それに、剣崎を倒した時に得た高揚感を失った今となっては、もはや体を動かせる原動力は無い。
だから結局、彼は"その時"まで、寝転んだままでいるしかなかった……。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

『……以上です。第三回放送は六時間後となります。』

淡々とした声で告げられたこのゲームの進展。
自分の手で殺した剣崎の名や、かつて見知った仲だったミクの名前も呼ばれていた。
だが、全身が弛緩したクラッシャーには、それらは遠い対岸の出来事の様に聞こえ、何とか禁止エリアだけ覚えるので精一杯。
それにそんなことよりも、彼には優先するべきことがあったのだ。
「何やってんだっ、いつ礼を言いに行く?
 スタートから諦めてたらスピィィン!! …………ゲホッ。
 ……、落ち着け、俺、落ち着け。
 俺はやればできるんだ、あの剣崎だって、ついに俺は倒したじゃないか。
 ホホホホホッ……。」

そういって彼は、剣崎から奪い取った荷物の中のブレイバックルを見る。
最初はチートかと思った奴も、結局はただの人間でしかなかったのだ。
自分を三度も追い詰めたあの力……。
説明書を読んだ限りでは、自分も変身できるのかもしれないが、動かぬ体では無理な相談であった。
それは当然、無限刃も振るえないということでもあるし、あのドーピング技なんて論外である。
つまりは、もう、クラッシャーは戦えない――リンを守ることはできない――のだ。
それどころかこの体では、一人で満足に動くこともできず、わざわざ手を煩わせてしまうだろう。
それでも……、それでも彼には気づいてしまった思いがあった…………。
だが、その思いで必死に体をずらしロードローラーの運転席を見るも、鍵はすでにそこにはなく、代わりにあったのは一枚の紙。
その紙をおもむろに掴み広げるクラッシャー、そして、書かれていた内容読んだ彼の体は震えだした。

「"レンを探してくるわ。"
 "そう遠くまでは行かないから、何かあったらすぐ戻って起こすわ。"
 "だからゆっくり休んでなさい。"だと……。
 何考えてるんだあいつは!
 俺ですらこの様なのに、いまさら一人で探せるとでも思っているのかよ!
 クソッ。」

悪態をつくと同時に悲鳴をあげる体を叱咤し、必死に動こうとする。
だが、そんな彼の思惑通りに体は動かず、荷物を巻き込みロードローラーから転落してしまう。
幸い、着地による怪我の悪化はなかったが荷物は地面に散開し、それらを拾い集める羽目となってしまった。
その撒き散らされた荷物――剣崎のデイバッグ――から一つの道具がこぼれているのがクラッシャーの目に止まる。
それこそ、今の彼に必要な物、そして、彼にとっての大きな希望だった。

「これは……、ホホッ、なんとかこいつならリンに追いつけるかもしれねぇ!
 …………、待ってろよリン、お前は俺が守ってやる。
 こんな俺じゃ王子様は無理でも、馬くらいにはなってもいいだろ?」

何とか荷物をかき集めたクラッシャーは"それ"に体をうつぶせにする。
そして、その場で使い方を調べつつ、何とか起動させることに成功した。
途端にキィンという機械音が鳴り、クラッシャーの体は前進、加速、突き進む。
そう、剣崎のデイバッグからこぼれたのはターボエンジン付きスケボー。
おそらく、今まで単独行動をしていなかったので使う機会がなかったのであろう。

「『ゲームは優勝する』『リンも守る』。
 "両方"やらなくっちゃあならないってのが、男"アレマン・ポセイド"のつらいところだな……。」
覚悟はできているのか、それはクラッシャーにしかわからない。
それでもクラッシャーは進む、心に宿った思いに従って、進む。
「ホホホッホ、ゲホッゲホッ……。」

たとえ傷ついて力尽きても…………。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【D-5/一日目・日中/詳細位置不明】
【鏡音リン@VOCALOID2(悪ノ娘仕様)】
【状態】健康、軽度の疲労、右腕骨折(応急手当済み)、悲しみ
【装備】本物のKAITOのマフラー@VOCALOID
【持物】基本支給品、レナの鉈@ひぐらしの鳴く頃に、KAITOのマフラー@VOCALOID、ロードローラーの鍵、不明支給品0〜1
【思考・行動】
基本思考:?????
1、レンに会いたいのはわがままだけど、だからこそ自分で……。
2、クラッシャーと協力する。誰かが来たらクラッシャーの所に戻り起こす。
3、カイト様は……。
4、ロードローラーに一目惚れ。
※初めて痛みを知って、色々と価値観が変化したようです。
※放送内容は理解しています。

【キーボードクラッシャー@キーボードクラッシャー】
【状態】全身打撲(ある程度治りました)、顔の痛み(ある程度治りました)、極度の後遺症
【装備】ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン
【持物】支給品一式×2、ブレイバックル@仮面ライダー剣、Rホウ統(使用済)
ブレイバックルの説明書、医療品一式(簡易な物のみ)、無限刃@るろうに剣心 、はてなようせいがプリントされた毛布
【思考・行動】
基本思考:リンを守り抜いた上で優勝もして日本国籍を手に入れる、矛盾しているのはわかっている。
1、リンを探し出して守る。リンの事が好き。
2、カイトの情けなさに呆れた。
3、殺し合い打倒しようとか現実から逃げてんじゃねえええええええ!
4、リンの知り合いもできれば生還させたい。
※後遺症は、なんとか立ち上がることはできても歩くことは厳しいレベルです。
※飛び出したはいいがリンの向かった方向を知りません。
※スケボーの速度はあまり出ていません、せいぜい自転車程度です。

※D-5の林にロードローラー@ぶっちぎりにしてあげる♪が放置されています。
 鍵はないので、動かすことはできないでしょう。

【ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン】
太陽電池で動く電動スケボー、夜間でも充電してあれば30分くらいは動く。
子供2、3人程度なら一緒に乗って動くこともできる。
最高時速は不明だが、外国製バイクと張り合えることから、100km/h以上と推測されている。
ちなみに、登場すると大抵壊れるため、あまり頑丈ではない。



sm159:図書館ツアーへようこそ 時系列順 sm163:りょふの しゃかいかけんがく
sm161:俺より強い奴に遭いに行く! 投下順 sm163:りょふの しゃかいかけんがく
sm135:それでも僕は死にたくないⅤ 鏡音リン sm167:忙しい人のための「図書館へ行こう!」
sm135:それでも僕は死にたくないⅤ キーボードクラッシャー sm167:忙しい人のための「図書館へ行こう!」






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