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おまいら、バトロワどの敵まで勝てる?(ブロリー編) (前編) ◆CMd1jz6iP2





「レスリング? なにそれ、面白いの?」
「おう、面白いぜ! 俺のオススメはパンツを奪い合うスタイルだ!
それ以外でも肉体と肉体が、魂と魂がくんずほぐれつ!
特に兄貴たちのレスリングは特に最高だ。俺の体じゃできねーがな!」
「「ゆっくりほつれてってね!!」」
フランとラガナーは、いっしょに行動してから、ずっとこの調子だった。

「ところでフランちゃんよ。弾幕ごっこしてるとき以外は、なにしてんだい?」
「? ご飯は咲夜が持ってきてくれるよ?」
「いや、そうじゃなくてよ。暇つぶしに遊ぶとき、何してんだ?」
「? 弾幕ごっこよ?」

こんな会話があって、ラガナーは自分の知ってる遊びをいくつか話していた。
一番面白い遊び以外なら教えられるぜ、と。

現在、SUMOUが終わりレスリングのターン。
「アンタの知ってる遊びって裸体でぶつかるものだけなの?」
「なんだよテト。なら、お前は何を知ってるってんだ?」
「そうよ、テトの知ってる遊びも教えてよ」
「「ゆっくり教えていってねー!」」
話を振られてもと、テトは困る。
正直趣味などフランスパンの味比べだとか、新作のDVDのチェックくらいしかない。
本職を遊びというのもなんだが、やはりこれしかなかった。

「そうねぇ、やっぱり歌かしらね」
「「歌?」」
とにかく、実践した方が早いとテトから立ち上がる。
「おいおい、どこに誰が潜んでるかもわからねぇんだぜ?」
「大丈夫よ、そのときは私がぎゅーって壊してあげるから」
「「ゆっくり歌っていってねー!!」」
何にしようかと考え、歌いなれた歌がいいだろうと歌いだす。
「では歌います。重音テトで「鳥の詩」――」

そして、歌い終わった結果。
「下手」
「ゆっくりしね!」
「わかっちゃいたけどねー……あァァァんまりだァァアァ!!!」
これでも上手くなったのだが、残念ながら音楽に事欠かない幻想郷出身者は、求めるレベルが高すぎた。
「まぁそう言ってやるなよ。なかなかいい歌だったぜ!!」
「あ、赤さん!」

「あくまで「鳥の詩」って曲がな!!」
ま さ に 外 道 

完全にノックアウトされたテト。
その姿に、みんなが笑っていた。
「(まぁいいか……赤さんとゆっくりの笑い声はうざいけど)
歌が下手なのは自覚している。
それでも、みんなに喜んでもらえるならテトは本望だった。

「あはははは!……あー」
笑い出してからしばらくして。
フランは思い出したかのように呟いた。
「おう、どうしたフランちゃん」
「あんまり外に出ないから忘れてたんだけど」
ぽりぽりと頭を掻きながら。
「太陽に当たると死んじゃうのよねぇ」

「「なっ、なんだってーーっ!!」」
「「ゆっ、ゆっくりしていってねー!!」」

やはり吸血鬼。太陽光には弱いらしい。
一瞬で死ぬことはなくとも、徐々に気化して死んでしまうという。

「おいおい、マズイだろ。たぶん、あと何時間かで日の出だぜ?」
空は、まだ闇に包まれている。
ラガナーの言うとおり、日の出まで時間はあまりないだろう。

「どうするのよ、草原の真っ只中じゃ隠れられないわよ?」
「意外と平気かもしれないよー?」
灰になる当人が一番どうでも良さそうだった。
「とりあえず、大丈夫じゃなくても平気なように日光を遮れる場所に行こうぜ」
「と、なると……」
テトは地図を見て、どこに行くべきか考える。

