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「糞ッ!!」
「みっさー…そんなに気にすることないよ。まだ僕や蘇留もいるんだし…」
「そういう問題じゃねぇんだよ!!」

やっぱり気にしてるのかな。いや…気にしてないわけ無い。
まだみっさーは本調子じゃないんだ。僕がみっさーの分まで頑張らないと。

「……やっぱりアタシなんかより葵夙(きすく)を出していた方が…」
「馬鹿な事を言うなッ!!」

蘇留が怒鳴る。

「海なんかよりもお前の方が絶対に強い!!私が保障する!!それに、あんな女が出たら私の士気まで殺がれる」
「そうだな…悪かった…」

そう言ってみっさーは笑った。それはまるで自分を嘲笑うような、痛々しい笑顔だった。

「…雹」
「な~に?」
「あのヴェノム使い強ぇぞ。大丈夫だとは思うけど、ナメてかかるな」
「うん」

ステージに登って行く。僕がみっさーの分まで頑張らないと。
敵はヴェノム……同キャラ戦……同キャラなら6:4で有利、それが僕の理論だ。

「雹、忘れてるぞ。ほら」
「あ」

みっさーが投げてきた赤い物体を片手でパシッとキャッチした。早速包装を手で切って中身をほおばる。

ぱきぱき…もぐもぐ。

「ん~~これが無いと調子でないんだよね~~さんきゅうみっさ~」

キットカットはいつ食べてもおいしいけど、やっぱり試合前に食べるのが一番だ。

・・・

リアルヴェノムが筐体に歩み寄ってくる。長い前髪のせいで表情はやはり窺い知れない。

「そう言えばお前あの時の…」

クリスマスの日にこいつに占ってもらった時の事を思い出す。
たしか名前と誕生日と血液型を聞かれて……将来は犯罪者になるかもしれないとか言われて……
そんで三綾との相性がバッチリ、とか言われたんだっけ。
お互いに友達としか思っていなかったのに急にあんな事を言われたもんだから、あの時は流石にかなり困惑した。
もしあの日こいつに会ってなかったら、俺と三綾の関係もなかったように思える。

「あ~~はいはい。たしか松瀬……でしたっけ~~?」

だら~~っと間延びした口調。緊張感の無い奴だ。なんかチョコレートみたいな甘い匂いもする。
しかもこのポリポリと言う音……まさか―――

「キットカット…だと…?」

"試合寸前にキットカットを食う!"
それは野球で言う所の予告ホームランであり、「北○の拳」で言う所の「お前はすでに死んでいる」と同義である!(?)

「やってくれるじゃねぇか…!」
「?」

・・・

何故かは分からないけどキットカットを食べたことが気に障っているらしい。
僕はただ縁起を担いだついでにブトウ糖を補給しただけなのに……。
どうやら彼はキットカットに対してとんでもない勘違いをしているようだ。

「それではこれよりE組vsG組の試合を行います!
 E組からは松瀬 緒土、ヴェノム。対するG組の次鋒もヴェノム使いの赤井 雹!」

『PLEASE SELECT YOUR CHARACTER!!』

―――カチャカチャ、カチャカチャカチャ、ガ、ガァン

同キャラ戦はロードが1人分で済む為画面が切り変わるのも早い。
すぐに筐体から『NOTHING OUT OF THE ORDINARY』が流れ出す。この緊迫感をジワジワ高めるようなイントロ……堪らなく良い。
何故あまり人気が無いのか…僕にはわからない。

『始めるか』
『ブレイクだ』
『ヘヴンオアへール! デュエルワン! レッツロック!!』

『次が読めるか!』『死角を取ったぞ』

互いの手が重なった所に白い光が迸る。

『SHOT!』『ショッ!』

ボールがぶつかりあって打ち消される。

『並の腕ではないな』『これ程とは…』

そして寸分たがわぬタイミングで同時敬意。これぞ同キャラ戦の醍醐味……しかし

『ダブルへッドモービット!!』『ダブルヘッドモービット!!』

(え…っ!?)

「あっと両者とも敬意キャンセルモービット!
 打ち合わせしていたのか、それとも天然か…後者だとしたら2人ともかなり狡猾!!」

会場からも少し笑いが起こる。

(まさかモビまで同じタイミングで撃つなんて…松瀬 緒土…こいつ……できる…)

そういえば蘇留が言ってたっけ…。

"お前…松瀬に似てるな"
"マッセ?何それ?カーカスライド?"
"『何それ』と言われても非常に答え難いんだが……そうだな……ライバルだな"
"ライバルかぁ……強いの?"
"そこそこ"
"じゃあさ、僕とどっちが強い?"
"……まぁ……そうだな……お前の方が強いと見て間違いないな"

―――バシュウッ!

