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『愛を受け取ってぇぇ~~~!!』 相手のダウンに愛を重ねる。 (相手は恐らく下段ガード…ここで愛に気をとられている内に6HSを!) 相手の選んだ行動はまさに下段ガード。これでヒットさせれば終わりだ! ゴガンッッ!! 「え…?」 いきなりの轟音。これはDQN共が良くやる必殺技「台蹴り」の音だ。 しかも、次の瞬間に画面に映っているのは6HSからの槍を受けて吹き飛んでいる相手キャラではなく。 何故か動いていない我がファウストであった。 「え、ちょっとま、HSがきかない!?あ、え?…おい!ちょっと待てゴラ!何でコンボ決めて…何やってんだコイツー!!」 『世界最大の私が病んでしまうとはあにょにゅに……』 意味不明な言葉を発して倒れる我がファウスト。そして勝ちポーズを取っている相手キャラ…ファウスト。 「やった~!勝っちゃった~♪これで今日の昼食はあんたの奢りね!」 向こうから叫んでくる女の声。すぐさま俺はその女に近寄る。 「まて!何か最後ボタンきかないようになったぞ!しかもその前お前台蹴りしただろ!?絶対あれでボタンがおかしくなったんだって!!」 「え~?何のこと?乱華ちゃんわかんな~い(プゲラ」 「!…お前、筐体に何か細工しただろ…?」 「うるさいわね、勝負ってのは勝ったもん勝ちなのよ。負けたのはあんた、勝ったのは私。わかったらさっさと学食に行くわよ。」 強引にその場を押し切ろうとする。しかし「勝ったもん勝ち」って… 「こんな勝ち方あるかぁ!」 「ぐだぐだうるさい!」 むぅ…この女は言ったら聞かない性格だ。もう何を言っても通じないだろう。 というか俺引っ張られてるし… 五分後、学食には大人が二人お寿司(二人前5000円)を食べている姿があった。 その二人は白衣を着ているせいもあるだろうが、それぞれがとてつもない存在感を誇っていた。 かたや長い茶髪が嫌でも目に付く、いつも笑顔の大人の女性。今年で32歳。ギル校で保険医を務めている俗に言う「美人保険医」。生徒(主に男子)に人気があるが毎日男をたぶらかすという大変な性格をしている。 名前は石谷 乱華。使用キャラはファウスト。 かたや2メートルを軽く越すであろう長身が特徴の、同じくギル校の保険医。 通称「巨人保険医」。その外科医としての腕は折り紙つきである。まさに天才。まさに現代に生きる自然遺産。 名前は石谷 豪。使用キャラはもちろんファウスト。 ちなみにこの美人・巨人保険医コンビ、苗字は同じだが結婚はしていない。 「…何そのナレーション?しかもなんで私の情報がそんなに屈折しまくってるの?年も違うし男もたぶらかしてないわよ…まあ美人ってとこは合ってるけど。」 「何、読者達に少し自己紹介をとね。美人はちょっと言いすぎたと思う。今は後悔している。」 「で?その天才さんは今、私にギルティで負けて奢らされているわけだけど?」 「あれはお前の台蹴りの威力に筐体が見事に潰れただけじゃないか。この鬼畜生悪魔!」 「ごめ~ん、何のことか全くわからないんだけど?」 「…ほんとに、いい性格だな…というか、さっきから鯛とかトロとかばっか食ってないですか?俺はさっきからうなぎしか食ってないんだが。」 「取ったもん勝ちよ。」 「う…まだ腹が変な感じがする…やっぱりあそこまでうなぎばっかりってのも良くないんだな。」 結局乱華にうなぎを散々食べさせられた後、俺はやることが無いので保健室に戻ることにした。乱華は見回り(と称した休憩)に行った。恐らくまた用務員さんの所でお茶でもご馳走になっているんだと思うが。 はぁ、なんか腹いっぱいになったら眠たくなってきたな…ちょっと寝るか 「あ、あのー…」 突然、下から声がする。小さすぎて全然気が付かなかったが、どうやら人のようだ。 というか、俺がでかすぎなだけか…いや、それにしてはこいつ小さすぎるぞ… 俺の腹辺りだから…130cmくらい? 「ん、どうしたんだ?腹痛か?」 「あ、いえ…ちょっと保健の先生を探しているんですが…今はいないんですか?」 …うむ。見事に話が食い違っているな。どうやらこいつは俺のことを先生では無いとか思っているらしい。 「あ、いや。俺がその保健の先生なんだがな…」 「あ!