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今日もガンズを聴きながらダチと共にゲーセンへとチャリを飛ばす。

俺の名は 大黒 閃(ダイコク セン)。バリバリの音ゲープレイヤー。


いつものようにギターフリークスの前へと陣取る。選ぶ難易度はもちろんエキスパート


2,3曲もすれば人だかりができる。
ギャラリーの「オォ・・」という声。一番心地いい瞬間。


「はぁ~・・・閃ってギルティやったら強くなりそうなのに・・・」

「ビクッ!?」

隣からの突然の声にミスってしまった。ああっパーフェクトが・・・!!
・・・こいつの名前は 音鳴 狂助(オトナリ キョウスケ)。ガキの頃からつるんでいる。

「いきなりなんだよ」

ミスしてやる気が無くなったのと、さっきのセリフが気になったのとで中断した。

「いや、だからさ、その左手がさ、レバガチャしたら早そうだし。右手のボタン押すのだって。」

何が言いたいのかよくわからなかったが確かに俺は左利きで普通とは逆に構えている。

「ま、ちょっと来てよ。見れば解るからさ」

そう言った狂助に格ゲーの対戦台の前へと連れこられた。


「じゃあちょっと見ててよ」

そう言ってコインを投入、キャラクターを選択する狂助。っていうかこれって・・・

「あの~・・・狂助さん・・・?」
「ん?なにさ?」
「どう見ても椎名○檎じゃん?」
「ははは・・・気にしない、気にしない」

こういうのはスルーするのが暗黙の了解なのだろうか?とりあえず見物。




「・・・なんだこれ・・・」

今までの格ゲーとは全然違う。縦横無尽に飛び回るキャラクター。
グラフィックも俺の知ってる格ゲーとは比べ物にならない。

「な?面白そうだろ?やってみろよ。ちゃんと手加減してやるからさ」

こうまで言われてやらないわけが無い。

「おう!ちょっと待っとけ!」

コインを入れて乱入。「ユウハンハベジタボー!!」
「!?」
聞き違いか・・・?と思っているとキャラクター選択画面へ

まずはどんなキャラがいるんだ?左回りに順々に見てみる。・・・濃い。濃すぎる・・・。

強烈なキャラクターに引きながらもうすぐ一周し終わるかというその時。俺は目を疑った。

俺は興味のあることはとことんやっていく。それはギルティも例外じゃない。
狂助からギルティに誘われて気がつけば1ヶ月経っていた。
その間、一日としてレバーに触らない日など無かった。

「ドッカーン!!・・ドッカーン!!・・ドッカーン!!」
(スラッシュ!!)
「次は本気を出してやるぅ~ぅ!!」


「へぇ~え!結構上達したじゃん!」

毎日の狂助との特訓で自分でも上達したのがわかる。
コンボは一通りできるようになったし地元のゲーセンでは中の上ぐらいの位置までこれたと思う。
狂助のイノはともかくそれ以外の有利キャラには安定して勝てるようになった。
「そのうちお前のイノにも勝てるようになるぜ?」
「ははは・・・ん?誰かまた入るよ」

覗いてみたが今まで見たことも無い人だった。・・・が、あの髪型は・・・?
「ユウハンハベジタボー!!」

「ちょっとだけ本気出してくぜ♪」
「デートの最中だというのに・・・・急がせてもらうよ」

相手が選んだのは髭ことスレイヤーだった。正直今まで一度も戦った事の無い相手だ。

ヘヴンオアヘル レッツロック!!

とりあえずバクステ。開幕相性なんてまだ良くわからない
・・・が、遠距離の得意なアクセルにとって5分以上の状況に持っていける選択肢。

の筈が「マッパハンチ!!」
体全体をつかったパンチがアクセルのバクステに引っかかった。

(ヤベッとりあえず受身を取って・・・)

「ダメだ!閃!!」
狂助の声が耳に入ったと同時に「いかがかな?」
スレイヤーの前HSが空中HITする。そして
クロスワイズ>JS>HS>D>JC>JS>HS>D
のキャラ限定コンボを叩き込まれる。ライフはもう五割を切っている。なんだこのウンコ火力は!?