すぐにバックダッシュで間合いを離してシューティングを展開する。
P生成>K生成>ダッシュP撃ち>P生成の3WAYから、HS生成>瞬間移動>JS弾きで突撃。

『見誤ったな』『そこではない』

それをお互い全く同時のタイミングで行った。

『カウンタ!』

中央で背中を付き合わせる格好になり、互いのJSが相討ちになった。受身を取って間合いが離れる。

『驚いたな』『これ程とは……』

(これは…シューティング合戦になる)

そう踏んでいた。そして恐らく松瀬も同じことを考えていたのだろう。
しかし2人の行動は一致しなかった。

『カウンタ!』

ボール生成にダッシュ遠Sを刺し込まれた。
シューティングの打ち合いになれば勝つ自信があった。だから生成した。当然の行動。
対する相手の取った行動はダッシュ遠S。
これはつまり、彼はシューティングでは僕に勝てないと感じていると言う事。
だから強引に突撃してきた……って事なのかな~?

(シューティングに自信が無いのかな~…?)

中距離で刺し合えばどうしても「運ゲー」になってしまう。これは同キャラ戦の逃れられない宿命。
敵がシューティングを不得意とするのなら尚更距離を取って闘いたい。
しかしこの状況ではそれも無理。「運ゲー」……別に嫌いじゃないし、付き合ってもいいや。
それに運ゲーになるのはあくまでも理論的な話で、互いのプレイヤー性能が全くの五分の場合のみ。
そんな事はまずありえない。つまり実戦においては運ゲーなどではない。むしろ逆。
どちらが強いのか、ハッキリと分かる。

『ハアッ!』

―――バシッ!

遠S>P生成からジャンプしかけた相手に6HSを引っ掛けた。起き攻めのチャンス到来。
ヴェノムの切り替えし性能は悪い。一回ダウンを奪い、そのまま起き攻めをループさせて倒す事も可能。
同キャラ戦は先にダウンを奪った方が圧倒的に優位。

―――ヴン…

K生成>ダッシュJK撃ちからN択を迫る。だが、こんな安っぽい起き攻めで崩せるかどうか……。

―――バシュウッ!

裏に回って着地寸前のバックダッシュからめくりJS。

『読めているぞ』

やはりガードされてしまう。しかしせっかく接近戦に持ち込んだんだ。このまま逃がすわけにはいかない。

『ゆくぞ!』
『読めているぞ』

2K>近SからSストで崩しにかかるが、それも難なくガードされてしまう。

(なら投げ…!)

『すまんな』
『ファールを犯したな!!』

HSストにバーストで割り込まれてダウンを奪われる。
相手はそのままダッシュで迫り、目の前まで到達すると横に一回転した。

(なんだ…?)

『次が読めるか!』
『それで終わりか』

起き上がりにデュビだって…?確かに持続の後半を重ねれば、そこそこの有利Fが生まれる。
ボールが生成される分、ここからの攻撃もダメージが上がってしまうが……

『見誤ったな』

直後に2S>瞬間移動で相手が頭上に出現する。

―――バシッ!

初めて見る起き攻めなだけに戸惑ってしまい、そこからめくり中段のJSをくらってしまう。
起き上がりに重ねたのはHSデュビだったらしい。

『マッセ!次が読めるか!』

さらに近S>Sカーカス>2K>近S>デュビ。
これはHSデュビ……みっさーの時も何回か使っていたし、どうやらF式がこいつの十八番らしい。
だがF式なんて何度もやってきたんだ。対処法は分かっているし、食らう要素は無い。

―――ヴン…

僕の予測はそうそう外れるものじゃない。だからこそ、外れた時の対応が鈍くなってしまう。
ヤツがデュビの後に生成したのは、Pボールだった。

(F式じゃない…?)

『見誤ったな』

直後に瞬間移動して裏に回られる。めくり中段か…だがこの程度なら余裕で見えるレベル。

―――バシュウッ!

(えっ!?)

J仕込み瞬間移動から空中バックダッシュで表に回られる。

(くっ…でも!)

―――ガッ

裏回りならぬ、表回りJKをなんとかガードする。同時に弾いていたPボールもガード。
危なかった……しかし急に起き攻めのパターンを変えて来るなんて……侮っていた。
一つの起き攻めを繰り返す事で、変化させた時に相手の対応を鈍らせるのが狙い…と言うわけか。

『見誤ったな』

(いっ!?)

再び瞬間移動。HSボールの上に現れるヴェノム。

―――バシッ!

