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―――春。 それは入学式の季節。 俺はこの春に田舎のホームゲーセンや友達と別れ、ついに念願の場所、全世界のギルオタの憧れの聖地、 この「Sammy社立ギルティ専門高等学校」にやってくることが出来た。 ってもまだ試験は合格してないからでかい事は言えないんだけど・・・。 「まぁ、まずはゲーセンだよな。地元での最強プレイヤーになるのは一瞬だったし、こっちでも1週間ありゃ余裕だな。」 誰と話しているのかはわからんがボソボソと喋りながらブラブラ街を歩いていると一つのゲーセンにたどり着いた。 このときの俺はこの癖の独り言できっと危ないヤツにしか見えなかったに間違いない。 そして、俺は店の名前や雰囲気など見向きもせずに一枚の100円玉を握り締めて店に入った。 店はなかなか広く、かなり賑わっていて俺はドキドキしながら入り口からまっすぐ進んで行くと、 『アクセルボンバーッ!!』 アクセルのノリの良い叫び声が聞こえてきた。 俺はそのまま歩き100円玉を入れてスタートボタンを押した。 『夕飯はベジタボー!!』 俺のカーソルは一直線に進み、あるキャラの上で止まった。 周りのギャラリーも驚きを隠せないようだ。 俺が使っているキャラはアクセルと8:2との噂も少なくない、そう、ザッパだ。 「都会での初プレイだけど派手に行くかな。」 「ザッパなんかで入ってきやがって、なめてんのか?」 開幕は・・・ガシャ。 アクセルが上段天放をしているところにザッパはガンダッシュからの投げを決めて端に追い込み、そこからダッシュムカデで憑依をしてからの起き攻め、 「今日の一発目は何が出るんだろ?」 俺はまた悪い癖の独り言をぼそぼそ言っていた。 で、憑いた霊は・・・誰もが恐れる黒い塊、ザッパの中で最も恐ろしい犬だ。 「今日もついてる、むしろ憑いてるな。」 リバサ警戒のゲロ重ねからの起き攻めでアクセルは成すすべもなく画面端から出れずに固められ続けている。 だが、パターンに慣れてきたのかアクセルが白く光り始めた。 「そろそろ、弁天RCで抜けてやる。」 GBは真っ白に光っていたが、ゲージが50%溜まるかと言うところで俺が取った行動は・・・犬首から投げ!! 「投げかよ!!」 さまぁ~ず三村ばりのツッコミが向こう側から俺のところまで届くと、 俺はニヤニヤ笑いながら壁から跳ね返ってきたところを犬で拾い、更にザッパがしゃがみHSでお手玉を数回繰り返し、 『カウンタッ!!カウンタッ!!カウンタッ!!』 と、気持ちのいい声が聞こえた。 そこから前HSで再度ダウンをとり中下段からのガード不能からの犬ループを決め、 一方的な展開で勝負を決めた。 『Duel2 Let's Rock!!』 次のラウンドからのアクセルは明らかに弱気になっていて、逃げや安定の選択肢が多めのようだ。 「取りあえず距離取り一択だぜ。」 「バックジャンプS連打か、長くてやりにくいけど、関係無い!」 俺のザッパはダッシュで突っ込んでから金バーストをぶっ放して、JSに無理矢理合わせる。 そこからまたさっきのラウンドの用に起き攻めに入る。 今度の霊は・・・剣。 『切らせろぉ~』 俺のザッパが気味悪くつぶやく、と同時にアクセル使いのテンションも上がる。 相手のアクセルは起き上がると、 『隠しわz・・・』『ズシャァ』 リバサ弁天で切り返す・・・はずだったのだが俺は読み勝ちザッパが真っ赤な血しぶきをあげながらつっこんだ、 「な、読まれたッ!?」 俺のザッパは弁天に落ちといてを重ねてカウンターを取り4割ほど奪う、 アクセルは前受身からFDを張りながら降りてくる。 俺は追いかけて着地点にまた青キャン付き落ちといてを置いて、攻め続けながら投げをおりこみ、少しずつダメージ取ってはまた落ちといて青を置き、攻めを持続させ続けていく。 