遥か遠きおっぱい帝国 ◆L8ZWGIpRZM
辺りの様子から察するに、多分ここはB-5だ。
なるべく殺し合いには関わりたくないので、スタート地点はマップの端辺りが理想だった。
だが今更愚痴を吐いても仕方がない。夜神月は地図をデイパックに戻す。
なるべく殺し合いには関わりたくないので、スタート地点はマップの端辺りが理想だった。
だが今更愚痴を吐いても仕方がない。夜神月は地図をデイパックに戻す。
『おい月、大変な事に巻き込まれちまったな』
「なんだ。いたのか」
相棒である死神、リュークにそっけなく返す。
『おいおい、俺はお前の元からは離れられないんだぜ?まさかお前ともあろうものが……』
「忘れてなんかいないさ。ただ、殺し合いをさせるにおいてリュークの持つ力は邪魔だからな。
訳の分からない力を持っている主催者達がリュークをどこかに追放しても何の不思議はなかった」
リュークは頬をぽりぽりと掻いて月の言葉を咀嚼する。
「なんだ。いたのか」
相棒である死神、リュークにそっけなく返す。
『おいおい、俺はお前の元からは離れられないんだぜ?まさかお前ともあろうものが……』
「忘れてなんかいないさ。ただ、殺し合いをさせるにおいてリュークの持つ力は邪魔だからな。
訳の分からない力を持っている主催者達がリュークをどこかに追放しても何の不思議はなかった」
リュークは頬をぽりぽりと掻いて月の言葉を咀嚼する。
『いや、それがな、デスノートがなくなってるんだ。例え邪魔したくても、出来そうにない』
「……へぇ。雛見沢にでも忘れてきたのか?」
『さあな。右上に取られたのかもしれない。
俺は邪魔する気はないし、後で馬鹿な死神からノートを騙し盗ればいいだけだから気にしてないがな』
その言葉を聞いて月は笑った。
「……へぇ。雛見沢にでも忘れてきたのか?」
『さあな。右上に取られたのかもしれない。
俺は邪魔する気はないし、後で馬鹿な死神からノートを騙し盗ればいいだけだから気にしてないがな』
その言葉を聞いて月は笑った。
「ははは、リュークらしいよ」
『月、念のために言っておくが、俺は主催者達の邪魔も、お前の邪魔もしない。絶対にだ。
勿論手助けも絶対にしない……いつも以上に傍観を決め込ませてもらうぜ。その方が面白、だからな』
いつも通りなリュークを少し眺め、それから目を離し月はデイパックに手を伸ばす。
『月、念のために言っておくが、俺は主催者達の邪魔も、お前の邪魔もしない。絶対にだ。
勿論手助けも絶対にしない……いつも以上に傍観を決め込ませてもらうぜ。その方が面白、だからな』
いつも通りなリュークを少し眺め、それから目を離し月はデイパックに手を伸ばす。
「多分主催者達はリュークの性格を把握していたんだろうな……」
デイパックの中を探る。お目当ては主催者達が言うランダム支給品。
とりあえず自衛に役立つ武器が入っていればいいが。
デイパックの中を探る。お目当ては主催者達が言うランダム支給品。
とりあえず自衛に役立つ武器が入っていればいいが。
「こちらとしてもリュークに介入されるのは迷惑だ。いつも以上に大人しくしといてくれよ?」
デイパックに入っていた、武器として使えそうな支給品はクロスボウ、そして矢筒。
『アポロのクロスボウ』と説明書には書かれていた。
デイパックに入っていた、武器として使えそうな支給品はクロスボウ、そして矢筒。
『アポロのクロスボウ』と説明書には書かれていた。
「こいつは使えるな」
ボーガンを弄り、不備がないか確かめる。そんな月をリュークはじっと見ていた。
今更だが、月はどんな時にも動じない。さすがに今回ばかりは動揺するとリュークは踏んでいたが、外れたようだ。
ボーガンを弄り、不備がないか確かめる。そんな月をリュークはじっと見ていた。
今更だが、月はどんな時にも動じない。さすがに今回ばかりは動揺するとリュークは踏んでいたが、外れたようだ。
『で、これからどうする気だ?』
「ん? ああ、勿論優勝するつもりさ。折角、叶姉妹のアニメを予約したんだ。
見ないうちに死んでたまるか……だろ?」
『まあ確かにそうだけど……お前にはもっと大切な目標があったような……
あと、あのアニメの絵柄だとエロスはあまり期待できそうにないぞ』
