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*DIO様は本当に頭の良いお方 ◆sh/9YAh26Q
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『それじゃあ、次の放送が聞けるように存分に殺しあってくれ…』
「既に十人以上殺されたな……」
「殺し合いに乗るなんて愚かなことだぁ。」
「全くですぅ。人の命をなんだと思っていやがるんですか。」
放送を聞いて憤る三人。
まあもっともDIOは内心、殺した者に賞賛を送っていたりするが。
「それで、二人の知っている人は居たかい?」
「いや、ダニーもグレッグもここにはいないらしい。」
「翠星石の知り合いもいないですぅ。」
「そうか、私の知り合いも居ないようでね、巻き込まれていなくて本当によかった。」
(どうやら他にスタンド使いは居ないらしい。これでこのDIOの優勝が一歩近づいたということだ!)
DIO自身、何かしら自分の力に制限がかけられていることを察知しているが、それを考慮
してもスタンドを知る者がいない事でかなり優位に立っていると考えていた。
「(フフフ……)そういえば越前君。できれば武器としてメスなんかが欲しいんだがどこ
にあるか分かるかい?あと、出来れば血も手に入れたい。」
「そういうことなら任せろぅ。」
「あ、翠星石も行くです!」
「それにしてもやっぱ吸血鬼って血を飲むんだなぁ。」
「その為に人を襲ったりしてるんじゃないですか?」
翠星石がDIOに疑いの眼差しを向ける。
(こいつは危険な奴に違いないですぅ!)
(ふん、貴様ごときにぼろを出すDIOではない。)
「いやいや勘違いしないでくれ。飲まなければ生きていけないわけではないし、どうして
もという時は親しい知人に譲ってもらっていたよ。もちろん了承は取ってね。」
「怪しいものですね。」
「おいおい翠星石、仲間を疑うのはよくないぞぅ。剣崎だって、吸血鬼にもいい人はいる
って言っていたじゃないかぁ。」
「む~」
「いやいや、彼女が悪いわけではないさ。私が化け物であることには変わりないのだからね。」
「そんなこと言うなよぉ。俺達は信じてるさぁ。」
そんなことを言う越前の後ろでは翠星石が睨んでいるが、DIOはまるで気にしていない。
そうこう話している間にめぼしい所から次々とメスを見つけ出す。
DIOはそれらを全て自分の懐に入れていった。
「メスなんて役に立つのかぁ?」
「威力は余り期待できないだろうが投げれば牽制としてそれ相応に武器になる。無いより
は大分ましさ。二人とも少しは持っていた方が良いだろう。」
「なら貰っておくかぁ。」
「翠星石はいらないですぅ。」
「そうだなぁ、翠星石じゃ投げても届かないだろうし。」
「そういう意味じゃないですぅ!馬鹿にするなですこのアンバランス人間!」
「な、このやろぅ!人が気にしてることをぉ!」
「まあそう怒るな越前君。」
言い争いを始める二人。
そんな二人をなだめながら、DIOは翠星石に困ったように言う
「だが参ったな。翠星石君には自分の身を守る術が無いのか……」
「む、翠星石だって戦えるです!」
「そうかい?とてもじゃないがそんな力があるようには見えないが。」
「翠星石には植物を操るっていうすっごい力が……あ。」
(かかったな。)
「ほお、植物の力か。吸血鬼の私から見ても不思議な力を持っているのだね。」
「あ、えーと……」
(ま、まずいですぅ!こいつに翠星石の力を教えちゃったですぅ!)
「どんな力なんだぁ?」
「そ、それは必要になったときに見せるです!」
「フ……そうか、楽しみにしているよ。」
翠星石は悔しそうに歯を食いしばる。
(やれやれ。自律行動する人形と聞いて何かあるとは思ったが、念のためにかまをかけて
おいてよかったな。大事な場面でヘマをしていたかもしれない。)
続けて探索を続ける三人。
今度は輸血パックを手に入れる。
初めて見るそれにDIOは素直に驚いた。
「ほぉ……驚いたな。これ程までに新鮮な状態で血を蓄えられるのか。」
「現代医学に不可能はないっ!」
越前が得意気になる。
「なんで越前が偉そうにするですか。」
「いいじゃないかぁ。俺だって医者なんだぜぇ。」
話している様子を見ると、二人にはそれなりの信頼関係はあるらしい。
それを見ながらDIOは考える。
(越前にはもう警戒心はほとんど無い。お人よしというかポジティブというか、全く騙し
やすい奴だ。これから色々役に立つだろう。だが、人形の小娘はDIOの本性を察知してい
る。まあそれ自体はバレバレで、頭もそんなに良くないようだが、恐らく手駒にすること
は叶わないだろう。意思があるとはいえ人形に肉の芽が効くとも思えない。それにこの二
人がそれなりの信頼関係を持っている以上、万が一越前が翠星石の考えに感化されること
が無いとも言えない。)
「DIO、これで問題ないか?」
「ああ、かなり上出来だよ。いい物を手に入れられた。」
(できれば早めに始末してしまいたい……が、三人しかいない現状で殺すのでは確実に私
に疑いがかかる。折角の越前の信用がパァになっては意味がない。ザ・ワールドを使えば
証拠は残らないが、それでも疑念は残るだろう。あるいは翠星石が襲い掛かってきたと正
当防衛として殺すか?ザ・ワールドで時を止めてあたかも翠星石が越前に攻撃したように
……いや、植物の力とやらを偽ることは出来ないか……)
「用が終わったならさっさと戻りますです。」
「ああ、あいつらがなんか急用で戻ってくるかも知れないしな。」
(とりあえずは越前の信用をこちらに傾けるしかないか。越前に肉の芽を植えるという考
えもあるが、このまま普通に信用されている方が、他の参加者と会った時都合がいい。あ
れはいささか妄信的過ぎる。明らかに不自然だろう。)
ふと越前が足を止める。
「何してるですか越前?早く行くです。」
「ああ、ちょっと待ってくれ。」
「なんなんだいそれは?」
「見取り図のようだぁ。そんなに広く無いから、殺し合いに乗った奴が来た時に逃げるのにどうしようかと思っててな?」
「一理あるな。どれどれ……なんだ、階段は中央に一つしか無いぞ?逃げ場なんて無いじゃないか。」
「そうなんだ。俺達は窓から逃げられなくもないけど、DIOは日の光がダメだろぅ?どうしたものかぁ。」
「まあ撃退すればいい事さ。さっきも言ったがこれでも力はそれなりにある。それに植物
の力とやらがあれば怖いものは余り無いだろう。」
そう言いながらDIOは翠星石の方を見る。
勘繰るような視線をあまりよく思わなかったのか翠星石はDIOをムッと睨むが、自分の力
を頼りにされるのは悪い気がしないらしく、越前に向かって偉そうに言う。
「まあ、弱っちそうな越前は私が守ってやるです。」
「俺はそんなに弱くないぞぉ。まあ、頼りにしてるZE!」
「任せろですぅ!この翠星石にかかれば悪人の一人や二人けちょんけちょんにして…」
――――コツ、コツ
(……?)