「コイツ、昇竜ブッパ厨だったのか。」 アクセルはガードを固めてやっとのことで直ガから弁天で切り返し、ザッパの小技にカウンターを取り、後のコンボもきっちり入れる。 「ブッパ野朗相手になら負ける要素はないぜ。」 アクセルは落ち着いて調子を戻して、起き攻めでなく距離取りに徹し始めた。 ザッパは起き上がるとまた悪夢の犬が憑いていた。 「犬はうぜーけど鎖閃で消せば余裕だぜ。」 「ここで犬が出て来てくれるとは助かった。俺はやっぱり運がイイ(・∀・)」 ザッパは犬と一緒に突進してきた。 「コイツはアホか、そんなもん一発でかき消してやるぜ。」 ザッパを犬ごと潰すようにアクセルは鎖閃をだす。 『ノリノリだz・・・』『産まれるッ!!』 「ああっ!!」 アクセル使いが気づいた時にはもう遅かった。 ザッパは犬を囮にして鎖閃を誘って産まれるぶっぱなしを合わせた。 -SLASH- 画面にはザッパがアクセルの上で奇声を発しながら倒れていた。 俺は都会での初勝利に喜び、向かい側の台ではちびまるこちゃん並のどよどよが上から垂れてきていると、 『パンパンパン』 後ろから身長190以上ある大男が拍手しながら近づいてきた。 「なかなか面白かったぞ。お前はギル高の入学試験希望のヤツか?」 「ハイ。そうですけど・・・。」 「俺はギル高教師の雷悪(らいお)だ。お前の名前は・・・」 「俺は、剣 犬助(つるぎ けんすけ)です。」 大男に俺はびびりながらもギル高人生第一歩目を歩みだした。 -SLASH- -Perfect- 「こっ、この人メチャクチャ強い。コレがギル高教師の実力ってわけか。次のラウンドはこう簡単にはいかせない!!」 画面上には俺の尊敬する芋神ザッパと同じ赤ザッパが倒れていた。 そして、だるそうに、でも自信に満ちながら立つのは赤く点滅している金髪のソル。 実力は芋神には程遠いかも知れないけど自信は持っていただけにショックと動揺は隠せない・・・。 ―――それは今から2分前のことである。 『HEAVEN or HELL Duel1 Let's Rock!!』 「ライオ先生のキャラはソルか、嫌いだけどやれない事はないはず。」 開幕・・・俺はバクステ2連打決め打ちだったが、ライオはの選んだ行動は、 『ガァン、ガァンかかったか?』 「開幕GFフェイント2連発?意味がわかんねぇ。さっきの勝負を見てたなら俺がぶっぱ派って事知ってるはずなのに、まるで開幕様子見ってのが分かってる?・・・。」 犬助は遠くで憑依し、ライオは相変わらずGFフェイント連発を続けてTGを溜めている。 「犬さえ出てくれれば負けない自信はある。俺の人生賭けた一戦なんだ!!頼む!!」 「さて、何が出てくるんだ・・・。ほぅ、コレは楽しみだな。」 ライオの不敵な笑みの中現れたのは犬助が初めて見せる三つ子だった。 犬助は内心剣じゃないだけ安心していたが、相手はソル、1ミス命取りの相手でしかもまだGFフェイントしか見せていないギル高教師と言う不気味なシチュエーションなだけにどんどん慎重になっていった。 「そろそろ焦りが回って来たか?」 「来たッ!!」 何を思い立ったかTGも25%に届くかどうかというところでライオは気合十分に走って来た。 (落ち着け、取りあえず様子見バックJHS置きで―――) 『バンディットブリンガッ!』 JHSの爆弾を飛び越え、美しいポージングをしているザッパをソルがワイルドに殴りつけ・・・。 『カウンタッ!!』 まさかこんな潰し方があるなんて考えてもみなかった、むしろどうやって4分の1ほどダッシュしてからブリンガーを出すんだろうと考えたら犬助はもう頭がぐちゃぐちゃになっていた。そこを追い討ちするようにもう一度ブリンガーを出すライオ。 (ブリンガーにバーストは確か確定のはずd・・・・・・あ゛あぁ、ヤバい) 犬助の悪寒を感じた時にはもう遅く、悪い予感は的中していた。 