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賀斉神の巻き込まれてエリアワープ ◆wgfucd.0Rw




「むぅ、これはまた面妖な……」

 某の眼前に転がる鉄の塊。
 車輪が付いている事などからも恐らく剣崎殿の言うロードローラーなる物と同じ様な物なのであろう。
 だが、地を駆けるにしては横に突っ張った羽の様な物は邪魔以外の何物でもなく、また鳥の様な姿は本当に同じ種類の物なのかと疑いたくなる。

「こうなるのであれば剣崎殿や越前殿の世界の産物の話でも聞いておくべきだったな」

 銃とやらの武器しかり、剣崎殿の腰巻きしかり、某には見当もつかぬ、端から見れば妖術かと疑う様な物がこの殺し合いの場には多数支給されている。
 某や呂布、馬岱という古の人間は恐らく少数。大概の参加者はこの場に支給されている物がどういった物か理解しているのであろう。
 それがわからぬというのは余りにも不利。よもやこんな場所で己が迂闊さを嘆く羽目になろうとは。

「……かと言って、悔いているだけでは始まらぬか」

 今も尚、剣崎殿が奮闘しているというのに某がここで嘆いている訳にもいかん。わからぬ物はわからぬ以上、剣崎殿なり越前殿なりDIO殿なりに聞くしかあるまい。
 辺りを見回すが他にはこれといって目に留まる様な物はない。
 さてどうするかと、考えようとした矢先。放送が始まった。

「第二回の放送の時間です。禁止エリアは十四時から……」

 禁止エリアはこの二つか。脱落者は……十五名!? 先と会わせて既に二十人以上もこの殺し合いの犠牲になっているというのか。
 今のところ知った名はでていないが……。

「……シュタイン、剣崎一真、弱音……」
「なん……だと……?」

 思考が止まった。他にも左上とかいう女は何か言っていたが耳に入らない。
 剣崎殿が死んだ。
 先程まで話していた仲間が死ぬ事など何度も経験してきたが馴れる事はない。
 戦場に身を置く人間としては、剣崎殿は優しすぎるとは感じていた。
 誰かを守る為ならば算段も無く駆け出す、愚直で甘い男。この様な場に向いていない人柄であった。だが、死してよい人間ではなかったのは確かだ。
 何故、何故、剣崎殿が死なねばならなかったのか。
 ふと、下手人は誰かという考えが浮かんだ。
 可能性としては、リン殿達を守って殺されたか、それとも、

「……リン殿達に殺されたか」

 リン殿の供をしていた少年は某達を殺す気でいた。リン殿の目的は人探しであったが、その為に殺人を厭わぬのかどうか。某は争う気を見せなかったリン殿にその事を聞きそびれてしまった。
 仮に、リン殿が殺人を厭わぬ人間であれば剣崎殿はどうするであろうか?
 おそらく止めようとするだろう。それをあの二人が快く思わなかったら……。
 いや、やめよう。全てが仮定の基に成り立っている話だ、疑いだしたらきりがない。真相は彼女らに会った時に聞くべきで、某は今自分が成さねばならぬ事を成す以外に道はない。
 ……仲間一人救えぬとは、神が聞いて呆れるな。
 剣崎殿、貴殿の事だ、最後まで己が志を貫いたのであろう。貴殿の遺志は潰える事なきよう某が受け継ぐ。
 そして剣崎殿を殺した者よ、覚悟しておくがいい。仲間の仇を討たぬは義に非ず。この賀斉、貴様を地の果てまで追いかけてでも、その首貰い受けるぞ。


思考を切り替え、これからどうするかを考える。
 まずサンレッドはどこへ行ったのか。追おうにもまるっきり手がかりのないこの現状。戻るにしてもあの険しい山を越える程の体力は生憎と残っていない。
 しかし、一旦一休みしてとなると完全に見失ってしまう事になる。

「ならば、とりあえず北に向かって歩くか」

 サンレッド達は北東へと向かった以上、北へ向かう以外に道はない。
 せめて彼奴らの真意くらいは知っておきたいものだしな。
 とりあえずこのまままっすぐ……。

『禁止エリアに侵入しています。あと三十秒以内にこのエリアから脱出しなかった場合、この首輪を爆破します』

 なに……?
 響く警告音。二度目の思考停止。
 首輪を爆破されてはたまらない。某は咄嗟に後ろへと飛び退ると警告音は消えた。
 どういう事だ?
 ここがF-5より先、地図に無い地だとすれば目の前が禁止エリアでここが安全なエリアと区分けする理由は無い。
 という事は、ここは地図に描いてある場所のどこかだというのか?
 慌てて地図を広げると、該当する場所があった。
 同じ5の列、西に山、そしてすぐ北にある禁止エリア。その地の名はA-5。
 ならば某は東に向かった先に西に来たというのか?
 俄にはありえん、妖術を受けたかのようなこの事態。
 未来の技術を使えば可能なのかもしれないが確証は無い。
 いや、一つだけそれを証明する方法がある。
 この理論が正しい場合、このまま北東に歩いて行けば病院や塚モールといった建築物と遭遇する事になる。
 この状況ではサンレッドを追う事は絶望的だろう。ならば情報を整理する為にも一度戻る必要がある。
 べ、別に翠星石が心配だとかそういった事は無い。
 やらなければならぬ事がたくさんできた。だが、とりあえずは北東へ。後の事はそれから考えよう。


【A-5 北部 草原/一日目 日中】
【賀斉@101匹阿斗ちゃん】
【状態】肉体疲労(中)
【装備】MEIKOの剣@人柱アリス
【持物】基本医療品、基本食糧、包丁@現実
【思考・行動】
基本思考:仲間を増やして、ゲームを倒し、脱出する。
1、北東に向かって進み、塚モールか病院があるかを調べる 。
2、あの二人が悪人かを知りたい。
3、リン殿達から剣崎殿の死の真相を聞き、剣崎殿の仇を討つ。
4、翠星石のような娘が欲しい。
5、DIO殿…貴殿を信じて良いのですな?

【備考】
※剣の花びらは視界を遮る恐れがあるようです。
※賀斉はどこかの明治時代の人と違って普通に日本語が読めます。でも最近の物(携帯電話等)は分からないと思います。
※F-5からA-5に来たのではと気付きました。


sm146:第二回定時放送 時系列順 sm148:咲夜、匙を全力でぶん投げる
sm146:第二回定時放送 投下順 sm148:咲夜、匙を全力でぶん投げる
sm124:あなたとは違うんです(住んでる世界が) 賀斉 sm171:君へ受け継ぐ永遠






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