「しかし俺にもクリムゾンがあれば戦えるのに、無念!」
「……越前君、ちょっと静かにしてくれ。」
「ん?どうかしたのかぁ?」
「なにやら物音がした。誰か病院に来たかもしれない。」
「も、もう来たですか!?」
――――コツ、コツ、コツ
「……やはり」
下から足音が聞こえてくる。
ちなみに探索を続ける間にDIO達は二階まで来ていた。
「どうするんだDIO?」
「やり過ごすとしても見つかったときのリスクが高い。余裕がある分こちらから接触する
方がいいだろう。殺し合いに乗っている者か、乗っていない者かでその後の状況は大きく
変わるがね。とりあえず私が行ってこよう。」
「ま、待つです。翠星石も一緒に行くです!」
DIOが行こうとしたところに翠星石が付いて行く。
危険人物かもしれない奴とDIOを二人にすることに危機感を感じたからだ。
「おいおい、俺はどうすればいいんだ?」
「様子を見て、殺し合いに乗っている者だったらそのままここに居てほしい。」
「そりゃあないぜぇ。一人だけ隠れてなんていられないぞ。」
「だが相手が強力な者の時はどうなるか分からない。まあ、殺し合いに乗ってなければ一番いいんだが。」
「とにかく早く行くです!ここまで来られたらどうするですか!」
「そうだな、とにかく越前君はここに居てくれ。」
「しょうがない、無事でいてくれよぉ。」
「任せるです。」
◇
「ここが病院か。随分と立派なもんじゃねえか。」
越前たちが探索している頃、志々雄は目指していた病院の見える位置までたどり着いていた。
「ククク……さあ何人いる?全員斬り殺してやる。」
鞘から刀を抜きだらりと構えると、病院にむかっていった。
「ビンゴだな。」
入口近くの壁などが粉砕されており、既にここに入っていることが分かった。
志々雄は獲物がいると分かり笑みを深める。
コツ、コツ、と足音を立てて辺りを探し出す志々雄。
(さあ、強い野郎ならさっさと出てこい。弱い奴なら探し出して殺してやる。)
病院内は見たことのないようなものばかりであり、志々雄は少しばかり興味をそそられる。
すると階段から誰かが降りてくる音がした。
(来やがったな。さあ、どんな奴だ?)
志々雄は期待に胸を膨らます。
しかし、現れたのは奇妙な風貌の男に小さな女の子供であった。
志々雄は心の中で落胆する。
「……初めまして。随分とひどい怪我のようだが君は治療を、もしくは助けを求めに来た
のかい?それともその刀で誰かを殺す為に来たのかい?答えによって対応は変わるのだが。」
「もし殺し合いに乗ってないっていうんだったら翠星石の仲間にしてやるです。」
二人は警戒しながら尋ねる。
ミイラのように全身を包帯で巻いているところを見ると、病院に治療する為に来たように見える。
しかし、刀を構えている様と、その雰囲気からまるでそうは感じられなかった。
志々雄はそれを聞いてニヤリと笑う。
「残念だが、答えは後者だ。俺はこの殺し合いに乗ってる。」
それを聞くと二人はさっと構える。
「……そうか。ならお引取り願おう。こちらは二人いるし、そちらとしてもその方が身の為だと思うが。」
一応言ったもののDIOは答えに期待はしていない。
志々雄はこちらが二人だと分かっていながら殺し合いに乗っていると言ったのだし、よほ
ど自分の腕に自信があるのだろうと推測していた。
「却下だな。目の前に獲物が居るのに逃げる奴がどこにいやがる。それにてめぇみたいなナヨナヨした野郎と女子供に負ける訳がねえ。」
ナヨナヨしていると言われDIOの頭に青筋が浮かぶ。
だが、翠星石と越前がいる以上本性を出す訳にはいかない。
「そうか。そう言うならこちらもそれなりの対応をするしかないな!」
DIOがメスを投げる。
「なかなかいい腕してるじゃねえか、っと!」
それを難なく弾く志々雄。
次いで襲ってきた蔓も慌てず転がってかわす。
「ちっ、惜しかったですぅ。」
「こっちの餓鬼も只者じゃねえな。ククク、思ったより楽しめそうだな。」
「本当に大丈夫なのかぁ?」
自分には力が無いことを理解していたが、それでも一人みすみす隠れているというのも越前自身が許せない。
(殺し合いに乗ってなければいいんだがなぁ……)
そんなことを考えていると、下から交戦する音が聞こえてきた。
「ま、まずい!俺も行くぞ!」
越前は迷うことなく階段を駆け下りていった。
「くっ、人間にしては手ごわいな……」
「どうした、さっきから当たってないぞ?」
「人間の癖に生意気ですぅ!」
左右からのメスと蔓の連携も避けるか弾くかでかわされている。
志々雄は人間としてはありえないほどの身体能力の持ち主であった。
だが、刀の範囲内に入らないように離れて牽制するDIOと翠星石に志々雄も攻めあぐねていた。
(いつも通りの力が出ねえな。)
志々雄は主催者によって熱を奪われた事でいつもと同じ力が出せないでいた。
発火する恐れは無いが、その分気分も高まらず力が入らない。
両者ともに有効な手を打てないでいた。
「DIO、翠星石、大丈夫かぁ!?」
そんな中、越前が降りてくる。
「もう一人いやがったか。どうやら今日の俺は運がいいらしいな。」
「危ないから下がってるです越前!こいつただの人間じゃないですぅ!」
「とても君を守って戦っていられる状況じゃない。ここは逃げた方がいい。」
「そんなこと出来るか!俺だって戦えるぞぅ!」
逃げるように促されるが、二人に加勢しようとメスを投げる
しかし、メスは狙いが定まらず志々雄の脇を通り過ぎてしまう。
「もう一度だぁ!」
何度か投げるが、どうしてもDIOとはスピードも正確さも違いことごとく外れる。
「なんでえ、三人目は雑魚か。」
それを見ていた志々雄は一気に越前との距離を詰める。
「うっ!」
いきなりの事に驚く越前。志々雄はそのまま反応できていない越前に刀を振り下ろそうと
するが、首を狙って飛んできたメスを避けるためにバックステップする。
「チッ、邪魔な野郎だ。」
「大丈夫かい越前君!?」
「あ、あぁ……」
「だから危ないって言ったです!さっさとどこかに逃げるですぅ!」
「今見た通り、並みの相手ではない。言いたくはないが銃が無い状態の君では足手まとい
にしかならないんだ。ここは逃げてくれ。」
DIOの言葉に言い返せない越前。
デスクリムゾンがあればともかく、今はただの元傭兵であり、それだってかなり昔の話で
ある。明らかに力不足であった。
自分がもしこのまま残っていたら今度はDIO達が危険にさらされるかもしれない。
でも一人逃げるような真似もしたくはない。
どうするべきか迷っている越前を、DIOが後押しする。
「私は自分も死にたくないし君にも死んで欲しくはない。奴を倒したら君を呼ぶ。だから今は安全な外へ!」
「……く、くっそぅ!」
なんとか迷いを振り切り逃げる越前。
もし戦いの音が終わっても何も合図が無ければそれはDIO達が殺されたということ。
そしてその時は自分だけでもどこかへ逃げろという事である。
自分だけ戦えないことに悔しくてたまらないが、ここにいるせいでDIOたちを殺す訳にも
いかない。逃げてきた越前は病院から少し離れた場所で後ろを振り向く。
(何がコンバット越前だ!何も出来ないじゃないかぁ!)
