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咲夜は、和風な引き戸を開けると一言漏らした。

「へぇ、外見と違って中はしっかりしてるのね」
といっても、紅魔館の大浴場とは比べものにならないが…
それでも、地図に温泉と載っているだけはある。

咲夜は桶で水を一掬いすると、そのまま肩にかける。
それを何回か行った後、ゆっくりと湯船に体を沈めた。

「ふぅ」

この場所に連れてこられて早12時間。
あの館からどれくらいの距離を移動しただろうか?
気付かなかったが、相当疲れが溜まっていたようだ。
七夜志貴という少年との戦闘。
ソリッド・スネーク、やる夫、ドアラとの遭遇。そして戦闘。
長い移動を経て、相楽左之助との戦闘。

そこで、ふと咲夜は思った。

(そういえば、私ってこのゲームで男としか会ってないわね)

幻想郷では、知り合いのほとんどが女だった。
まあ森近霖之助や人里に住む者にはいたが…
力を持つ男、というのは見たことがなかったかもしれない。
と言ってもドアラ(あれは男なのか?)ややる夫は一般人だったようだが。

――咲夜ちゃんに足りないのは胸だお!だからやる夫がマッサージしてあげるお!

ぴき

咲夜は何かにヒビが入る音を聞いた。

「ッ落ち着きなさい十六夜咲夜!!あなたは完全で瀟洒なはずよ!」
必死に身体の暴走を止める。
その間も、頭の中は"エターナルミーク"という言葉で埋まっていた。

しかし、やる夫の言葉は自分でも思っていたことだった。
…だからこそ、こんなにも怒っているのだが。

咲夜は下を向く。
その視線の先には、大きいとは言い難い…所謂、胸があった。
決して無いわけではないのだ。少なくとも、魔理沙には負けてない自信がある。
…しかし、そのレベル。
"完全で瀟洒"な咲夜はそれで許すことは出来なかった。

むに
咲夜は、徐に自分の胸を揉みしだいた。
大きくなれ…という願いを込めて。

むにむに

霊夢より大きく、美鈴よりも大きく…。

むにむにむに

「んぁっ!」

風呂場を沈黙が支配する。
咲夜は風呂場に自分しかいないのに、何故か気まずさを感じた。

「…そろそろ出ましょう」

咲夜は立ち上がると、まるで誰かから逃げているように風呂場から出た。






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