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森の妖精と氷の妖精 ◆WWhm8QVzK6



(登録タグ) パロロワ チルノ 森の妖精


見通しの良い広い平原。
そこで水色の少女が物陰ににぐたっと横たわっている。
表情には疲弊の色が見られ、体を動かすのも辛そうだ。
少々荒い吐息を洩らして氷の妖精、チルノは一人呟いた。

「うぅ~……やっぱり痛い……」

すぐに治らないことは⑨な彼女にも理解できた。
しかし悠長に寝そべっている暇はないことも理解していた。
此処にはあんな奴がまだいるのかもしれないと思うととても油断は出来なかったのだ。

「もっと……ちゃんと休憩できる場所を探さないと……」

しかし体が思うように動かない。動こうにも痛みが彼女に動くことを止めさせるのだ。
呂布が彼女に与えたダメージは並みのものではない。
彼女がまともに動けるようになるには後数時間は要するだろう。


微風がチルノの髪を僅かに揺らす。
チルノはため息をつき、少し体勢を変えようとしたその時

(……誰?)

遠くから足音が聞こえる。がさがさと草を踏み分ける音が夜の空気に響く。
彼女が隠れている岩陰まで近づくのはそう長い時間ではないだろう。

彼女はもちろん万全の体制ではない。
今ここで戦っても先程のダメージの所為で辛い戦いを強いられる、
もしくは最悪の事態になることもあるだろう。
相手に取り入ることを考えるという選択肢もある。




しかし、彼女がそんな選択をするだろうか?


彼女はチルノである。
チルノであるから、彼女は果敢に向かっていくのだ。
馬鹿なのではない。馬鹿だからではない。
チルノだから、そうするのだ。
彼女は自分の信条には反することはない。それを信条と呼べるかどうかはあやしいが……

とにかく、彼女はまだ見ぬ相手に向かって戦いを申し込む気だった。


       ◆       ◆       ◆       ◆


結論からいえば、気づかれていた。
彼女が頭隠して尻隠さずといった恰好では決してなかったのだが。
存在するだけで発せられる彼女の冷気は彼にとって容易に肌で感じることができた。
さっきの戦闘の余韻がまだ冷めやまぬビリーの肌にはそれはもうバレバレの存在だっただろう。


両者の間で緊張が走る。
刹那的な時間ですら永いように感じられる。
二人を隔てるのはこの岩のみ。
姿の見えない相手に対し、果たしてどちらが先に動けるか。
有利なのはビリーの方だろう。なにしろほぼ正確な位置が分かっているのだから。
一方のチルノは相手が右から来るか、それとも左から来るか判別はできない。
まだ離れているうちに飛び出せば正面から対峙することもできただろうが体のダメージがそれを許さない。

結果的に彼女はビリーが出てくるまで対処できないでいた。



岩陰から約5メートル。ビリーが走った。
気づいたチルノは両手で弾幕を張る用意をする。
左右どちらからでも対処できるといえば最善の方法だろう。

一瞬、足音が消えた。
しかし彼女の視界にはまだ何も現れない。
右を向いても、左を向いても、見えるのはだだっ広い平原だけ。

(え?どこ!?)

まだ岩の後ろにいるのか。しかし、もう待っている余裕はない。
そう思うとチルノはすぐさま体を起こし岩の後ろへ――――――――

振り向いた瞬間に後ろから聞こえる着地音。
まさかと思ったが時すでに遅し。
ソイツは着地したかと思えば一瞬のうちにチルノに接近し、弾幕を放とうとした手はあっという間に
ゴツい手にがっしりと掴まれた。

「きゃああっ!」

掴まれたことによる振動が骨に響き、チルノは思わず声を上げた。

(こ……このままじゃやられる……)

そうは思うものの身動きは取れない。
バッグの中の武器を手に取ろうにも届かない。
しかし、目の前のソイツは何もしてこなかった。
というかチルノの姿を見て若干呆けているようだった。
しかし彼女の手を掴む力は解けるほどには緩まない。

「は……放しなさいよ」

「…………どういうことなの」

「へ?」



       ◆       ◆       ◆       ◆



ビリーにしてみれば驚愕の事態だった。
まさかこんな殺し合いに子供が参加させられているなど思いもしなかった。
勿論、この少女もただの人間というわけではなさそうだが見れば結構なダメージを
負っているのがわかった。

