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*自作のパロロワを参加者にプレイさせるシリーズ開幕 ◆1iTsjuDvBE
自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズの作者、タケモトが目を覚ましたのは石畳の部屋。湿り気のある石の床は薄汚れ、絨毯すら敷いていない。日本の中流階級に住むタケモトにとって、耐えがたい部屋だ。
「まるで牢屋じゃないか……」
夢でも見ているようだった。ここにきた記憶がまるでない。一体、どんな道を通れば、ここに着くのかさっぱり。あぁ、昨日は飲みすぎたのかな。しかし、季節的にも飲みすぎるような時期じゃないし……大体、飲んだ記憶がサッパリない。
(だとするとやっぱり夢か)
だが、五感はタケモトにこの世界が本物であると訴えかけてくる。石畳の冷たさ、ザラザラした質感。頬に触れる冷たい風の感触、そして周囲から聞こえるざわめき。夢じゃなきゃ、これは一体何だ? と思っていると目の前に丸眼鏡の男が現れた。
「諸君、よく来てくれた。私の名前はロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ。ムスカと呼んでくれたまえ。今回諸君に来てもらったのは、君たちに栄光あるラピュタ復活記念祭の主役を演じてもらうためだ」
男はどう見てもただの中年。だが、まるでクッパを追い詰めるマリオのような威圧感を発し、タケモトは押し黙るしかなかった。
「ラピュタ復活祭のため、君たちやってもらうのはゲームだ。君たちがプレーヤーとなり、全員で殺しあうゲーム。優勝者はたった一人、最後に生き残った者だけだ」
突然のムスカの言葉に、周囲がざわついた。
「無論、ただ殺しあえという無粋なことは言わない。あくまでもゲーム。ゲーム感覚を楽しんでもらうため、我々の方でいくつかの準備をした。まず、諸君らの首を見てもらいたい」
言われるがまま、自分の首を見る……ことはできないので触ってみる。
「首輪が付いているはずだ。そして、その首輪にはポイントが付いているゲーム開始時は30ポイントだな。そして、他のプレーヤーを殺す、プレーヤー間で譲渡する、禁止エリアに入る、ポイントを使用する、という4種の行為でポイントは増減する」
一呼吸おき、重要なことだからよく聞きたまえと念を押しつつムスカの話は続く。
「ひとつめ、他のプレーヤーを殺す。プレーヤーAがBを殺した場合、Bの持つポイントがAに加算される。
殺害前、Aが20ポイント、Bが30ポイント持っていた場合、殺害後のポイントはAが50ポイントとなる。もちろん、死んだBはゼロだ」
「ふたつ目、プレーヤー間での譲渡。プレーヤーAがプレーヤーBにポイントを渡したいと思った場合、AはBの首輪に触れて『AはBにXポイント譲渡する』と宣言することだ。そうすることで、AのポイントがX減り、BのポイントがX増える」
「三つめ、禁止エリアに入る。禁止エリアとはゲーム開始から6時間ごとに指定されていくものだ。なぁに、詳しいことはゲームが始まって6時間経てば分かるさ。その禁止エリアに入ると、1秒につき1ポイントずつ、首輪のポイントが減っていく」
「最後の四つ目。首輪のポイントは使用することで、自分や他のプレーヤーの傷を回復することができる。1ポイント程度だと疲労が軽くなるぐらいだが、100ポイント使用すれば、死んでない限り、どんな傷も治ると約束しよう。たとえ、両腕がもげていたとしても、目がー・目がー、な状態であったとしてもだ」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。いきなりゲームだとかなんだとか言われても、サッパリ分からない。大体殺しあえってアンタ……」
「キバ君かね、静粛にしたまえ。君はラピュタ王の前にいるのだ」
キバも連れてこられたのか。その事に俺は安堵し、同時に少しだけ不安を覚える。
tktkの恨みで殺されたりしないよね? ね? お前のtktk見て笑った俺を許してくれるよね?
