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「ころしてでも いきのこる」(2009/03/17 (火) 09:00:41) の最新版変更点
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*ころしてでも いきのこる ◆/4zBz3jiVQ
(登録タグ) [[パロロワ]] [[ニコニコ動画バトルロワイアルβ>トップページ]] [[東方project]][[[百>http://dic.nicovideo.jp/a/%E6%9D%B1%E6%96%B9project]]] [[因幡てゐ]] [[う詐欺]]
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私は怒っていた。
殺し合いなんて野蛮な行為をこんな小さな女の子にやらせるなんていったいどんな了見をしているのだろう、あの主催者たちは。
私は決めた。
あの理不尽な主催者たちに正義の鉄槌を下してやるわ。
都合のよいことに私はただの女の子ではなかった。
これでも一応妖怪の端くれである。
私のもっている力をありがたく使わせてもらおう。
私はあんな身勝手な人たちには屈服しないわ!
・
・
・
・
・
まあここまで全部嘘だけど。
私、因幡てゐは気がついたら草原の上で寝転がっていた。
こんなときでなければゆっくりと転げまわるのに、と思いながら身を起こす。
開けた土地みたいね。
周りが開けた場所にゆっくりしているのは命取り。
狩られる側のウサギとしては当然のこととだが今の私は狩られる側なのだろうか。
それとも狩る側なのだろうか。
まあどちらにしてもこんな場所で目立っているのは得策とはいえないだろう。
とりあえず場所を移そうと思い、辺りを見渡すとバッグがひとつ。
そういえば、と思いながら中をのぞく。
中に入っているのは主催者が言っていた必要最低限の道具。
それと人形。
……何のために?
そう尋ねたかったがそういうわけにもいかず、とりあえず手にとってみた。
人形のかわいらしい目を見つめながらふと思い出したことがあった。
永く続いたあの夜の侵入者、人形遣いの操る人形。
おそらくその中の一体だろう。
どうやって私の手元に来たのかわからないが。
おもむろに人形をいじくってみる。
あの人形はこの人形を武器として使っていた。
もしかしたらと思いつつ人形の手をつかんで動かしてみる。
何も起こらない。
「はあ、馬鹿馬鹿しい」
小さくつぶやく。
まあ普通に考えてみればわかる話だが、動かすには魔力が要るのだろう。
無造作にそこらへんに放り投げて、再びバックの中身を掴む。
それは小さな紙だった。
『上海人形
ただの人形
ただし火薬が詰まっているので
背中のボタンを押したり
魔力で命令すれば
爆発するよ 』
背筋に冷水が流されたような衝撃が走った。
さっき放り投げた人形を見つめる。
一歩間違えていたら爆発していたかもしれないと思うと体の底に冷たい感覚が刻み込まれる。
幻想郷のある種のぬるま湯に慣れきっていた私には忘れかけていた感覚だった。
首輪を飛ばされた人間を見たときは人間だったせいかそこまででもなかったが、自分の身近にあった死の危険に眠っていた野生の恐怖心が呼び起こされたのかもしれない。
死にたくない……
もともと死にたくない一心で妖怪にまでなったのだ。
こんな形で死ぬなんて真っ平ごめんだ。
何が何でも生き残ってやる、そう……
こ ろ し て で も い き の こ る
こうして私はそう誓ったのである。
とはいってもどうしたらいいのかしら。
いくら人間に比べればいくらか力を持っている私でも、無策でいけばとても最後まで生き残ることができるとは思えない。
だから策を使う。
人数が減るまでは集団の中にもぐりこんでしまえばいい。
鰯が群れを作って身を守るように、集団にいるということは一人一人のリスクを下げる。
こんな状況で集団を作る人間がいるか動かはわからないがおそらく作るだろう。
人間はそういう生き物だし。
とりあえず他の支給品を見てみようと思い立ち、中身を取り出すとすざましい悪臭に襲われた。
取り出すのは危険と思い中に戻したがあれはいったいなんだったのだろう。
もうひとつの支給品は杖。
微妙だなと思いながらも付属の説明書を見ると予想外の当たりに笑みがこぼれる。
変化の杖。
不完全ながらも姿を変えることができるとはなんと有難いものだろう。
最初は当面の護身具にしようかと出しておくつもりだったが少し考えてやめたデイバッグに戻した。
【B-3 平原/1日目。深夜】
【因幡てゐ@東方Project】
[状態]:健康、少し動揺
[装備]:無し
[道具]:共通支給品、上海人形@東方Project、変化の杖@ドラゴンクエスト、ハイポーション@ハイポーションを作ってみた
[思考・状況]
1:集団をにもぐりこみ機会をうかがう
2:何をしてでも生き残る
※ハイポーションについては何かやばい臭いのするものがあるとだけ認識しました。
【上海人形@東方Project】
アリスが操る人形の一つ。
ただアリスがいないのでただの人形同然。
ただし火薬が中に詰まっている。
背中のボタンを押したり、魔法を使って発火させれば爆発します。
【変化の杖@ドラゴンクエスト】
他人の姿に変えることができる。
が、制限によって不完全。
一度使用すると6時間使用不可。
効果は30分、ただし解除は自由。
完全に似せることはできずに、見知った人間がちゃんと見れば気づく程度。
また使用者本人の面影も残ってしまう。
【ハイポーション@ハイポーションを作ってみた】
ハイポーションをベースに栄養剤とかいろいろ煮詰めたやつ。
塩酸みたいな味がするらしい。
これを回復に使えるような猛者もいるかもしれないが……
|sm14:[[賀斉が邪神にもっこもこ]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm15:[[妹のパーフェクトヤンデレ教室]]|
|sm14:[[賀斉が邪神にもっこもこ]]|[[投下順>00~50]]|sm15:[[妹のパーフェクトヤンデレ教室]]|
||因幡てゐ|sm48:[[ヤンデレは大変なフラグを投下していきました]]|
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*ころしてでも いきのこる ◆/4zBz3jiVQ
(登録タグ) [[パロロワ]] [[ニコニコ動画バトルロワイアルβ>トップページ]] [[東方]] [[因幡てゐ]] [[う詐欺]]
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私は怒っていた。
殺し合いなんて野蛮な行為をこんな小さな女の子にやらせるなんていったいどんな了見をしているのだろう、あの主催者たちは。
私は決めた。
あの理不尽な主催者たちに正義の鉄槌を下してやるわ。
都合のよいことに私はただの女の子ではなかった。
これでも一応妖怪の端くれである。
私のもっている力をありがたく使わせてもらおう。
私はあんな身勝手な人たちには屈服しないわ!