起き攻めにスレイヤーは足払いの持続重ねをしてきた。
「このタイミングならっ」
俺はリバサ弁天を出した。・・・が焦っていた。

(カウンタ!!)

弁天ミスで足払い後半をカウンターヒットしてしまい
ノーゲージで拾われピヨってしまいセットを落した。パーフェクトで負けたのは初めてだった。


2セット目開幕雷影鎖撃をぶっ放した。
相手のKダンディーステップにCHし、ノーゲージで拾いさっきとはまるで逆の状況に立った。

ここは・・・

(ヒャッホーウ♪)
陽舞後半重ねだ!かなりの有利Fが取れる上にガードゲージ上昇率も高い。

ここから固めてy(クチャッ)

「!!??」

何が起こった!?

・・・そこには何事も無かったかのように吸血ループを始めたスレイヤーの姿があった。

(クッチャ)(クッチャ)
コレが噂の無敵吸血か・・・・ハッ・・・

ボタン二つを押したままレバーを左右に振る
「ふおうおおおおおおお!!!燃え尽きるほどヒート、引きちぎるほどショートォォォ!!!」
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ・・・・・・・・・・・・
我ながらよくワカランことを叫び全力でガチャる。


画面には3ループ目の吸血をすかしているスレイヤー、
そして垂直ジャンプをしているアクセルがいた。

「馬鹿な!?」
対戦台の向こうから驚いた声がした。

フッフッフ・・・自慢じゃないが俺はレバガチャには自信がある。
大木はおろかガイガンダーやループ・ザ・ループすら抜ける事ができるのだ。
もっとも狂助が見つけてくれた特技なのだけれど。

垂直ジャンプからJD>K>P>鎌閃のコンボを叩き込む。
今度は起き攻めに行かず遠距離戦に徹しよう。

立Pで牽制しつつ前後に動いてゲージ溜め・・・向こうも慎重に様子をうかがっている。
そして鎌閃をガードさせた・・・と思いきや
「マッパハンチ!」(カウンタ!)

いや、おかしいでしょ今の?明らかにすり抜けてたよ?そんな馬鹿な・・・

スレ相手の遠距離戦を知らないこちらに対し、相手はアクセル戦に慣れているようだ。

火力はおろか立ち回りで負けてるアクセルが勝てる要素など無い。
そのまま最終セットまで思うように動けず負けてしまった。

始めて1ヶ月の俺でもキャラ相性ぐらいは知ってる。

「このスレイヤーかなり強いね。」

と、狂助。

・・・確かにスレイヤーとイノの相性も最悪だ。
さらにかなりの強さを誇るプレイヤー。俺とはまるでやり込み度が違う。


でも・・・


「んじゃ、次俺な?」



・・・それでも・・・狂助には勝てる気が・・・しない。

結果3-1で狂助の勝ちに終わった。

アクセルを使っている俺だから解かる。コイツの・・・狂助の強さは相性以前のものなんだ。

「・・・素晴らしい・・・!」

対戦台の向こうからダンディーな声。その声の主が近づいてくる。

「誰だよ、あんた?…んっ?」

その服…どっかで見たような…見ていないような。
あと、その髪型…どっかで見た事がある!

「これは失礼した、私の名は闇光 諏礼(えんみつ すれい)。ギル校生徒だ。」

「!!」

ギル校といえばギルティ界の頂点を目指し、
日々強者達が切磋琢磨する全ギルティプレイヤーの聖地。この男が・・・!

「そのギル校生徒様が一体なんの用だよ!?」

動揺を隠して質問する。

「いや、私はギル校生中途編入試練官をしていてな。平たく言えばスカウトの様なものだ」

よく話が見えない。っていうか質問に答えてねーじゃねーか
「だからなんの用だよ!?」

「先程手合わせして確信した。君の人とは思えんレバガチャ速度、鬼のようなイノの攻め・・・
 しかも聞けば君はまだ始めて1ヶ月というじゃないか。
 君達には才能がある。まだまだ伸びる。ここでくすぶっていてはいけない。ギル校にこないか?」