めくりJSから近S>Sカーカス>近S>HS>HSデュビ。

(なんか僕いい様に振り回されてない?……こんな受身なキャラじゃないのに…)

それだけ相手がやり手って事か……みっさーが強いって言うくらいだもんね…気を引き締めないと。

『ファールを犯したな!!』

デュビ後の生成にバーストを合わせる。これで主導権は握った。
"天才"の名は伊達じゃないって事、君にも教えてあげるよ。

―――ヴン…ヴン…

・・・

たしかにバースト後じゃろくな起き攻めは出来ない。
だが起き攻めを放棄するとは……そんなにシューティングに自信があるってのか?
まぁそんな事はどうでもいい。ヤツのシューティングを破りさえすればいいんだ。

『SHOT!』

レベル2Sステで3WAYを突き破る。

『そこではない』

直後、瞬間移動で目の前にヴェノムが現れた。
3WAYのどさくさに紛れてHSボールを配置していたのか……抜け目ないヤツだ。
でもその程度の行動は予想の範疇。6Pで迎撃すればいいだけのこと。

―――バシュウッ!

(あ…!?)

J仕込み瞬間移動からバックダッシュJPでHSボールを弾いてくる。

(固められる…!?)

『ゆくぞ!』

JP弾きから着地し、即座にスラストを放ってきた。全く反応できずに綺麗にくらってしまう。

『カーカスライド!死角を取ったぞ』

HSデュビでダウンを奪われる。

(呆気無さ過ぎるぞ俺…)

こうも簡単に接近を許してしまうなんて…まるで何手も先を読まれていたみたいだ。

―――ヴン…

(この陣は…F式か)

『ゆくぞ!』
『読めているぞ』

最初のスラストで弾かれたボールをしゃがみガードする。
いくら見えない高速中段とは言え、ここさえ捌けばそれも成立しない。
何回も繰り返してきたストラグルだ。見切るのは難しくない。
そして、それは同じヴェノム使いである相手もそうだろう。

(こいつにF式は使えないな……)

そんな事を考えているとJK弾きのフォローから着地2Kに当たってしまった。

『カーカスライド!死角を取ったぞ』

コンボをつなげられ、今度はオーソドックスなPK陣。
ダッシュJKで弾かれたKボールをガードし、続く中段の低空ダッシュJS>JHSもガードする。
そのまま着地して近S>Sスティンガー>Pボール打ち>2K>近S>Sカーカスで固められ、敵のTGも緑から赤に変わった。
ここで崩されれば相当なダメージを負うな……さっさと抜け出さないと。

『ゆくぞ!』

(スラスト…見える…!)

寸での所で立ち上がるが、ストラグルは命中していなかった。

(すかし下段!?)

『ゆくぞ!』

―――バシッ!

「ここでダストー!!」

慌ててしゃがんだ所にダストが当たった。

『ゆくぞ!ゆくぞ!ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ふんっ!』

ダメージを重視したダストコンボ。JD>JD>JS>JP>JS>JP>JS>JP>JS>JS>JHS。

(くっ、このダメージ…!)

ガードゲージの上昇も相まって、一気に残り体力を2割弱まで殺がれる。

―――キィィィーン…

『レッドヘイル!!』

―――ドドドドドドド!!

弾丸のようなボールが次々とヴェノムの体に打ち込まれていく。残り僅かな体力ゲージが見る見る短くなって行く。

(まさか…!?)

『驚いたな』

「まだ残っている!!」

(あ、危ねぇ……)

残り数ドット。受身を取って空中ダッシュで間合いを離す。相手はまだ残り4割弱…。
ヴェノム相手に残り数ドットと言うのは厳しすぎる。ここまで来たら賭けに出るしかない。

・・・

残り数ドット…ボール1発ガードさせるだけでSLASHだ。悩む必要は無い。シューティングで削り殺すんだ。
そう考えて生成した直後、相手のヴェノムが猛然と走り寄って来た。

『ダブルヘッドモービット!!』

(ぶっぱノビタぁ!?)

『ロマンティーック』
『ハァッ!!ダブルヘッドモービット!!』

HSモビRC>6HS>HSモビを食らった。こちらも残り数ドットになる。

(ど、どうしよう!?)

状況はほぼ5分…遠S?生成?それともスティンガー?

(考えてる暇は無い!)

『カウンタ!』

音声が二重になった。

『不覚……!』
『私が未熟なばかりに!!』

『ノックアウト!』

「あっとこれは遠S相打ち!両者とも一気に後がなくなりました」

やられた。あそこでぶっぱなして来るなんて…こいつの動き、全然予測できなかった。
でもこのラウンドで敵の事も大体は把握出来た。2R目は確実に取ってみせる…!

『デュエルツー!レッツロック!!』

『ふっ』『甘い』

「開幕は両者バクステから生成…」

(シューティング戦…!)

