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企画
夏のイベントとして企画したシナリオです。コンセプトは「日本的なホラー映画のようなTRPG」でネットで進めるにあたり新しい試みをしてみました。まずホラー映画をプレイするシステムは無かったので、ネットで快適な進行出来るようななるべくシンプルで判定、ダメージ等の処理判定が限りなく最小限で済むシステムである事。

試み
選択したシステムは「クトゥルフの呼び声」、ルール部分でちょっとでも複雑な部分は削除し、ロール合戦になる要素は「成功度」を導入することで1回のロールで判定出来るように変更。ルールの詳細は「COCルール」の所にまとめてあります。狂気のルール等もそのまま使うと途中フェードアウトするキャラが出てくるので、情報収集フェーズでのペナルティ程度に変更しました。

シナリオコンセプト
シナリオタイトルは「輪廻」です。コンセプトも輪廻をキーワードに話しが展開していく構成にしました。優香主演映画に同名の作品がありますが、基本はこの作品をべースとして作っています。この映画のシナリオが腑に落ちない点があまりにも多く、そのあたりは納得のいく設定にして再構成。黒鳥作成シナリオでは「味方同士の殺し合い」が多いため、このシナリオも最後は仲間同士の殺し合いをするクライマックスを前提に作りました。もう1つ「僕の地球を守って」という少女漫画が非常に良くできたシナリオだったため、プレイヤー間のドロドロ人間関係にこれを使用しました。古い描写の少女漫画で今見るとアレ?という感じですがシナリオライターとしての原作者は非常に良いです。余談ですが我が家には5種類ぐらいの漫画しか残ってませんが、この作品は全巻あります。続編も出てますので興味がある方は続編もどうぞ。一人きりのシーン描写に使用しているのはトム・ハンクス主演の映画「キャスト・アウェイ」。孤独になると人はここまで狂うのかという参考になります。30年経過した廃墟と霊が出るシチュエーションはリアリティを求めて「YOUTUBE」の動画をいくつかピックアップしておき状況に応じて見て貰う形を取りました。イメージは湧きやすいと思います。

シナリオ詳細
前世で大量虐殺をしたキャラクター達が輪廻転生し現世でも再び仲間になる。そして前世で虐殺された人々の怨霊と対峙するというのが話しの簡単な概要です。異次元迷宮シリーズということでキャラクターはそのまま、煉獄ドラゴンズの組員という立場で話が導入されます。

まず前世で何をしたかというと5人組の精神異常な殺人鬼集団(5名中3名はPC、1名はPCキャラ、1名は女性でNPC)が

31年前 3億円強奪銀行強盗事件→葉山トロピカルホテル大量虐殺事件
30年前 松田(30歳)病死、ナスィーム(30歳)病死、美咲(NPC23歳)病死
23年前 チュンフー精神異常で自殺(30歳)
14年前 チュン病死(65歳)

という構成。当時はチュンが中年で組織のボス、松田ナスィームは30前後、チュンフーと美咲は恋人同士で20代前半という設定です。ボスであるチュンが殺人鬼を集めて強奪事件を起こし、彼らの心を満たさせるために移動途中にあった葉山トロピカルホテルを皆殺しにして精算安定させた後に、姿を隠すという事で無人島に隠れている途中で船と強奪金を奪って殺人鬼達を無人島に孤立させるというチュンの計画。殺人鬼であるため殺傷能力が高く、直接関与しない方法で現金だけを奪う計画。無人島は不自然かも知れませんが、誰にも分からないまたは人は絶対にこない小さい島という事にしています。犯人は捕まらず時効を迎えるということで、犯人の情報は全て推測の域を超えないとしました。その上でチュンがホテルに居た人41名の他、道すがら無理矢理連れてきて現地で殺した3名の合計44名が死傷者です。この3名は犯人達の推測をさらに分からなくするためのフェイク手段です。

無人島に残された松田、ナスィーム、チュンフー美咲ペアは自給自足しながらなんとか生き延びます。1年経過した頃、謎の病気を松田が発症し死亡。続いて残り3名にも発症しますが医学の心得があるナスィームは試行錯誤の後、1人分だけ抗生物質が完成。美咲を好きだったナスィームは死ぬ間際、最後に思いを果たそうとチュンフーにだけ抗生物質を投与し、美咲とナスィームは共に死亡。その後無人島に一人だけ残されたチュンフーは孤独に耐えながら生き続けますが7年経過した時点で自我崩壊で自殺。

各自の人物像

ナスィーム 幼女少女好きのレイプ魔
松田 銃器による殺人マニア
チュンフー ナイフによる滅多刺し好きな殺人鬼
チュン 頭が良い冷酷なボス
美咲 死ぬ瞬間を見るのが好きな変態

実際の導入は煉獄ドラゴンズに懇意にしてる組織「グレート爆発ボンバーズ」のボス「ウー・シェン」が葉山にある廃墟ホテルを壊して土地を売却したいという地主の依頼を煉獄ドラゴンズに下請けするという話。下請けして現地の情報を収集すれば壊せない問題が「怪奇現象」である事が分かります。

キャラクターメイキング時にGMが要求した各自の設定

松田 30歳であること、ナスィームと同級生(クライマックスでどう行かされる?)
ナスィーム 30歳であること、松田と同級生、ちょっとで良いので医療系スキル持ちであること。
チュンフー 23歳であること。