自分の無力さを嘆く越前。どうか彼らが無事であることを祈る。
(DIO、翠星石、無事でいてくれよぉ!)
越前が去った後、それを見ていた志々雄は愉快そうに微笑む。
「戦いのなかで雑魚は邪魔になるってえのは分かってるらしいな。あのままやってりゃあ
隙をつかれてどいつか死んでた。」
「あんな言葉を吐いたのは不本意だがね。彼にはここにいてもらう訳にはいかないのだよ。」
志々雄の言葉に対し怪しい笑みを浮かべるDIO。
何か変な雰囲気を感じる志々雄だったが、飛んできた蔓に思考を中止させる。
「ボーッとしてたら死ぬですよ!」
「翠星石君、今度は固まって攻撃するぞ。」
今度はDIOと翠星石が同じ方向からメスと蔓で交互に攻撃し近づけないようにする。
当たりそうには無いが、志々雄はかわすのに集中しなければならない状態である。
再び進展の無い状況が続く。
(そろそろ頃合だな。)
志々雄の様子を見てDIOは心の中で呟く。
サッと一歩下がり翠星石の後ろを取るとスタンドを出した。
突然現れた人型の異形に志々雄は目を見張るが、前しか見ていない翠星石は気付いていない。そして、
「『ザ・ワールド!』時よ止まれ……」
DIO以外の全ての動きが止まる。
「無駄ァ!」
DIOは志々雄めがけて翠星石をザ・ワールドで思いきり殴る。
次いでその後ろから十本以上のメスとライトセイバーを投げた。
「そして時は動き出す……」
再び時間が進み始める。
瞬間、翠星石が感じたのは全身に走る激痛と、自分の体が前へ吹き飛んでいく感覚。
何が起きたか理解できないまま反射的に見た眼前の光景は、自分めがけて迫り来る刃であった。
「何が……起き…た…です……か…」
胴体を深く斬られた翠星石は苦しげに言葉を吐く。
自分のいた場所を見ると、そこには見たことのない人形のようなものと、笑っているDIOの姿があった。
(やっぱりあいつは危険な奴だったです。こんな事なら誰かに言っておけばよかったですね……)
翠星石はもはや遅いいと知りながらも後悔をせずにはいられなかった。
そして最後の力を振り絞り、届くことの無い言葉を送る。
「死ぬな……です…よ…公苗……」
それきり翠星石は動かなくなった。
一方翠星石を斬った志々雄にも次々と凶器が襲う。
突然眼前まで迫った翠星石に気を取られ、かわすことが出来なかったのだ。
メスが何本も刺さっていき、ライトセイバーも足に刺さる。
倒れるのはこらえるが、志々雄もまた何が起きたか理解出来ず混乱していた。
(いきなり餓鬼の捨て身の攻撃?そんな素振りは無かったし、この場面でやることでもね
え。だがあの男は待ってましたと言わんばかりに武器を投げてやがった。)
志々雄は刺さった刃を抜くと、笑みを浮かべたDIOを睨みつける。
傍らには先ほど現れた謎の人型が立っていた。
(そのこととあの人形みてえなやつを考えると、あの野郎が何か仕掛けたんだろうな。)
「耐えるとは、思った以上にタフなようだな。」
「……今何をしやがった。その珍妙な人形の力か?」
「人形ではない、これはスタンドという物だ。人形とはそこで転がっている物のことを言うのだよ。」
もう動かなくなった翠星石を指差してDIOが言う。
「餓鬼の特攻もてめえの仕業か?どうやったか知らねぇがいきなり仲間を使い捨てるとはな。」
「その小娘は邪魔だったのだよ。越前はまんまと騙せていたのだが、この人形は私の本性に感づいてしまった。」
「だから殺したってのか。今までそのスタンドってのを使ってなかったのは、もう一人の
男にその力を知られない為にってところか?」
志々雄は、越前が逃げた時にDIOが怪しい笑みを浮かべていた事を思い出す。
「察しがいいな。まだ越前には使いどころがあるから私のことを知られる訳にはいかない。
だからスタンドを出すには、越前にいなくなってもらわなければいけなかったのだよ。」
「さっきの言葉もこれの為か、とんだ役者だな。だがそんなにてめえのことペをラペラ喋
っていいのか?それにそいつを殺したせいで今や一対一だ。俺に勝てるか?」
二対一だったところを、わざわざ不利な状況にしたのだ。当然志々雄は疑問に感じた。
(それともそのスタンドってのはそれだけ強いっていうのか?)
「その事なんだがね……ここは一つ、平和的解決といこうじゃないか。」
「ああ?」
「私は訳あってここから動くことが出来ないのだよ。そこでだ、代わりとして貴様に動い
てもらい、参加者の数を減らして欲しい。ただ越前、さっきの男は殺さないでおいてくれ。」
「俺を駒扱いする気か?気に食わねぇな。」
「いやいや、勘違いしないで貰おう。貴様の実力を私も認めているからこそだ。貴様なら
期待できると思ったのだよ。それにこのまま戦って、もしどちらが勝ったとしても勝者は
大きな痛手を負うだろう。貴様にも悪くない話だと思うのだが。これは私からの提案、ひ
いてはお願いさ。」
「…………」
(口ではああ言っているが、結局てめぇの代わりに動けってのは駒と同じだろ。天下を取
ろうってのにこんな奴の言いなりになるのは言語道断……って言いてぇ所だが)
志々雄はスタンドを見やる。
(あいつが何やったのか分からねぇ以上、対処は難しい。この祭りだってまだ始まったば
かりだ。これから殺しを楽しむのに、今素性の分からないこいつと戦うのは利口じゃねえ。
どっちにしろ殺して回るつもりでいたからな、その手に乗ってやるのも悪くない。逃げる
みてぇでむかつくが、こいつを殺す楽しみをとっておくと考えりゃあいいさ。)
「話は分かったが、タダで乗るわけにはいかねぇな。」
「いいだろう。欲しいものがあれば言ってみろ。」
「そうだな……水をよこせ。」
「そんな物でいいのか?ホラ、受け取れ。」
DIOは自分のデイバックから水を取り出し投げる。
「よし、いいだろう。その話乗ってやる。」
「交渉成立だな。私の名はDIOだ。感謝の意をこめてこれも送ろう。治療の道具が入っている。」
今度は医療品一式を取り出し投げる。
「羽振りがいいな。俺の名前は志々雄真実だ。それと話には乗ったが、次会った時にはて
めぇも斬ってやるから覚悟しとけよ。」
「構わない。その時を楽しみにしておこう。」
「いい度胸してやがる。あと聞きたいことがある。てめぇはこの首輪、外す方法に心当たりはあるか?」
「いや、私にも私が出会った者にも心当たりは無いな。」
「そうか、ならもう話は終わりだ。あばよ。」
「フ、吉報を待っている。」
【C-4 草原/1日目・午前】
