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傷心融解 ◆sh/9YAh26Q





(さあ、追いかけるか否か。)

アカギは持ち前の頭を回転させる。

アレックスは強い。まともにやれば勝ち目は無いだろう。
だが、自分には強力な支給品がある。残りの支給品使えば勝つのはそう難しいことでもない。
腕が傷ついている今ならなおさらだ。
仕留めるならば今が最高のタイミングであるはず。ならば追うべきだが

(参加者はあの二人だけではない。そして俺の支給品におけるリスクは大きい。)

そう、このカードは一度使うと12時間使えないというリスクが存在する。
すでにスピード・ウォリアーは12時間使えなくなってしまった。
並外れた身体能力を持たない自分にとって支給品は無くてはならないものだ。
同じ間違いは絶対にしてはいけない。
あの二人を必死に倒したところで、カードが使えなくなった状況でまた強敵と出会えば、
そこでゲームオーバーなのだ。
目の前の獲物に夢中で自分が狩られては本末転倒。
殺した後はあの二人の支給品で場をつなぐという考えもあるが、戦闘で使わなかったとこ
ろを見ると期待は出来ないだろう。

(獲物は惜しいがここは引く場面だ。リスクを負うのに抵抗は無いが、自ら死にゆく馬鹿
はしない。移動手段としてバイクが手に入っただけで大した儲けだ。それに、あの女の
強運が本物なら、また次会うときまで生きているはず。)

そう考えて目標を他の安価者へと移す。
予想以上に強い参加者がいると分かっている今、まずは力をつけなければいけない。
できるならなるべく力の弱い奴、なおかつ役に立つ支給品を持っている奴。
狂気に染まった『ギャンブル』を楽しむにはまだ準備が必要だ。

(最高の『ギャンブル』をするためにまずは次の参加者に会いに行くか。)

アカギはバイクに乗り颯爽と去っていった。

【E-2 橋の近く/一日目・早朝】
【赤木しげる@闘牌伝説アカギ 闇に舞い下りた天才】
[状態]:胸部にダメージ(小)、ユベルに興味
[装備]:ヤンデレ妹の包丁@ヤンデレの妹に愛されて夜も眠れないCDシリーズ
[道具]:支給品一式、DMカードセット(スピード・ウォリアー、魔法の筒、くず鉄のかかし)@遊戯王シリーズ、元気ドリンク@星のカービィ(1/2)
    ジャギ様のバイク@北斗の拳、写真の束@心霊写真にドナルドらしきものが
[思考・状況]
1:支給品を手に入れ力をつける。
2:愛……そういう賭けも悪くない。
3:キョン子(名前は知らない)ハク(名前は知らない)アレックス(名前は知らない)も
  いずれ…
4:殺し合いに乗り、狂気の沙汰を楽しむ
5:もし優勝したら主催者と命を賭けた勝負をする
[備考]
スピード・ウォリアーが再使用出来るのは12時間後。




 ◇

「ハァッハァッ」

アレックスはハクを抱えながら走っていた。あれからもう1、20分ほど逃げていたが追いかけてくる様子は無い。
確認するとアレックスはハクをおろし、荒い息でその場にひざをついた。
腕を刺され、その上足の遅いハクを抱えて逃げていてはさすがに体力が持たない。

そんなアレックスをハクは心配そうに見る。
(いきなりだったけど、助けてくれたし悪い人じゃないよね。)

「あ、あの、大丈夫ですか?」

ハクは聞いた。かなりびびっているがこれでも勇気を出しているのだ。

「ハァーハァー……フゥ…もう大丈夫だ。バイクを置いてきたのは失敗だったが、 追い
かけてこないみたいだし運が良かったな。」

そう言いながらも苦しそうなアレックスを見てハクは助けてもらったときに
アレックスがさされていたことを思い出す。

「ち、血が出てますよ、止めなきゃ!え、えーと何か、布みたいなのは…」

自分のせいで負ってしまった傷にハクはパニックになりバッグをあさり始める。
だが丁度いいものは無い。

「お、おいそんな慌てなくても大丈夫だ。痛みはあるが出血はそこまで酷くないしほっ
といてもなんとかなるさ。」
「でも……」

さすがに何もしないわけにもいかないと思い悩んでいると、ハクは自分のリボンに気がついた。
これならと思いハクはリボンを解きアレックスに渡す。

「ならこれだけでも。気休めにしかならないかもしれないですけど……。」
「いや、それならありがたく貰っておく。さっきはああ言ったが、貧血で倒れたらたま
ったもんじゃないしな。」

そう言うとアレックスは自分の腕にリボンを巻きつけていく。

「おお、なかなかいいじゃないか。助かった。ところであんたの名前はなんて言うんだ?
俺の名前はアレックス。アレクと呼んでくれ」
「私は…弱音ハク。ハクって呼んでください。あと、さっきは助けてくれてありがとうございます。」
「気にしなくていいさ。悲鳴が聞こえたから行っただけさ。ところでなんでハクはあい
つに襲われてたんだ?」
「それが支給品のしゃべるおじさんと一緒に歌っていたら…」



