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「オニオンナイトは誓いを胸に」(2009/03/13 (金) 10:43:28) の最新版変更点
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*オニオンナイトは誓いを胸に ◆MY9PsNVpck
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「メタナイトさん!また…」
「あぁ、急いだほうがいいな」
仮面の騎士、メタナイトと、色鮮やかに虹色な門番、紅美鈴はホテルを目指して急いでいた。
目指すホテルは先程から何度か爆発音が響いている。
あの近くに参加者が居る事は明白、そして力を持ったマーダーが居る事もまた明白だ。
二人の目的が戦いを止めることである以上、あそこに急がねばならない。
しかしホテルに向かって足取りを速める二人の前に、一人の触角の生えた大男が現れる。
その威圧的なオーラ、痛いほどに感じる殺気に二人の足は無言で止まった。
沈黙、いや硬直と言うべきだろうか。静かな睨み合いの時が流れた。
先に口を開いたのはメタナイトのほうであった。
「問おう…お前は誰の味方だ」
触覚の武人はフッと鼻で笑うと半分吠えるように答えた。
「誰の味方…とは訳の分からん事を言う。俺は常に俺の為に、貂?の為に戦ってきた!それ以外は誰の為に戦うつもりも無い!」
ビリビリと空気が震え、メタナイトと美鈴の背筋がつつっと寒くなる。
「どうやら…相容れぬようだ」
しょうがないねと言うかのような口調でメタナイトがネギを握り前に出る。
その言葉に我に返った美鈴が叫ぶ。
「メタナイトさん!無理ですよ!ここは退きましょう!」
「私は剣士だ!剣があれば戦える!」
「それ剣じゃなくてネギですよ!」
美鈴の言葉を無視したメタナイトはネギを大きく振りかぶった。すると驚く事にネギが光りだした。
「貴様も妖術使いか!」
メタナイトの持つネギの様子が尋常で無い事を悟り、呂布が駆け出す。
「はっ!」
メタナイトが眩しく光るネギを振ると、なんとネギから中規模な竜巻が発せられた。
しかし相手は最強の名を欲しいままにしたあの呂布である、斬馬刀を振りかぶると易々とそれを切り裂き、
竜巻の向こうのメタナイトに攻撃の狙いを定めようとした。
しかし既にそこにはメタナイトの姿は無かった。
「上かっ!」
咄嗟に斬馬を盾にするように上に構え、ネギを下に構えて落下してきたメタナイトの急襲を防ぐ。
カーン!とネギと刃物のぶつかり合いとは思えない音が響いた。
「死ねぇ!」
攻撃を弾かれて宙に舞ったメタナイトに呂布の振り上げた斬馬が風を切りながら迫る。
メタナイトもネギを構えて防御するがいくら硬いネギと言っても所詮ネギ、まともに一撃を食らえばただでは済まない。
「させませんよ!」
美鈴がすかさず呂布の足、脇、肩に連続で蹴りを入れ、その巧みな連携に呂布の姿勢は崩れた。
もともと振り下ろす事によって攻撃力を増す斬馬刀の一撃は一応命中はしたものの、メタナイトの体を両断することは無かった。
代わりに防御として前方に構えたネギは先が切り落とされて短くなり、体を覆うほど面積の広い仮面はパッカリと割れ、メタナイトは吹き飛んだ。
体制を戻した呂布は美鈴の追撃蹴りをバックステップで回避する、しかし…
「う、うぉぉおおおお!貴様も術師か!」
いくら呂布といえども、突然にその蹴りと同時に発せられた虹色の旋風までもかわすことは出来なかった。
予想だにしない攻撃に呂布はただ吹き飛ぶ。
すぐに起き上がって辺りを見渡すが、周囲は美鈴が蹴りと共に巻き上げた砂煙で視界が悪く仕掛ける事ができない。
そして砂煙が収まった時、そこには呂布だけが一人立ち尽くしていたのだった。
☆
私はメタナイトさんを背負って草原を駆けていた。
最初に目指していたホテルとは逆方向だが仕方ない。
アテも無く逃げるというのも何なので映画館を目指して逃げることにした。
「メタナイトさん、大丈夫ですか?だから無理だって・・・」
「剣のせいではない、私が未熟だっただけの事・・・」
「お野菜VS刃物じゃ負けてもしょうがないですよ!」
「真の剣士は剣を選ばぬ」
なんでこの人はこんなに頑固かなぁ~?
