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OP8 ◆OZbjG1JuJM


 あ、ありのまま起こったことを話すとしようか。
「俺はいつもの様に寝て目覚めたと思ったら冷たい床に横たわっていた」
 超感覚とか(ry もっと恐ろしいものの片鱗を味わった気分だぜ……!

 まずは落ち着こうぜ俺。えーと、ここは一体どこなんだ。
 小動物のごとく周囲をキョロキョロ見回すが、広い場内に相反するかのごとく人気が無い。
 上空にはファンシーな星空が散りばめられている。四隅のタワーのようなものから光が放たれてるのを見る限り、ここはプラネタリスムか何かだろうか?
 まさかハルヒ――と思いかけ、不意に足元を見た俺はそこでようやく異常に気がついた。

 待て、俺はこんな短いズボンを履いていただろうか? ……いや、っていうかこれってスカートでは?
 いやいや、スカート以前にこの服装……女子ものの制服ではないか!? あ、カーディガン羽織ってるな……長門とおそろいか。
 ってそんなことを気にかけてる場合か! 何だこれは、いつの間に俺は女装をさせられ……

「うわっ!!」

 瞬間、部屋の片隅に謎の生物が現れた。一つ目を持ち黒い包帯を巻いたような風体をしていて、きぐるみを着ているようにしか見えない。
 驚いたのは向こうも同じだったようで、周囲を見回したり俺を見たりして戦いている。

 ……あれ、待て待て。今の俺の悲鳴……
 …………俺の声、こんな高かったっけ? というかやけに愛らしい声をしてなかったような。

 とんでもなく嫌な予感を抱えふと胸に手を当てて見る。そこに一般高校生男子の持つ胸板ではなく、やわらかくも珍妙な、俺が踏み込んだことのない膨らみが存在していた。
 長門以上、鶴屋さん以下ぐらいか……って何を鑑定してんだ俺は!
 咄嗟に股間に手を伸ばすも、果たして涯を共にした相棒を認知することなく空を切った。後頭部に手を当ててみると個人的に好みのヘアースタイルがそこにあった。

 これは、なんていうか、あれか。

 俺――キョン――は女になってしまった――――らしい。

「んな、馬鹿なぁぁ!」
 思わず大声を上げてしまい周囲の面々が振り向いた。っていつの間にか随分な数が揃ってるじゃねえか。
 どうやら俺が一人パニックを起こしてる内にどんどん人員が追加されていたらしい。よく考えて見ればこの、人間(じゃないもの混じってるが)が次々とテレポートしてくる状況も異常ではないか。

 そんな混乱の渦中に、まさしく全ての始まりを告げる言葉が投じられた。

『集まったようだな。 皆、我がスタービューコロシアムへようこそ!
 ……ま、ここは一種の待機室のような場所に過ぎないがね』
 振り向いた顔が、今度は一同にして声のした方に向いた。それは俺も同じことで、そちらを見るといつの間にか、メッセージが記載された長方形が浮かんでいた。
 近未来を舞台にしたアニメなんかに良くある、宙に浮かんだウィンドウを咄嗟に思い浮かべる。
 長方形の両端には右と左を指し示す黒い三角形があって、その中央にさきほどの声が告げた内容と同じ文面が記載されていた。

『僕は『右上』。一度は死んだ存在で、君達を右上で見守っていた者でもある』
 右上と名乗ったウィンドウは何だか佐々木のような口ぶりでどよめく集団に言葉を流し続ける。
 何をしていいか分からない俺はその異様な状況に流され続けるしかなかった。

『それじゃあまず、君達をここに集めた理由……それを単刀直入に言わせて貰うよ』
 右上が一息置くと、黒字のメッセージが左に流れて消える。その後を追うように右から、今度は赤字のメッセージが現れる。それ同時に再び右上は口を開いた。


『これから君達には……殺し合いをして貰う』


 ホワッツ、何? 今、あれは何つった? 
 殺し合いって、つまるところ、殺しをしあう……つまりここに集められたメンバーを殺せ……そう言うのか?


『まあ流石にバーリ・トゥード(何でもあり)とまでは行かないんだけどね。
それじゃあ簡単なルールの説明をさせて貰うよ。まず……』
 凍りついた空気を、まるで肌が無いから気がつかないとでも言うかのごとく右上はさらに話を続けようとする。しかしそれを、一人の熱き男性が遮った。

「プーさん蹴るなぁぁぁ!!!」
 顔は俺を横切った一瞬しか見えなかったが、俺は彼をどこかで見たような気がした。他人の空似……なのだろうか?