キバの言葉を無視し、ムスカはなおも話を続けていく。
「そして、この首輪ポイントがゼロになると、首輪は爆発する。気を付けたまえ、首輪が爆発したら生きていられないからな。あぁ、それと首輪の爆発だが、私に逆らったり、無理に首輪をはずそうとしても起こる。ゲームからの離脱など考えないことだよ」
ムスカはその後も、ゲームのルールを説明していく。
支給品だの、禁止エリアだの……何を言ってやがるコイツ……
友人ことキバの怒りは頂点に達しつつあった。
いきなり人を呼び寄せておいて、「殺しあえ」って、冗談も大概にしろ。
「……以上で、説明は終わりだ。質問がなければ、早速始めたいと思うのだが、いいかね?」
「……ざ…るな」
「キバ君かね、聞こえないよ。もっと大きな声で」
「ふざけるな」
「ほう?」
「ふざけるな!!!」
キバの目に、tktkタイムに巻き込まれた時以上の怒りが宿る。
「貴様、人の命をなんだと思っているんだ。俺たちに殺しあえだって、ふざけるなよ、ここには俺の友人もいる。誰がお前なんぞのために、殺しあうか!!」
言うが早いか、キバはムスカに殴りかかろうとした……
「見せてあげよう、ラピュタの雷を!!」
ぼすんっ
意外と情けない音をたてて、キバの首から何かが零れおちた。
(ウソだろキバ、そりゃねーよ。いつものtktkタイムだよな。マリオみたいに小さくなって、復活するんだよな)
「この力……全世界は再びラピュタの前にひれ伏すことになるだろう。タケモト君、友人の首だ、受け取りたまえ」
ムスカが放り投げた、その物体、バスケットボール程の大きさを持つそれは間違いなく、キバの頭だった。
「ぼ…ぇへぉ…べが……ぁ!!」
初めてみる死体に、俺は声にもならない嗚咽をあげる。しかし、分かった。これは夢じゃない。わかっちまった。こいつが、こいつがキバを殺したんだ!!!
この男、ムスカがおれの友人を………
【ゲーム開始】
主催者
【ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ@天空の城ラピュタ】
技術協力
不明ですが、ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタに技術を提供した者(グループ)がいます。
&color(red){【友人@自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズ:死亡確認】}
【作者@自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズ:生存確認】
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*自作のパロロワを参加者にプレイさせるシリーズ開幕 ◆1iTsjuDvBE
自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズの作者、タケモトが目を覚ましたのは石畳の部屋だった。湿り気のある石の床は薄汚れ、絨毯すら敷いていない。石の硬い触感が直に肌を刺激し、不快感満点だ。とてもじゃないが、日本の中流階級に住むタケモトには耐えられない。
「まるで牢屋じゃないか……」
夢でも見ているようだった。ここにきた記憶がまるでない。一体、どんな道を通れば、ここに着くのかさっぱり。あぁ、昨日は飲みすぎたのかな。しかし、季節的にも飲みすぎるような時期じゃないし……大体、飲んだ記憶がサッパリない。
(だとするとやっぱり夢か)
だが、五感はタケモトにこの世界が本物であると訴えかけてくる。石畳の冷たさ、ザラザラした質感。頬に触れる冷たい風の感触、そして周囲から聞こえるざわめき。夢じゃなきゃ、これは一体何だ? と思っていると目の前に丸眼鏡の男が現れた。
「諸君、よく来てくれた。私の名前はロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ。ムスカと呼んでくれたまえ。今回諸君に来てもらったのは、君たちに栄光あるラピュタ復活記念祭の主役を演じてもらうためだ」
男はどう見てもただの中年。だが、まるでクッパを追い詰めるマリオのような威圧感を発し、タケモトは押し黙るしかなかった。
「ラピュタ復活祭のため、君たちやってもらうのはゲームだ。君たちがプレーヤーとなり、全員で殺しあうゲーム。優勝者はたった一人、最後に生き残った者だけだ」
突然のムスカの言葉に、周囲がざわついた。
「無論、ただ殺しあえという無粋なことは言わない。あくまでもゲーム。ゲーム感覚を楽しんでもらうため、我々の方でいくつかの準備をした。まず、諸君らの首を見てもらいたい」
言われるがまま、自分の首を見る……ことはできないので触ってみる。