「勇敢と無謀は違いますよ?」
「慎重と臆病もまた違う」
いよいよイライラしてきた…
「いい加減にしてください!私はただメタナイトさんが心配で…」
「悪いが私は死ぬ覚悟など既にハルバードの上でできていた」
あぁ、もう……面倒くさい!
私は映画館の目の前まで来たのを確認するとメタナイトさんを下ろして言った。
「あなたの志まで命といっしょに投げ出さないでください!あなたの救いを必要としてる人だって居るんです」
メタナイトさんの肩が私の言葉にビクンと反応したのが分かった。
そしてメタナイトさんは振り向くと急に…
ネギの欠片を齧り出した。
ガリガリガリと小気味良い音を立てて食べている。
「な、何やってるんですかメタナイトさん!?」
「この剣が折れたのは私の責任!この辛味に誓って次こそ奴を倒す!」
はぁ~…なんだろうな~この人……堅物すぎるのか、なんかもうよく分からない。
――その時、私に電流走る。
(か、かわいい…仮面外した素顔…かわいい…)
思わず抱きしめたくなる衝動を抑える。メタさんが見られているのに気が付いて顔を隠す。
「え~、メタさん~なんで顔隠すんですか~?」
「だ、黙れ!あと、メタさんと言うのを止めろ!」
どうやら素顔を晒すのがよっぽど恥ずかしいらしい。
「メタさん、コレ…付けます?」
少し可哀想に思った私は支給品の仮面をメタさんに差し出した。
メタさんはマントで顔を隠したままそれを受け取ると、少し短くなったネギを仮面に向かってガンガンと打ち付けだした。
何かが焦げる様な臭いと共に仮面が叩いた方向に曲がっていく。
数分をかけて仮面はメタさんの頭サイズに改造されたのだった。
新しい仮面を被り、メタさんは決意を述べた。
「未熟な私はあの場所で死んだ…私は…新しい私だ。もう二度と失敗も敗北もしない
そして私がこの戦いを終わらせる」
【D-2 映画館前/1日目・黎明】
【メタナイト@星のカービィ(メタナイトの逆襲)】
[状態]小疲労、顔面打撲、決意、ゼロマスクメタナイト
[装備] ネギ@初音ミク(お前ら全員みっくみくにしてやるよ)、ゼロの仮面(顔が入るサイズに改造)@コードギアス
[道具]支給品一式、バトルドーム@バトルドーム 、割れた仮面@星のカービィSDX
[思考・状況]
基本思考:殺し合いを止め、終わらせる
1:ホテルへ行きたいんだが…
2:美鈴と同行し参加者を見つける
3:美鈴の知り合いの情報集め
4:殺し合いに反対するものを集める
5:殺し合いに乗るものの排除、触覚の男との決着
※呂布との戦いでネギが2cmほど短くなりました。
【紅 美鈴@東方project】
[状態]中疲労
[装備]無し
[道具]支給品一式、スタンドマイク@VOCALOID
[[思考・状況]
1:メタさんと同行し参加者を見つける
2:知り合いの情報集め
3:殺し合いに反対するものを集める
4:ちゃんとした剣をメタさんに持たせたい
5:殺し合いに乗るものの排除
※知り合いの行動によって考えが変わる可能性は高いです。
☆
その頃、呂布は獲物に逃げられたにもかかわらず、自分の腕を見つめてただ立ち尽くしていた。
上空からの急襲を防いだ時に腕に伝わった衝撃による痺れ、それがまだ腕に残っていたのだ。
(奴を一撃で仕留める事が出来なかったのはこのせいか。武器はネギだというのに…大したものだ。
面白い、『めたないと』…と言ったか。奴とは愛用の方天画戟と赤兎馬を駆って全力で死合いたいものだ。)
最強の漢は好敵手が増えたことを不敵に、そして豪快に笑うのであった。
☆
しかし何故、南に向かったはずの呂布がホテルの北側へ居たのであろうか。
話は数分前にさかのぼる…。
□
俺は南を目指して歩いていた。理由など無い。
俺は俺の気が向くままに進む。俺から退くのは道に糞が落ちていたときだけだ。
いや、南に歩く理由はあったかもしれない。
あの小娘との約束――それは約束と言うにはあまりに曖昧な物だったが俺は南に行くと言ったのだ。
こんな事を意識するなんて俺らしくないかも知れんな。だが俺はもう決めたのだ。
一つ困った事があった。俺は月の方向で南を割り出し、進んでいたがどうも様子がおかしい。
地図を取り出し辺りの景色と見比べてみるとやはり何かがおかしい気がした。
周囲を見渡すと建物の影がいくつか見える。地図によると南には「図書館」があるのだ。
俺が歩いていた方角にある建物が「図書館」ならば良いのだが、その細長い影は北にある「塔」にも見える。
支給品には方角を知る器具もあったが説明書きが無く、俺には使い方が分からん。
「うむぅ……」
俺が方角を間違えたのか?方角を求める時に使うのは太陽だったか?