「図書館なんてどう?」
「本なんて見飽きてつまらないわ」
一蹴されたテトの額に青筋が浮かびそうになる。
が、怒ればぎゅーどかーん。ここは堪え、別の場所を示した。

「なら、ホテルにするわよ。ここなら広くて動きやすいし」
「ホテルねぇ。いいわ、行きましょ」
そういうとフランは、なぜ飛べるのかわからない羽で飛んでいく。
「ちょっと待ってよ、私たちは飛べないのよ!」
「そうなの? 変わった人間ね」
不満そうに、フランは降りてきた。

「すまねぇな、フランちゃん。俺も兄貴くらい鍛えてたら走って追いかけるんだがな」
テトは想像してしまった。
空を飛ぶのと同じ速度で走る赤ん坊……しかも笑顔で。

「おぇっぷ」
「おいテトてめー、かわいらしい赤子見て吐きそうになるたぁどういうことだ?」
「「ゆっくり戻してってね!!」」
「(ミクさん、胃に穴開きそうです。)」
そんな会話にも混じらず、フランはごそごそと荷物を弄っている。

「だったら、このオモチャでも使う?」
フランは、二つに折りたたまれた小さな紙を取り出す。
「オモチャってその紙のこ――トォォォォ!!?」
フランが紙を開くと同時に。
「えっ、何、手品?」
魔導アーマーと呼ばれる、紛れもない兵器が現れた。


呂布は、メタナイトと戦っていた場所で悩んでいた。
「次はどこに向かうとするか」
結局、北に向かっていたらしい自分。
次にどこに行くにしても、迷わずつけるだろうか。
「考えても無駄か……よし!」

斬馬刀を持つ。
それをまっすぐ立てて。
パッと離して、倒れた先を見る。

「こっちにするか……」

斬馬刀の倒れた先には大きな建物があった。
「むっ!?」
その方角に、呂布は何かを感じた。
「なんだ、誰かいるというのか?」
斬馬刀を拾い、ホテルへと向かい歩き出す呂布。
「(この感じ……ふふふ、なるほどな)」
一歩近づくたびに感じる高揚感とも違う感覚。
それは、呂布がこの会場に呼ばれなければ、訪れていたこと。

「いるというわけだ。俺に死を覚悟させるほどの何かが」
呂布は歩みを進める。―――文字通りの『死地』へと。

ブロリーは睡眠をとっていた。
体力を回復させ、また破壊を繰り返すために。
だが、まどろみの中見た夢はブロリーを覚醒させる。
――おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ!!
――おい、見ろよ。パラガスの息子が、バーダックの息子に泣かされ―――
「カカロットォォォォ!!!」
目覚め、目の前のカズヤを潰れるまで蹴り続け、その血を身に浴びる。
「ぐおおおおお!!!」
ブロリーは激怒した。
ただの人間が自分を傷つけたこと。ただの人間に傷つけられた自分。
そのどちらも、ブロリーは激しく気に入らなかった。
死体を嬲るのにも飽き、ブロリーは立ち上がった。
「へぇあ!!?」
折れた足が痛み、顔をしかめる。
「どうする……?」
骨折などしたことのないブロリー。
だが、父パラガスはブロリーが小突くだけで重傷を負っていた。
彼が自分の怪我を治療している姿は何度か見ていたことがあった。
「たしか、固定するんだったなぁ」
いいものがないかと、初めてディパックを開く。

「これだぁぁぁ!!!」
ブロリーは包帯を見つけた。
足首を固定し、再び立ち上がる。
先ほどより、痛みを感じなかった。
「あのクズでも追うかぁ?」
藤崎瑞希と名乗り自分をコケにしてくれた男。
あいつをどう嬲って殺してやろうかと考え、ブロリーは歩く。
「まていッ!!」
自分を呼び止める声に、ブロリーは笑う。
動かずとも、勝手に近づいてくる獲物が多いことに。

「なんだきさ「俺の名は呂布奉先!!」へぇあ!?」
いつもと逆のパターンに面食らうブロリー。
「やはり強者……血が高ぶ「ブロリーです!」……行くぞ!!」
呂布が駆ける。
その手にした斬馬刀を、渾身の力でブロリーへと振りぬいた。