「なっ!?」

「今決めろとは言わん。正規の編入試験も受けてもらわねばならん。
 試験を受けに来るのはいつでもいい、選ぶのは君たちだ」

そう言って闇光 諏礼というギル校生徒は去っていった。


俺たちはあまりの出来事にしばらく動く事もできなかった。

「・・・どうする?閃」

「ッハ!・・・俺が『ハマッたらとことん』な性格。1番知ってるのはお前だろ?」

「仕方ないな・・・つきあってやるよ!!」

あれから俺たち(つーか俺)は更に半月の特訓をした。・・・そして日曜日

「さーて・・・ここがギル校か・・・」

「試験は2時からだけど・・・今十二時だよ?」

「分かってるよ!お前と違って俺はスロースターターなんだよ。
 だからココで慣れようと思ってよ。」

俺が指差した先にはアミューズメントセンター・ツェップスがある。
ここには多くのギル校生が集うことで有名なゲーセンだ。
今日は休みの日なので猛者達と戦えるはずだ。

中に入ると十数台のギルティの対戦台が並べられ、それらほとんどが埋まっていた。
その内の誰も使用していない台で俺たちはそれぞれコンボ練習を始めたがほどなくして乱入された。
『ユウハンハベジタボー!!』

『・・・・・(ドテンッ)』『そんな所で寝てたら風邪引きますよ?』

鰤か・・・地元にはそこそこ使える奴はいたけど・・・開幕どうする?遠Sか?・・・いや・・・

『ヘヴンオアヘル レッツロック!!』

迷ったあげく俺は開幕下K。相手を見てみると相手も同じく下Kを出していた。

っあっぶね~!!鰤対アクセルはお互い遠Sを下Kですかせるのだ。
コレを知ってるということはやはりかなりの腕・・・

(互いに遠距離が得意なキャラ同士・・・長丁場になるだろうな・・・)

そう考えた瞬間

『カウンタ!!』

何気なく牽制に振った立Pを鰤横Sでカウンターに取られてしまった。

完璧に重なった熊拳と共に本体が攻めてくる。本体着地間際の低空ダッシュKにガードを崩される。

(やばい・・・無補正からの熊絡めたコンボは)
『イタイっつーの!!』

俺の心の叫びを代弁させるかのようにバースト
『ガキィンッ』

しまった!!鰤はバーストをガードし遠S>横Sからエリアル。
もう4割減らされている。これ以上画面端に居るのは危険だ。前受身をする・・・が
『スリープします』

設置>ローリングからの空中投げ。そのままセット終了まで画面端から出る事も出来なかった。

(敗因は?長期決戦になるだろうという俺の気の緩み・・・
 そうだ。一瞬でも気を抜いた者が敗北の苦汁を飲む事になる。)

・・・もう油断しない・・・!

(今度は)

『デュエルツー!レッツロック!!』

(始めっからとばしてくぜ!)

闇慈のようなことを考えながら開幕雷影鎖撃。

何故かP連打していた相手にCHヒットする。
(ふざけてんのか?まあいい)
近S>爆>立P>鎌閃 でダウンを奪い起き攻めへ。


無難に下K>FD仕込み近Sを入力する・・・が、当らない。相手に投げられてしまい形勢逆転


「は?いや、おかしいでしょ今の?明らかにすり抜けてたよ?そんな馬鹿な・・・」


いつぞやと同じ事をつぶやいているうちにドンドン起き攻めでライフが削られていく。
(クソッ!)
ローリングを使った起き攻めをバーストでしきりなおしにする。
ここにきて遠距離のにらみ合いとなる。

鰤相手の立ち回りはやたら神経を使う。
(ここは思い切って)


『ヒャッホーウ!!』ダッシュからのブッパ陽舞!!
(カウンタ!!)

足払いを出した相手にカウンターで刺さる。こうなれば何でも繋がる。
足払い>鎌閃FR>低空ダッシュ>HS>ボンバーからの爆コン


『どっかーん!!』『どっかーん!!』『どっかーん!!』

軽量級ははやたらと爆コンが入る。
(鰤は起き攻めしにくい・・・ここはダメージ重視。さらに)
近SからのHJ。前受身した相手を空中投げする。

(ヨッシャ、ここからの起き攻めは勿論・・・♪)

・・・画面端空中投げ後のめくりネタがバレていて星青からのコンボで逆に殺される。

やはり上級者には効かないのだろうか・・・?
地元じゃ結構引っかかってくれたのに・・・

(なんにせよ・・・もう後がない・・・)