生成するボールは正確に、弾く技も最良の物を慎重に選択する。
そして動作は、判断は、可能な限り早くしなければならない。撃ち合いになれば当然回転率がモノを言うからだ。
だが互いの動きはボールを4つ生成した所で止まった。

(松瀬 緒土…やはり易々と勝たせてくれそうにない)

回転率が大きなウェイトを占める訳だから先手を取りたくなるのは当然だ。
だが穴の無いシューティングなど存在しない。
3WAYや4WAYのように範囲を広くすればそれだけ弾幕は薄くなり、ステ溜めや瞬間移動で破られ易くなる。
逆に弾幕を厚くすればそれだけ範囲は狭まり、上からボールを打って攻められたりする。
だから確実に接近するには「無駄弾」を減らさなくてはならない。

『ゆくぞ…』

(えっ!?)

『カウンタ!』

慌ててボールを弾いて相殺しようとするが、間に合わずに被弾してしまう。
そんな馬鹿な…先手を取ってくるなんて。それも、ダストなんかで弾いてくるなんて…!
何故わざわざ硬直の長いダストなんかで打ってくる?理由はただ一つ、弾速が速いから。
しかし当てた所で有利Fは立ちPなどで弾いた時と雲泥の差がある。
つまりヤツは有利Fの大きさを意識していない、ボールでダメージを取りに来ている…ってことは…つまり…

(…"封殺型"のシューティング)

かなり大雑把に分けてしまうが、シューティングには2つの種類がある。
1.封殺タイプ
多くのボールを使って2WAY3WAYを駆使し、封殺しに掛かる。
他にも地上の弾幕を厚くして相手を飛ばせて落としたりする。
特に機動力が低く、飛び込みの弱いキャラ、接近戦が強いキャラなどに使う。
2.ボールを盾に攻め込むタイプ
多少リスクを背負いながらも強引に攻め込んで固め殺す短期決戦型。
1のタイプが通用しない相手や、切り返しなどの防御能力が低いキャラに使う事が多い。
どちらかと言えばヴェノムに有効なのは「2」のタイプ。
切り返しが弱いため、固めてしまえばそのまま押し切れる可能性が高いからだ。
松瀬は僕と同じようなタイプだと思っていたが、それは間違いだった。
僕はシューティングから本体のコンボへと移行してダメージを取るように立ち回っている。
前述したシューティングのタイプで分けると「2」と言っていい。
とにかくボールを作ったら早めに突撃し、当たればその時にデカイ一発を見舞う。
だからコンボに移行しやすいよう、ある程度距離を詰めつつ闘うのが基本形だ。よって若干のリスクを伴う。
対する彼のシューティング……シューティング自体で敵を制し、シューティング自体でダメージを与える。
典型的な「1」の、完全砲台スタイル。気付けば体力がすり減らされ、プレイヤーの集中力も奪われてしまう。
遠距離主体だから当然間合いも遠く、切り抜けにくい。だが一発一発のダメージはたいしたことは無い。
リスクが少ない分リターンも小さい。一気に逆転する事も十分可能。

(面白い……勝負だ。どちらの"venom"がより強いのか)

例えるなら僕のvenomは出血毒。
侵入するとタンパク質を次々と溶かしていき、体の組織・細胞を破壊して内出血を引き起こす。
果ては臓器等からも出血して凄まじい痛みを伴う。
対する松瀬のvenomは神経毒。
文字通り中枢神経を破壊する。視覚や平衡感覚を失わせて麻痺状態にし、そこを仕留める。
痛みを伴わないため気付いた時には手遅れになっている。
一見同じヴェノムに見えても中身はまるで別物だったんだ。

『ショッ!』『SHOT!』

互いのシューティングのスピードはほぼ五分。
だが相手は近寄らせまいとシューティングし、こっちはなんとか近付こうとシューティングしている。
つまり瞬間移動するにせよ、ダッシュするにせよ、こちらは絶対に距離を詰めなければならない。
それが足枷となる。移動しながら打つパターンは限られているし、弾速の速い球は使ってもあまり意味が無い。
しかし相手はそれらの拘束無しに自由にシューティングを組み立てることが出来る。だから攻め込めない。

『それで終わりか』

一応ボールを直ガしてゲージも溜めておく。
防戦一方になる…このまま打ち合っていてはマズい…。

(こいつ思うように動かないな…)

ほとんどのボールは避けられるか相殺されているし、弾速の速い球は直ガしてゲージを溜められる。
もしミスをしてしまえばすぐにボールを盾にして突撃してくるだろう。
ここはパターンを絞らせては駄目だ。こちらも距離を詰めて戦うべきか…。