「マジで?」
真顔で聞き返してくる月にリュークは頷いた。月は舌打ちする。
「まあいいさ。それに優勝すれば願い事を叶えてくれる。こいつはかなり興味深い」
『あ、優勝して新世界の神にして貰うんだな?』
リュークの言葉に自嘲気味に笑う。
「ん? ああ、勿論優勝するつもりさ。折角、叶姉妹のアニメを予約したんだ。
見ないうちに死んでたまるか……だろ?」
『まあ確かにそうだけど……お前にはもっと大切な目標があったような……
あと、あのアニメの絵柄だとエロスはあまり期待できそうにないぞ』
「マジで?」
真顔で聞き返してくる月にリュークは頷いた。月は舌打ちする。
「まあいいさ。それに優勝すれば願い事を叶えてくれる。こいつはかなり興味深い」
『あ、優勝して新世界の神にして貰うんだな?』
リュークの言葉に自嘲気味に笑う。
「馬鹿言うなよリューク。僕はもう新世界の神だ。デスノートを手に入れたあの日からな。今更叶えて貰うまでもない。
優勝した暁に叶えて貰うのは別の願い……犯罪者裁きに追われる今までの生活だととてもじゃないが叶えられない願いだ。
そう考えると、今回殺し合いに参加できたのはラッキーだな。願いを叶えるまたとないチャンスだ。
ま、願いを叶えるってのは主催者の嘘かも知れないが、どっちみち生き残るには優勝するしかないんだから関係ない」
リュークは楽しそうに喋る月を見て、彼もまた気味の悪い笑みを浮かべた。
優勝した暁に叶えて貰うのは別の願い……犯罪者裁きに追われる今までの生活だととてもじゃないが叶えられない願いだ。
そう考えると、今回殺し合いに参加できたのはラッキーだな。願いを叶えるまたとないチャンスだ。
ま、願いを叶えるってのは主催者の嘘かも知れないが、どっちみち生き残るには優勝するしかないんだから関係ない」
リュークは楽しそうに喋る月を見て、彼もまた気味の悪い笑みを浮かべた。
『ククク……分かるぜ。趣味に関する願いだろ?叶美香でも家に呼びたいのか?』
「発想が小さいなリューク。勿論叶美香のおっぱいは好きだ。だがそれだけじゃない。
レナも魅音も沙都子も梨花ちゃんも詩音も、みんなのおっぱいを僕は愛している。おっぱいに貴賎はない。
小さいおっぱいも大きいおっぱいも全て──どうせ願いを叶えてくれるなら、全部欲しいと思わないか?」
リュークが黙って月を窺う。引いたわけではない。リュークだっておっぱいが好きだ。
ただ、月のあまりのポジティブさに改めて面食らった。殺し合いに呼ばれてむしろ良かったと言える月の度胸に驚いた。
ただそれだけの事だ。
「発想が小さいなリューク。勿論叶美香のおっぱいは好きだ。だがそれだけじゃない。
レナも魅音も沙都子も梨花ちゃんも詩音も、みんなのおっぱいを僕は愛している。おっぱいに貴賎はない。
小さいおっぱいも大きいおっぱいも全て──どうせ願いを叶えてくれるなら、全部欲しいと思わないか?」
リュークが黙って月を窺う。引いたわけではない。リュークだっておっぱいが好きだ。
ただ、月のあまりのポジティブさに改めて面食らった。殺し合いに呼ばれてむしろ良かったと言える月の度胸に驚いた。
ただそれだけの事だ。
「そう──僕は、おっぱい帝国の神になる!!!」
その時、月の視界の端に何かが映る。即座にしゃがみ込む。
何の障害物もない草原とはいえ、夜の闇の中伏せていればなかなか見つかりはしないだろう。
向こうからこちらに近づいてくる何者かの足取りは落ち着きのない、神経質な様子だった。
何の障害物もない草原とはいえ、夜の闇の中伏せていればなかなか見つかりはしないだろう。
向こうからこちらに近づいてくる何者かの足取りは落ち着きのない、神経質な様子だった。
「くそ。男か」
苛立たしそうに悪態を吐く。男は僧侶の格好している。
そして手に握りしめているのは、拡声器だ。
『どうする気だ? いつもの口八丁で手玉に取る気か?』
「そんなややこしい方法を取るよりクロスボウで殺した方が早い。まずは装備調達だ。
参加者を殺すなりして支給品を奪い取り、装備を固めるんだ」
苛立たしそうに悪態を吐く。男は僧侶の格好している。
そして手に握りしめているのは、拡声器だ。
『どうする気だ? いつもの口八丁で手玉に取る気か?』