3セット目開幕蜂巣。相手の遠Sをとったはいいがキャンセル設置ですかされてしまった。
慌てて鎌閃を出したがこれが向こうのバクステに引っかかりダウンを奪った。


起き攻め・・・先刻のはバグだろうか?とにかく怖がっていてはダメージを取れない。
もう一度下K>仕込み近Sの起き攻め。


「・・・またですか・・・」

またしても下Kがすかった。
いや、避けられたというべきか、鰤はローリングで下Kを避け固めへと移行する。


まるでさっきと同じ展開。アクセルには小技暴れがない。鰤のような固めは大の苦手といえる。


しかしこのまま大人しくやられるわけにはいかない。
固めの合間をバクステ連打でJ攻撃を避け投げる。

K>S>低空爆>P>鎌閃 の追撃。

ダッシュから起き攻め・・・その時鰤のN受身。(しまった!鎌閃が高かったか!?)
後悔しても遅い、画面は暗転している
アクセルはダッシュモーション、避けることは出来ない!!


『ループ・ザ・ループ!!』









アラヤダコレキタァ━━(゚∀゚)━━ !!!!!








「うおおあおおおあおああああおあおおああおあwせdrftgyふじこlp;@:」




血管浮き出るほどのレバガチャ。そして


(カシャンッ)



『注意一秒、怪我一生♪』





アクセルは最後に振ってくる熊を天放石で取っていた。


あまりにも不自然な光景。でも取れるんですよ。アレ


ッシャーッ!!ココからの起き攻めでムッ殺す!!

負けました。




最期はリバサ金サイクからの俺キル二連発。死ぬなって言う方が無理だろ。


「あ゛~~負けた負けた!!」

結果は3セットストレートだった。
「閃終わった?」

狂助のほうは結局ボスイノまでいってしまったようだ。時間もほど良く潰せた
「さてっと・・・そんじゃ・ま、行きますか!」
・・・と、ツェップスを後にしようとした時

「ちょっとまって!」

振り返るとショートカットの女(一瞬男かとも見えた)がいた。

「さっきのアクセル、アンタでしょ?」

いきなり質問をしてくる。どうやら先程の鰤使いのようだ。まさか女だったとは・・・

「だったらなんだよ?」

少しプライドが傷ついたのを隠して言う。女は言うのを少しためらった後言った。




「アンタ・・・手を抜いてるの?それとも弱いの?」

は?



イヤイヤイヤ、いきなり何つーこと言うんだコノアマ



「どういう意味だよ?喧嘩売ってんのか!?」



「違う。さっき戦って・・・アンタ、ループ・ザ・ループの熊を当身で取るなんて常人じゃ出来ない。
 ・・・それにしては決定的チャンスをいくつも逃してる。」

「決定的チャンス?」

ドコのことを言ってるのかワカラン・・・?

「・・・どうやら本当にわかってなかったようね。
 ごめんなさい、手を抜かれたのかと思って・・・。」

「ははっそりゃしかたないさ。だって閃はまだ」

「狂助!!」

ここでは今の実力が全て。ギルティ暦の短さなんて関係ない。

「・・・何よ?別に馬鹿にしたわけじゃない。」

そんな事はわかってる。

「弱くて悪かったな!クソッ」




『弱い』




反論なんてできやしなかった。



ただ・・・ただ悔しかった。





そして・・・
「遅かったな、こっちだ。」
闇光 諏礼に俺たちはギル校の一室へと案内された。

部屋の中には十名ほどの人がいた。俺たちと同じように編入試験を受けに来たのだろうか?