そうなんですか!?すみません、勘違いしてしまって…」 「いや、大丈夫だ。それより、俺に何か用か?」 「あ、えと…先生、ファウスト使いですよね?対戦してくれませんか?」 「…はぁ?」 薬の匂いが漂う保健室の中、机の前には豪と変な少女がお茶を飲んでいた。 「へぇ~、保健室の中にも筐体ってあるんだ…」 しげしげと保健室内を見渡す少女。何故か彼女は緊張でもしているのか妙にそわそわしているように見える。 しかしそうしてもらうとこちらも意識してしまう。沈黙が耐えられないのでとりあえず咳払いでもしてみる。 …あ~、気が付いてくれない…というか何で俺はこんな少女の前で緊張しているんだ?俺ってロリコンだっけ?もしそうならマジ焦る。 まあ向こうも先生を相手にして緊張しているんだろう。ここは俺が切り出すか。 「あ~、とりあえず名前だけでも聞かせてくれないか?」 と言うと、少女は恥ずかしそうに向き直る。 「あ、すみません…えっと、金田 切払といいます。使用キャラは一応ジョニーです。」 「うむ、では金田。なんで突然俺と対戦なんかしたがるのか理由を聞かせてくれ。そこんとこよくわからんのだが。」 そう言うと、金田は何故か「え?先生知らないんですか?」っていう顔でこちらを見てくる。…今日って何かあったっけ? 「え?先生知らないんですか?今日は定期テストの日ですよ。わかっていると思いますが先生にも拒否権はありません。」 ああ、なるほど。そうかそうか。たしか昨日校長に渡されたっけ、カード。うわの空で聞いてたからすっかり忘れたな。 というか、どうりで食堂の方が殺伐とした雰囲気だったというか… 「ああ、よしよし。そういうことなら対戦してやろう。 …でもたしか教官に負けてもカードは奪われるんだったよな?それでもいいなら受け付けるが。」 「はい、大丈夫です。勝つつもりですので。」 そう言って、金田は『4』と書かれたカードを突き出す。もちろん俺のカードは『5』だが。 「いい度胸だな。よし、ならそこの筐体に座れ。悪いが本気で相手をしてやる。」 『私が来たからには色々と保障はできませんよっ!!』 『エレガントに決めるぜ。』 HEAVEN or HELL FINAL Let's Rock!! ジョニーか…立ち回りでは結構有利なんだが、近づいたり相手のペースになると少々どころかかなり厄介なんだよな。リーチもあるし。 しかし彼女…金田はおとなしそうな外見だったな。性格の方もそうなら…恐らく開幕はこちらの選択肢を大抵潰せる6P、もしくはSとかで刻んでくるか。 よし。じゃあ開幕はあれだな 『おとなしくしてなさい!』 『アグレッシブが信条でな』 「何!?」 開幕はいきなりダッシュバースト。しかしそれも両者。 (くそ、おとなしそうな娘だったから安定行動だと踏んでたんだがあてが外れたか) まさかこんなに強気に仕掛けてくるとは思わなかった。とりあえずバックステップで距離を離すか。 『燕穿牙!』 ぶっぱ低空燕穿牙がバックステップに引っ掛る。 これでもうわかった、この娘は決しておとなしくなんかない。それどころかこのプレイスタイルは一般に「ガン攻め」と呼ばれる類のもの。とても穏和な性格の持ち主がするようなことではない。 すかさず前に受身を取る。そこはジョニーの遥か上空。二段ジャンプしてからそのまま降下する。 『そこか』 ジョニーが6Pを繰り出す。しかしファウストはドリキャンで攻撃のタイミングをずらし回避していた。 (向こうから挑戦してきたのに、これを忘れているとはまだまだだったな) 『ひゃはー!』 注射器から謎のムキムキマンを出す。まあ追撃はできないが。 (お互い状況的には五分五分。体力的にはあっちが一歩リードってとこか。 相手はコインか…?様子見でもいいが。いや、とりあえずバックスt …いや違う!ここは!) 思考が2転、3転する。だが恐らく彼女はそんなことはしないだろう。だって彼女は攻撃一辺倒なんだから。 ならばこちらは一点読みだ。攻撃あるのみ! 『燕s』 カウンタッ! やると思っていたよ、また低空燕をぶっぱなすとね。 ゴキブリのような動きで吹き飛ぶジョニーを追いかけ、Kで拾ってエリアルを叩き込む。 (これで体力も逆転だ。そして次こそ距離を離して遠距離から封殺してやる) ビシッビシッ と、そこで不思議なことが起きた。 