・・・

『見誤ったな』

―――カッ

進路を限定してくるシューティング…下りJK撃ち…この低い2WAYは…飛ばせて落とすタイプ…。

―――カッ

Pボールを弾いて相殺する。
さっきまでは玉を残しつつ撃っていたのに…。この人、シューティングの切り替えが巧い。
本当に自然に、こちらに気付かせないようにパターンをすり替えてくる。
しかもそれを意図的にやってると言うのだからタチが悪すぎる。
参ったなぁ…微妙な心理の揺れを敏感に察知して攻め方を変えてくる。
相手の最も嫌がる地点にボールを撃ってくる。それも先読みをしつつ。
小賢しくていやらしい立ち回り。思い通りに動かせてくれない。
まるでそう…狼みたいな奴だ。
狼は獲物を見定めると、まず狩りの手法を思案する。
そして獲物の特徴に合わせて狩りの手段を変える。基本は待ち伏せが多い。
自分より足の速い獲物に関しては、息を殺して忍び寄って強襲。
群れで狩りをするならハウリングによる連携など、多彩だ。
狼は意外にも速く走る事ができない。狼の狩りは"牙"に依らず、その"脚"に依る。
その理由は、彼らが驚異的なスタミナを備えているからだ。
待ち伏せが失敗に終わった場合、逃げる獲物を地獄の果てまで追跡する。
そして疲れさせて体力を奪ったところで襲い掛かり、喰い殺す。
松瀬 緒土…多彩な攻めと冷静な判断…気が付けばいつの間にか窮地に立たされている。
このまま相手のシューティングに付き合っていれば、僕の方が先に参ってミスを犯してしまうだろう。
体力ゲージだって地道に削られ、7割を切ってしまっている。
だけど焦っちゃダメだ。それこそ相手の思う壺。
……でも心理の読みは相手が上だし―――ん?
       ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
って事は今の僕の思考も読まれてるかも知れない?

―――ヴン…ヴン…

早く状況を打開しないと取り返しがつかなくなる。

『SHOT!』

PS陣からのSステ。下方を厚くした3WAYが飛んでくる。
こちらの手元にはSボールのみ。

(奴の毒に侵される前に切り抜けないと。悔しいけど、今は慎重に動く時じゃないね…)

弾幕は鉄壁だった。確実に接近できた…ハズだったんだが…。

『時間をとらせたな』

(あと少しで追い詰められたのに……くそ…!)

今まで神経が擦り切れるような思いで展開していったシューティング。
それを1発のダークエンジェルが問答無用で攻守をひっくり返した。
だがダークを撃たせたと言う意味は大きい。TGを50%消費させれば上出来だ。
そして放たれたダークエンジェル…それはシューティング面では俺が相手の上を行っているという事を物語っている。
だが厄介な事に相手はそれに気付いている。だから不利を判断して絶妙なタイミングでダークを放った。
その時、唐突に場違いな思いが込み上がって来た。

(ギルティってこんなに楽しかったのか…)

久し振りだ……こんな事を思うのは。
1R目のダブルKOが恨めしくなる。どちらが勝ってもこのラウンドが最後になってしまうんだ。
もっとこいつと闘っていたい。そんな思いが自然と湧きあがってくる。

『貫けぇぇぇぇ!!』

迫り来る赤い球体。
さて、どう処理するか…。残念ながら今のSステでボールは全て撃ち切ってしまった。
残っているボールは無い。瞬間移動で逃げる事も出来ない。
だがダークをガードなんて出切る訳も無い。落とされると分かっていても、飛ぶしかない。
十分に引き付け、ダッシュJからの2段Jで可能な限り相手を攪乱する。
だが相手もそれはお見通し。落下地点までダッシュしてくる。
思い切ってJHSかストラグルで飛び込むか?いや、リスクが大きい。ここはFDで……。

『すまんな』

低空の空中投げから近S>HSストでダウン。K生成からダッシュJK弾きの起き攻めが来る。

『無駄な時間は省こうか!!』

暴発だと思った。だがそれは違うのだとすぐに分かった。命中したからだ。

・・・

『時間を取らせたな……貫けぇぇぇぇ!!』

めくり金バーストを当ててTGは100%。このターンで一気に決着を付けてやる。

『ゆくぞ!』

ダークの有利Fを使ってS生成>JK>持続ボール打ちから中段のストラグルを当てる。
デュービスでコンボを締め、続けてPK陣からの起き攻め。
認めたくないけどこいつのシューティングは一流。起き攻めで仕留めていく方が確実だ。
JK弾きから中段を狙う。

『無駄な時間は省こうか!!』

(しまった…!)

低空ダッシュJSに金サイクを当てられる。敵は素早く生成して3WAYの弾幕を張った。

(応戦しないと…)

『そこではない』

HS生成からタイミングを見計らって瞬間移動して距離を埋める。

『マッセ!』

だがちょうど移動した所にSカーカスを打たれた。
慌てて2段Jで飛んでしまう。ヴェノム相手に空対地の状況に持ち込んではいけないのに。

(マズい…)

空中で動きを制御するのはヴェノムには厳しい。仕方ない…ストラグルで飛び込むしかない。

『ゆくぞ!』
『ふんっ』『カウンタ!』

(やっぱ駄目か~……)

『覚悟を決めろ…ダークエンジェル!!』

6Pカウンターからダーク。

―――ヴン…ヴン…ヴン……

そこからダッシュ生成を立て続けに行った。

―――バシッ、バシバシッ……

空中ヒットのせいで、拘束される時間も運ばれる距離も長い。端に到達してダウンを奪われてしまう。
そして前には3つの―――

(ん…?ボール3つだって?)