「首輪が付いているはずだ。そして、その首輪にはポイントが付いているゲーム開始時は30ポイントだな。そして、他のプレーヤーを殺す、プレーヤー間で譲渡する、禁止エリアに入る、ポイントを使用する、という4種の行為でポイントは増減する」
一呼吸おき、重要なことだからよく聞きたまえと念を押しつつムスカの話は続く。
「ひとつめ、他のプレーヤーを殺す。
プレーヤーAがBを殺した場合、Bの持つポイントがAに加算される。殺害前、Aが20ポイント、Bが30ポイント持っていた場合、殺害後のポイントはAが50ポイントとなる。もちろん、死んだBはゼロだ」
「ふたつ目、プレーヤー間での譲渡。
プレーヤーAがプレーヤーBにポイントを渡したいと思った場合、AはBの首輪に触れて『AはBにXポイント譲渡する』と宣言することだ。そうすることで、AのポイントがX減り、BのポイントがX増える」
「三つめ、禁止エリアに入る。
禁止エリアとはゲーム開始から6時間ごとに指定されていくものだ。なぁに、詳しいことはゲームが始まって6時間経てば分かるさ。その禁止エリアに入ると、1秒につき1ポイントずつ、首輪のポイントが減っていく」
「最後の四つ目。首輪のポイントは使用することで、自分や他のプレーヤーの傷を回復することができる。
1ポイント程度だと疲労が軽くなるぐらいだが、100ポイント使用すれば、死んでない限り、どんな傷も治ると約束しよう。たとえ、両腕がもげていたとしても、目がー・目がー、な状態であったとしてもだ」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。いきなりゲームだとかなんだとか言われても、サッパリ分からない。大体殺しあえってアンタ……」
「キバ君かね、静粛にしたまえ。君はラピュタ王の前にいるのだ」
キバも連れてこられたのか。その事に俺は安堵し、同時に少しだけ不安を覚える。
tktkの恨みで殺されたりしないよね? ね? お前のtktk見て笑った俺を許してくれるよね?
キバの言葉を無視し、ムスカはなおも話を続けていく。
「そして、この首輪ポイントがゼロになると、首輪は爆発する。気を付けたまえ、首輪が爆発したら生きていられないからな。あぁ、それと首輪の爆発だが、私に逆らったり、無理に首輪をはずそうとしても起こる。ゲームからの離脱など考えないことだよ」
ムスカはその後も、ゲームのルールを説明していく。
支給品だの、禁止エリアだの……何を言ってやがるコイツ……
友人ことキバの怒りは頂点に達しつつあった。
いきなり人を呼び寄せておいて、「殺しあえ」って、冗談も大概にしろ。
「……以上で、説明は終わりだ。質問がなければ、早速始めたいと思うのだが、いいかね?」
「……ざ…るな」
「キバ君かね、聞こえないよ。もっと大きな声で」
「ふざけるな」
「ほう?」
「ふざけるな!!!」
キバの目に、tktkタイムに巻き込まれた時以上の怒りが宿る。
「貴様、人の命をなんだと思っているんだ。俺たちに殺しあえだって、ふざけるなよ、ここには俺の友人もいる。誰がお前なんぞのために、殺しあうか!!」
言うが早いか、キバはムスカに殴りかかろうとした……
「見せてあげよう、ラピュタの雷を!!」
ぼすんっ
意外と情けない音をたてて、キバの首から何かが零れおちた。
(ウソだろキバ、そりゃねーよ。いつものtktkタイムだよな。マリオみたいに小さくなって、復活するんだよな)
「この力……全世界は再びラピュタの前にひれ伏すことになるだろう」
満足げに語るムスカの顔は愉悦にゆがむ。彼は間違いなく、キバ殺しを楽しんでいる……いや、殺しきった首輪の能力を誇りにさえ思っている。
「タケモト君、友人の首だ、受け取りたまえ」
ムスカが放り投げた、その物体、バスケットボール程の大きさを持つそれは間違いなく、キバの頭だった。
「ぼ…ぇへぉ…べが……ぁ!!」
初めてみる死体に、俺は声にもならない嗚咽をあげる。しかし、分かった。これは夢じゃない。わかっちまった。こいつが、こいつがキバを殺したんだ!!!
この男、ムスカがおれの友人を………
【ゲーム開始】
主催者
【ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ@天空の城ラピュタ】
技術協力
不明ですが、ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタに技術を提供した者(グループ)がいます。
&color(red){【友人@自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズ:死亡確認】}
【作者@自作の改造マリオを友人にプレイさせるシリーズ:生存確認】
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