「ぬっ!? お、おお……ッ!!」
「ガッ!? ヌアアアアア!!」
神速の一閃をブロリーは掴み止める。
だが、それでも勢いは止まらない。
「この呂布奉先の一撃を、片手で受け止めるだと!!」
男――呂布は斬馬刀に一層力を混める。
「ヌウウウウウ……!」
地面に亀裂が入り、僅かにブロリーの体が沈む。
「この……ゴキブリがぁぁぁ!!!」
「ぐ、ごおおおおお!!!??」
折れていない足で、ブロリーは呂布を蹴り上げる。
その拍子にバランスを崩して転んでしまうが、そのままの体勢で手から弾を放つ。
「はぁ!!」
「ぐぅあああああ!!?」
その直撃を受け呂布は平原の彼方まで飛んでいった。
「俺を本気で殺せるとでも、思っていたのか?」
汗を拭いながら、ニヤリと笑うブロリー。
「さぁて……次は誰だぁ?」
気配を感じ取り、ブロリーはその方角に歩きだした。


そして、テトたちは
「見せてもらおうか。帝国の魔導アーマーの性能とやらを!」
「おい! カッコつけてんのもいいが、ちゃんと操縦しろよ!!」
「「運転していってね!!」」
空を飛ぶフランの後を、魔導アーマーで追っていた。

「にしても、動かせるもんね」
魔導アーマーに付属していた『凡骨にもわかる!魔導アーマー完全大喝采マニュアル』。
タイトルはアレだが、少し読んだだけで基本動作を理解し、実際に動かすことができた。
「おっ、どうしたんだフランちゃん?」
魔導アーマーと同じ高度まで、フランが降りてくる。
そのまま、何も言わずに魔導アーマーの肩に座ってしまった。
「どうかしたの?」
「わかんない。なんだか疲れちゃって……」
暗闇の中よく見ると、息荒く呼吸し額に汗が浮かんでいた。
「んー、運動不足かなぁ」
「ま、せっかく乗り物があるんだ。無理に飛ぶ必要もないだろ」
「「ゆっくりしていってねー!!」」
フランを肩に乗せたまま、魔導アーマーはホテルに直進する。

ようやく見えてきたホテルに、一向は距離を詰める。
そして、その距離がゼロに近づくにつれて。
その無残な姿を理解していくのだった。

「なによ、これ……?」
半壊したホテルを見て、テトが発した最初の言葉だった。
「へぇ、すごいじゃない。前衛的ね」
「そういうレベルじゃねえぞ? 爆弾でも使ったのか?」
フランを除く全員の顔色が悪い。
「ね、ねぇ、ここはボロボロだし、別の場所に行「けると思っているのか?」ッ!?」
テトの言葉を遮った、ここにいる誰でもない声に振り向く。
そこには、足を引きずりながら歩く大男の姿があった。
男は血まみれだった。怪我をしているのか、返り血なのかは判別できない。

「あなたは「ブロリーです」……どうも、私は「軍人ですかぁ?」いや、これは趣味で……」
なんとも不気味な男に、誰もがどう接したらいいか分からない。
そんな中、会話を始めたのはラガナーだった。
「なぁなぁガタイのいい兄ちゃんよ! ブロッコリーだったっけ?」

「ブロリーです……っ!」
「おお、悪いな! んで、ブロリーはよ、あの主催者に文句とかねぇのか?」
「文句だとぉ……あるっ!」
ブロリーは自身の状態について大きく不満を持っている。
それを仕組んだあの二人を
「生かしておくわけにはいかぬぅう!!」
「おお! だったらどうだい、俺たちと組「むとでも思ったのかぁ?」っておい、人の台詞に被「ヌゥゥゥ、カカロットォォォォォォ!!!」あー、ダメだこりゃ」
さすがのラガナーも話を聞かない相手に交渉はできなかった。

「ねぇねぇ。だったらこいつ、壊しちゃってもいいの?」
「ああ~、そっそうね、でもアイツ怪我人みたいだし……」
というより、ここは何も見なかったことにして逃げるべきなのではとテトは思っていた。
だが。
「フン」
「えっ?」
ブロリーの無造作に放った弾は、そんな会話を断ち切った。
「ぎゅー」