深く考えると頭が痛くなりそうなので止めた。
「図書館」と思われる建物に入れば話は早い。名前からして書庫だろう。書物があればそこは「図書館」だ。
書庫か……腰抜け軍師や給料泥棒の将が入り浸っている場所だ。強者が居そうもない。
どうせ行くなら塔のほうがよさそう…いやしかし塔は北側……
「…よし」
顔を上げて斬馬刀を担ぎ、呂布は歩き出す。
どっちに歩いても吉となろう。俺は引き返す事にした。
待ち望む時間は長ければ長いほど、戦いを楽しめる。
時間を浪費するわけではない。ゆっくりでいいさ。
呂布が会場北側でメタナイトと美鈴に会ったのはそのすぐ後であった・・・
【C-3 道、北側/1日目・黎明】
【呂布@iM@S演義】
[状態]健康
[装備]斬馬刀@るろうに剣心
[道具]支給品一式、不明支給品0~2
[思考・状況]
基本思考:強そうな奴には片っ端から喧嘩を売る。優勝狙い
1:チルノとはまた会ったら決着を着ける。
2:メタナイトと全力の決闘をしたい。
3:主催者も殺す。
※痺れはすぐ取れました
|sm41:[[受け継がれるは歪みなき意志]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm43:[[参加者見つけてすぐ屠る~狂気のバルバトス・ゲーティア]]|
|sm41:[[受け継がれるは歪みなき意志]]|[[投下順>00~50]]|sm43:[[参加者見つけてすぐ屠る~狂気のバルバトス・ゲーティア]]|
|sm29:[[仲間を求めて三千里]]|メタナイト|sm67:[[静観飛行 メタッ☆]]|
|sm29:[[仲間を求めて三千里]]|紅美鈴|sm67:[[静観飛行 メタッ☆]]|
|sm08:[[『最強』]]|呂布|sm79:[[おまいら、バトロワどの敵まで勝てる?(ブロリー編) (前編)]]|
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*オニオンナイトは誓いを胸に ◆MY9PsNVpck
(登録タグ) [[パロロワ]] [[めーりん]] [[メタ様]] [[リョホーセン]]
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「メタナイトさん!また…」
「あぁ、急いだほうがいいな」
仮面の騎士、メタナイトと、色鮮やかに虹色な門番、紅美鈴はホテルを目指して急いでいた。
目指すホテルは先程から何度か爆発音が響いている。
あの近くに参加者が居る事は明白、そして力を持ったマーダーが居る事もまた明白だ。
二人の目的が戦いを止めることである以上、あそこに急がねばならない。
しかしホテルに向かって足取りを速める二人の前に、一人の触角の生えた大男が現れる。
その威圧的なオーラ、痛いほどに感じる殺気に二人の足は無言で止まった。
沈黙、いや硬直と言うべきだろうか。静かな睨み合いの時が流れた。
先に口を開いたのはメタナイトのほうであった。
「問おう…お前は誰の味方だ」
触覚の武人はフッと鼻で笑うと半分吠えるように答えた。
「誰の味方…とは訳の分からん事を言う。俺は常に俺の為に、貂?の為に戦ってきた!それ以外は誰の為に戦うつもりも無い!」
ビリビリと空気が震え、メタナイトと美鈴の背筋がつつっと寒くなる。
「どうやら…相容れぬようだ」
しょうがないねと言うかのような口調でメタナイトがネギを握り前に出る。
その言葉に我に返った美鈴が叫ぶ。
「メタナイトさん!無理ですよ!ここは退きましょう!」
「私は剣士だ!剣があれば戦える!」
「それ剣じゃなくてネギですよ!」
美鈴の言葉を無視したメタナイトはネギを大きく振りかぶった。すると驚く事にネギが光りだした。
「貴様も妖術使いか!」
メタナイトの持つネギの様子が尋常で無い事を悟り、呂布が駆け出す。
「はっ!」
メタナイトが眩しく光るネギを振ると、なんとネギから中規模な竜巻が発せられた。
しかし相手は最強の名を欲しいままにしたあの呂布である、斬馬刀を振りかぶると易々とそれを切り裂き、
竜巻の向こうのメタナイトに攻撃の狙いを定めようとした。
しかし既にそこにはメタナイトの姿は無かった。
「上かっ!」