ライオはブリンガを青キャンして青サイクを空中直ガから降り際JD>ファフニール>Dループとわざわざ魅せコンを使ってDループに持って行き、最後のSVVまで持っていきダウンを取る・・・と誰もが思っている時にライオは叩き落しをしなかった。 (ミスか?なんにせよ早く逃げなきゃダメだ。端は危険すぎる。) (さぁぁて、もっと焦ってもらおうか。) 前受身を取った残り体力3割のザッパを読めているような動きで一目散に追いかけるソルはいつの間にかほぼ真下にいた、 『あばよ。』 「空中投げか、ちくしょう、全部読まれてる。ニュータイプか!?安定N受身で・・・ってのはバレバレか、でもコレならどうだ!!。」 『産まれる!!』 犬助はN受身から得意の産まれるぶっぱなしを出す、ソルに確実にガードはさせられる・・・ハズだった。 不思議とザッパから繰り出される4匹の大ムカデは一つもソルに当たる事は無い。 『ドラゴンインストォォォル!!』 (何やってんだコイツー!!) (読み続ければ負ける要素は無い、それがソルなんだよ。) ―――という事があり、犬助は顔面蒼白になり全身から変な汗を書き、まるでブロリーを前にしたベジータのように震えていた。 『Duel2 Let's Rock!!』 もはややる気のかけらも無い犬助が百戦錬磨のライオに勝てるわけが無く、一方的で、かつ圧倒的なワンサイドゲームになるとこの場にいる全員が思っている・・・後ろで犬助の様子を笑顔で見ているある一人を除いて。 (もうヤケだ、俺なんかが勝てるわけ無いよ、この人は強すぎる、都会はやっぱり恐ろしいところだったなぁ。) 諦めていても犬助の手は勝手に動いた。まるで今まで積み重ねてきた行動を反復練習するかのように。 (2ラウンド目はどうせガタガタだろうな。ここはソルのセオリー通りの動きで追い詰めてやろうか。) 開幕バクステ憑依読みでダッシュから攻撃を出そうとした時、犬助のぶっぱムカデが直撃し、出て来た霊はなんと犬。 (ガタガタかと思えば、逆に開き直ったのか?) (アレッ?ムカデでちゃったけど・・・当たってる!!犬でてるし、よくわからんけど流れに乗るしかない。) 「よしっ!!いいぞぉ。チャンスだよ。がんばって。」 犬助が意気込んでいると聞き覚えの無い声が聞こえ、振り返ると知らない女の子が笑顔で犬助を応援していた。 (誰?悪い気分じゃないけど・・・。って今はそんなこと考えてる暇なんかないだろ、俺。) 犬助はリバサ警戒ゲロから屈P、屈K、近S、屈HS、前P、全てを駆使して一気に画面端まで運んでいった。 「相手が先生でも噛み殺す。むしろ先生だからこそ噛み殺すしかない。」 決意を固め、VV警戒固めから噛み付き+前HSを3度ほど続け、ソルがあと2割ほどになった時、 (この雷悪 踏蒼の真髄を見せてやる。) ライオはVV潰しゲロをリバサライオットでかわし、犬のカバー攻撃を青キャンVV一段目RCで潰し、状況判断出来ずに固まっている犬助をぶっきらで掴み、そこから超安定のDループをし、今度はSVV叩き落しまで入れきった。 「残りライフは5割強、ここは何とか逃げ切ってもう一度攻め手を取ってやる。」 「ここからはもう逃がさんぞ。」 二人の思いが激しく交錯する中、ライオの行動はなんとファフニール、 犬助はFDしていたが、犬助は見事に騙された。 『ロマンティーック』 ファフニールはザッパに当たる効果音が無かった、ライオの狙いはファフすかし青からのぶっきら! そこからDループを入れられ、VVからダウンを取られるとザッパの残りライフは1割ほどしかなかった・・・。 (次は絶対読み勝つ、リバサバクステはまだ見せてないし、もっとも安全なのはコレしかない。) と決めて指先だけに意識を集中し、準備して、何も聞こえない・・・・・・はずだが回りの解説厨やギャラリーより一つの高い声が犬助の耳をかすめた・・・。 「・に・を・けて!!」 (何だって?) 「Kに気をつけて!!」 ―――あの時は無意識だったに違いない。