【志々雄真実@るろうに剣心(フタエノキワミ、アッー!)】
[状態]:数箇所軽い刺傷、右足に傷。いずれも処置済み
[装備]:日本刀@現実
[道具]:支給品一式、禁止エリア解除装置@オリジナル、スタポカード刺しクリップ@
Ragnarok Online、リボン@FFシリーズ
[思考・状況]
1:会場を回り見つけ次第殺す。
2:余裕があれば禁止エリア解除装置を使った盛大な罠を張る。
3:小僧(鏡音レン)を利用する。ドナルドがどう動くか気になる。
4:次会ったらDIOを殺す。
5:無限刃が欲しい。
6:機会があれば首輪を調べる、そのための人材なら生かしてもいい。
7:鳥頭は優先的に殺す。
8:弱肉強食の理念の元、全員殺害し元の世界に戻って国盗りの再開をする。
[備考]参戦時期は剣心が宗次郎戦を終えた時期からです。
「行ったか。」
DIOは志々雄が去ったことにホッとする。
(奴の性格からして戦闘になる可能性も高かったが、とりあえずは思惑通りといったところ
か。人間にしてはなかなかのようだからな。このDIOの為にもせいぜい働いてもらうとしよう。)
邪魔な存在である翠星石の排除と、危険人物である志々雄の撃退。更には自分の代わりに動く駒を手に入れたのだ。
三つも自分に有利なことが起き、機嫌がよくなるDIO。
(ここまで上手くいくとはな。不安要素であったザ・ワールドの力も発動した。そして予想通りであれば……)
「『ザ・ワールド!』時よ止まれ……」
再び時を止めようとするDIO。
だが今度は発動しない。
(やはり制限の内容は連続使用の不可か。サンレッドの時に二回目が使えなかったのに、
先ほど使えたこととも辻褄があう。)
自身の状況を確認するDIO
辺りを見回すとふと床に転がる翠星石が目に入る。その胸には輝く結晶が現れていた。
「これがカラクリというわけか。」
それを手に取るとDIOは宙に放り投げ、
「無駄ァ!」
スタンドで叩き割った。
「翠星石、貴様はもう少し賢いか馬鹿だったらもっと長く生き延びられたのだがな。さて、
そろそろ越前を呼び戻すとするか。」
「音は止んだが、まだなのかぁ?」
外で待っていた越前は、戦いの音が止んでも中から自分を呼ぶ声がしないことに焦りを感じていた。
(DIO……翠星石……)
殺されたということなのだろうか?
そう考えて弱気になる越前。
その時、入口から志々雄が出てくるのが見え、咄嗟に隠れる。
(あいつが出てきたって事は……)
越前は最悪の可能性にたどり着く。
二人は殺され、そして次殺されるのは自分の番なのだと。
見つかる前に逃げなくてはと考えるが、志々雄は特に越前を探す様子も無くどこかへと去っていった。
「どういうことだぁ?」
自分を見逃してもメリットは無いはず。
不思議に思いながらも、越前は気になる仲間の状況を確認する為に病院の中へ入っていった。
「DIO!」
「越前君!」
入ってすぐに越前はDIOを見つける。だがDIOの顔は暗く、傍には翠星石が見られない。
「無事だったのか!良かったぜぇ……あれ、翠星石はどうしたんだぁ?」
「……落ち着いて聞いてくれ越前君。」
「ど、どうしたんだぁ?」
いやな予感がする越前。
そしてそれは当たってしまう。
「彼女は、翠星石君は……私を守るために捨て身の攻撃をして」
「う、嘘だろぉ?」
「嘘じゃない。その際に……腹を斬られて殺されてしまったんだ。」
ガクリ、と越前は膝をつく。
「お、オーノー……さっきまであんなに元気だったんだぜぇ?それが、なんということだぁ……」
頭を抱えて嘆く越前。今頭を占めているのは、自分も戦える力を持っていれば助かったの
ではという自責の念である。
DIOはそれを察して越前に言う。
「自分に力があればなんて思わないでくれ。力不足だったのは私も同じだ。それよりも越
前君。彼女を見てやってほしい。」
「う……分かった。」
DIOは翠星石のもとに越前を案内する。
腹を斬られ動かなくなった翠星石を見て越前は涙を流す。
「越前君。彼女の命を懸けた攻撃でなんとかあいつを追い返すことが出来た。私たちが今
生きていられるのは彼女のお陰なんだ。」
「ああ……」
「だから、私たちは彼女の分もしっかりと生きなければいけない。彼女の死を無駄にすることの無いように。」
「ああ、言うとおりだ。いつまでも泣いてるわけにはいかないよな。人間、辛抱だぜ!」
DIOの言葉に涙を拭き立ち上がる越前。
「とりあえず翠星石を運んでやるかぁ!床のまんまじゃ可哀想だしな!」
「そうだな。ソファーにでも持っていってあげよう。」
「よし、俺が運んでやるぜぇ!」
落ち込んだ気持ちを切り替えようと空元気を出す越前。
大事そうに翠星石を抱えると、ソファーに向かって運んでいく。
そんな越前を見て後ろでほくそ笑むDIO。
越前がそれに気付くことはなかった。
【C-4 病院/1日目・午前】
【DIO@MUGEN、ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]軽傷(自然治癒力によってマシになった)、去勢
[装備]ライトセイバー@外人が想像したとてつもない日本が出てくるゲーム(RedAlart3)、
阿倍さんのツナギ@くそみそテクニック 、メス 50本
[道具]支給品一式(水抜き)、マスクザ斉藤のマスク@ニコニコRPG、便座カバー@現実
[思考・状況]
基本思考:殺し合いの参加者はもちろん、あの主催者どもも全て殺す。
1:越前を利用し、更に他の参加者の信用を得る。
3:サンレッドを殺す、そのためなら手段は問わない。
備考
自身の能力が制限されている可能性を理解しました。
剣崎達にはザ・ワールドの存在を教えていません。ザ・ワールドの時止め能力が、時
間を空けないと使用できないことを理解しました
【コンバット越前(越前康介)@デスクリムゾン】
[状態]:精神的疲労(弱)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、翠星石@ローゼンメイデン、未確認支給品0~2(但し銃器の類
は無い)、医療品一式(包帯、消毒液など) 、メス 10本
[思考・状況]
1:翠星石をソファーに寝かせてやる。
2:このゲームを破滅へとミチ☆ビクッ!
3:剣崎ブレイドと協力する。
4:知人、友人と合流する。
5:民間人の保護。
6:夕方まで病院で待機
7:クリムゾンを回収する。
8:主催者及び統制者に関係するものに注意。
9:この茶番にデスゾルトスは関わっているのかぁ?