ほぼ誰でもできるような医者の基本エリアル。K>K>S>HSだが、今のコンボのしめはメスを突き刺す攻撃ではなく。メスを振り下ろすだけの攻撃。 (あれ?今、おかしかったぞ…?エリアルのしめが…S… ああ、そうだそうだ、あっはっは。思い出したぞ。) H S が き か な い ま ま だ っ た  ああああああああああああ!!!あのボケのせいであのままだったのか!!どうしよう、どうし(ry いやいやちょっと待てよ。ちょっと筐体を直すからって言ってこの勝負をもう一回やりなおしたらいいだけだ!そうだそうだ。じゃあ早速金田に言っt そう思いながらふと横を見る、この保健室にはちょうど筐体の座っている所から相手の横顔が見えるように鏡が設置されている。もちろんそれは偶然になったものだが。今はそんなことを考えている場合じゃなかった。その鏡の向こうには、それはそれはとても恐ろしい鬼の様な形相をして筐体を睨んでいる金田の姿があった。 …いや、あれはそう見えるだけか。ただ奴の体から放出されている悪のオーラっぽいものがそういう像を見せているだけのことだ。 そこまであのぶっぱを読まれたのに腹を立てたのだろうか? 「この私をここまで侮辱したのはあなたが始めてですよ…ククク、ク 許さん…絶対に許さんぞこの虫けら!!じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!」 脳内にそんな声が響いてくる。あれはまさかフ○ーザ様? なんかこのまま止めに行ったらなんか殺されそうな予感が………こ、こうなったらもうこのまま続けるしかないぞ。 しかしそうなるとまずい。とてつもなくまずい。HSが使えないとすると、牽制もほとんどできないし、コンボでも槍点に繋げられるのは 遠S、しゃがみS、ダストカウンターヒット時のみ。足払いをなんとか当ててドリキャン等の起き攻めで攻め込まなければ、後手に回れば絶対にこのグラサン男に勝てんだろう。 「くそ…こうなったら意地だ!!牽制無しでやってやる!おおおおおおお!!」 『みぎゃぴぃーーーー!!』 『俺を本気にさせたのは…ミステイクだったな』 いや、本気とかそんな酷いことせんといてーな。 その試合内容は、とんでもなく酷いものだった。 グラサン男が医者をボコすという新しいゲームとでも言うべきか。 牽制がない分すぐにジョニーに攻め込まれる。槍で喰らい逃げ、ダストすかしなどで逃げていたが、やはりHSが使えない分どれもいいダメージ源にならずに最後までその残酷なまでの破壊力に沈められてしまった。 ゲームが終わり、CPU戦を無視してフリ○ザ様がこちらに歩いてくる。 「あ、ありがとうございました。あの、最後まで手加減してくれて…」 (ち、違うんだ。あれはあのバカ女のせいで…ああ!言えない!「でもその後に金田の顔にもびびって止めることもできなかったんだ」なんて! しかし勝ったからか、どうやら彼女の機嫌も直ったようだ。その点ではマジで命拾いしたな…) 「う…うむ。なかなかによかったぞ、うん。ちゃんとコンボのしめは燕カスにまでもっていっているしな。ただ立ち回り面でダッシュが無駄に多かったりしたのは直した方がいいぞ。」 「あ、はい。気をつけます。ではカードを…」 「…お、おう。ほら、持っていけ。」 ポケットに突っ込んだままだったのでぐしゃぐしゃになったカードを渡す。 そのカードにはファウストの絵柄と、『教師・5』と書かれていた。 「では、もう行きますので。あの…ほんとにありがとうございました」 「ああ、テスト頑張れよ。」 ほとんど空元気でそう言い、金田を見送る。保健室から出てすぐに彼女は何かぶつぶつ呟きながら近くの階段を駆け上がっていった。 するとすぐ、彼女が去って行った逆方向から現れた男子生徒と遭遇する。 「お、先生!一戦俺とやらない?俺の持ちキャラはジョニーだぜ!」 そう言ってカードを見せる。そこにはかっこ良くポーズを決めたジョニーがこちらを見ていた。 …ジョニー……だと? 「う……うるさい!俺は寝るんだ!とっとと別の場所に行け!!」 だがあまりに悔しかったせいか、俺はそう吐き捨てて固まっているその男子生徒を無視して保健室に篭もった。 しかしそれは寝るためではなく、筐体を直すため、そして「あの女」への報復を考えるために。 