犬助の行動はリバサ前Pだった、 そして、ライオはリバサバクステ狩りの遅め立ちK重ね。 もちろん、前PがCHし、ライオは驚きを隠せず、温存していたサイクに手が伸び、脊髄バーストをしてしまった。でも犬助も自分自身が予想外な動きなので後の追撃が出来るわけも無く、バーストに直撃。 試合は結局、まだ混乱している犬助が先に落ち着きを取り戻したライオの起き攻めを抜けられるはずも無く、そのまま2タテで勝負を決めたのは言うまでも無い。 「・・・・・・・・・・・・・・・はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」 犬助の超巨大な溜め息がゲーセンに響くとライオが犬助のほうに来た。 「俺に勝てなくて残念だったな、剣。最後のリバサ前Pはなかなか良かったぞ。」 「・・・・・・ぁりがとぅござぃましたぁ。それじゃぁ俺は帰りますよ・・・・・・・田舎まで・・・。」 「そうか、残念だな。お前にいい知らせがあったんだが。」 「いい・知ら・・・せ?」 ライオから犬助に渡されたのは合格通知だった。 「・・・ええええええええ!!なぜですか!?俺ライオ先生に負けたのに。」 「そうか、お前はバカでしかも説明も聞かないヤツなんだな、生徒が最初から教師に勝てるようならここに来る必要は無いとおもうのだが。」 「って事は俺はマジで合格って事なんですか!!イィヨッシャァァアア!!」 犬助が喜び喚いているときに、 「合格おめでとう、良かったね。」 犬助が薄暗いゲーセンに似合わないハスキーな声に気づき振り向くと、さっきの女の子が近くまで寄ってきていた。 犬助は自慢じゃないが女の子との接点が薄く、もちろんチェリーボーイであった。 そんなヤツがまともに明るいクラスのヒロイン的な女の子に話かけられ、ライオの受身攻めの時よりもドキドキしながら声を振り絞った。 「あ、ああ、ぁりがと・・・。」 「お前らは知り合いだったのか?」 「いや、知り合いじゃないんですけど、ちょっと色々あったんだよね。自己紹介するよ。私は夜貞 子澄(やさだ こすみ)っていうの。ヨロシク、ケンジ」 「ケンジ?俺は犬助だけど・・・」 「わかってるけど、いぬすけって呼びにくいし、かっこ悪いじゃん。だから、あだ名だよ。頭文字で剣と犬でケンが二つだからケンジ、どう?呼びやすいでしょ?」 「お前ら雑談は後でいくらでも出来るから今は黙ってろ、今はギル高に行くぞ。」 こすみにイジられるのから逃げるためか、ライオが出してくれた助け舟に乗っかってライオに話をふった。 「そうだ、ライオ先生、他に合格者?っているんですか?」 「あぁそうだな、一応言っておくか、今回お前を入れてこのゲーセンで合格したのは6人だ。ちなみにそのうちの3人は俺を倒したレベルだったぞ。」 犬助は自分が2タテされた相手を倒した同年代のヤツがいると言う新事実を知ったら落ち込み、どっちと話してもネガティブな犬助は慌しい流れの中、俺は無事にギル高をやっていけるのだろうか?と自分に問いかける犬助だった・・・。 **SS連載中止の知らせ 140 名前:61 投稿日: 2005/04/17(日) 11:31:32 [ peCjpZSk ] え~ちょっと前に書き逃げじゃない宣言したものですが、 僕は実は現役受験生なので勉強でPCつけたりゲームしたりゲーセンに行ったり出来る暇もほぼ0の状態になりました。 さらに僕のSSに時間軸はまだ春の入学シーズンだから周りの方との時間軸がずれてたいへん読みにくいものになってしまい、中途半端になってしまうと思います。 なので考えた結果、スイマセンが僕はもうここでSSを書くことは無いと思います。 半端なものを置いて未完のまま去る形になってしまって本当にスイマセン。 最後に、溜めておいたネタや皆さんが出していなかったアクセル使いやテスタ使いなどの新キャラが出せなかったのは非常に心残りです