補足
あくまで原作準拠です。
ブレイバックル以外のランダム支給品は確認していません、次の書き手さんにおまかせします
|sm119:[[危険人物?いいえ、対主催です]]|[[時系列順>第二回放送までの本編SS]]|sm125:[[機動拳士リリカルさのすけ デバイスジェネレーション・ギャップ]]|
|sm121:[[惨劇起きてすぐ覚醒~狂気の最終鬼畜オヤシロ様(後編)]]|[[投下順>101~150]]|sm123:[[デパートでほぼイキかけたKAITOの御退散レース]]|
|sm95:[[地獄極楽エリアリリース]]|志々雄真実|sm:[[]]|
|sm71:[[カリスマ株大変動]]|DIO|sm132:[[エチゼンとバンパイア]]|
|sm71:[[カリスマ株大変動]]|コンバット越前|sm132:[[エチゼンとバンパイア]]|
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*DIO様は本当に頭の良いお方 ◆sh/9YAh26Q
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『それじゃあ、次の放送が聞けるように存分に殺しあってくれ…』
「既に十人以上殺されたな……」
「殺し合いに乗るなんて愚かなことだぁ。」
「全くですぅ。人の命をなんだと思っていやがるんですか。」
放送を聞いて憤る三人。
まあもっともDIOは内心、殺した者に賞賛を送っていたりするが。
「それで、二人の知っている人は居たかい?」
「いや、ダニーもグレッグもここにはいないらしい。」
「翠星石の知り合いもいないですぅ。」
「そうか、私の知り合いも居ないようでね、巻き込まれていなくて本当によかった。」
(どうやら他にスタンド使いは居ないらしい。これでこのDIOの優勝が一歩近づいたということだ!)
DIO自身、何かしら自分の力に制限がかけられていることを察知しているが、それを考慮
してもスタンドを知る者がいない事でかなり優位に立っていると考えていた。
「(フフフ……)そういえば越前君。できれば武器としてメスなんかが欲しいんだがどこ
にあるか分かるかい?あと、出来れば血も手に入れたい。」
「そういうことなら任せろぅ。」
「あ、翠星石も行くです!」
「それにしてもやっぱ吸血鬼って血を飲むんだなぁ。」
「その為に人を襲ったりしてるんじゃないですか?」
翠星石がDIOに疑いの眼差しを向ける。
(こいつは危険な奴に違いないですぅ!)
(ふん、貴様ごときにぼろを出すDIOではない。)
「いやいや勘違いしないでくれ。飲まなければ生きていけないわけではないし、どうして
もという時は親しい知人に譲ってもらっていたよ。もちろん了承は取ってね。」
「怪しいものですね。」
「おいおい翠星石、仲間を疑うのはよくないぞぅ。剣崎だって、吸血鬼にもいい人はいる
って言っていたじゃないかぁ。」
「む~」
「いやいや、彼女が悪いわけではないさ。私が化け物であることには変わりないのだからね。」
「そんなこと言うなよぉ。俺達は信じてるさぁ。」
そんなことを言う越前の後ろでは翠星石が睨んでいるが、DIOはまるで気にしていない。
そうこう話している間にめぼしい所から次々とメスを見つけ出す。
DIOはそれらを全て自分の懐に入れていった。
「メスなんて役に立つのかぁ?」
「威力は余り期待できないだろうが投げれば牽制としてそれ相応に武器になる。無いより
は大分ましさ。二人とも少しは持っていた方が良いだろう。」
「なら貰っておくかぁ。」
「翠星石はいらないですぅ。」
「そうだなぁ、翠星石じゃ投げても届かないだろうし。」
「そういう意味じゃないですぅ!馬鹿にするなですこのアンバランス人間!」
「な、このやろぅ!人が気にしてることをぉ!」
「まあそう怒るな越前君。」
言い争いを始める二人。
そんな二人をなだめながら、DIOは翠星石に困ったように言う
「だが参ったな。翠星石君には自分の身を守る術が無いのか……」
「む、翠星石だって戦えるです!」
「そうかい?とてもじゃないがそんな力があるようには見えないが。」
「翠星石には植物を操るっていうすっごい力が……あ。」
(かかったな。)
「ほお、植物の力か。吸血鬼の私から見ても不思議な力を持っているのだね。」
「あ、えーと……」
(ま、まずいですぅ!こいつに翠星石の力を教えちゃったですぅ!)
「どんな力なんだぁ?」
「そ、それは必要になったときに見せるです!」
「フ……そうか、楽しみにしているよ。」
翠星石は悔しそうに歯を食いしばる。
(やれやれ。自律行動する人形と聞いて何かあるとは思ったが、念のためにかまをかけて
おいてよかったな。大事な場面でヘマをしていたかもしれない。)
続けて探索を続ける三人。
今度は輸血パックを手に入れる。
初めて見るそれにDIOは素直に驚いた。
「ほぉ……驚いたな。これ程までに新鮮な状態で血を蓄えられるのか。」
「現代医学に不可能はないっ!」
越前が得意気になる。
「なんで越前が偉そうにするですか。」
「いいじゃないかぁ。俺だって医者なんだぜぇ。」
話している様子を見ると、二人にはそれなりの信頼関係はあるらしい。
それを見ながらDIOは考える。
(越前にはもう警戒心はほとんど無い。お人よしというかポジティブというか、全く騙し
やすい奴だ。これから色々役に立つだろう。だが、人形の小娘はDIOの本性を察知してい
る。まあそれ自体はバレバレで、頭もそんなに良くないようだが、恐らく手駒にすること
は叶わないだろう。意思があるとはいえ人形に肉の芽が効くとも思えない。それにこの二
人がそれなりの信頼関係を持っている以上、万が一越前が翠星石の考えに感化されること
が無いとも言えない。)
「DIO、これで問題ないか?」
「ああ、かなり上出来だよ。いい物を手に入れられた。」
(できれば早めに始末してしまいたい……が、三人しかいない現状で殺すのでは確実に私
に疑いがかかる。折角の越前の信用がパァになっては意味がない。ザ・ワールドを使えば
証拠は残らないが、それでも疑念は残るだろう。あるいは翠星石が襲い掛かってきたと正
当防衛として殺すか?ザ・ワールドで時を止めてあたかも翠星石が越前に攻撃したように
……いや、植物の力とやらを偽ることは出来ないか……)
「用が終わったならさっさと戻りますです。」
「ああ、あいつらがなんか急用で戻ってくるかも知れないしな。」
(とりあえずは越前の信用をこちらに傾けるしかないか。越前に肉の芽を植えるという考
えもあるが、このまま普通に信用されている方が、他の参加者と会った時都合がいい。あ
れはいささか妄信的過ぎる。明らかに不自然だろう。)
ふと越前が足を止める。
「何してるですか越前?早く行くです。」
「ああ、ちょっと待ってくれ。」
「なんなんだいそれは?」
「見取り図のようだぁ。そんなに広く無いから、殺し合いに乗った奴が来た時に逃げるのにどうしようかと思っててな?」
「一理あるな。どれどれ……なんだ、階段は中央に一つしか無いぞ?逃げ場なんて無いじゃないか。」
「そうなんだ。俺達は窓から逃げられなくもないけど、DIOは日の光がダメだろぅ?どうしたものかぁ。」
「まあ撃退すればいい事さ。さっきも言ったがこれでも力はそれなりにある。それに植物
の力とやらがあれば怖いものは余り無いだろう。」
そう言いながらDIOは翠星石の方を見る。
勘繰るような視線をあまりよく思わなかったのか翠星石はDIOをムッと睨むが、自分の力
を頼りにされるのは悪い気がしないらしく、越前に向かって偉そうに言う。
「まあ、弱っちそうな越前は私が守ってやるです。」
「俺はそんなに弱くないぞぉ。まあ、頼りにしてるZE!」
「任せろですぅ!この翠星石にかかれば悪人の一人や二人けちょんけちょんにして…」
――――コツ、コツ
(……?)