「大丈夫か?」

「……関係ないわよ。それよりアタイと勝負しなさい!!」

「元気があるのはいいことだが今はそんな場合じゃあない。これでも食べるといい」

そう言うとビリーはチルノから手を放し、バッグの中からあるものを取り出した。

「体力が回復するらしい」

なにやら海苔管のようなものを取り出し、それを振ると中から丸い粒が幾つか出てきた。

「何これ」

そう言いながらもチルノはそれをつまんで口に入れてみた。

「……おいしくない」

「正直俺に言われても困るね」

ところでビリーは気になることがあったので目の前の彼女に聞いてみることにした。


「君はとても涼しそうだけど、その冷気はどうやって出してるんだ?」

「アンタも涼しそうね」

「……」

「いいわ、特別に教えてあげる。アタイは氷の妖精だから涼しくて当然なのよ!」

彼女は自慢げに答えた。
しかし、ビリーには彼女が真面目に答えてるのかわからなかった。

「妖精?言葉どおりでいいのか?」

「意味がよくわからないけど、アタイは妖精よ!」

そう言うと背中についている6枚の透明な羽根らしきものを動かしてみせた。
彼はそれを見ると半信半疑ながらも彼女に納得せざるを得なかった。
彼女は、飛んでいるのだから。

「あ、イタタ……」

しかしすぐに地に落ちてしまった。

「君に一体誰がそんなことをしたんだ?」

「リョホーセンってやつと戦ったのよ。でも関係ないわ!あいつはアタイが倒して部下にするんだから!」

「……」

ここまで傷付けられた相手にこの少女はまだ勝てると思っているのだろうか?
それと同時に彼はそのリョホーセンという奴とも闘ってみたいと思いながら
ビリーは神妙な面持ちになってチルノに問いかけた。

「君は俺と一緒に行動するつもりはあるか?」

「なんで?」

「君のその怪我じゃこれから行動するには危険だ。君の目標も達成できないんじゃないか?」

確かにチルノは通常に比べて並でない力を持っている。
だがしかし、ビリーにしてみれば彼女はあくまでも子供でしかないのだ。
その子供が傷ついているのに自分が見捨てるわけにはいかない。
そう思っての提案だった。

「ダメよ」

「ホワィ!?」

「だって私は一人で行動するって決めたんだもの。誰かになんか頼れないわ、いずれあんたも
 アタイの部下にしてやるんだから!」

施しを受けといてどの口がほざいとんじゃボケと言われかねない言動だがビリーは真剣に彼女の
話を聞き、そうしたうえで再び言葉を紡いだ。

「じゃあ君の怪我がよくなるまで側にいよう。それでいいか?」

「……仕方ないわね、まあいいわよ」

納得してくれたようでなによりとビリーはにっこりした。
しかし、彼らの周りを取り巻く環境は変わらない。
未だにそこらじゅうに危険が潜んでいるのだから……。

【一日目 黎明/D-3 中央部 平原】



【チルノ@東方project】
[状態]全身強打、右肩甲骨、左肋骨に若干のヒビ(怪我は少し回復)、小程度の疲労
[装備]なし
[道具]支給品一式、毒蛾のナイフ@ドラゴンクエストシリーズ、DMカードセット(翻弄するエルフの剣士、鉄の騎士ギア・フリード、ガーゴイル・パワード)@遊☆戯☆王
[思考・状況]
基本思考:殺し合いには乗らないが手当たり次第倒して部下にして回る、主催を倒す
1:回復の為に休憩。
2:さいきょーを証明する。
3:動けるまで人間(ビリー)が側にいるのを認める。
4:さいきょーのあたいがさいきょーのチルノ軍団を結成して主催者を倒す。
5:リョホーセン(呂布)を倒して部下にする。
※備考

漢字が読めません。
空は飛べますが体力を余計に消費します



【ビリー・ヘリントン@ガチムチパンツレスリング】
[状態]:軽傷(行動に支障なし) 
[装備]:半袖ジーパン(二試合目の最初の姿)
[道具]:支給品一式,万葉丸(27/30)@零シリーズ、不明支給品1~2個
[思考・状況]
基本思考:強者を求める。
1:少女(チルノ)が動けるようになるまで側にいる。
2:強者と戦う。
3:トキともう一度戦いたい。
4:リョホーセンとやらが気になる。

【万葉丸@零シリーズ】
ホラーゲーム、「零」のシリーズにおいてお馴染みの回復アイテム。
使うと体力がそこそこ回復する。



sm43:参加者見つけてすぐ屠る~狂気のバルバトス・ゲーティア 時系列順 sm45:優しい悪魔
sm43:参加者見つけてすぐ屠る~狂気のバルバトス・ゲーティア 投下順 sm45:優しい悪魔
sm08:『最強』 チルノ sm68:フェアリーバスターズ!EX
sm24:TOUGH BOY ビリー・ヘリントン sm68:フェアリーバスターズ!EX






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