フランはいつものように手を握ると、弾はテトたちに届く前に爆発した。
「すごいのね、人間なのにあんな大きな弾幕を……えっ?」
爆発によって起きた土煙。
それを撒き散らすほどの速さで、ブロリーが突進してきた。
超低空で、空を飛びながら。
「ぎゃぶっ」

次に知覚できたのは、悲鳴とも形容できない声を上げ吹き飛ばされるフラン。
そしてフランを吹き飛ばし、魔導アーマーの真横にいるブロリーの姿だった。
「あ、あ……」
正確には、テトにはフランが吹き飛んだ瞬間がわからなかった。
テトの顔と魔導アーマーに飛び散ったフランの鮮血が、そういう結末を迎えたことを―――

「テトォォォォ!!!!」
「「ゆっくりしないでねーーー!!!」」
ラガナーとゆっくりの声に反応し、魔導アーマーの腕を振り上げる。
その先端についた大爪がブロリーを捉え
それより「遅く出した」ブロリーのパンチが、魔導アーマーの腕を直撃した。

やはり、テトには何が起きたか分からなかった
気づけば、魔導アーマーの片腕が吹っ飛び、交通事故のような衝撃が襲っていた。
「(なに……よ、あのバ ケ モ ノ)」
あれに比べれば、見た目がカワイイ分フランの方がマシ――
そんなことを考えながら、テトの意識は闇に飲まれた。

「……弱い」
あまりにも弱すぎる敵に、ブロリーのイライラが募る。
彼を除く全員が、吹き飛んだか動けない状態にある。
その中で、すぐ足元に転がっていた赤ん坊を摘みあげた。
「……よぅ、やるじゃねえか」
「なんなんだぁ、お前は?」
赤ん坊が喋る光景は、ブロリーから見ても異様なものだった。

「へっ、俺の名前はラガナー。人呼んで赤さん……世界一歪みねぇ赤子よ!」
「歪みねぇ、だとぉ? フ、フハハハハハハ!!!!」
歪みねぇ。その言葉に反応したブロリーを見て、赤さんの表情が変わる。
「な、何がおかしいってんだ?」
「お前、パンツレスラーとかいう奴の仲間かぁ?」
「なぁ……ッ!?」
やはり、この会場に来ていたのか。
赤さんの表情は、一瞬喜び、しかしすぐに怒りへと変わる。
「まさか、てめぇ兄貴を!?」
「アニキィ? あのカズヤとかいうクズのことかぁ?」

「カ、カズヤだと……?」
ビリー・ヘリントンではなかった。
その好敵手の名前……兄貴が再選をいつも楽しみにしていた、あのカズヤが。
「向こうにゴミが残ってるぞ? 俺に逆らわなければ、楽に死ねたのになぁ?」
「この……外道がぁぁ!!」
ぶんぶんと手足を振って暴れる赤さん。
だが、いくらがんばろうと彼は赤ちゃん。
ブロリーの体に触れることもできない。
「お前もバカですかぁ? 歪みねぇ意思とやらはどうしたぁ!」

「ガッ!?」
まるでボールのように、赤さんは地面に叩きつけられる。
二、三度跳ねて、赤い染みが広がる中で、赤さんは動かなかった。

「うっ……?」
テトは、意識が混濁する中状況を整理した。
一瞬目の前が真っ暗になって、気絶していた。
その前に、何があったか。

『テトォォォォ!!!!』
『『ゆっくりしないでねーーー!!!』』

――自分以外の声が聞こえない。

「赤さん!? ゆっくり!?」
倒れた魔導アーマーを建て直し、周囲を見回す。
すぐに白目を向いたゆっくり二匹が近くに転がっているのを発見できた。
だが、ラガナーは違った。