「そうか、となるとあいつは要注意だな。殺しを楽しんでいさえするようだし。しかしあ
んなところで歌ってて、だれかに襲われると思わなかったのか?」
「まさか誰か聞いてるとは思わなかったんです。それに…」
(それに、歌っていれば考えなくて済んだから…)
「…どうした?」
「いえ、何も。それよりお互いの情報をもっと教えあいませんか?」

情報はこの殺し合いで生きていくのに重要な要素だ。アレックスとハクにそれを理解し、
殺し合いの前はどうしていたかなどを教えあったが、なんらヒントは得られなかった。
その後は支給品には何があったか、今まで何をしていたか、誰にあったかなどを教えあった。

「………で、その後歩いてたらKAITOって男に会って」
「KAITOさんに会ったんですか!?」

知り合いの名前にハクは驚く。自分のような日陰者ならいざ知らず、ミクやKAITOの
ような人気ボーカロイドまで巻き込まれているとは思わなかったのだ。

「ああ、ここにくるときに別行動になったがな。ハクは知り合いなのか?」
「ええ、私と同じボーカロイドです、といっても私みたいな落ちこぼれと違って、歌もう
まいし、人気もあるけれど。」
「あんまり自分を卑下するもんじゃないな。それとKAITOだが特に怪我はしてなかっ
たし、そんなに時間も経ってないから無事だと思うぞ。」
「そうですか、よかった。」
「ところでこれからどうする?さっきも言ったがデパートのほうに向かえばまたKAIT
Oの奴に会えるかもしれない。置いていった身で勝手かもしれないが、あいつも一人よ
りは心強いと思うからな。」

「これからどうするか」という問いに対してハクは返答に詰まった。始めハクは誰にも会
わずにすごそうと思っていたのだ。殺し合いに乗っているかもしれない者とあうことに恐
怖していたから。だが信用できる人物と出会えた今、ハクは独りになることに逆に恐怖を
感じているしていた。それに、ここには殺し合いに乗っているものだけでなく、アレック
スのようにむしろこの殺し合いに反対してるものもいることを知り、希望を感じたのだ。

(もしかしたら力を合わせれば帰れるかもしれない。)

ハクはそんな希望を感じて一緒に行くことを決めかけ、アレックスの傷ついた右腕が目についた

(そうだ、殺し合いを打開するって言ったって、局私に何かを成し遂げる力なんて無い、
あの怪我だって原因は私だ。これからもきっと誰かの足を引っ張って迷惑をかけてしま
う。なら私は一人でいたほうがいいに決まってる。)

ツマンネツマンネと言われ続けてきたハクは、自分の事を卑下する傾向が強かった。そん
な褒められたことなどほとんど無いハクには自信は無縁のものであった。だから、自分が
ついていくことに足を引っ張る以上の価値を見出すことができない。

「私は………私は、アレクさんとは別行動をとります。」
「なんだって?さっきだって襲われたんだし一人より二人のほうが安全だ。知り合いだっ
ていたほうが心強いだろ?」
「そうかもしれないですけど…私がいたらきっと邪魔になります。」

ハクは俯きながら語り始めた。

「私、はじめは人に会うのが怖くて、誰にも会わないでいようと思ったんです。だけど、
あの男の人に見つかって襲われて。でもアレクさんが助けてくれて、それで、信頼でき
る人に会えてとても嬉しかったんです。」

そこでハクは一度言葉を切る。

「でも、アレクさんは私のせいで怪我をしました。今度は自分のせいで誰か傷つくのが怖
くなったんです。私、愚図だからきっと足を引っ張ってしまう。一緒にいてくれる人が
きてもきっとその人が私のせいで傷ついてしまう。なら私は一人でいたほうがいいに決
まってる、そう思ったんです。他の人を巻き込むぐらいならそのほうがいいって。」

アレックスは話をだまって聞いていた。
ハクがどういう思いで言ったのかを理解したし、自分を含め他にいるであろう同志の存在の為に言っていることも。
だからこそアレックスは思った、ハクは自分をおろそかにしすぎていると。
もしその意見を認めてしまえば、十中八九ハクは死んでしまうだろう。

アレックスはハクに諭すように言った。

「だけどそれじゃあハクが危険だ。」
「私はいいんです。死んでしまっても私には悲しむ人はほとんどいなから、それに自分が一番分かってるんです。このままじゃ迷惑かけちゃうって。」

それはとても寂しい言葉だった。どこか強い意志すら感じるような。
だがアレックスは説得をあきらめはしない。。

「俺はハクが死んだら悲しむさ。それに、殺されかけたときにハクだって思っただろ?『死にたくない』って。」
「それでもダメなんです。」
「歌が好きなんだろ?また生きて返って歌を歌いたいだろ?なら死んでもいいなんて言わ
ずに一緒に殺し合いをつぶそう。俺はハクがいないほうが良いとは思わない。一人でも
多いほうが心強いさ。」

だがハクは首を縦には振らなかった。

「お願いです。アレクさんのためですから。」
「そういうわけにもいかないさ、ほっといたらハクが死んじまう。」

頑ななハクだがアレックスもあきらめる気は無かった。だがどうにもうまく説得することができない。

(どうすればいいんだ?なんとか言うことを聞いてくれればいいんだが……ん、そうだ!)