―――春。 それは入学式の季節。 俺はこの春に田舎のホームゲーセンや友達と別れ、ついに念願の場所、全世界のギルオタの憧れの聖地、 この「Sammy社立ギルティ専門高等学校」にやってくることが出来た。 ってもまだ試験は合格してないからでかい事は言えないんだけど・・・。 「まぁ、まずはゲーセンだよな。地元での最強プレイヤーになるのは一瞬だったし、こっちでも1週間ありゃ余裕だな。」 誰と話しているのかはわからんがボソボソと喋りながらブラブラ街を歩いていると一つのゲーセンにたどり着いた。 このときの俺はこの癖の独り言できっと危ないヤツにしか見えなかったに間違いない。 そして、俺は店の名前や雰囲気など見向きもせずに一枚の100円玉を握り締めて店に入った。 店はなかなか広く、かなり賑わっていて俺はドキドキしながら入り口からまっすぐ進んで行くと、 『アクセルボンバーッ!!』 アクセルのノリの良い叫び声が聞こえてきた。 俺はそのまま歩き100円玉を入れてスタートボタンを押した。 『夕飯はベジタボー!!』 俺のカーソルは一直線に進み、あるキャラの上で止まった。 周りのギャラリーも驚きを隠せないようだ。 俺が使っているキャラはアクセルと8:2との噂も少なくない、そう、ザッパだ。 「都会での初プレイだけど派手に行くかな。」 「ザッパなんかで入ってきやがって、なめてんのか?」 開幕は・・・ガシャ。 アクセルが上段天放をしているところにザッパはガンダッシュからの投げを決めて端に追い込み、そこからダッシュムカデで憑依をしてからの起き攻め、 「今日の一発目は何が出るんだろ?」 俺はまた悪い癖の独り言をぼそぼそ言っていた。 で、憑いた霊は・・・誰もが恐れる黒い塊、ザッパの中で最も恐ろしい犬だ。 「今日もついてる、むしろ憑いてるな。」 リバサ警戒のゲロ重ねからの起き攻めでアクセルは成すすべもなく画面端から出れずに固められ続けている。 だが、パターンに慣れてきたのかアクセルが白く光り始めた。 「そろそろ、弁天RCで抜けてやる。」 GBは真っ白に光っていたが、ゲージが50%溜まるかと言うところで俺が取った行動は・・・犬首から投げ!! 「投げかよ!!」 さまぁ~ず三村ばりのツッコミが向こう側から俺のところまで届くと、 俺はニヤニヤ笑いながら壁から跳ね返ってきたところを犬で拾い、更にザッパがしゃがみHSでお手玉を数回繰り返し、 『カウンタッ!!カウンタッ!!カウンタッ!!』 と、気持ちのいい声が聞こえた。 そこから前HSで再度ダウンをとり中下段からのガード不能からの犬ループを決め、 一方的な展開で勝負を決めた。 『Duel2 Let's Rock!!』 次のラウンドからのアクセルは明らかに弱気になっていて、逃げや安定の選択肢が多めのようだ。 「取りあえず距離取り一択だぜ。」 「バックジャンプS連打か、長くてやりにくいけど、関係無い!」 俺のザッパはダッシュで突っ込んでから金バーストをぶっ放して、JSに無理矢理合わせる。 そこからまたさっきのラウンドの用に起き攻めに入る。 今度の霊は・・・剣。 『切らせろぉ~』 俺のザッパが気味悪くつぶやく、と同時にアクセル使いのテンションも上がる。 相手のアクセルは起き上がると、 『隠しわz・・・』『ズシャァ』 リバサ弁天で切り返す・・・はずだったのだが俺は読み勝ちザッパが真っ赤な血しぶきをあげながらつっこんだ、 「な、読まれたッ!?」 俺のザッパは弁天に落ちといてを重ねてカウンターを取り4割ほど奪う、 アクセルは前受身からFDを張りながら降りてくる。 俺は追いかけて着地点にまた青キャン付き落ちといてを置いて、攻め続けながら投げをおりこみ、少しずつダメージ取ってはまた落ちといて青を置き、攻めを持続させ続けていく。 「コイツ、昇竜ブッパ厨だったのか。」 アクセルはガードを固めてやっとのことで直ガから弁天で切り返し、ザッパの小技にカウンターを取り、後のコンボもきっちり入れる。 