ガララ・・・ 「包帯をくれ!」 保健室に入るなり開口一番、その男子生徒は椅子に座っている豪に向かってそう言い放った。 「ああ、またおまえか。いくら怪我したら気が済むんだ?司書利」 こっちはせっかく「あの女」を陥れる作戦を考案していたっていうのに。全く迷惑な奴だ。 まあ、奴は2日に一回は必ずここに訪れる常連みたいなもんだから仕方が無いといえば仕方無いか。 「うるせぇ!とっとと包帯をよこせ!」 「・・・まったく。うわ!お前これ、折れてるじゃないか!大丈夫か?」 「もう慣れた。それより、俺は医者と薬が大嫌いなんでぇ!さっさとしてくれ!」 「慣れたって・・・まあ、とりあえず患部を冷やして固定するから、座れ」 「む・・・」 そう言われると、司書利は素直に座った。怪我慣れと共に保健室慣れもしているわけだから、その方が早く終わるとわかっているんだろう。 もちろん、こちらとしてもそうしてくれた方がありがたい。 「はい終わり。まあ小指だからギルティにも支障は出ないだろうが、くれぐれも安静だからな。そこんとこ注意するんだぞ?」 「わかった!じゃあな、先生!」 本当にわかったのか。いや、あれは絶対にわかってないな。思いっきり手振りながら走ってるし。たぶんまた近いうちにここに来るんだろうな・・・ ガラララ・・・ピシャッ! ドガシャーーーン!!! 「うわぁ!」 「シッショー!!!」 はぁ・・・疲れる・・・ 「・・・眠い」 日付はとうの昔に明日に変わって、時計は2時を指している。 とあるハワイの高級ホテルの廊下、その一角には椅子に腰掛けている豪の姿。 彼はそこで、消灯時間を過ぎてからも外出をしようとする生徒の見張りを行っていた。 とはいっても、面倒くさいので窓から抜けようとする奴らはみなスルーしているので、職務をまっとうしているという訳ではない。 「おい、早くしろよ!見つかるだろ!」コソコソ (またか・・・もうこれで10・・・何回目だっけ? ともあれ、気づかれてないとでも思っているのか?アホめ) 「お疲れ様~ちゃんとやってる?」 と、そこに乱華が現れる。手には二つの缶ビールとさきいか。 「おう、いくら修学旅行でもさすがに抜け出すような奴はいないみたいだな。こっちはいたって平和だ。」 「・・・さっきから、私の携帯に補導の連絡が12件も来てるんだけど、これでもまだ平和?」 と言いながら、ビールを手渡す。すでに飲んで来たのか、その手はほんのり熱かった。 「で、お前は何をしに来たんだ?」 「軽く流してんじゃないわよ。全く、テストの結果で職員中一番点数が低かったからこの役なのに・・・ちっとも反省してないんじゃあ意味ないわよ?」 「俺はめげん性格なんだ。」 「あんたと話してると疲れるわ・・・あ、そうそう。またあの子倒れたんですって?司書利君だったっけ?」 「ああ、バレーボール大会のあれな。前々から弱い奴だとは思ってたがまさかビーチボールで死に掛けるとはな。」 「あの子も気の毒ね・・・」 「シッショー!!」 「ん?」 「今の声は、まさか・・・」 突然廊下に響く断末魔。その正体はだんだんとこちらにやって来る。 半気絶状態の司書利と、それを抱えている大男。 「やあ、石谷先生!今、窓から外に出ようとしている生徒を捕まえてきましたぞ!」 「あ、雁田先生、どうも。でも、そいつ死に掛けてるんでできたら離してやって下さい。」 「ん?おお、悪かったな。それでは先生、後は任せましたぞ。」 そう言い、雁田先生は自分の部屋(?)へと戻っていった。顔が真っ赤っ赤だったので恐らくまだ飲むんだろう。 「・・・で、その子どうするの?色々やばいみたいだけど」 「ん?まあとりあえず医療室で応急処置して寝かせたら治る。こいつ治るのは早いから。」 「あれ、おじいちゃん・・・?」 「なんか鰤化してるよこいつーー!!?いっちゃだめー!!」 「大丈夫。こいつセアカ○ケグモに刺されても大丈夫だったもん。立ち直りはマジ早いよ」 「これで大丈夫なの・・・?それはそれで恐ろしいわね。」 「うむ。ちなみに将来の夢は大統領だそうだ。末恐ろしい奴よ」 「ウ・・・ゴブゥッ!!」 「「あ、吐いた」」

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