「そんなややこしい方法を取るよりクロスボウで殺した方が早い。まずは装備調達だ。
参加者を殺すなりして支給品を奪い取り、装備を固めるんだ」
月はついさっき集められたホールで参加者達の姿をある程度確認している。
普通の人間が大半だったが、信じられない事に、一部人外が紛れ込んでいた。
いくら頭がいいとはいえ、月は普通の人間だ。装備を固め、自衛の手段を確保しなければ話にならない。
普通の人間が大半だったが、信じられない事に、一部人外が紛れ込んでいた。
いくら頭がいいとはいえ、月は普通の人間だ。装備を固め、自衛の手段を確保しなければ話にならない。
「まずは殺しやすそうな奴を見つけて、装備を調達する。最低限の戦闘力を用意しておかなければ、とてもじゃないが優勝なんて出来ない。
いくら賢こかろうが突発的な暴力を常に回避出来るわけじゃない。武力が必要だ」
『なるほど。ククク、確かにデスノートがなければお前はただの人間だからな』
いくら賢こかろうが突発的な暴力を常に回避出来るわけじゃない。武力が必要だ」
『なるほど。ククク、確かにデスノートがなければお前はただの人間だからな』
月は僧侶に向けてクロスボウを向ける。僧侶は気づいていない。
気づいていなかったが、妙な動きに出た。僧侶が握りしめた拡声器を使い
気づいていなかったが、妙な動きに出た。僧侶が握りしめた拡声器を使い
『聞いてくれ!参加者の中に、初音ミクという女がいる!どんな外見かと言うと、クソ長い青いおさげの少女だ!
その女は殺人鬼だ!我々はこの殺し合いが始まる以前に、その女に形容し難いほど無残な目にあわされた!
私の友二人は、初音ミクに殺されたのだ!あの女は美しい容姿を生かして、我々を騙し、殺し合いを勝ち抜いていくだろう!
頼む!誰かあの悪魔を止めてくれ!私は誰かがあの女に殺されるのをもう見たくはない!』
その女は殺人鬼だ!我々はこの殺し合いが始まる以前に、その女に形容し難いほど無残な目にあわされた!
私の友二人は、初音ミクに殺されたのだ!あの女は美しい容姿を生かして、我々を騙し、殺し合いを勝ち抜いていくだろう!
頼む!誰かあの悪魔を止めてくれ!私は誰かがあの女に殺されるのをもう見たくはない!』
「(駄目だこいつ……早くなんとかしないと……)」
拡声器を使う事がどれだけ危険か、常識的に考えて分からないものだろうか。
このままでは僧侶の声に危険人物が引き寄せられてくるかもしれない。
僧侶のすぐ近くに居る月も無事では済まないかもしれない。
拡声器を使う事がどれだけ危険か、常識的に考えて分からないものだろうか。
このままでは僧侶の声に危険人物が引き寄せられてくるかもしれない。
僧侶のすぐ近くに居る月も無事では済まないかもしれない。
『ククク、良かったな月。初音ミクって女は危険人物。情報ゲットじゃないか』
「そんな事はどうでもいい!あのバカ、軽々しく拡声器を使いやがって……」
「そんな事はどうでもいい!あのバカ、軽々しく拡声器を使いやがって……」
月は僧侶を睨みつける。数秒間後、リュークは様子を見て、そっと問いかけた。
『おい、どうするんだよ。このままじゃやばいだろ?』
「もう策は考えてある。あいつの服を見ろ。着物だろ?走り難いはずだ」
『ああ。……それがどうした』
「こっちは足を使うんだ」
月は自分の足を叩いてみせる。
『足?』
「もう策は考えてある。あいつの服を見ろ。着物だろ?走り難いはずだ」
『ああ。……それがどうした』
「こっちは足を使うんだ」
月は自分の足を叩いてみせる。
『足?』
「逃げるんだよぉ~~~!」
僧侶に見つからないように姿勢を可能な限り低くして、ゴキブリのようにカサカサと走り出す。
リュークは元ネタが分からず呆気にとられていた。
僧侶に見つからないように姿勢を可能な限り低くして、ゴキブリのようにカサカサと走り出す。
リュークは元ネタが分からず呆気にとられていた。
(装備調達はまた別の奴で、だな。それにしても、あんな風にネガキャンすれば殺し合いが誘発されるだろうな。
とりあえず、期待してるよ僧侶。僕のいない所で殺し合いをヒートアップさせてくれ)
とりあえず、期待してるよ僧侶。僕のいない所で殺し合いをヒートアップさせてくれ)