調査で分かる範囲

  • 葉山トロピカルホテルでは31年前44名の大量虐殺事件があった。
  • 死傷者は全て身元が判明しているが3名は宿泊者名簿でも従業員でもない。
  • 犯人グループは5名で既に時効になっている。
  • 霊媒師やお祓いを過去に数回行われているが効果なし。
  • 取り壊し作業は怪奇現象により中止されている。
  • このホテル付近では毎年行方不明事件が起きており、日本屈指の心霊スポットである。

現地に行った後時々出る各自のイメージシーンの背景

ナスィーム 木刀で殴りレイプした後に殺した少女の目線
松田 追い回し銃で殺したホテル接客係の男性の目線
チュンフー ナイフで滅多刺ししたホテル料理長の目線

これはクライマックスまでに随所で出てくるシーンです。

これ以外の設定(使わなかった人物含め)
依頼主 赤城恵美子 初老の女性 状況をあまり理解してないブルジョア婆
ウー・シェン 赤城から依頼された人 依頼金を下げれば情報提供あり
チュン 依頼後最初に前世の記憶が甦ったボス チュンの立場で必要なら供給
少女 被害者リストから家に行けば得られる情報
ホテル接客係被害者リストから家に行けば得られる情報
ホテル料理長 被害者リストから家に行けば得られる情報
その他 情報自体は用意していたが、出すタイミングはアドリブで

クライマックスフェーズ

それぞれに用意したイメージシーンが実は自分が殺した相手の目線によるシーンであると分かった後からのシーン。SAN値のチェックにより、前世での設定詳細を小出しで展開していく。最後のSAN値チェックで自分が殺した亡霊達が体に入り込み狂気に侵された殺人鬼になる。前世でドロドロした人間関係があるため最後のチェックで阿鼻叫喚になる可能性大。

実際のプレイダイジェスト

現代武器コンピュータスキルが全く無いため、インターネット検索で的確な情報を得られない。図書館の新聞情報とサタスペで愛人関係?になった警官(男)からの情報がメインでした。

現地葉山では車中泊から依頼主やら現地聞き込みをしていましたが、お祓いに失敗した神社「葉山八幡神社」に活動拠点を移し、そのツテから業界屈指の霊媒師「小田無道(一部名称変更)」を5000万円で雇うという手法に。小田は当然アドリブNPCです。以後は小田任せ気味にしつつあまり足を使わない情報収集ベース。

クライマックスではチュンフーとナスィームが狂気になりました。が、ナスィームは前世で既にチュンフーに復讐?をしたため狂気相手をボスのチュンに向けます。松田は各自にあまり絡まない設定と判定成功もあり、正気のまま現場を立ち去ります。悪の親玉になってしまったチュンフーはナスィームに怒りを向けますが、銃が当たらず逃げられます。

最後の各自の行動

松田は前世は前世としてある程度を知りつつ煉獄ドラゴンズに復帰します。戻ってみると30歳ぐらいの女性を奴隷として買ったチュンの姿があります。女性は美咲の転生者です。そう実はチュンも前世では密かに美咲を狙っていましたという隠れ設定で終了。

ナスィームは電話でチュンと話した後、暗殺者に狙われているのを知りつつ煉獄ビルに向かおうとして松田に射殺されます。以後チュンフーのシーンにGMを無視し強制登場し大活躍します。

チュンフーは電話でチュンと話した後、爆弾を所持していたこともありチュンもろとも爆死する選択を取ります。煉獄ビルに万歳アタックを掛ける途中、松田に射殺されるシーンと判定がありましたが既に死んでいるナスィームの霊が邪魔をします。が・・・・邪魔も失敗、万歳アタックも失敗で結果として松田大活躍でした。


その他用意していたエンディング等

前世の記憶を頼りに無人島の場所を特定し行くシーン。チュンフーの死体は花に囲まれ白骨が見つかるというシーンでした。正気で円満解決しないと出てこないシーンでした。他もありましたが割愛します。

設定、シナリオ、簡単な実シナリオレポートを書きましたが、マスタリングによるプレイヤーが感じた感想は↓に記載されると思います。この手のマスタリングはシーンやシチュエーションの説明に3倍は要すると思います。中々大変でしたが久々にこの手のシナリオが作れて、かつPL同士のキルシーンがありGMは満足しました。最後に反省の時間を設け意見を聞きました。次回に生かしたいと思います。そちらはblogにて詳細記載します。

プレイヤー感想

◆糸の感想。
  • 動画を使うアイデアはおおむね成功だったように思う。
  • ダイス目のせいでSANチェックであんまり失敗しなかったので、精神がすり減ってゆくカンジがあまり楽しめなかったのがちょっと残念。
  • 幽霊ネタかと思いきやゾンビが出たのには正直違和感があった。
  • 最初はCOCのように「怪異発生のメカニズムと対応策を探求するプレイ」をしようとしていたが、そうではないのだよ糸君。
  • 「前世の記憶が甦って仲間と敵対」は、シチュエーション的に大変面白いと思う。これをうけての鹿氏のロールプレイは最高だった。
  • GMが抱えている情報が膨大で、ホラー冒険とのかみ合わせが大変だったようですね。お疲れ様でした。

 今にして思うとCOCは「ホラーを遊ぶという目的に特化」というよりは、「リアル人がホラーにあったらどうなるか」をシミュレートするシステムなので、そこら辺にシステム的な世代の古さを感じました。
 自分は近年FEARやD&Dばかりやっていたので、昔の主流であったように思う「リアル知識を使ったり推理と情報と交渉を積み重ねて、真相を追究してゆくタイプのシナリヲ」への対応力がかなり減ってしまったなぁと感じました。意外と後悔がないのは嗜好やプレイスタイル自体が、昔と変わってしまったからでしょうねー

 次回も(来夏?)楽しみにしています。