…どうせアレだ。ハッタリ。
大方、動揺させて2択を見切らせないようにするつもりなんだろう。僕はそんな小細工には嵌る人間じゃないよ。

『覚悟を決めろ』

ダークをもう一発起き上がりに重ねてくる。

―――ヴン…

(なっ……4個!?)

ヴェノムの動きは非常に多彩だ。
それを可能にしているのがボールの存在。ボールが1個でもあれば攻めも守りも強化される。
それからさらに1個増えればボールの動きは「組み合わせ」によって複雑な物になる。
そして3個ともなれば組み合わせに加えて、ボールを残しつつ撃ったりタイミングを遅らせて撃ったりする事でさらに幅が広がる。
しかし、4個も生成した所で到底生かしきる事はできない。第一に4個も生成するチャンスなんて無い。
遠距離のシューティングでさえそんな感じ。ましてや起き攻めなんて2個あればほぼ事足りる。
2WAYなどの組み合わせを考える必要も無い。
なのに彼は4個目を生成した。

(は…ハッタリに決まってる…!)

生かしきれる訳が無い。
上下左右にボールを配置したひし形の陣形……普通に起き攻めしようとすれば一度の技で複数の玉を撃つ事になる。
結局ボールを絡めた攻撃は多くならない。だから攻めは複雑化しない。せいぜい崩した後のダメージを底上げする程度。
下手にボールを増やしても自分が混乱するだけだ。過ぎたるは及ばざるが如し。
どうせヴェノムにはF式を利用しない限り見えない中段は無い。

(集中)

相手のヴェノムの姿が一瞬ブレる。

(瞬間移動…)

ここからの選択は直にJHSか着地寸前低空ダッシュからの中段、着地下段など…。
どうする?バクステで食らい逃げ?
…ダメだ。さすがに4個もボールがあればコンボも自在。食らい"逃げ"にならない。深手を負うことになる。

(焦るな)

瞬間移動からの攻め……たしかに多岐に渡るが、決して見えない攻撃などではない。
今は飛び道具による目くらましがあるわけでもない。単純な崩しなら反射神経でカバーできる。

(何が来る…)

考えろ。見極めろ。
4個のボールはなるべく生かしたいと思うのが人情。よって効率の悪い撃ち方はしないと考えられる。
ならば一度の攻撃につき弾く玉は1つないし2つに抑えてくるはず。
そして、投げの選択肢は無い。投げではせっかく生成した4個のボールが生かせないからだ。

『見誤ったな』

ヴェノムが出現した位置は、4つあるうちの右のボールの所。
こちらはダークの背中の方が当たっていてまだ動けない……けど―――

(…なんだ……焦って損した)

この間合いなら着地下段が届かない。立ちガード安定だ。
やはり慣れない事をするもんじゃないね、松瀬。無様だよ。策士策に溺れるとはまさにこの事だ。

―――バシュウッ!

着地寸前の空中ダッシュJK。当然こんなエセ中段なんかには当たらない。
下段の選択肢が無いのだから当たる要素は無い。

―――ガッ

続けてJSに繋いで来る。

『そ、それで終わりか』

4個のうちの左と下、2つのボールがJSで弾かれる。
これを利用してSストと着地下段の2択を迫るって所か……安っぽい起き攻めだ。
こんなのはボール1個でも事足りる。4個使う意味なんて無い。
あとはボールを絡めて適当に固めるくらいしか出来ない。
やはり4個のボールは、僕を混乱させる為のものだったのだろう。

(やはりこの程度の崩しか……)

そのままヴェノムが着地する。
良し。ここまでくれば後は余裕。ストラグルもダストも発生は20Fを超える。
しゃがみガードで耐えて、崩しに来たところを逃げるなり割り込むなりすればいい。
だが油断してはいけない。起き攻めを凌ぎ切ったとは言え、状況は依然として相手が有利。
残ったボールにもまだ注意しなければならないし、固められてはGBも上がってしまう。

(そうか…4個生成したのは崩しが失敗に終わった時のフォローをするためってわけか)

ここは慎重に行動していこう。最悪の場合はDAAでも使って切り返してい

―――バシッ!

(え?)

しゃがみガードをした次の瞬間、敵の昇りJKがヴェノムの脳天を捉えていた。

―――バシッ!

上に配置されていたボールが続けざまに当たる。

(な…!?えぇっ!?しゃがみ食らい!?中段!?なんで!?)