ブロリーのいる場所から数歩の位置に、転がっている。
真っ赤に地面を ソ メ ナ ガ ラ 。

「アンタ……赤ん坊になにしてくれてのよぉぉ!!!」
ブロリーに向き直り、魔導アーマーの攻撃スイッチを押す。
赤い、高い熱量を誇るビーム。
「ぬぅぅぅぅぅぅぅ……ハッーーー!!」
ブロリーの雄たけびが、空気を歪ませる。
赤い熱線……ファイアビームは、まるで空気の壁に阻まれるようにブロリーの手前で霧散していく。
「そ、そんな……き、気合だけでファイアビームを、か、掻き消「へぁぁ!?」あ……」
霧散しきらず一部が直撃し、よろめいた。
「い、今のうちに……!」
テトは赤さんの元に急「げると思っているのか?」
ブロリーはすぐに立ち直り、赤さんを掴みにかかる。

「フレイムシューーット!!」
「ぬああ!?」
今まさに赤さんを掴む寸前だったブロリーに、二発の炎が命中する。
炎に包まれ転がるブロリーに驚きつつ、炎の飛んできた先を見た。

そこには、炎そのものが君臨していた。
周囲の草を焼き払いながら、そこに立つは赤き悪魔の妹。
自らの流す血で、赤く染まった吸血鬼の末裔。
「――ごめんね、ラガナー。油断しちゃった」
フランドール・スカーレットが、そこにいた。

「その髪……お前、サイヤ人かぁ!」
「訳が分からないから、壊れてちょうだい?」
右手を突き出し、しかしフランの動きは止まる。
「目が、見えない?」
「どうした、俺を壊すんじゃあなかったのかぁ!?」
先ほどの焼き直しのように、ブロリーが飛びながら迫る。


「――舐めないで。 ファイアボール!!」
吹き飛ばされる前には持っていなかった炎のように赤い柄の剣。
そこから赤い火球が生み出され、ブロリーめがけて飛んで行く。
「ぬぁ!!」
ブロリーの腹部を狙った火球は、片手で弾かれた。

『フランの力は効かないようだな』
「――ええ、そうね。どういうわけか、生き物の目は見難いみたい。
右手に持ってくることも出来ないしね」
「んん~? お前ぇ、今のは誰の声だぁ!?」
「あなたの壊し方の相談よ。私もあなたも残機は1。
私たちは、コンテニューなんて出来ないんだから!!」


二人が激突する中、テトは赤さんを回収した。
「うっ……酷い」
あの豪腕で叩きつけられた赤さんは、見るも無残な姿だった。
「ごめん、赤さん……痛かったでしょうに。キモイ赤子だったけど、アンタは頑張ったわ。
今度はまともな人間に生まれ変わるのよ」
薄く開いた赤さんの目を閉じさせようと、手をかざす。


クワッ
 --                 , -'"  ̄ ` 丶、  /
 ─--            /         \|     無
              /            |     事
 ───           i   _ _     _ _   ヽ_   だ
  ̄ ̄         | /二`     "二ヽ、 |  〉  よ 
             _|  _,ィiュミ   r_,ィiュミ  レ-|   !
 二二二         ヾ!   - ' r  `ヽ  ̄´  | ∧
 ── ___      ゙!  〃  ^ ^  ヽ   l-/  〉
  ま             i   { ='"三二T冫  /´_ノ/\__
  さ  二ニ    _,ィヘ  ヽ ヾ== 彳   /:::/`ー- 、
  に     _, ィ´:::::/ l\ ト、 ー一 / /::/      \
  外     /  |::::::::: ̄ ̄ ̄::`ー=彳_∠ _      ヽ
  道   /   |::::::::::::::::::::::::::::(‥):::〈_     \       l
     r'"`丶、 |:::::::::/:::/::::´:::::::::::::::::(_     ト、      |