「んぁー、試験説明を担当する 刃山 龍深(はやま たつみ)だ。よろしくっ!!
 ・・・なんだいなんだい、元気がないねぇ。おらぁ!よろしくっっっ!!
 はい、ありがとう。んじゃまー、挨拶もすんだしぼちぼち行こうか。
 ここは我が校の編入試験受験者の教室だ。つまり、ここにいる奴は全員ライバルなわけだ。
 あー、とは言っても、直接の敵ではないから、ホラそこメンチ斬り合うんじゃないよ、
 特に気にする必要はない。ウチの試験は実力があれば皆取るからな。
 そいじゃ、試験内容を説明するよ。質問は、こっちの話が終わってからするように。
 ・・・実は今日、ウチの学園は定期テストをやってる。
 そのテストってのが、まぁちょいと特殊でな。簡単に言えばバトルロワイヤルって感じだな。
 生徒全員に点数の示されたカードを配ってしばらく校舎内を歩き回ってもらう。
 んで、そこらで会った奴とそこらにある筐台で対戦、勝った奴は負けた奴のカードを一枚頂く。
 そうやって時間終了までにどれだけたくさん点数稼げるかを競ってもらう。
 点数は1枚最低で1点最高で5点だ。
 るっっっさいな!終わってから質問しろっつってんだよ。
 あぁ?スリーサイズなんか聞くな!何年前のオヤジだ!!
 あん~まりウダウダしてっと黒板ひっかくぞおらぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!


 ・・・あー、それで、だ。要するにそのテストに混じってもらう。
 受験者同士の対戦はノーカウントだ。
 生徒は各々の能力に応じたカードを持っているわけだが、お前らの腕は未知数だ。
 だから点の書いてないキャラカードを受け取ってもらう。
 あー、受け取ったらそこに受験番号と名前を書いておくように。
 で、その場その場で教員が対戦に立ち会って、お前らの動きを採点して、
 対戦後にカードに点数を書き込む。
 まぁ、教員によって見るところが違うから1点もらった後5点もらうこともある。あんま気にすんな。
 通常、カードは3枚しかもらえず、3回負けたら失格なんだが、
 さすがに生徒と受験者を同じ土俵に上げるのは不公平だってことでな、
 お前らには一人あたり10枚のカードを配る。
 だから安心して、なるだけ沢山対戦して楽しんで来な。
 もし10枚ともなくなっても、相手がオッケーすりゃ対戦はできる。
 その場合勝ってもカードは貰えないけどな。
 なんだったら教員に対戦申し込んだって良いからな。
 だいたいの説明はこんなもんだ・・・。ハイ!ちょっとボケっとしてる奴、もうちょいだから注目!
 今から残ってる細かいことズラズラ~っと言い並べるからよぉーく聞き耳たててろよ。
 まず、一度勝った相手と再戦することはできn・・・・・・・・・・・・・」



―――編入試験

編入試験

こんな適当なもんなのか・・・

「んじゃ取りあえずてきとーにまわるか」

「そだね。」



テキトーにまわっていると

「ちょっとアンタ!」

オイオイ聞いた事あるぞこの声・・・
振り返ると先程ツェップスで戦ったショートカットの女がいた。ギル校生だったのか・・・

「なんで部外者が居るわけ? 今テスト中だから見学なら今度にしたほうがいいわよ」

俺たちは私服だ。そう思われても仕方がない。

「編入試験受けにきてるんだよ。ほら」

そういって数字のかかれてないアクセルのカードを見せた。
キャラの色は自分の使用カラー。俺の場合は初めて使った時のDカラーだ。

「本当みたいね」

信用してくれたようだ。っていうか生徒に説明してねーのかよミギーは

「・・・じゃあ私と勝負しない?」

このアマ・・・勝つと分かってる勝負を挑みやがった・・・

「断る。さっきやったじゃねーか」

「閃、勝負を申し込まれたら断れないんだよ」

・・・と狂助

「そういうこと、大丈夫よ。アンタ鰤に慣れてなかったんでしょ?」

???何を言うかなこの女

「こういうことよ」

と見せたカードには3の数字と・・・ソルの姿があった。

「!! アレでサブキャラだっていうのかよ!?」

サブキャラでストレート取られたのに本キャラで勝てるわけがない。

「相性はソルのほうがいいんだからそう悲観する事ないよ」


狂助の言葉ももはや何の気休めにもならなかった。


「そういうこと。私の名前は 御手空 割子(ミテカラ ワリコ) よろしく」

反応速度速そうな名前ですね。

「え~っと、立会人は・・・あ、腐女子センセー!!」

は!?何つー名前だよ!?多分ホモ好きのキモい女なんだろうな~カイ使いかな?