しゃがみ状態に命中するJK。後を追うように当たるボール、続けて刺さるJHS…この連携は…

(F式……ガードバグ!?)

そうか…JK>JSのあとに弾いたボールの硬直を利用したのか…!
4個のボールは僕を攪乱させるための物じゃなかった。ましてや崩しの保険なんかでもなかった。
"木の葉を隠すなら森の中"……F式を狙っていたなんて…全く気が付かなかった。

『マッセ!マッセ!SHOT!』

さらに右に配置されたボールを絡めてコンボを繋げられる。
JHS>近S>Sカーカス>近S>HS>Sスティンガー……
最後のSステに続いて右に設置されたボールが絶妙なタイミングで命中し、FRCをかけなくてもコンボが繋がっていく。
体力ゲージが、ヴェノム生命がみるみる削られていく。

『マッセ!』

残り2割……1割……

(そんな、まさか―――)

『ダブルヘッドモービット!!』
『これまでかぁ……っ!』

『SLASH』


―――クルクルクルクル……バシッ!


『9ボールゲットだ』

「勝ったのはE組の松瀬 緒土!」

「ごめ。負けちゃった」

苦笑いして(と言っても髪の毛のせいで口元しか見えないのだが)雹が戻ってくる。

「でも嬉しそうだな」
「え、そう?僕そんな顔してる?」
「キットカット腹いっぱい食ったような顔だ」

まさか雹まで負けてしまうとは……。
だがまぁ、考えようによっては私の手であのいけ好かない3人組と決着をつけられると言う事だ。
それにしても気に入らん…松瀬 緒土、江辻 聖、そして永園 翼。
私が最も嫌っている人間が3人、雁首揃えている。不愉快極まりない。
松瀬 緒土、いつもいつも私の邪魔ばかりする。
江辻 聖、こいつは生理的に受け付けない。それにあの海 葵夙(かい きすく)を髣髴とさせる。

「そ、そるぅ~……顔怖いよ…」
「なんかやたら気合はいってんな…」

そして永園 翼、この野郎のせいでお兄ちゃんは……
思えばこの1年間はヤツを倒すことしか考えていなかった。だがそれも今日で終わりだ。

「続いてG組は大将の紙野 蘇留!もう後が無い崖っぷちです!!」

「頼んだよ~そるぅ~」
「暴れて来い蘇留」
「ああ」

ステージを登って筐体へ向かって行く。ついに決着をつける時が来たのだ。

「おいおい、蘇留が大将かよ。大丈夫か?」
「ふん、ぬかせ雑魚が」

「それでは先鋒大将戦…このまま快進撃を続けるか松瀬 緒土!それとも大将の紙野 蘇留がここで巻き返すか!?」

『君に用はないのだが…』
『めんどくせぇ…』

松瀬 緒土……ちょうどいい。お前は前菜にはちょうどいいぞ。
まずはこのスカした輩を血祭りに上げ、金髪女とDQNを引きずり出してくれる。
お前など眼中には無い…とは言え、あの亜麗寺と赤井を倒している訳だからな……油断は禁物か。

(とりあえず開幕は……)

『ヘヴンオアヘール!』

さて…亜麗寺 美里、赤井 雹、2人とも滅茶苦茶強かった。
そいつらと共に代表に選出された紙野 蘇留…どうやらこの1年の間に大きく成長したようだ。
ヤツはもう昔の、DループのDの字も知らなかった頃の蘇留ではない。全力で倒す。

(開幕は…やはり)

『デュエルワン!』

(ダッシュVV)(立ちK)

『レッツロック!!』

『ネッテロォー!!』

最大の失策はヤツの性格を考慮に入れていなかった事だろう。
あの蘇留が大会のプレッシャーのせいで慎重になるなんて事はありえなかったのだ。
だがまぁそれは今後注意を払えば良いとして―――
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
(こいつは一体何をやっているんだ?)

「開幕は…ダッシュSVVー!?」

いつもより低めに打ち上げられる。
馬鹿な…全ての点においてHSVVを下回る性能のSVV……何故撃ってくる?
判定はHSVVより小さく、発生も遅く、それどころか命中したって受身を取れ―――

(ない……?)

なんだ…普通のSVVじゃない!?

『ハッ、ネッテロォー!!ハッ、イタダキー!イタダキー!イタダキー!テヤ、イタダキー!ネッテロォー!!』
   ・ ・
(て、低空……ダッシュ低空SVVからの"VVループ"!!)

ダッシュ低空SVV>K>低空SVV>K>2HS>JD>JD>JK>JD>JS>JD>SVV>叩き落し。
開幕から5秒。5割弱のダメージを負って画面端起き攻め。

(ちっ…なんて火力だ…ッ!)

―――キンッ!