「ブッパ野朗相手になら負ける要素はないぜ。」 アクセルは落ち着いて調子を戻して、起き攻めでなく距離取りに徹し始めた。 ザッパは起き上がるとまた悪夢の犬が憑いていた。 「犬はうぜーけど鎖閃で消せば余裕だぜ。」 「ここで犬が出て来てくれるとは助かった。俺はやっぱり運がイイ(・∀・)」 ザッパは犬と一緒に突進してきた。 「コイツはアホか、そんなもん一発でかき消してやるぜ。」 ザッパを犬ごと潰すようにアクセルは鎖閃をだす。 『ノリノリだz・・・』『産まれるッ!!』 「ああっ!!」 アクセル使いが気づいた時にはもう遅かった。 ザッパは犬を囮にして鎖閃を誘って産まれるぶっぱなしを合わせた。 ―SLASH― 画面にはザッパがアクセルの上で奇声を発しながら倒れていた。 俺は都会での初勝利に喜び、向かい側の台ではちびまるこちゃん並のどよどよが上から垂れてきていると、 『パンパンパン』 後ろから身長190以上ある大男が拍手しながら近づいてきた。 「なかなか面白かったぞ。お前はギル高の入学試験希望のヤツか?」 「ハイ。そうですけど・・・。」 「俺はギル高教師の雷悪(らいお)だ。お前の名前は・・・」 「俺は、剣 犬助(つるぎ けんすけ)です。」 大男に俺はびびりながらもギル高人生第一歩目を歩みだした。 ―SLASH― ―Perfect― 「こっ、この人メチャクチャ強い。コレがギル高教師の実力ってわけか。次のラウンドはこう簡単にはいかせない!!」 画面上には俺の尊敬する芋神ザッパと同じ赤ザッパが倒れていた。 そして、だるそうに、でも自信に満ちながら立つのは赤く点滅している金髪のソル。 実力は芋神には程遠いかも知れないけど自信は持っていただけにショックと動揺は隠せない・・・。 ―――それは今から2分前のことである。 『HEAVEN or HELL Duel1 Let's Rock!!』 「ライオ先生のキャラはソルか、嫌いだけどやれない事はないはず。」 開幕・・・俺はバクステ2連打決め打ちだったが、ライオはの選んだ行動は、 『ガァン、ガァンかかったか?』 「開幕GFフェイント2連発?意味がわかんねぇ。さっきの勝負を見てたなら俺がぶっぱ派って事知ってるはずなのに、まるで開幕様子見ってのが分かってる?・・・。」 犬助は遠くで憑依し、ライオは相変わらずGFフェイント連発を続けてTGを溜めている。 「犬さえ出てくれれば負けない自信はある。俺の人生賭けた一戦なんだ!!頼む!!」 「さて、何が出てくるんだ・・・。ほぅ、コレは楽しみだな。」 ライオの不敵な笑みの中現れたのは犬助が初めて見せる三つ子だった。 犬助は内心剣じゃないだけ安心していたが、相手はソル、1ミス命取りの相手でしかもまだGFフェイントしか見せていないギル高教師と言う不気味なシチュエーションなだけにどんどん慎重になっていった。 「そろそろ焦りが回って来たか?」 「来たッ!!」 何を思い立ったかTGも25%に届くかどうかというところでライオは気合十分に走って来た。 (落ち着け、取りあえず様子見バックJHS置きで―――) 『バンディットブリンガッ!』 JHSの爆弾を飛び越え、美しいポージングをしているザッパをソルがワイルドに殴りつけ・・・。 『カウンタッ!!』 まさかこんな潰し方があるなんて考えてもみなかった、むしろどうやって4分の1ほどダッシュしてからブリンガーを出すんだろうと考えたら犬助はもう頭がぐちゃぐちゃになっていた。そこを追い討ちするようにもう一度ブリンガーを出すライオ。 (ブリンガーにバーストは確か確定のはずd・・・・・・あ゛あぁ、ヤバい) 犬助の悪寒を感じた時にはもう遅く、悪い予感は的中していた。 ライオはブリンガを青キャンして青サイクを空中直ガから降り際JD>ファフニール>Dループとわざわざ魅せコンを使ってDループに持って行き、最後のSVVまで持っていきダウンを取る・・・と誰もが思っている時にライオは叩き落しをしなかった。 (ミスか?なんにせよ早く逃げなきゃダメだ。端は危険すぎる。) (さぁぁて、もっと焦ってもらおうか。) 前受身を取った残り体力3割のザッパを読めているような動きで一目散に追いかけるソルはいつの間にかほぼ真下にいた、 『あばよ。』 「空中投げか、ちくしょう、全部読まれてる。ニュータイプか!?安定N受身で・・・ってのはバレバレか、でもコレならどうだ!!。」 『産まれる!!』 犬助はN受身から得意の産まれるぶっぱなしを出す、ソルに確実にガードはさせられる・・・ハズだった。 不思議とザッパから繰り出される4匹の大ムカデは一つもソルに当たる事は無い。 『ドラゴンインストォォォル!!』 (何やってんだコイツー!!) (読み続ければ負ける要素は無い、それがソルなんだよ。) ―――という事があり、犬助は顔面蒼白になり全身から変な汗を書き、まるでブロリーを前にしたベジータのように震えていた。 『Duel2 Let's Rock!!』 もはややる気のかけらも無い犬助が百戦錬磨のライオに勝てるわけが無く、一方的で、かつ圧倒的なワンサイドゲームになるとこの場にいる全員が思っている・・・後ろで犬助の様子を笑顔で見ているある一人を除いて。 (もうヤケだ、俺なんかが勝てるわけ無いよ、この人は強すぎる、都会はやっぱり恐ろしいところだったなぁ。) 諦めていても犬助の手は勝手に動いた。まるで今まで積み重ねてきた行動を反復練習するかのように。 (2ラウンド目はどうせガタガタだろうな。ここはソルのセオリー通りの動きで追い詰めてやろうか。) 開幕バクステ憑依読みでダッシュから攻撃を出そうとした時、犬助のぶっぱムカデが直撃し、出て来た霊はなんと犬。 (ガタガタかと思えば、逆に開き直ったのか?) (アレッ?ムカデでちゃったけど・・・当たってる!!犬でてるし、よくわからんけど流れに乗るしかない。) 「よしっ!!いいぞぉ。チャンスだよ。がんばって。」 犬助が意気込んでいると聞き覚えの無い声が聞こえ、振り返ると知らない女の子が笑顔で犬助を応援していた。 (誰?悪い気分じゃないけど・・・。って今はそんなこと考えてる暇なんかないだろ、俺。) 犬助はリバサ警戒ゲロから屈P、屈K、近S、屈HS、前P、全てを駆使して一気に画面端まで運んでいった。 「相手が先生でも噛み殺す。むしろ先生だからこそ噛み殺すしかない。」 決意を固め、VV警戒固めから噛み付き+前HSを3度ほど続け、ソルがあと2割ほどになった時、 (この雷悪 踏蒼の真髄を見せてやる。) ライオはVV潰しゲロをリバサライオットでかわし、犬のカバー攻撃を青キャンVV一段目RCで潰し、状況判断出来ずに固まっている犬助をぶっきらで掴み、そこから超安定のDループをし、今度はSVV叩き落しまで入れきった。 「残りライフは5割強、ここは何とか逃げ切ってもう一度攻め手を取ってやる。」 「ここからはもう逃がさんぞ。」 二人の思いが激しく交錯する中、ライオの行動はなんとファフニール、 犬助はFDしていたが、犬助は見事に騙された。 『ロマンティーック』 ファフニールはザッパに当たる効果音が無かった、ライオの狙いはファフすかし青からのぶっきら! そこからDループを入れられ、VVからダウンを取られるとザッパの残りライフは1割ほどしかなかった・・・。 (次は絶対読み勝つ、リバサバクステはまだ見せてないし、もっとも安全なのはコレしかない。) と決めて指先だけに意識を集中し、準備して、何も聞こえない・・・・・・はずだが回りの解説厨やギャラリーより一つの高い声が犬助の耳をかすめた・・・。 「・に・を・けて!!」 (何だって?) 「Kに気をつけて!!」 ―――あの時は無意識だったに違いない。犬助の行動はリバサ前Pだった、 そして、ライオはリバサバクステ狩りの遅め立ちK重ね。 