「しかし俺にもクリムゾンがあれば戦えるのに、無念!」
「……越前君、ちょっと静かにしてくれ。」
「ん?どうかしたのかぁ?」
「なにやら物音がした。誰か病院に来たかもしれない。」
「も、もう来たですか!?」
――――コツ、コツ、コツ
「……やはり」
下から足音が聞こえてくる。
ちなみに探索を続ける間にDIO達は二階まで来ていた。
「どうするんだDIO?」
「やり過ごすとしても見つかったときのリスクが高い。余裕がある分こちらから接触する
方がいいだろう。殺し合いに乗っている者か、乗っていない者かでその後の状況は大きく
変わるがね。とりあえず私が行ってこよう。」
「ま、待つです。翠星石も一緒に行くです!」
DIOが行こうとしたところに翠星石が付いて行く。
危険人物かもしれない奴とDIOを二人にすることに危機感を感じたからだ。
「おいおい、俺はどうすればいいんだ?」
「様子を見て、殺し合いに乗っている者だったらそのままここに居てほしい。」
「そりゃあないぜぇ。一人だけ隠れてなんていられないぞ。」
「だが相手が強力な者の時はどうなるか分からない。まあ、殺し合いに乗ってなければ一番いいんだが。」
「とにかく早く行くです!ここまで来られたらどうするですか!」
「そうだな、とにかく越前君はここに居てくれ。」
「しょうがない、無事でいてくれよぉ。」
「任せるです。」
◇
「ここが病院か。随分と立派なもんじゃねえか。」
越前たちが探索している頃、志々雄は目指していた病院の見える位置までたどり着いていた。
「ククク……さあ何人いる?全員斬り殺してやる。」
鞘から刀を抜きだらりと構えると、病院にむかっていった。
「ビンゴだな。」
入口近くの壁などが粉砕されており、既にここに入っていることが分かった。
志々雄は獲物がいると分かり笑みを深める。
コツ、コツ、と足音を立てて辺りを探し出す志々雄。
(さあ、強い野郎ならさっさと出てこい。弱い奴なら探し出して殺してやる。)
病院内は見たことのないようなものばかりであり、志々雄は少しばかり興味をそそられる。
すると階段から誰かが降りてくる音がした。
(来やがったな。さあ、どんな奴だ?)
志々雄は期待に胸を膨らます。
しかし、現れたのは奇妙な風貌の男に小さな女の子供であった。
志々雄は心の中で落胆する。
「……初めまして。随分とひどい怪我のようだが君は治療を、もしくは助けを求めに来た
のかい?それともその刀で誰かを殺す為に来たのかい?答えによって対応は変わるのだが。」
「もし殺し合いに乗ってないっていうんだったら翠星石の仲間にしてやるです。」
二人は警戒しながら尋ねる。
ミイラのように全身を包帯で巻いているところを見ると、病院に治療する為に来たように見える。
しかし、刀を構えている様と、その雰囲気からまるでそうは感じられなかった。
志々雄はそれを聞いてニヤリと笑う。
「残念だが、答えは後者だ。俺はこの殺し合いに乗ってる。」
それを聞くと二人はさっと構える。
「……そうか。ならお引取り願おう。こちらは二人いるし、そちらとしてもその方が身の為だと思うが。」
一応言ったもののDIOは答えに期待はしていない。
志々雄はこちらが二人だと分かっていながら殺し合いに乗っていると言ったのだし、よほ
ど自分の腕に自信があるのだろうと推測していた。
「却下だな。目の前に獲物が居るのに逃げる奴がどこにいやがる。それにてめぇみたいなナヨナヨした野郎と女子供に負ける訳がねえ。」
ナヨナヨしていると言われDIOの頭に青筋が浮かぶ。
だが、翠星石と越前がいる以上本性を出す訳にはいかない。
「そうか。そう言うならこちらもそれなりの対応をするしかないな!」
DIOがメスを投げる。
「なかなかいい腕してるじゃねえか、っと!」
それを難なく弾く志々雄。
次いで襲ってきた蔓も慌てず転がってかわす。
「ちっ、惜しかったですぅ。」
「こっちの餓鬼も只者じゃねえな。ククク、思ったより楽しめそうだな。」
「本当に大丈夫なのかぁ?」
自分には力が無いことを理解していたが、それでも一人みすみす隠れているというのも越前自身が許せない。
(殺し合いに乗ってなければいいんだがなぁ……)
そんなことを考えていると、下から交戦する音が聞こえてきた。
「ま、まずい!俺も行くぞ!」
越前は迷うことなく階段を駆け下りていった。
「くっ、人間にしては手ごわいな……」
「どうした、さっきから当たってないぞ?」
「人間の癖に生意気ですぅ!」
左右からのメスと蔓の連携も避けるか弾くかでかわされている。
志々雄は人間としてはありえないほどの身体能力の持ち主であった。
だが、刀の範囲内に入らないように離れて牽制するDIOと翠星石に志々雄も攻めあぐねていた。
(いつも通りの力が出ねえな。)
志々雄は主催者によって熱を奪われた事でいつもと同じ力が出せないでいた。
発火する恐れは無いが、その分気分も高まらず力が入らない。
両者ともに有効な手を打てないでいた。
「DIO、翠星石、大丈夫かぁ!?」
そんな中、越前が降りてくる。
「もう一人いやがったか。どうやら今日の俺は運がいいらしいな。」
「危ないから下がってるです越前!こいつただの人間じゃないですぅ!」
「とても君を守って戦っていられる状況じゃない。ここは逃げた方がいい。」
「そんなこと出来るか!俺だって戦えるぞぅ!」
逃げるように促されるが、二人に加勢しようとメスを投げる
しかし、メスは狙いが定まらず志々雄の脇を通り過ぎてしまう。
「もう一度だぁ!」
何度か投げるが、どうしてもDIOとはスピードも正確さも違いことごとく外れる。
「なんでえ、三人目は雑魚か。」
それを見ていた志々雄は一気に越前との距離を詰める。
「うっ!」
いきなりの事に驚く越前。志々雄はそのまま反応できていない越前に刀を振り下ろそうと
するが、首を狙って飛んできたメスを避けるためにバックステップする。
「チッ、邪魔な野郎だ。」
「大丈夫かい越前君!?」
「あ、あぁ……」
「だから危ないって言ったです!さっさとどこかに逃げるですぅ!」
「今見た通り、並みの相手ではない。言いたくはないが銃が無い状態の君では足手まとい
にしかならないんだ。ここは逃げてくれ。」
DIOの言葉に言い返せない越前。
デスクリムゾンがあればともかく、今はただの元傭兵であり、それだってかなり昔の話で
ある。明らかに力不足であった。
自分がもしこのまま残っていたら今度はDIO達が危険にさらされるかもしれない。
でも一人逃げるような真似もしたくはない。
どうするべきか迷っている越前を、DIOが後押しする。
「私は自分も死にたくないし君にも死んで欲しくはない。奴を倒したら君を呼ぶ。だから今は安全な外へ!」
「……く、くっそぅ!」
なんとか迷いを振り切り逃げる越前。
もし戦いの音が終わっても何も合図が無ければそれはDIO達が殺されたということ。
そしてその時は自分だけでもどこかへ逃げろという事である。
自分だけ戦えないことに悔しくてたまらないが、ここにいるせいでDIOたちを殺す訳にも
いかない。逃げてきた越前は病院から少し離れた場所で後ろを振り向く。
(何がコンバット越前だ!何も出来ないじゃないかぁ!)