・
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まあここまで全部嘘だけど。
私、因幡てゐは気がついたら草原の上で寝転がっていた。
こんなときでなければゆっくりと転げまわるのに、と思いながら身を起こす。
開けた土地みたいね。
周りが開けた場所にゆっくりしているのは命取り。
狩られる側のウサギとしては当然のこととだが今の私は狩られる側なのだろうか。
それとも狩る側なのだろうか。
まあどちらにしてもこんな場所で目立っているのは得策とはいえないだろう。
とりあえず場所を移そうと思い、辺りを見渡すとバッグがひとつ。
そういえば、と思いながら中をのぞく。
中に入っているのは主催者が言っていた必要最低限の道具。
それと人形。
……何のために?
そう尋ねたかったがそういうわけにもいかず、とりあえず手にとってみた。
人形のかわいらしい目を見つめながらふと思い出したことがあった。
永く続いたあの夜の侵入者、人形遣いの操る人形。
おそらくその中の一体だろう。
どうやって私の手元に来たのかわからないが。
おもむろに人形をいじくってみる。
あの人形はこの人形を武器として使っていた。
もしかしたらと思いつつ人形の手をつかんで動かしてみる。
何も起こらない。
「はあ、馬鹿馬鹿しい」
小さくつぶやく。
まあ普通に考えてみればわかる話だが、動かすには魔力が要るのだろう。
無造作にそこらへんに放り投げて、再びバックの中身を掴む。
それは小さな紙だった。
『上海人形
ただの人形
ただし火薬が詰まっているので
背中のボタンを押したり
魔力で命令すれば
爆発するよ 』
背筋に冷水が流されたような衝撃が走った。
さっき放り投げた人形を見つめる。
一歩間違えていたら爆発していたかもしれないと思うと体の底に冷たい感覚が刻み込まれる。
幻想郷のある種のぬるま湯に慣れきっていた私には忘れかけていた感覚だった。
首輪を飛ばされた人間を見たときは人間だったせいかそこまででもなかったが、自分の身近にあった死の危険に眠っていた野生の恐怖心が呼び起こされたのかもしれない。
死にたくない……
もともと死にたくない一心で妖怪にまでなったのだ。
こんな形で死ぬなんて真っ平ごめんだ。
何が何でも生き残ってやる、そう……
こ ろ し て で も い き の こ る
こうして私はそう誓ったのである。
とはいってもどうしたらいいのかしら。
いくら人間に比べればいくらか力を持っている私でも、無策でいけばとても最後まで生き残ることができるとは思えない。
だから策を使う。
人数が減るまでは集団の中にもぐりこんでしまえばいい。
鰯が群れを作って身を守るように、集団にいるということは一人一人のリスクを下げる。
こんな状況で集団を作る人間がいるか動かはわからないがおそらく作るだろう。
人間はそういう生き物だし。
とりあえず他の支給品を見てみようと思い立ち、中身を取り出すとすざましい悪臭に襲われた。
取り出すのは危険と思い中に戻したがあれはいったいなんだったのだろう。
もうひとつの支給品は杖。
微妙だなと思いながらも付属の説明書を見ると予想外の当たりに笑みがこぼれる。
変化の杖。
不完全ながらも姿を変えることができるとはなんと有難いものだろう。
最初は当面の護身具にしようかと出しておくつもりだったが少し考えてやめたデイバッグに戻した。
【B-3 平原/1日目。深夜】
【因幡てゐ@東方Project】
[状態]:健康、少し動揺
[装備]:無し
[道具]:共通支給品、上海人形@東方Project、変化の杖@ドラゴンクエスト、ハイポーション@ハイポーションを作ってみた
[思考・状況]
1:集団をにもぐりこみ機会をうかがう
2:何をしてでも生き残る
※ハイポーションについては何かやばい臭いのするものがあるとだけ認識しました。
【上海人形@東方Project】
アリスが操る人形の一つ。
ただアリスがいないのでただの人形同然。
ただし火薬が中に詰まっている。
背中のボタンを押したり、魔法を使って発火させれば爆発します。
【変化の杖@ドラゴンクエスト】
他人の姿に変えることができる。
が、制限によって不完全。
一度使用すると6時間使用不可。
効果は30分、ただし解除は自由。
完全に似せることはできずに、見知った人間がちゃんと見れば気づく程度。
また使用者本人の面影も残ってしまう。
【ハイポーション@ハイポーションを作ってみた】
ハイポーションをベースに栄養剤とかいろいろ煮詰めたやつ。
塩酸みたいな味がするらしい。
これを回復に使えるような猛者もいるかもしれないが……
|sm14:[[賀斉が邪神にもっこもこ]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm15:[[妹のパーフェクトヤンデレ教室]]|
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