もちろん、前PがCHし、ライオは驚きを隠せず、温存していたサイクに手が伸び、脊髄バーストをしてしまった。でも犬助も自分自身が予想外な動きなので後の追撃が出来るわけも無く、バーストに直撃。 試合は結局、まだ混乱している犬助が先に落ち着きを取り戻したライオの起き攻めを抜けられるはずも無く、そのまま2タテで勝負を決めたのは言うまでも無い。 「・・・・・・・・・・・・・・・はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」 犬助の超巨大な溜め息がゲーセンに響くとライオが犬助のほうに来た。 「俺に勝てなくて残念だったな、剣。最後のリバサ前Pはなかなか良かったぞ。」 「・・・・・・ぁりがとぅござぃましたぁ。それじゃぁ俺は帰りますよ・・・・・・・田舎まで・・・。」 「そうか、残念だな。お前にいい知らせがあったんだが。」 「いい・知ら・・・せ?」 ライオから犬助に渡されたのは合格通知だった。 「・・・ええええええええ!!なぜですか!?俺ライオ先生に負けたのに。」 「そうか、お前はバカでしかも説明も聞かないヤツなんだな、生徒が最初から教師に勝てるようならここに来る必要は無いとおもうのだが。」 「って事は俺はマジで合格って事なんですか!!イィヨッシャァァアア!!」 犬助が喜び喚いているときに、 「合格おめでとう、良かったね。」 犬助が薄暗いゲーセンに似合わないハスキーな声に気づき振り向くと、さっきの女の子が近くまで寄ってきていた。 犬助は自慢じゃないが女の子との接点が薄く、もちろんチェリーボーイであった。 そんなヤツがまともに明るいクラスのヒロイン的な女の子に話かけられ、ライオの受身攻めの時よりもドキドキしながら声を振り絞った。 「あ、ああ、ぁりがと・・・。」 「お前らは知り合いだったのか?」 「いや、知り合いじゃないんですけど、ちょっと色々あったんだよね。自己紹介するよ。私は夜貞 子澄(やさだ こすみ)っていうの。ヨロシク、ケンジ」 「ケンジ?俺は犬助だけど・・・」 「わかってるけど、いぬすけって呼びにくいし、かっこ悪いじゃん。だから、あだ名だよ。頭文字で剣と犬でケンが二つだからケンジ、どう?呼びやすいでしょ?」 「お前ら雑談は後でいくらでも出来るから今は黙ってろ、今はギル高に行くぞ。」 こすみにイジられるのから逃げるためか、ライオが出してくれた助け舟に乗っかってライオに話をふった。 「そうだ、ライオ先生、他に合格者?っているんですか?」 「あぁそうだな、一応言っておくか、今回お前を入れてこのゲーセンで合格したのは6人だ。ちなみにそのうちの3人は俺を倒したレベルだったぞ。」 犬助は自分が2タテされた相手を倒した同年代のヤツがいると言う新事実を知ったら落ち込み、どっちと話してもネガティブな犬助は慌しい流れの中、俺は無事にギル高をやっていけるのだろうか?と自分に問いかける犬助だった・・・。 **SS連載中止の知らせ 140 名前:61 投稿日: 2005/04/17(日) 11:31:32 [ peCjpZSk ] え~ちょっと前に書き逃げじゃない宣言したものですが、 僕は実は現役受験生なので勉強でPCつけたりゲームしたりゲーセンに行ったり出来る暇もほぼ0の状態になりました。 さらに僕のSSに時間軸はまだ春の入学シーズンだから周りの方との時間軸がずれてたいへん読みにくいものになってしまい、中途半端になってしまうと思います。 なので考えた結果、スイマセンが僕はもうここでSSを書くことは無いと思います。 半端なものを置いて未完のまま去る形になってしまって本当にスイマセン。 最後に、溜めておいたネタや皆さんが出していなかったアクセル使いやテスタ使いなどの新キャラが出せなかったのは非常に心残りです

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