『君は確か、松岡修造君だったね?』
「俺の名前などどうでもいい!!」
 右上に名を呼ばれた男は、むさくるしく、熱すぎる声で右上に抗議する。
「それよりお前、殺し合いって一体何のつもりだ!! どうしてこんなことをする!!」
 感情が篭りまくった声色でドナルドが右上に言い放った。しかし右上はその熱を気にかけることもなく、飄々とした態度を崩さない。
『何のつもり、か。まあ目的無くこんなことする訳無いよね。でも悪いけど、その理由を君達に教えるわけにはいかないな』

「そうだそうだ! こんなことするなんて、お前人間じゃね……」
 松岡に感化されたらしく、細目に少年も前にでて怒声を上げた。しかしその言葉の全てを聞き遂げることなく、右上の妨害が入った。

『るー☆』
 おちゃらけた声と共に松岡の横で小さな爆音が上がる。
 その背筋を凍らせるような音の発信源……あの細目の少年。その首は突然の爆発で泣き別れを告げており、誰かの目の前で放られたゴムボールのように弾んだ。


「な…………っ!!」
 ほんの一瞬だけ固まった世界。喉を締め付けられたような松岡のうめき声を引き金に、スタービューコロシアムは恐慌に襲われた。

「ぎゃあああああああああああああああ!!!!」
「ひぃぃぃぃ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
「ぬわーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
「アッーーーーーーーーーーーーー!!!!」
「ファアアアアアアアアアアアアアアイ!!!!」

 これは悪い夢なんじゃないのか……いや、最新鋭の技術を存分に無駄遣いしたドッキリじゃないだろうか。
 周囲の何人かのように奇声を上げて混乱することも出来ず、無力な高校生女子と化した俺はその場にぺたんと座りこんでいた。失禁しなかったのはせめてもの救いかもしれん。

『これで分かったよね、ゲームの邪魔をするとどうなるか……そして、君達の命が僕に握られていること。
それじゃ改めてゲームの説明をするけど、さっきの男の子のようになりたくなかったら邪魔をしてはいけないよ』

 右上は人の命を握りつぶしたことをまるで蝿を殺したぐらいにしか捉えてないのか、場内を包んだ混沌をむしろ楽しがるように言葉を噤む。
 もはや右上に何かを言おうとする者はいなかった。松岡が抗議する前に右上を攻撃しようとしていた者も身体を固まらせ動くことも出来ない様子だ。

『先にさっきの爆発のトリックを説明しておくよ。君達の首……首が無い人は身体のどこかしらに首輪がついてるだろう?
これで彼を爆発させたわけだけど、この首輪は殺し合いの会場内にセットされる禁止エリアに侵入しても爆発するからね。

そうそう、禁止エリアっていうのは6時間ごとに放送で数個ずつ追加することになるんだ。
放送では禁止エリアの他にもそれまでに死んだ人達の名前も発表する。聞き逃しちゃだめだからね。
あと禁止エリアは僕が設定する場所の他に、会場の周囲にも張り巡らされているんだ。

それと殺し合いの会場に送る際、君達に一人ずつデイパックをつけることになっている。
それには大体三日分の食料と水、それにランタンやコンパス、地図のようなサバイバルセット、紙とペン。
白紙の紙には最初の放送の時に名簿が浮かぶようになってるから捨てないようにね。

そして僕が見守ってきた、色んな世界から集めたアイテム。それが1~3個ほど入ってるから上手く活用するといい。

……こんなとこかな。後は自由ってことで、謀略・虐殺・なんでもどうぞ。やれるものなら反旗を翻すのもいいかもね』

 右上の説明が終わる頃には場内は殆ど静まっていた。しかしそれでも張りつめた空気が和らぐことは無い。
 ようやく立ち上がれるようになった俺だが、それでもまだ足が震えている。その視線はふらふらと揺らぎ、しかし無意識にあの死体を捉えないようにしているのが分かった。

『さあ、始めるザマスよ。……なんてね。

 それじゃみんな……頑張って殺し合ってくれ。 

 バトルロワイアルの、開幕だ!』


 直後、床から眩い光が立ち昇る。瞬く間にそれは場内の全員を包みこむ。


 ああ、ハルヒ。俺は――――





【主催】
【右上@ニコニコ動画】

【参加者】
【タケモト@自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズ】
【松岡修造@現実】
【キョン(キョン子)@涼宮ハルヒの憂鬱(涼宮ハルヒコの憂鬱)】


【タケシ@ポケットモンスター 死亡確認】







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