息つく暇を与えずにJSからの起き攻めが来る。ここからソルの十八番、打撃とぶっきらの2択。
対抗策として妥当なのはファジーJか足払い暴れ……だが読まれれば立ちKから5割。
画面端でソルが相手ではリスクはどちらもほぼ変わらない。ならリターンを重視して暴れるが得策…

『ハッ!』『カウンタ!』

(げっ!立ちKで刈られた…!)

『イタダキー!イタダ…』『ファールを犯したな!!』

JDにバーストを合わせて吹っ飛ばす。

(あ、危ねぇ……)

流石に今のはヒヤッとした……ソル戦はラウンドの序盤から神経を使う。
TGに左右されないDループの超高火力が危険すぎる。
相手の好きなようにやらせては駄目だ。幸い立ち回りは有利……慎重にシューティングしてペースを握らなくては。

―――ヴン…ヴン…カッ…カッ…

『ガァン!かかったか?』

だが敵はこちらのシューティングなどどこ吹く風。
ひたすらガンフレフェイントを繰り返し、ボールを直ガしてゲージを着実に蓄積させていっている。
スキはある……突っ込むか?
いや、VV割り込みを食らえば一気に起き攻めされて分が悪くなる。ソル相手に接近戦へ持ち込むのは危険だ。
だがこのままでは敵のゲージがどんどん溜まって不利になっていくだけ……。

(…焦るな)

ゲージがどうした。ゲージなんて幾らでもくれてやる。
立ち回りなら確実に有利が付く。近付けさせなければどうという事はない。

(いいだろう…このまま封殺してやる)

・・・

どうやら緒土は雹の言う「タイプ2」……封殺狙いのシューティングを展開してくるつもりらしい。
このままゲージを溜め、チャンスを掴んで一気に殺し切ってやる。

『ガァン!かかったか?ガァン!かかったか?』

TGが50%まで溜まる。だが敵は一向に突っ込んで来る気配が無い。
チマチマとシューティング削られて体力も7割程度にまで減らされている。
当然このまま黙っているわけには行かない。やはりこちらから仕掛ける他ない。
だが、どうやってこの弾幕を破る?
赤井との試合を見る限り、緒土のシューティングは間違いなく1流だ。隙はそう簡単に見せないだろう。

(無ければ作るまで…)

『グランドヴァイパー!!』

(…やると思ったぜ)

地面を滑走してくるソルをジャンプで回避する。
大方、GVRCで無理矢理ペースを掴もうとしたんだろう。だがこうやって避けてしまえば問題は無い。
着地して来た所にコンボを入れてやろう。だが、ここがヴェノムの辛い所だ。
こんなデカイ隙があれば、大抵のキャラはコンボも自由自在に組めるのだが、ヴェノムはそうはいかない。
ボールのない状態ではせいぜいカーカスループからデュビで締めて2割。
ゲージを使ってダメージを取りに行っても4割程度が限界と悲しい。でも、ここできっちり反撃しとかないとな。

『デュービス…』『調子に乗りやがって!!』

(あ!?)

バーストで弾き飛ばされる。GVは俺を釣るための餌だったか…!

『ガァァンフレーイッ!!』
『ロマンティーック』

ガン青から2択。

『ハッ、テヤ、テヤ』
『よ、読めているぞ』

打撃の立ちKをガードする。相手は近S>2Sにガトリングして有利Fを作った。
ボール無しで近距離、この状況は危険すぎる。とにかく間合いを離さなければ。

『オオッ!!』
『甘い』

2S直後の遠Sをバクステで回避する。
あの赤井にも競り勝ったんだ…シューティングにさえ移行できればそう簡単には近付けさせない自信はある。
ボールを生成して有利状況を作るんだ。

『バンデェーッ!』

(BB!?)

……確かに命中すれば超ハイリターン。ガードされても状況はほぼ五分で距離を埋められてしまう。
だがこんなもん見てから余裕で……。

『ハッ』

条件反射と言うものは恐ろしい。俺は足払いを振ってから思い出した。あの修学旅行の時の対戦を。

『ロマンティーック』

―――ザシュッ!

BB青からのJS。続けて2HS>ガン青>BB……あの時と全く同じコンボを入れられる。

『イタダキー!ガンフレイッ!!バンデェーッブリンガー!!イタダキー!イタダキー!イタダキー!イタダキー!イタダキー!イタダキー!イタダキー!ネッテロォー!!』

『SLASH』

(スラ……え?スラッシュ?)

『こんなもんか…』

マジかよ…この火力、これぞソルってところか…。ヴェノムにもあれの何割かでいいから火力が欲しいもんだ。
しかしソルも厄介な事には変わりないが、もっと厄介なのは紙野 蘇留の方だ。
開幕のSVVと言い、予想出来ない独特の立ち回りは健在……向こうにペースを握られては一気にやられてしまう。
次はこっちから攻める…!