【B-5 黎明】
【夜神月@ひぐらしがなくですの】
[状態]:健康
[装備]:アポロのクロスボウと矢筒(20/20)@チーターマン
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
基本思考:優勝しておっぱい帝国の神となる
1:僧侶から離れる
2:殺しやすそうな参加者を探して装備を充実させる
3:装備が充実するまで、参加者との接触はなるべく避けたい
4:初音ミクを警戒
※リュークが憑いています。デスノートは持っていません。
【夜神月@ひぐらしがなくですの】
[状態]:健康
[装備]:アポロのクロスボウと矢筒(20/20)@チーターマン
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
基本思考:優勝しておっぱい帝国の神となる
1:僧侶から離れる
2:殺しやすそうな参加者を探して装備を充実させる
3:装備が充実するまで、参加者との接触はなるべく避けたい
4:初音ミクを警戒
※リュークが憑いています。デスノートは持っていません。
「初音ミクは悪魔だ!殺人鬼だ!外道だ!鬼畜生だ!みんな気をつけろ!油断すれば殺られるぞ!」
叫びに叫んだ後、僧侶は拡声器を下ろして一息吐いた。
彼は初音ミクに、逆恨みとしか言えない強い憎しみを抱いていた。
ミク誕生の遥か以前に歌手兼僧侶ロボットとして製作された彼は、みんなからの人気者だった。
その人気が後からしゃしゃり出てきたミクに全て奪われてしまった。
ミク誕生の遥か以前に歌手兼僧侶ロボットとして製作された彼は、みんなからの人気者だった。
その人気が後からしゃしゃり出てきたミクに全て奪われてしまった。
さっきまでいたホールで偶然初音ミクの姿を目にした僧侶はその瞬間思いついた。
──この機会を利用して、初音ミクに復讐してやろうと
殺し合いに対する恐怖はあるし、死にたくはない。
だがそれ以上にミクの死を見届けたい。
殺し合いで優勝するのは難しい。正直出来るとは思えない。
だけど、ミクより長生きするのはもっと簡単だ。
だがそれ以上にミクの死を見届けたい。
殺し合いで優勝するのは難しい。正直出来るとは思えない。
だけど、ミクより長生きするのはもっと簡単だ。
(わしは絶対にミクよりも長生きするぞ!わしのお株を奪ったくそおさげに復讐してやるわ。
さてと……)
さてと……)
僧侶は辺りを見回し、危険がない事を確認すると、走りだす。
拡声器の危険性は重々承知している。だからこの場を離れて、また別の所でミクのネガキャンをするのだ。
拡声器の危険性は重々承知している。だからこの場を離れて、また別の所でミクのネガキャンをするのだ。
【B-5 黎明】
【僧侶@ニコニコRPG】
[状態]:健康
[装備]:拡声器@現実
[道具]:支給品一式 不明支給品0~2
[思考・状況]
基本思考:初音ミクより長生きする
1:危険なのでこの場から離れる
2:拡声器でミクのネガキャンをして回る
※拡声器によってB-5で僧侶のネガキャンが響きました。
周囲のエリアにも聞こえているかもしれません
【僧侶@ニコニコRPG】
[状態]:健康
[装備]:拡声器@現実
[道具]:支給品一式 不明支給品0~2
[思考・状況]
基本思考:初音ミクより長生きする
1:危険なのでこの場から離れる
2:拡声器でミクのネガキャンをして回る
※拡声器によってB-5で僧侶のネガキャンが響きました。
周囲のエリアにも聞こえているかもしれません
【アポロのクロスボウ&矢筒】
チーターマンの武器。普通のクロスボウ
チーターマンの武器。普通のクロスボウ
【拡声器】
パロロワではおなじみの死亡フラグ
パロロワではおなじみの死亡フラグ
sm25:みさお「豹人間はいいぞ」 | 時系列順 | sm34:熱き血潮に |
sm27:「これから貴方達に最後の一人になるまで殺し合いをして貰います(キリッ」だっておwwwwww | 投下順 | sm29:仲間を求めて三千里 |
夜神月 | sm48:ヤンデレは大変なフラグを投下していきました | |
僧侶 | sm37:フラグイズ初音 |