自分の無力さを嘆く越前。どうか彼らが無事であることを祈る。
(DIO、翠星石、無事でいてくれよぉ!)
越前が去った後、それを見ていた志々雄は愉快そうに微笑む。
「戦いのなかで雑魚は邪魔になるってえのは分かってるらしいな。あのままやってりゃあ
隙をつかれてどいつか死んでた。」
「あんな言葉を吐いたのは不本意だがね。彼にはここにいてもらう訳にはいかないのだよ。」
志々雄の言葉に対し怪しい笑みを浮かべるDIO。
何か変な雰囲気を感じる志々雄だったが、飛んできた蔓に思考を中止させる。
「ボーッとしてたら死ぬですよ!」
「翠星石君、今度は固まって攻撃するぞ。」
今度はDIOと翠星石が同じ方向からメスと蔓で交互に攻撃し近づけないようにする。
当たりそうには無いが、志々雄はかわすのに集中しなければならない状態である。
再び進展の無い状況が続く。
(そろそろ頃合だな。)
志々雄の様子を見てDIOは心の中で呟く。
サッと一歩下がり翠星石の後ろを取るとスタンドを出した。
突然現れた人型の異形に志々雄は目を見張るが、前しか見ていない翠星石は気付いていない。そして、
「『ザ・ワールド!』時よ止まれ……」
DIO以外の全ての動きが止まる。
「無駄ァ!」
DIOは志々雄めがけて翠星石をザ・ワールドで思いきり殴る。
次いでその後ろから十本以上のメスとライトセイバーを投げた。
「そして時は動き出す……」
再び時間が進み始める。
瞬間、翠星石が感じたのは全身に走る激痛と、自分の体が前へ吹き飛んでいく感覚。
何が起きたか理解できないまま反射的に見た眼前の光景は、自分めがけて迫り来る刃であった。
「何が……起き…た…です……か…」
胴体を深く斬られた翠星石は苦しげに言葉を吐く。
自分のいた場所を見ると、そこには見たことのない人形のようなものと、笑っているDIOの姿があった。
(やっぱりあいつは危険な奴だったです。こんな事なら誰かに言っておけばよかったですね……)
翠星石はもはや遅いいと知りながらも後悔をせずにはいられなかった。
そして最後の力を振り絞り、届くことの無い言葉を送る。
「死ぬな……です…よ…公苗……」
それきり翠星石は動かなくなった。
一方翠星石を斬った志々雄にも次々と凶器が襲う。
突然眼前まで迫った翠星石に気を取られ、かわすことが出来なかったのだ。
メスが何本も刺さっていき、ライトセイバーも足に刺さる。
倒れるのはこらえるが、志々雄もまた何が起きたか理解出来ず混乱していた。
(いきなり餓鬼の捨て身の攻撃?そんな素振りは無かったし、この場面でやることでもね
え。だがあの男は待ってましたと言わんばかりに武器を投げてやがった。)
志々雄は刺さった刃を抜くと、笑みを浮かべたDIOを睨みつける。
傍らには先ほど現れた謎の人型が立っていた。
(そのこととあの人形みてえなやつを考えると、あの野郎が何か仕掛けたんだろうな。)
「耐えるとは、思った以上にタフなようだな。」
「……今何をしやがった。その珍妙な人形の力か?」
「人形ではない、これはスタンドという物だ。人形とはそこで転がっている物のことを言うのだよ。」
もう動かなくなった翠星石を指差してDIOが言う。
「餓鬼の特攻もてめえの仕業か?どうやったか知らねぇがいきなり仲間を使い捨てるとはな。」
「その小娘は邪魔だったのだよ。越前はまんまと騙せていたのだが、この人形は私の本性に感づいてしまった。」
「だから殺したってのか。今までそのスタンドってのを使ってなかったのは、もう一人の
男にその力を知られない為にってところか?」
志々雄は、越前が逃げた時にDIOが怪しい笑みを浮かべていた事を思い出す。
「察しがいいな。まだ越前には使いどころがあるから私のことを知られる訳にはいかない。
だからスタンドを出すには、越前にいなくなってもらわなければいけなかったのだよ。」
「さっきの言葉もこれの為か、とんだ役者だな。だがそんなにてめえのことペをラペラ喋
っていいのか?それにそいつを殺したせいで今や一対一だ。俺に勝てるか?」
二対一だったところを、わざわざ不利な状況にしたのだ。当然志々雄は疑問に感じた。
(それともそのスタンドってのはそれだけ強いっていうのか?)
「その事なんだがね……ここは一つ、平和的解決といこうじゃないか。」
「ああ?」
「私は訳あってここから動くことが出来ないのだよ。そこでだ、代わりとして貴様に動い
てもらい、参加者の数を減らして欲しい。ただ越前、さっきの男は殺さないでおいてくれ。」
「俺を駒扱いする気か?気に食わねぇな。」
「いやいや、勘違いしないで貰おう。貴様の実力を私も認めているからこそだ。貴様なら
期待できると思ったのだよ。それにこのまま戦って、もしどちらが勝ったとしても勝者は
大きな痛手を負うだろう。貴様にも悪くない話だと思うのだが。これは私からの提案、ひ
いてはお願いさ。」
「…………」
(口ではああ言っているが、結局てめぇの代わりに動けってのは駒と同じだろ。天下を取
ろうってのにこんな奴の言いなりになるのは言語道断……って言いてぇ所だが)
志々雄はスタンドを見やる。
(あいつが何やったのか分からねぇ以上、対処は難しい。この祭りだってまだ始まったば
かりだ。これから殺しを楽しむのに、今素性の分からないこいつと戦うのは利口じゃねえ。
どっちにしろ殺して回るつもりでいたからな、その手に乗ってやるのも悪くない。逃げる
みてぇでむかつくが、こいつを殺す楽しみをとっておくと考えりゃあいいさ。)
「話は分かったが、タダで乗るわけにはいかねぇな。」
「いいだろう。欲しいものがあれば言ってみろ。」
「そうだな……水をよこせ。」
「そんな物でいいのか?ホラ、受け取れ。」
DIOは自分のデイバックから水を取り出し投げる。
「よし、いいだろう。その話乗ってやる。」
「交渉成立だな。私の名はDIOだ。感謝の意をこめてこれも送ろう。治療の道具が入っている。」
今度は医療品一式を取り出し投げる。
「羽振りがいいな。俺の名前は志々雄真実だ。それと話には乗ったが、次会った時にはて
めぇも斬ってやるから覚悟しとけよ。」
「構わない。その時を楽しみにしておこう。」
「いい度胸してやがる。あと聞きたいことがある。てめぇはこの首輪、外す方法に心当たりはあるか?」
「いや、私にも私が出会った者にも心当たりは無いな。」
「そうか、ならもう話は終わりだ。あばよ。」
「フ、吉報を待っている。」
【C-4 草原/1日目・午前】
【志々雄真実@るろうに剣心(フタエノキワミ、アッー!)】
[状態]:数箇所軽い刺傷、右足に傷。いずれも処置済み
[装備]:日本刀@現実
[道具]:支給品一式、禁止エリア解除装置@オリジナル、スタポカード刺しクリップ@
Ragnarok Online、リボン@FFシリーズ
[思考・状況]
1:会場を回り見つけ次第殺す。
2:余裕があれば禁止エリア解除装置を使った盛大な罠を張る。
3:小僧(鏡音レン)を利用する。ドナルドがどう動くか気になる。