・・・と思っていたが・・・



現れたのはなんと眉毛、まつ毛、髭、の濃い胸毛もっさりの上半身裸のおっさんだった。

例によってどう見てもアノ人にしか見えないのだが・・・
なるほど 腐(フ) 女子(レディ) か・・・

「クイーンはお好きですか?」

思わず聞いてしまった。

試合開始



『これみてよ・・・ダンナの子供時代♪』
『黙っておいてけ!!』

開幕は・・・やっぱり

『ヘヴンオアヘル レッツロック!!』

距離を離すためバクステ。向こうはというと・・・向こうも距離を離してきた
アクセル相手に遠距離戦望むとはいい度胸だぜ

『ガーンかかったか?ガーンかかったか?ガーンかかったか?ガーンかかったか?』

フェイントでゲージ溜めをしてくる。そうくるなら・・・

『ノリノリだぜ♪』

ダッシュ鎌閃をガードさせる。この距離は圧倒的にアクセル有利だ。Pで牽制、時折鎌閃で削る。

(いいかんじだぜ・・・このまま封殺といきたいけど)

相手もそんな気はない。ダッシュをしてきた。下HSで押し返してやる!!

『あらよ!』『バンディッブリンガ!!』(カウンタ!!)

あ゛~~~~~!!!

『ガンフレ~イ(ロマンティーック)バンディッブリンガ!テヤッティヤ テヤッティヤ テヤッテイヤネッテロー!!』

面白いようにライフが減っていく。
叩き落しからガンフレ青重ね、単純だが弁天封じには十分の効果を発揮する。

JSからJDと下Kの二択。ここは・・・下段にしておくか・・・

『ガキィィン』

ガードをして・・・相手はHS>ガンフレ青に繋いで固め継続を狙っているが・・・

『びっくりしたろ?』

蜂巣で返す。反応は出来てたみたいだが飛び道具を取った蜂巣はガード不能。
RCから低空ダッシュS>HS>爆>P>鎌閃を狙う
・・・が鎌閃がスカり接近されてしまう。
ソルには思い切りディレイかけないと鎌閃がスカるんだった・・・

とっさに対空するが

『ネッテロー!!』

対空つぶしからのDループ。アクセルはよく入るな~とか思ってたらピヨってしまった。
すでに残りドットという時に・・・ソルが立P連打してきた。


あ゛~~~も~~~~


『痛いっつーの!!』『一気にいくぜ!!  タイラン・・・レーイヴ!!!』


・・・わかってたよ。コレ仕方ねーだろ。

「君は・・・編入試験を受けに来ているんだったね」

「・・・」

「そう気を落すな、なかなかよかったぞ?
 遠距離は問題ないが中距離に弱いな・・・あのダッシュには3Pを合わせるべきだった。
 それと蜂巣後のコンボだが狙いはよかったぞ。後は精度だな。」

俺のカードに2という数字が書かれ女に渡された。

驚いた・・・さっきの試合の両方の問題点を的確にアドバイスしている。これがギル校教師・・・

「では、さらばだ」

腐女子先生はその肉体をひるがえし次の試合へと去っていった。

「私あの人の生き方にあこがれてるんだ
 ・・・なんていうか・・・自由っていうか・・・なんていうか・・・」

「・・・・・」

「あの人ああ見えてソルに関しちゃプロフェッショナルなんだ」
「ああ。見れば分かるよ」

「そんでバンドもやっててモノスゴイ美声なんだ」
「ああ。見れば分かるよ」

「意外と生徒に人気があったりするんだ」
「ああ。見れば分かるよ」

「いつも生徒が先生をとりまいてさ」
「そりゃとりまくよ」

腐女子と別れてから閃と狂助は再びてきとーに歩き始めた。・・・が
「つーか、なんでお前がいるんだよ?」
「お前じゃないわ。割子よ」

何故か御手空 割子がついてくるのだ。曰わく
「案内がいたほうがいいでしょ?」
だそうだが余計なお世話だっつーの。

「そういえばアンタら名前聞いてなかったわね」

「けっ、誰が教えるかよ」
「僕は音成 狂助、こっちは大黒 閃。宜しく割子さん」

「狂助・・・・」

「閃に狂助ね、呼び捨てにするから私の名前も呼び捨てでいいわ」

コイツら俺の事無視してやがる・・・・