        ,.-’”: : : : : : : : : : :`ヽ、
       /: : : : : : : : : : : :U\: : \
      ,-/: : : : : :|: : : \: : : : : : ヽ: : \
     |: :|:,U: ー’ : :-─’ヽ: : i: `ヽ、: : :───、
     |、: |: :/\: : : :| \: \:|: : : :,-、; : : : : : : >
      ,==/イf:ハヾ!/ ,=、\! i: : /:/ハ: : : : :ニK  
     |= : : !| 弋:! |! f:::::ハ;-Tヽ//::|::|: : : : : :/  ━━┓┃┃
     K二/|!      `ー”Uリ: : /|:::|::|二: : :ト、     ┃   ━━━━━━━━
      トKヾゝ'゚  ≦ 三Uイリ/ヽ|:::ヽ!: : r’”     ┃               ┃┃┃
      |/ 。≧    三  |    く: ミ{                            ┛
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     レ,、   >三/::::|: : : : : :,.-、
   ≦`Vヾ   ≧|:::○:|: :_,.=”‘_,.-`ヽ
。゚ /。・イハ 、、 `ミ。 ・: :::/|_,.-’”/ _,.-”ヽ
         | |ニ!|:::::|: : : : : : :/ 04 /

「げぇぇぇぇ、赤さんーーーーー!?」
「勝手に殺すなよ! ゲフッ……おい、俺の荷物を空けろ」
「赤さん!? やっぱり無事なんかじゃ……」
「うるせぇ、俺はやらなきゃなんねーんだ! 歪みねぇ意思をアイツにみせてやるんだよ!」
一言喋るたびに、赤さんの顔色は蒼にも白にも変わっていく。
「わ、わかったわ! 私に任せて、何をすればいいの?」


ブロリーとフランの戦いは、一方的な防戦になっていた。
「なんなんだぁ? もしかして手加減してくれてるのかぁ?」
「ッ……当たったら、ちょっとは痛がってくれないとつまらないよ!」
フランの攻撃は何発か確実に当たっている。
だが、僅かに傷つくだけでまるで堪えている様子は見えない。
対するフランは、直撃こそ避けているが、傷が増える一方だった。
「(あの場所を、うまく攻撃できればなぁ)」

フランの能力である、ありとあらゆるものを破壊する能力。
それは、この世全てのものに存在する「目」をつぶすことで破壊を起こす能力。
その「目」を、フランは手の中に移動させ潰すことができる。
相手を見るだけで、その手を握り締めるだけで相手を破壊する、恐るべき能力だ。

もちろんその能力は制限されてしまっている。
首輪の「目」はもちろん、生物の目もほとんど見えない。
できるのは、虚空や、無機物の「目」を潰すことだけ。
しかも、フランには自分の持っている剣の「目」も見えない。
支給品本体もまた、「目」を見れない制限の対象なのだ。
更に言えば、その使用の際に消費する体力も激増している。
数回「目」を破壊し、同様に体力の消費を激しくされた飛行能力の行使。
ブロリーの弾を破壊した時点で、かなりの疲労が気づかぬうちに蓄積していたのだ。
隙を疲れたとはいえ、初めにブロリーの攻撃を受けたのも体が思うように動かなかったためである。

そんな制限された能力だというのに、フランには一箇所だけ「目」が見えていた。

ブロリーの腹部の僅か一点。
「(私の調子が悪くても「目」が見えるくらいに壊れやすいってことよね?)」
その目を、手に移動させることまでは制限によって出来ない。
だが、そこを直接攻撃して壊すことは出来るのだ。

それを、ブロリーはけして許さない。
出血と疲労の激しいフランに、チャンスはやってこない。
「(こういうとき、お姉さまならなんていうのかな)」
どうせ、フランは負ける運命にある、とか言うのだろう。
「(バカだよねぇ。それじゃあ面白くないじゃない)」
勝敗が分かってて、楽しいことなんてない。
弾幕ごっこだって、勝ち負けが分からないから面白いのだ。

「ちょこまかとウルサイコウモリめ!」
攻撃する隙など、ブロリーにはない。
無いならば、それで決まってしまうのか。
「無いなら、壊して作ればいい!!」
フランは手を握り、潰す―――ブロリーの足元の地面の「目」を。
「ぬぁ!?」
足元が砕け、バランスを崩したブロリーの腹部にめがけ、剣を突き入れる!