咄嗟に斬馬を盾にするように上に構え、ネギを下に構えて落下してきたメタナイトの急襲を防ぐ。
カーン!とネギと刃物のぶつかり合いとは思えない音が響いた。
「死ねぇ!」
攻撃を弾かれて宙に舞ったメタナイトに呂布の振り上げた斬馬が風を切りながら迫る。
メタナイトもネギを構えて防御するがいくら硬いネギと言っても所詮ネギ、まともに一撃を食らえばただでは済まない。
「させませんよ!」
美鈴がすかさず呂布の足、脇、肩に連続で蹴りを入れ、その巧みな連携に呂布の姿勢は崩れた。
もともと振り下ろす事によって攻撃力を増す斬馬刀の一撃は一応命中はしたものの、メタナイトの体を両断することは無かった。
代わりに防御として前方に構えたネギは先が切り落とされて短くなり、体を覆うほど面積の広い仮面はパッカリと割れ、メタナイトは吹き飛んだ。
体制を戻した呂布は美鈴の追撃蹴りをバックステップで回避する、しかし…
「う、うぉぉおおおお!貴様も術師か!」
いくら呂布といえども、突然にその蹴りと同時に発せられた虹色の旋風までもかわすことは出来なかった。
予想だにしない攻撃に呂布はただ吹き飛ぶ。
すぐに起き上がって辺りを見渡すが、周囲は美鈴が蹴りと共に巻き上げた砂煙で視界が悪く仕掛ける事ができない。
そして砂煙が収まった時、そこには呂布だけが一人立ち尽くしていたのだった。
☆
私はメタナイトさんを背負って草原を駆けていた。
最初に目指していたホテルとは逆方向だが仕方ない。
アテも無く逃げるというのも何なので映画館を目指して逃げることにした。
「メタナイトさん、大丈夫ですか?だから無理だって・・・」
「剣のせいではない、私が未熟だっただけの事・・・」
「お野菜VS刃物じゃ負けてもしょうがないですよ!」
「真の剣士は剣を選ばぬ」
なんでこの人はこんなに頑固かなぁ~?
「勇敢と無謀は違いますよ?」
「慎重と臆病もまた違う」
いよいよイライラしてきた…
「いい加減にしてください!私はただメタナイトさんが心配で…」
「悪いが私は死ぬ覚悟など既にハルバードの上でできていた」
あぁ、もう……面倒くさい!
私は映画館の目の前まで来たのを確認するとメタナイトさんを下ろして言った。
「あなたの志まで命といっしょに投げ出さないでください!あなたの救いを必要としてる人だって居るんです」
メタナイトさんの肩が私の言葉にビクンと反応したのが分かった。
そしてメタナイトさんは振り向くと急に…
ネギの欠片を齧り出した。
ガリガリガリと小気味良い音を立てて食べている。
「な、何やってるんですかメタナイトさん!?」
「この剣が折れたのは私の責任!この辛味に誓って次こそ奴を倒す!」
はぁ~…なんだろうな~この人……堅物すぎるのか、なんかもうよく分からない。
――その時、私に電流走る。
(か、かわいい…仮面外した素顔…かわいい…)
思わず抱きしめたくなる衝動を抑える。メタさんが見られているのに気が付いて顔を隠す。
「え~、メタさん~なんで顔隠すんですか~?」
「だ、黙れ!あと、メタさんと言うのを止めろ!」
どうやら素顔を晒すのがよっぽど恥ずかしいらしい。
「メタさん、コレ…付けます?」
少し可哀想に思った私は支給品の仮面をメタさんに差し出した。
メタさんはマントで顔を隠したままそれを受け取ると、少し短くなったネギを仮面に向かってガンガンと打ち付けだした。
何かが焦げる様な臭いと共に仮面が叩いた方向に曲がっていく。
数分をかけて仮面はメタさんの頭サイズに改造されたのだった。
新しい仮面を被り、メタさんは決意を述べた。
「未熟な私はあの場所で死んだ…私は…新しい私だ。もう二度と失敗も敗北もしない
そして私がこの戦いを終わらせる」
【D-2 映画館前/1日目・黎明】
【メタナイト@星のカービィ(メタナイトの逆襲)】
[状態]小疲労、顔面打撲、決意、ゼロマスクメタナイト
[装備] ネギ@初音ミク(お前ら全員みっくみくにしてやるよ)、ゼロの仮面(顔が入るサイズに改造)@コードギアス
[道具]支給品一式、バトルドーム@バトルドーム 、割れた仮面@星のカービィSDX
[思考・状況]
基本思考:殺し合いを止め、終わらせる
1:ホテルへ行きたいんだが…
2:美鈴と同行し参加者を見つける
3:美鈴の知り合いの情報集め