4:次会ったらDIOを殺す。
5:無限刃が欲しい。
6:機会があれば首輪を調べる、そのための人材なら生かしてもいい。
7:鳥頭は優先的に殺す。
8:弱肉強食の理念の元、全員殺害し元の世界に戻って国盗りの再開をする。
[備考]参戦時期は剣心が宗次郎戦を終えた時期からです。
「行ったか。」
DIOは志々雄が去ったことにホッとする。
(奴の性格からして戦闘になる可能性も高かったが、とりあえずは思惑通りといったところ
か。人間にしてはなかなかのようだからな。このDIOの為にもせいぜい働いてもらうとしよう。)
邪魔な存在である翠星石の排除と、危険人物である志々雄の撃退。更には自分の代わりに動く駒を手に入れたのだ。
三つも自分に有利なことが起き、機嫌がよくなるDIO。
(ここまで上手くいくとはな。不安要素であったザ・ワールドの力も発動した。そして予想通りであれば……)
「『ザ・ワールド!』時よ止まれ……」
再び時を止めようとするDIO。
だが今度は発動しない。
(やはり制限の内容は連続使用の不可か。サンレッドの時に二回目が使えなかったのに、
先ほど使えたこととも辻褄があう。)
自身の状況を確認するDIO
辺りを見回すとふと床に転がる翠星石が目に入る。その胸には輝く結晶が現れていた。
「これがカラクリというわけか。」
それを手に取るとDIOは宙に放り投げ、
「無駄ァ!」
スタンドで叩き割った。
「翠星石、貴様はもう少し賢いか馬鹿だったらもっと長く生き延びられたのだがな。さて、
そろそろ越前を呼び戻すとするか。」
「音は止んだが、まだなのかぁ?」
外で待っていた越前は、戦いの音が止んでも中から自分を呼ぶ声がしないことに焦りを感じていた。
(DIO……翠星石……)
殺されたということなのだろうか?
そう考えて弱気になる越前。
その時、入口から志々雄が出てくるのが見え、咄嗟に隠れる。
(あいつが出てきたって事は……)
越前は最悪の可能性にたどり着く。
二人は殺され、そして次殺されるのは自分の番なのだと。
見つかる前に逃げなくてはと考えるが、志々雄は特に越前を探す様子も無くどこかへと去っていった。
「どういうことだぁ?」
自分を見逃してもメリットは無いはず。
不思議に思いながらも、越前は気になる仲間の状況を確認する為に病院の中へ入っていった。
「DIO!」
「越前君!」
入ってすぐに越前はDIOを見つける。だがDIOの顔は暗く、傍には翠星石が見られない。
「無事だったのか!良かったぜぇ……あれ、翠星石はどうしたんだぁ?」
「……落ち着いて聞いてくれ越前君。」
「ど、どうしたんだぁ?」
いやな予感がする越前。
そしてそれは当たってしまう。
「彼女は、翠星石君は……私を守るために捨て身の攻撃をして」
「う、嘘だろぉ?」
「嘘じゃない。その際に……腹を斬られて殺されてしまったんだ。」
ガクリ、と越前は膝をつく。
「お、オーノー……さっきまであんなに元気だったんだぜぇ?それが、なんということだぁ……」
頭を抱えて嘆く越前。今頭を占めているのは、自分も戦える力を持っていれば助かったの
ではという自責の念である。
DIOはそれを察して越前に言う。
「自分に力があればなんて思わないでくれ。力不足だったのは私も同じだ。それよりも越
前君。彼女を見てやってほしい。」
「う……分かった。」
DIOは翠星石のもとに越前を案内する。
腹を斬られ動かなくなった翠星石を見て越前は涙を流す。
「越前君。彼女の命を懸けた攻撃でなんとかあいつを追い返すことが出来た。私たちが今
生きていられるのは彼女のお陰なんだ。」
「ああ……」
「だから、私たちは彼女の分もしっかりと生きなければいけない。彼女の死を無駄にすることの無いように。」
「ああ、言うとおりだ。いつまでも泣いてるわけにはいかないよな。人間、辛抱だぜ!」
DIOの言葉に涙を拭き立ち上がる越前。
「とりあえず翠星石を運んでやるかぁ!床のまんまじゃ可哀想だしな!」
「そうだな。ソファーにでも持っていってあげよう。」
「よし、俺が運んでやるぜぇ!」
落ち込んだ気持ちを切り替えようと空元気を出す越前。
大事そうに翠星石を抱えると、ソファーに向かって運んでいく。
そんな越前を見て後ろでほくそ笑むDIO。
越前がそれに気付くことはなかった。
【C-4 病院/1日目・午前】
【DIO@MUGEN、ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]軽傷(自然治癒力によってマシになった)、去勢
[装備]ライトセイバー@外人が想像したとてつもない日本が出てくるゲーム(RedAlart3)、
阿倍さんのツナギ@くそみそテクニック 、メス 50本
[道具]支給品一式(水抜き)、マスクザ斉藤のマスク@ニコニコRPG、便座カバー@現実
[思考・状況]
基本思考:殺し合いの参加者はもちろん、あの主催者どもも全て殺す。
1:越前を利用し、更に他の参加者の信用を得る。
3:サンレッドを殺す、そのためなら手段は問わない。
備考
自身の能力が制限されている可能性を理解しました。
剣崎達にはザ・ワールドの存在を教えていません。ザ・ワールドの時止め能力が、時
間を空けないと使用できないことを理解しました
【コンバット越前(越前康介)@デスクリムゾン】
[状態]:精神的疲労(弱)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、翠星石@ローゼンメイデン、未確認支給品0~2(但し銃器の類
は無い)、医療品一式(包帯、消毒液など) 、メス 10本
[思考・状況]
1:翠星石をソファーに寝かせてやる。
2:このゲームを破滅へとミチ☆ビクッ!
3:剣崎ブレイドと協力する。
4:知人、友人と合流する。
5:民間人の保護。
6:夕方まで病院で待機
7:クリムゾンを回収する。
8:主催者及び統制者に関係するものに注意。
9:この茶番にデスゾルトスは関わっているのかぁ?
補足
あくまで原作準拠です。
ブレイバックル以外のランダム支給品は確認していません、次の書き手さんにおまかせします
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|sm121:[[惨劇起きてすぐ覚醒~狂気の最終鬼畜オヤシロ様(後編)]]|[[投下順>101~150]]|sm123:[[デパートでほぼイキかけたKAITOの御退散レース]]|
|sm95:[[地獄極楽エリアリリース]]|志々雄真実|sm139:[[The last wolf strategy ~志々雄真実の策略~]]|
|sm71:[[カリスマ株大変動]]|DIO|sm132:[[エチゼンとバンパイア]]|
|sm71:[[カリスマ株大変動]]|コンバット越前|sm132:[[エチゼンとバンパイア]]|
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