「やった――ぐぅ!」
その刃の「先端」が腹部に刺さったのとまったく同時に。
ブロリーのハンマーのように振り下ろされた拳がフランを潰した。

「グゥゥゥゥ!! キッサマーーー!!」
僅かに出血した腹部は、ブロリーの怒りを増幅させただけだった。
呼吸さえままならないフランを何度も踏みつける。
「うっぐ……吸血鬼より、人間のが速いなんて、ルール違反、じゃない?」
「人間……? 違う、俺はアクマだ」
「(もーダメかなぁ。でも、ちょっとだけ……面白かったなぁ)」

「ま、待ちなさい! これ以上フランちゃんに近づくなら死んでもらうわよ!」
諦めたフランの耳に、無謀すぎる声が届いた。
「なにやって、テト、ラガナーを逃がしたんじゃ……あう!」
「お前に俺が殺せると思っているのか?」
馬鹿にしたように笑い、ブロリーはフランを更に踏みつける。
「そう、仕方ないわね。だったら押させてもらうわ……首輪を爆破するスイッチをね」
「なんだと……!?」
ブロリーの足が止まり、今度はテトが笑う。
その手には、リモコンのようなものが握られている。
「私の支給品のひとつ、首輪の強制爆破装置よ。
何度も使えるわけじゃないけど、あんたみたいなバケモノを殺せるな「お前、バカですかぁ?」えっ……?」
止まったブロリーは、踏む力を強める。
「やめなさいよ!」
「どうした、首輪を爆破するんじゃなかったのかぁ?」
笑うブロリーに、テトの表情から恐怖が滲み出る。
それを見て、ブロリーは確信した。
「首輪を爆破する……そんなの嘘だッ!!!」
あの藤崎瑞希と同じ。
いや、完全なハッタリなのだからそれ以下だとブロリーは蔑む。
それが真実であることを証明するように、テトはただ震えて

「しょうがないね。ごめん、フランちゃん」
スイッチを、押した。

――ピピピピピ!!
「え゛!?」
『起爆スイッチ、稼動確認。カウントダウンに入る』
胸から聞こえる音声。そして、規則的な電子音。
「へあぁ!? ……爆発するの!?」
「な、なんで胸から……じゃない、初めに言ったでしょ! 
もう私にも止められない……違うエリアに移動しなければ、あと25秒くらいの命よ!」
音がする場所に驚きつつ、テトはブロリーに死の宣告をする。
バカな、ハッタリのはず……そう思うブロリーの耳に、別の電子音が聞こえた。
「こいつからも!?」
足元のフランからも首輪の電子音が聞こえる。
「アンタが騙されて離れてくれれば……フランちゃんを巻き込まずに済んだのに!」
悔しそうに涙を流すテト。つまり、これは紛れもない……

「マジで!? 死ぬのイヤァ!!!」
叫びながら全力で、ブロリーはテトから逃げ出した。

徐々に遠ざかる電子音。
そして、もう一つの電子音だけが残った。
「フランちゃん、大丈夫!?」
「あんまり、大丈夫じゃないけど。それにもうすぐ大丈夫じゃなくなるし」
「フ、フランちゃん……」
『15秒くらい、14秒くらい、13秒くらい……』
渋い親父声の適当なカウントが進む。

「別に怒ってないわ、負けそうだったし。本当はあいつを壊さないと気が済まないけど」
「ねぇ、フランちゃん。その、ね……」
『8秒くらい、7秒くらい、6秒くらい』
カウントは10を切り、最後の時が近づいていく。
「でもねぇ、最後はちょっと楽しかったよ。
勝って終われれば、一番良かったんだけどなー」
特に何の悔いもなく、フランは終わりを迎える。

ブロリーは低空を全力で飛んでいた。
どこまでがエリア内なのか分からず、それでも爆弾のカウントを止められるように。
『3秒くらい。2秒くらい。1秒くらい……』
止まらない、止まらない、止まらない、止まらない、止まらない、止まらない。

「まだ死にたくないんだけどおぉぉぉぉぉ!!!!!」
多くの悔いを残し、ブロリーは終わりを迎える。

『爆破』


【フランドール・スカーレット@東方project 死七確認】
【ブロリー@ドラゴンボール 死七確認】



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