4:殺し合いに反対するものを集める
5:殺し合いに乗るものの排除、触覚の男との決着
※呂布との戦いでネギが2cmほど短くなりました。
【紅 美鈴@東方project】
[状態]中疲労
[装備]無し
[道具]支給品一式、スタンドマイク@VOCALOID
[[思考・状況]
1:メタさんと同行し参加者を見つける
2:知り合いの情報集め
3:殺し合いに反対するものを集める
4:ちゃんとした剣をメタさんに持たせたい
5:殺し合いに乗るものの排除
※知り合いの行動によって考えが変わる可能性は高いです。
☆
その頃、呂布は獲物に逃げられたにもかかわらず、自分の腕を見つめてただ立ち尽くしていた。
上空からの急襲を防いだ時に腕に伝わった衝撃による痺れ、それがまだ腕に残っていたのだ。
(奴を一撃で仕留める事が出来なかったのはこのせいか。武器はネギだというのに…大したものだ。
面白い、『めたないと』…と言ったか。奴とは愛用の方天画戟と赤兎馬を駆って全力で死合いたいものだ。)
最強の漢は好敵手が増えたことを不敵に、そして豪快に笑うのであった。
☆
しかし何故、南に向かったはずの呂布がホテルの北側へ居たのであろうか。
話は数分前にさかのぼる…。
□
俺は南を目指して歩いていた。理由など無い。
俺は俺の気が向くままに進む。俺から退くのは道に糞が落ちていたときだけだ。
いや、南に歩く理由はあったかもしれない。
あの小娘との約束――それは約束と言うにはあまりに曖昧な物だったが俺は南に行くと言ったのだ。
こんな事を意識するなんて俺らしくないかも知れんな。だが俺はもう決めたのだ。
一つ困った事があった。俺は月の方向で南を割り出し、進んでいたがどうも様子がおかしい。
地図を取り出し辺りの景色と見比べてみるとやはり何かがおかしい気がした。
周囲を見渡すと建物の影がいくつか見える。地図によると南には「図書館」があるのだ。
俺が歩いていた方角にある建物が「図書館」ならば良いのだが、その細長い影は北にある「塔」にも見える。
支給品には方角を知る器具もあったが説明書きが無く、俺には使い方が分からん。
「うむぅ……」
俺が方角を間違えたのか?方角を求める時に使うのは太陽だったか?
深く考えると頭が痛くなりそうなので止めた。
「図書館」と思われる建物に入れば話は早い。名前からして書庫だろう。書物があればそこは「図書館」だ。
書庫か……腰抜け軍師や給料泥棒の将が入り浸っている場所だ。強者が居そうもない。
どうせ行くなら塔のほうがよさそう…いやしかし塔は北側……
「…よし」
顔を上げて斬馬刀を担ぎ、呂布は歩き出す。
どっちに歩いても吉となろう。俺は引き返す事にした。
待ち望む時間は長ければ長いほど、戦いを楽しめる。
時間を浪費するわけではない。ゆっくりでいいさ。
呂布が会場北側でメタナイトと美鈴に会ったのはそのすぐ後であった・・・
【C-3 道、北側/1日目・黎明】
【呂布@iM@S演義】
[状態]健康
[装備]斬馬刀@るろうに剣心
[道具]支給品一式、不明支給品0~2
[思考・状況]
基本思考:強そうな奴には片っ端から喧嘩を売る。優勝狙い
1:チルノとはまた会ったら決着を着ける。
2:メタナイトと全力の決闘をしたい。
3:主催者も殺す。
※痺れはすぐ取れました
|sm41:[[受け継がれるは歪みなき意志]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm43:[[参加者見つけてすぐ屠る~狂気のバルバトス・ゲーティア]]|
|sm41:[[受け継がれるは歪みなき意志]]|[[投下順>00~50]]|sm43:[[参加者見つけてすぐ屠る~狂気のバルバトス・ゲーティア]]|
|sm29:[[仲間を求めて三千里]]|メタナイト|sm67:[[静観飛行 メタッ☆]]|
|sm29:[[仲間を求めて三千里]]|紅美鈴|sm67:[[静観飛行 メタッ☆]]|
|sm08:[[『最強』]]|呂布|sm79:[[おまいら、バトロワどの敵まで勝てる?(ブロリー編) (前編)]]|
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