アレックスはハクと情報交換したときの話を思い出す。マスターの存在。
ボーカロイドにはマスターがいて、ボーカロイドが歌えるように調教するし歌を作ったりするという。そして基本ボーカロイドはマスターの言うことは聞くと。

(一応だが試してみるか。)

「なあハク。」
「なんて言ってもダメです。
「とにかく聞いてくれ。ボーカロイドには普通マスターがいるんだよな。」
「え?あ、はい。」

「なら俺がマスターになる。」
「え、ど、どういう事ですか!?」
「だから俺がマスターになるのさ。それならいいだろ?」
「で、でも」
「でもじゃない。このままほっといたら本当に死んじまう。多少強引だが言うことを聞い
てくれ。さっきも言ったが俺はハクに死んでもらって欲しくないんだ。それに俺はハク
のこと迷惑なんて思ってない。一緒に来てくれれば頼もしいさ。作曲の知識なんか持っ
てないが、歌ならいくらでも聞く。」
「マスター…」

『マスター』という単語を出されてハクは強く出れなかった。だが、それ以上にマスターになってくれるというアレックスの言葉が純粋に嬉しかった。

「だけどやっぱり…」
「ハク、もうそんな自分を卑下するな。そんなに自分が信じられないなら、俺がハクを信じるさ。」
「アレクさんが?」
「ああ、そうさ。俺はハクを信頼する。なんたってマスターだからな。」
「……」

アレックスの言葉にハクは思わず心が揺らいだ
信じてくれる人。自分を必要としてくれている人。ハクに今まで足りていなかったものだった。
だが、今のハクには信用してくれる人がいる。今までで何よりも大きな変化。それがハクの心を揺さぶった。

(ミクちゃん達にも信じてくださいって言われたことはあった。でも信じてくれるなんて
言われるのは初めて。今なら、ここまで言ってくれているアレクさんとなら、私にも何
かできるかもしれない、)

そしてハクは、

「改めて言うぞ。ハク、俺と一緒に行こう。」
「………はい。」

ついに頷いた。



「本当か!?よし、じゃあよろしくなハク!。」

アレックスが思わず大声を上げる

「こ、こちらこそ。迷惑をかけるかもしれません。でも、私なりに、できる限り頑張ります。」
「ああ、期待してるさ。皆でこの殺し合いを止めるんだ。」
「はい。」

(一人じゃ何もできないかもしれないけど、信じてくれる人がいるから。その人のためにもあきらめたくはない。弱音ははくかもしれないけど、自分のできる限りを、もう一度大好きな歌を歌う為に。)

ハクの閉ざしていた心が少し解けたのだった。



【E-2 /1日目・早朝】
【アレックス@MUGEN】
[状態]:疲労大。
   全身に打撲。左腕に刺し傷。
[装備]:無し
[道具]:共通支給品
[思考・状況]
1:ハクと一緒に行動する。
2:KAITOと合流する
3:バルバトスといつか会ったら倒す
4:殺し合いを止める為、仲間を集める
5:KAITOは人を見捨てられるような奴なのかと疑っている。
6:あのピエロに出あったらどうしよう・・・
7:温泉にはいつか行きたい……
※まだ名簿は見ていません。
 同じMUGEN出展の者や、MUGENでキャラが作成されている者については知っている可能性があります。
※F-3のデパート内に、床に大きく穴が空き、壁が一部粉々になっている部屋が一つあります。



【弱音ハク@VOCALOID(亜種)】
[状態]疲労(大)
[装備]無し
[所持品]基本支給品、九条ネギ@現実、ハーゲンダッツ(ミニカップ)@現実、伯方の塩(瓶)@現実
    魔王(芋焼酎)@現実、福沢玲子のシャーペン@学校であった怖い話
【思考・状況】
1.アレックスと一緒に行動する。
2:殺し合いを止める為、仲間を集める。
3.財布どうしよう……?
4.酒場がちょっと気になる
5.自分だけの歌を歌いたい。
【備考】
※設定はマスターでなく、ボーカロイドとしての彼女です。
※衣装にあるスピーカー等の装備は飾りに変えられています。
※2525円が入った財布(ニコニコ印)はデパートB1階レジに放置されています。
※バルバトスを危険人物と認識しました。
※振付マスター@完全振り付けマスターは顔を破壊されました。まだ機能はしている可能性があります。E-2の橋の下で踊っています。



sm82:雄山☆革命 時系列順 sm84:ツイントカマク搭載ゆとり
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sm66:アレックスに主人公をさせてみた(後編) アレックス sm100:放送聴いてから弱音余裕でした
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